蘭馬鹿日誌2005年8月および更新記録
ランのよしなしごとをつづる。下に行くほど昔
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8月31日(水)
今月は5株開花であった。2003年8月に4株、というのがあったがそれ以来の比較的少ない開花件数である。一時は「もう毎月二桁を切ることはないのではないか」という恐ろしい状態を続けていたのである。5月には20株開花の新記録まで記録していた。このぐらいのほうが落ち着いていて良いかもしれない。
来月は、Ornithophora radicanse、C. labiata、Phal. violacea、Onc. Sweet Sugar?、等が咲いてくれるようだ。
広島植物園の蘭を紹介するのを忘れていた。
8月30日(火)
久しぶりにたっぷり雨が降った。こういう日がないと蘭も元気がないように思う。昨夜の最低気温は17℃で、豊中と5℃も差がある。ここは山だからもっと涼しいだろう。
Lyc.Sunrise x Macama に花芽らしいものが見える。少々早い。新芽が葉を広げてバルブはまだちっともふくらんでいない状況で花芽が出るというのは妙だ。しかし蘭もいろいろだから、早くから花を続々とあげてくる品種なのかもしれない。
Lyc. Jim Riopelleは2つの新芽が文句なしに素晴らしい成長をしている。買ったときは慎ましやかだった葉も今ではかなり大きな部類になっている。
Angcst. Paul Gripp × Lyc. aromaticaは2つの新芽が順調な成長ぶりで、我が家の蘭ではもっとも大きな葉をつけている。リカステ類は好調のようだ。
裏の棚がそろそろ家の日陰に入り始めると少々場所に圧迫感を感じる。やはり蘭の数は過剰である。かみさんのお母さんに「冬場蘭が窓を塞ぐのは湿気がこもって不衛生だ」とくぎをさされている。不衛生云々の議論はしない。窓が塞がれていることに閉塞感を感じたのだろう。「蘭が多すぎ室内の環境が異様であることに懸念を表明された」ととらえる。ごもっともなご意見である。「厳粛に受け止め、前向きに善処する」ほかはない。こういうけっこうこたえる。ううう、いててててて、という気分である。
蘭が過剰なので買い物に踏み切れない日々であったが、豊橋だけは、という思いがある。9月4日の午前7:46の快速で三田を出れば12:01に豊橋に着く。8:01に乗れば12:33だったかに着く。道中4時間半はたいした時間ではない。車中でやることはたくさんある。凝った蘭、通な蘭、派手な蘭、大きい蘭は避けて、小さくて、丈夫で、あまり増えず、よく咲くような蘭を買ってきたい。
8月29日(月)
職場にほったらかしだったデンファレ類はどれも元気そうだった。Den. Jacqueline Thomas x bigibbumは直射日光のもとで水ももらえなかったはずなのにまだ咲いている。ビギバムなどは花芽が続々と出てきている。
通りがかりの顔見知りのおじさんと蘭の話をしていた。かれこれ1年以上の言葉を交わす程度のつきあいである。デンファレタイプは持っていないとおっしゃるので、手近にあった「宮島」を差し上げたところたいそう喜んで、高さ60cmにもなるあのでかい株を紙袋に下げてもっていかれた。20株ほどお持ちらしいので、欲しくて欲しくてたまらないフェーズではないだろうか。さて、この宮島が惜しいか?といえば、実に花のよく似た株がこれまた巨大化しつつあり、これらはいわゆる有名種サクラなんとかにそっくりであるため、よく見かけるのである。あまりにも見事に咲く素晴らしい鉢ではあるが、デンファレというのはどれもそういうすばらしさを持っているため、それを味わっていただければ結構なことだと思う。その直後、知り合いから蘭をやってみたいので何か欲しい、という話があった。さあ、なにを差し上げようかねえ。ひひひひ。デンドロのDen. Hamana Lakeの分け株があった。直射日光OK、低温OK、肥料簡単、初心者向き。これにしよう。
6時半に空が暗くなっていることに気づき驚いた。もう夏も終わりか。昨夜は17℃まで下がったそうだ。今夜も結構涼しくなってきた。蘭の育つ時期になりつつあるので水やりを強化し、肥料の必要なものには施している。
本日も子供の宿題につきあわされる。異なる金属を食塩水につけて電圧を測定する自由研究のなかで、「電位差」とはなにか、と聞かれて説明に困る。個別にたっぷり出すから膨大な量になる。宿題は出す前にあらかじめとりまとめて(9教科出たそうである)、先生代表数名が一通りやってみてから出して欲しいものである。囲碁はまた負けてストレスをためている。すんごいくやしいのよねえ。最近落ち目だなあ。
8月28日(日)
夜中ざっと見た限りでは大丈夫に見えたのだが、日中丁寧に見て行くといろいろ不調であることがわかった。つきあいの長いAngraecum didieriに葉がなくなってしまっていた。根があるが、新芽が出てくれるかどうか難しいところだ。Phal. schillerianaもせっかく育った葉が不調である。今度ばかりはあかんかもしれない。Ascf.
Cherry Blossomも葉が多く落ちていた。水不足だったからだろうか。気分的には大変調子が悪い。
今年は空振りが多いというのも気になる点ではある。「これは咲いてくれるだろう」というものがすかっと咲きそびれているのであった。不景気がしばらく続きそうである。
C. labiataのシース2つそれぞれにつぼみが入ったようである。まあ大事に行こう。
サギソウはやたらがっしりした株に育っている。子供の夏休みの宿題に使われていた。美術では植物画の宿題が出て夏休みの前半に、Prosthechea radiata、Bc. Maikai ‘Mayumi’、 Euchile mariae (Epi. Enc.)と蘭を三枚も描いていたが、理科でも植物観察スケッチが出たそうで、それでサギソウを書いていた。うちは妙な植物がふんだんにあってよいが、余所はそうはゆくまい。教育担当者の焦りを子供に押しつけたようなすごい量の宿題が出ていると私は見るが、こんなに多いと宿題で落ちこぼれるやつが必ず出てくるだろう。
8月27日(土)サギソウ開花
ぼーっと家族と過ごして午後から移動し、夜に蘭の待つ実家に帰ってきた。
1週間ぶりに家の蘭をみた。鉢はよく乾いていたが棚が倒壊しているとか、ツニアのバルブがボッキリ折れているとか、マスデが枯れているとか、鉢が飛んで行ったとか、そういう株はまったく見られなかった。ひとまず安心である。しかしながく留守にしていた割にはつぼみらしいものがほとんど見当たらず、今月の開花は少ない。
水切れが心配なので洗面器に水を張って入れておいたサギソウPecteilis
radiata が元気に開花していた。
ゴンゴラは終了しておかわりのつぼみが出ていた。Phragmipedium
lindleyanumは相変わらずさいてくれていた。Bulb. lobbiiが長持ちなのは意外だった。
8月26日(金)
また宮島に行ってきた。宮島の民家にはウチョウラン、フウラン、セッコクなど育てている人が多いようである。本日は大聖院ルートで山に入り、奥の院を経て、502mの峰に登った。山頂はさえない場所だったが、人気のない倒木でぶちぶちのトレイルは冒険気分いっぱいなのか子供らは機嫌よく無言で付いてきていた。猛烈に歩いて帰ってきた。しかし野性の蘭を見ることは出来なかった。まあそう甘いもんじゃないということがよくわかった。
蘭仲間では有名な「牡蠣の塩辛」というものを買ってきた。
8月25日(木)
昨日のエピゲネイムはなぜ200円と安かったのであろうか。安い場合は、「よく増える」、「花がさえなくて人気がない」、「値段付けが適当というか売り手の好み」などが考えられる。この場合、「儲ける気はさらさらない」という売り手の気分できまっているのではないだろうか。
撮影した原種画像は、10種類もあったが、容量が50kないし、100kもあり、でかい。普段チューニングしている画像処理ソフトは10ないし50k程度に小さくしてくれるのであるが、試行錯誤の末設定しているので、旅先でその設定ができずアップロードできていない。まあ後日である。
本日は蘭関連は何もしなかったなあ。花屋の店先に胡蝶蘭がずらーっと並んでいたのを見ただけである。台風はなんとか蘭の棚を直撃せずそれてくれたようである。
このところ息子と碁を毎日のように打っている。負ければきわめて悔しいので、真剣である。勝ち負けで置石の数を変動させる変動相場制に移行し、3連勝で5石まで押し戻した。心拍数はあがり、手に汗握るコーフンの日々であった。なるほど、碁は面白い。
8月24日(水)
蘭の名門、
「エピゲネイム・ライオニーが200円だと!。セロジネ・フリギノーサ300円、バルボ・トリコルネ500円。マキシラリア・テヌイフォリアもある。エリア・ラシオペタラ500円、Trichoglottis
philippinensis var brachiataのでかい株が1500円、げ、バンダテレスがでかい、でかいが1000円。うおーっ」
結局「育てやすい」とあるエピゲネイム・ライオニーだけ200円で買った。他は大きいので敬遠した。見覚えのある写真の載った育て方が書かれたカラーコピーをくれた。この写真はかの唐沢園長がお撮りになったのだろうか。とすれば、名著「洋ランポケット図鑑」の写真のわけ株を手にしているのかもしれない。うーん。どの株も当園でどわーっと増えた株のわけ株とみた。それにしても恐ろしく安い。
Epigeneium treacherianum エピゲニウム・トリーチェリアヌム
2005年8月24日
別名エピゲニウム・ライオニーlyonii。フィリピン、カリマンタン島原産。花期は初夏。ミズゴケ固めで素焼鉢に植えるとのこと。
売店にはどこかの国の蘭切手シート12種400円なんちゅうものまであった。
5月3日の購入以来113日ぶりの購入であった。
8月23日(火)
かみさんの用事で周防大島に行った。釣りと泳ぎを同時にやった。曇っていたが海水は気持ちよい。釣りは、やたらめったらふぐばかり釣れた。「まあかわいい、でもねえ調理師の免状がありませんからー」大きなキスと小さなキスがやっとこさつれて坊主は免れた。なんだ、海草でも吊り上げたか?とおもって手繰り寄せてみるとうまそうなたこだった!。吊り上げる直前岩に巻きつかれてしまい、ひっぱったら針がとれたのか、サヨナラーと逃げられてしまった。痛恨の失敗。
岩国の蘭が多い園芸店が移転してしまい、移転先を探してうろうろしたが結局見つからなかった。どうも蘭には縁がない休暇である。
8月22日(月)宮島でセッコク探し
ふと子どもを連れて宮島に出かけた。セッコクをみたという掲示板の書き込みを気にしていたのである。桟橋からえんえん歩いて駒が林(509m)に登る途中猛烈に大きな岩のとても人の手の届かないあたりにそれらしいものを見た。遠くてよくわからないので望遠撮影をしておいた。弥山(529.8m)にのぼり、報告のあった紅葉谷をくだるものの、おりからの曇りで暗くてよくわからなかった。
宮島から帰り、返す刀でDIK五日市店にきているという村上園芸を目指す。しかし到着が18:38と遅かったためすでに撤収した後とかで、現場はもぬけの殻だった。あーあ。
ダブル台風が気になる。残してきた蘭は大丈夫だろうか。
8月21日(日)
原種蘭図鑑を編集した。529種に増えている。これもゴンベッサ師匠のおかげである。
「蘭自慢」の改訂にかかったが、膨大な画像の処理で手が痛くなった。あまりにも重たいページで、下にたどり着くまでマウスのホイールを90回も回す必要がある。こういう「どえー、どこまでつづいているのだぁ?」というページを目指してきたのだった。ひどすぎるページである。ひどいと言えば、ページ1つがテキストベースで1MBをこえるものが4つもある。これをモデムで読めるのだから不思議だ。プロパティで容量をみると93MBになっている。容量制限はどうなっているのだろうか。
休暇のため移動日である。しばらく水やりをさぼるので徹底的に水をやってゆく。
例によって青春18切符で広島に移動する。接続が悪く、8時間以上かかった。豊橋への長い道のりの1部である。
8月20日(土)
風の涼しい快適な朝だった。早速蘭の手入れを始める。裏の棚(寂光院)には早くも家の影がかかりつつある。
C. bicolorが枯れてしまった。入手から枯れるまで1年かかった。今年枯れてしまったもののリストを作りながら、なかなか難しいものだと思う。Phal. 'Takarazuka'、Bulb. inconspicuum、Paraphalaenopsis laycochii、Den. secundum、Den.aphyllum、Cym. goeringii春ラン、たれしんび、マキシラリア・ルテオアルバ、バルボフィラム・メデューサ、胡蝶蘭花信。たくさん枯らしている。一ヶ月1鉢より多い。思うところはいろいろあるが、なんとも書きようがない。
Phal.
pallensの高芽がほぼ一人前という大きさになったので取ってきて杉皮フタで2号素焼鉢に植えた。
Gongora galeataのバックバルブの新芽もしっかりしてきたので2号プラポットに杉皮フタ、ミズゴケで植えた。
ゴンベッサ師匠の画像がたまってきたので整理した。
Stanhopea ocuiata :豊橋蘭友会2005年8月で1位に輝いた株だそうだ。
Bulb.
refractum :葉のないバルブからにゅーっと花茎が出てきて、「うらめしやぁ・・・」という雰囲気で咲く夏向きの花(?)。
Pleurothallis groby : よくピントがあったなあ、と感心する。
Dendrochilum filiforme : 花のアップ :この着生種はフィリピンの森、標高600-2250mに分布している。3cmの高さの卵形のバルブが密生する。花茎は長さ30cm、6mmの花を密につける。花期は晩夏から冬。
8月19日(金)
本日も雨は降らなかった。美しい月夜である。月明かりをたよりに水やりをした。庭中植物に覆い尽くされている。季候が良かったのかなにもかもがよく繁っている。蘭も多くは調子が良さそうだ。この時期は草も蘭も一緒くたである。だか、いつしか冬になり草や野菜のほとんどが枯れても蘭はあまり変わらぬ姿のまま冬を越えてゆく。
蘭は草のようでもあり、木のようでもある。木との明瞭な違いは、年輪を持った木質を成長の跡に残さないことだろうか。しかし、木と蘭で寿命がどれほど違うのだろうか。蘭は生長のすこぶる遅い蔓草のように、先端部だけ成長し、それ以前のものは枯れてなくなってしまう。カトレアも見えているものはせいぜい五年ほどの過去までで、それ以前にこの植物がどれほどの歳月花を咲かせ続けてきたかは分からないのである。記録に残るものには、100年以上を過ごした個体があるという。種から生えて過ごしてきた年月を知る術があれば興味深いことが分かるに違いない。
明日はじっくり蘭の手入れをすることにしよう。
8月18日(木)
本日も雨は降らなかった。水やりをした。最低気温は22℃台にはいったらしい。
最近特に動きがない。じっくり眺めようにも月明かりではよくわからない。
ゴンゴラが盛大なのだがよく眺められない。
Phragmipedium lindleyanumはまだつぼみが4つもある。
かつてはなにも書くことがない午後23時から、ぶりぶりぶりっと文章をひねり出していたものだが、最近は雑念が多いのかなにも出てこない。
8月17日(水)
よそは雨が降ったらしいのだが、こっちは降らなかったようだ。水やりをする。
ゴンゴラがブーケのように咲いているが、あれは花という色合いではないなあ。あの盛大さを見て「なんじゃこりゃ」と思う人は多いのではないだろうか。
ゴンベッサ師匠から豊橋蘭友会に出席する許可を得た。ありがたいことである。
8月16日(火)
雨が降ったらしいのだが、ひさしぶりに水やりをする。つぼみはサギソウとオルニトホラくらいだ。
北海道へ贈った蘭が花盛りだそうだ。かつて「ノビル系デンドロは北海道では困難ではないか」、というようなことを書いた。専門家もそんなことを書いていて、なるほど日照も少なく、うまい具合に低温に当てられないだろうからそういうこともあり得るか、と思ってそういうことを書いたのである。だが、それはうれしいまちがいだった。
「デンドロがまたこの夏もたくさん咲き、ユキダルマキングとホワイトラビット桜姫で53輪も咲いてよい香りです」
すごい!。写真も戴いたのだが、ユキダルマキングは半端じゃない。うちではこんなにきれいに咲いてくれたことはない。しかも開花期が夏とは。贈った株のほとんどが本家よりも立派になるといううらやましい腕と環境である。蘭が行きたがる、とさえ感じることがある。
このほか、バルボ・ロビーや、ゴメサなどが咲いているそうである。これまで、バンダ、リカステ、オンシジウム、カトレア、パフィオなどこちらにあるものはすべて咲くという環境ではないだろうか。先方はこちらとちがって無茶(買いすぎ、つめこみすぎ、水のやりすぎ、日のあてすぎ、肥料のやりすぎ等)をしないというか、大事に、丈夫に、大きく育てておられる。どれも大変美しく咲いて、うれしい便りをいただくのだった。
「待ちに待ったブラッシアの花芽も20センチほどに伸びてきました。 楽しみです」、え?、5年かかってうちまだ花みたことないんですけど。
8月15日(月)
またまた雨が降った。朝晩2回もふった。水やりさぼりも8日間連続となる。涼しい風がよくそよいでいる。毎晩23℃前後だ。理想的な気候なのだが、あまり調子の良くなさそうなものもいくつかある。
バルボフィラム・ロビーがまともに開花してくれた。この花は、葉のない古いバルブから長い花茎を伸ばして開花してくれた。花びらの傾きが定まらず、失敗開花かと気をもんだがなんとか決まってくれたようである。
ナメクジに食われたLc.MiniPurpleがぼろぼろになりながらも開花してくれている。こういう失敗開花を開花と見なして良いのか、というところが悩ましい。結論は先送りにする。かつてなく大きな花だったようだ。ウイルス説もあるまだらの花である。まだらにも再現性があり、同じまだらが出るところを見るとこういう花なのかもしれない。
ツニアが高さ1mに達している。葉の数が多い。いつになったら花芽が出るのであろうか。
最近雑念(?)が多くてラン関連の記述がまとまらず往生している。いろいろ企画もあるが、さっぱり手につかない。そういえばランを買わなくなって3ヶ月になる。たまたまこれぞというランが目の前に現れないのであった。
本日ダイエーでミニ胡蝶蘭780円をみた。ランも実に手軽に手にはいるようになったものである。夏の時期は胡蝶蘭やらデンファレが多く見られる。この時期サギソウもよくでまわっている。
我が家のサギソウは花茎1本だけなのは昨年同様だが、今年は子株がいくつか育っており、来年は株数が増えそうである。
今度の休みに株の一斉手入れでもしようかと思う。夜に見回るのであるが、どうも最近ランの鉢を手に取るということが少なくなった。コケずるずるヤスデナメクジくさい肥料ナメ誘殺剤入り雑草付、とちょっと近づきがたい雰囲気ではある。そういう鉢にひるむkojimaではなかったのだが、最近根性がない。まあランも毎年同じ状態ということはありえず、こちらも同じではない。無常というものであろう。
趣味の変わり目というものがある。ランのまえは球根園芸、その前はパソコン、さらに前はサイクリング、そのまた前は鍾乳洞というものにはまっていた。新規に立ち上がってきたものに精力をつぎ込むが、それ以前の趣味も細々と続くという性質がある。このところ囲碁がたちあがりつつあるのだが、囲碁といいつつ仕事なのかもしれない。囲碁については17年間の潜伏期間があった。ランは2年間である。ランの趣味も一頃の激しさはうすれて、ごくおちついた趣味になりつつある。一方、囲碁というと昨日息子に快勝しつつ、本日はパソコンにどうにもかなわず気分の悪いことと言ったらない。やっぱりランがいいなあ。
8月14日(日)
またまた雨が降った。水やりさぼりも7日間連続となる。最近ランに手をかけていない。たまにはじっくり眺めるべきなのであろうが、何にもしていない。
よく巡回する花工場で「ルデビオラセア」なるラベルの胡蝶蘭が「香りの胡蝶蘭」として980円で売られていた。名前から想像するに、Phal.
violaceaとPhal. luddemannianaの交配ではないだろうか。ビオラセアのような香りがある。こういうものを見ていると、Phal. luddemannianaが欲しくなってくる。我が家の原種胡蝶蘭は、Phal.
pallens、Phal.
pulchra、Phal. schilleriana、Phal. tetraspis、Phal. violacea、の5種で、いずれも開花している。Phal. schillerianaが弱ったことはあるが、かつて枯れた胡蝶蘭からすればどれも丈夫な種類に見える。原種胡蝶蘭は交配種にくらべると小ぶりで味わい深い。Phal. pallensは花茎についた子株が一株立ちできるほど大きくなっている。秋に取って植えよう。
8月13日(土)Vuyl.
Edna ‘Stamperland’およびGongora galeata開花
Vuyl. Edna ‘Stamperland’ (No.89,新規39)およびGongora galeataが開花した(No.90,新規40)。
Gongora galeataは1花茎のつぼみが一気に開花しており、リンゴのようなかおりがあった。
庭を巡ってみたが、これといって新しい花芽などは見いだせなかった。
新しい奥歯を入れた後、
本日も軽く雨が降ったのか庭が湿っている。6日連続の水やりさぼりである。
8月12日(金)Bulb.
lobbii開花
バルボフィラム ロビイが開花した(No.88,新規39)。ドーサルセパルがまだもちあがっていない。新規開花は、購入に勝る、だろうか。
本日もまだ湿り気があるので水やりをさぼる。たまには乾かすのがいいかもしれない。
8月11日(木)
バルボフィラム ロビイのつぼみがほころんできた。ふふふ、こうなればこっちのもんだ。このバルボには昨年肩すかしをくらっていたのだった。ゴンゴラ・ガレアータも開花してくれそうだ。今月は、このほかOrnithophora
radicanseや、Vuyl. Edna ‘Stamperland’ が開花予定である。
落っことして鉢が割れていたDen. Pramortを、リサイクル鉢3号にねじこんでおいた。ふと見回すとお気に入りのDen. Arikaが見あたらない。どれだったかなあ。
本日も軽く雨が降ったのか庭が湿っている。4日連続水やりをさぼった。実に楽な日々が続く。
8月10日(水)
開花中のPhragmipedium
lindleyanumは42日ほど、1000時間咲いている。さらに今月いっぱいは咲いてくれそうだ。冬の蘭展でも見かけるので、うまく大きくすれば年がら年中咲いてくれるのではなかろうか。すごい植物である。
Bc.
Maikai ‘Mayumi’も長い。思いのほか素敵な品種であった。
ミニパープルのつぼみがまたナメクジにかじられていた。これはこたえた。そのナメクジを殺害し、さらに小学校の頃みた横溝正史原作、山田洋次監督「八墓村」の32人殺しのシーン(猟銃を背負い、日本刀を抜刀し、頭にライトをつけて疾走するおっさん)と音楽を脳裏に奏でつつ、ナメクジ毒薬をこれでもかというくらいあちこちに撒いてきた。ところがファレノプシス・ビオラセアに巨大ナメクジがのっかっていてひるんだ。でかい。こいつほんとうはウミウシではないのか。かつて海で長さ30cm太さ10cmのナメクジ様の生物を見かけてたまげたことがある。あれほどではないにしても不気味でコワイ生き物である。こいつが出るので棚に棒を用意して置いた。それで鉢からふっとばして地面に落とした。踏んづけるのもはばかられる。
親子囲碁第6戦、3目おかせて対戦すること1時間、70目の圧勝であった。
「今日はちょうしわるいなあ」と息子
「まあ、そういうこともあるさ」(わははははは、どうだどうだどうだ)
だが、敵は小学生だった。パソコンには52目差で負けた。
8月9日(火)
通り雨があって庭は湿っていた。連日こういう気候で助かる。しかも明け方は22℃以下で、ランには絶好のコンディションが続く。このまま9月なかばまでいってくれないかと思う。
昨日同様パトロールでナメクジ投げをして手をねとねとにしていた。家にはいるとランの天敵キリギリスが窓に張り付いていた。窓をあけてキリギリスを捕まえ、ぶん投げて追放したつもりが空中で羽をひらりと広げるとブーメランさながらにすっ飛んできて部屋に入ってしまった。この積極的な攻めにひるんだのだが、「ふふふ、ばかめ、捕まりに来たか」、と素焼鉢をかぶせてとりあえず留置しておいた。あす追放にしよう。
先週花粉がないのを見つけたデンファレは「そんな事実はない」という雰囲気で咲いている。すぐにしおれるとおもったのだが、なにか思うところがあるのかもしれない。
ゴンゴラに新しい花芽が出てきているようだ。今でもすごい姿になりつつあるのにこの上さらに花芽が出るとは何という咲きやすいランであろうか。新芽も3つあり、盤石な成長ぶりである。「きれい」「かわいい」「香りがよい」という種類のランではない。「バルブがおもしろい」「花が変」「色が地味」という「ジミヘン」路線のランである。
制作した囲碁盤で毎夜息子が勝負を挑んでくる。第五回戦である。当初置き石13だったものが、どんどん減って6目で本日は大敗を喫してしまった。勝っていたものをヨセでひっくり返されての負けだった。実に幸せなおやじかもしれないが、憤懣やるかたない。明日は3目だそうだ。はらたつなあ。
8月8日(月)
通り雨があって庭は湿っていた。こういう気候はらくちんである。しかしナメクジの数が半端ではない。せっかく花が咲いたキンカンにたくさんたかっていた。シンビジウムにもたかっている。見つけては道路に投げる。Lc.ミニパープルのつぼみをかじられた。
夜の気温は昨夜21℃だったそうな。庭では湿った冷たい空気に秋の気配すら感じる。
ゴンゴラはまもなくである。今月は、あと5株開花というところだろうか。
開花カレンダーの編集を1ヶ月さぼっていた。
Bulb.
inconspicuumが枯れてしまった。また日本のランである。植え付けの失敗が原因と考えられる。弱るとみたらさっさと植え替えるべきなのであるが、打つ手が遅れた。Phal. 'Takarazuka'がまた弱って葉がなくなった。
8月7日(日)
朝から子供の行事で、六甲山やら開口間近の神戸空港の滑走路などをうろうろしていた。ランは夕方水をやっただけである。
Paph. primulinumが昨日またまた開花していた。断続的に1年以上咲いている。
岩波科学百科を眺めていたら、植物名は、ラテン語の名詞形の属名に、形容詞形の種小名でつけられている、という記述があった。いまごろ無知をさらけだすのであるが、しらんかった。なるほどそういうふうになっている。ラテン語は名詞を後ろから形容詞が飾るらしく、「パックス・ロマーナ」は「ローマによる平和」というなにやら後ろからの語順になる。フランス語やイタリア語などをやっていないので違和感がある。やたらスペシオサムという言葉が出てくるが、あれは「きれいな」という形容詞で、植物名ではデンドロだろうが、ゆりだろうが、何度も出てくる。「きれいな、デンドロビウム」「サンダーのパフィオペディラム」などのように、種小名が属名を修飾している。
8月6日(土)
朝から雨が降って曇り気味の天気であった。久しぶりにじっくり棚を見回ってみたところ、Lc.MiniPurpleにつぼみが2つ出ていた。
セッコクにもつぼみが出ていた。毎年5月と8月に咲く。高めがあったので取ってみると3本とれた。
Den. kingianum?にも高芽があったので取る。簡単にとれておもしろい。よく育っている高芽で、6本とれた。
これらの高芽を2号鉢に植え付ける。水苔を使い切っていたので新品を水で戻す。コーナンが売っているチリ産で、230円くらいだっただろうか。品質もまずまずとみた。杉皮を鉢底にしいて、高芽を3本セットにして2号鉢に水苔でうえた。なぜか2本ないし3本で植えるものらしい。ご近所があると味噌しょうゆの貸し借りなどして助け合って生きてゆくのであろうか。セッコク1鉢、キンギアナム?2鉢である。
キンギアナム?と言ってきたが、本家のキンギアナムをもらってみるとかなり大きい。スペシオサムとの交配によるいわゆるスペキンというものではないだろうか。初心者には育てやすく、花も出やすいためもらってくれる人はいるだろう。
古本屋で岩波科学百科という本を買った。分厚いのに、科学嫌いを反映してか105円だった。これほど読みでのある本も珍しい。巻末の付表に植物分類表というものがあったのでラン科までたどってみる。
まず植物は4つの「界」に分類されるのだそうだ。「モネラ界」「菌界」「原生生物界」「植物界」という。植物界は「Kingdom Plantae」と表記されている。へー、植物王国かい。
界の下に「門」がある。ふとめについた「蘚類植物門Bryophyta ミズゴケ綱Sphagnopsidaミズゴケ」という記述がある。科をすっとばしていきなり「ミズゴケ」と来ているようである。ミズゴケには興味があるのでまた今度調べよう。
植物の植物界の被子植物門Anthophyta;
Magnoliophytaというところにランは入っている。この門は双子葉植物綱と単子葉植物綱Monocotyledoneae; Liliopsidaに分かれる。もちろんランは単子葉である。この下に、ユリ亜綱Liliidaeがあり、その中にミズアオイ科、ユリ科、アヤメ科、アロエ科、リュウゼツラン科、ヤマノイモ科、ラン科Orchidaceaeがある。園芸にのめりこんだのがユリ科のチューリップやゆりが発端だったので、なにやら近いものに入れあげていたわけである。ありゃ、ヒガンバナ科がみあたらんなあ。
まとめて書くと、
生物―植物―植物界―被子植物門―単子葉植物綱―ユリ亜綱―ラン科
ちゅうことになる。へー、しらんかった。
8月5日(金)
職場は本日日本でもっとも気温が高かった(38.2℃)場所から6km離れている。体が慣れてしまっているのか、「夏らしい気持ちのいい日だ」などと元気に屋外をうろうろしていた。35℃の部屋でも「そんなに気温が高いかなあ?」などといぶかしく思いつつ作業をしていた。
ふとDen. Jacqueline Thomas x bigibbumを見ると、咲いている花3輪が軒並み花粉が持ってゆかれている。そういえばなにか飛び回っていたなあとおもう。花粉を持ってゆかれると蘭の花はしおれてしまうそうだ。「あら、どうしたのかしら?しおれるのが早い」というときは持って行かれている場合がある。
制作した囲碁セットで息子と対局した。いい感じである。これでよしとおもったら、石がたりなくなって往生した。買い足しておこう。
蘭を買ってないなあ。なんとか9月に豊橋にたどりついて仕入れてくるほかなさそうである。これを逃すともう珍しい蘭を手に入れるチャンスは当分ない。
最近開花期間の記録をさぼっている。なんと1ヶ月もさぼっている。このサイトも衰退期にはいったなあ、と思わないではない。
8月4日(木)
Den. ‘Takemoto’は昨年の1.5倍のバルブがながーく立っている。15cmのバルブから出発し、3輪、15輪、150輪と年々花が増えて、来年の1月にはそれをさらに上回るすごい株になりそうである。このデンドロは冬場に新芽が出て9月に完成し、7月にさらに新芽が出て12月頃完成するようだ。1月に昨年開花したバルブから盛大に開花し、2月に前年育った新バルブが開花する。これゆえ長期間盛大に咲く性質がある。ほぼ確実に咲くといっていいほどよく咲く。しかも香りがよい。わけて人に差し上げたいところだが、なんとまだ2.5号鉢なのであった。それでも直径40cmの広がりがある堂々の大株であった。鉢から株全体が盛り上がってきた。肥料を置く場所がないので、バルブの林に挟み込んで与えている。いったいどこまで行くのかというおもしろいデンドロである。こういうことを年に3度くらい書いた。
デンドロは今が伸び盛りで、多くがよい調子だ。
ゴンゴラ・ガレアータにやっと新芽が出てきた。こんな時期に出るのかと意外に思う。取って置いたバックバルブにも新芽が出ていた。
今年は水やりの回数が多い年である。毎晩庭のあれやこれやも含めて50Lほどやっているように思う。この時期にカサブランカのような百合が咲いている。今年はサツマイモの生育がよいようだ。
8月3日(水)
職場に蘭を育てている人が居て、鉢置き場に行き当たった。コンクリートの地べたにドリテノプシスが直射日光を浴びつつも花茎3つに盛大に美しい花を咲かせていた。「コンクリートに直置きに直射日光・・・」というのはちょっとやりたくないパターンである。ほかにカトレア、フウラン、セッコク、デンドロ、胡蝶蘭、サギソウがあった。サギソウは大きな花が咲いてつぼみが多く付いていた。過酷な環境で強くなって育っているという筋肉質の株になっている。こういう育て方もあるのかと感心した。
本日木材に鉛筆で線を書いて碁盤のようにした。色ガラス碁石をならべてみる。1kgもあったが、少したりないことが分かった。もうこれでいいというできである。ここまで来たら心安らかに蘭をやれるというものである。
魅惑のゴンベッサ原種蘭の世界:第四夜
Den. bronckartii: ますますきれいに咲くようで
Den.
densiflorum: これも年々すごい。
Epipogium roseum: 花のアップ タシロランとか。
Bulbophyllum graveolens: こりゃすごいねえ。
8月2日(火)Den.
Jacqueline Thomas x bigibbum開花
Den. Jacqueline Thomas x bigibbumが開花した(No.87,新規38)。
本日碁石を探して古道具屋に行く途中大阪空港の近くで富貴蘭の店を見つけた。かつて阪神高速池田線から看板が見えたような気がする。フウランの専門店である。5000円とかいうような株がショーケースに見えた。トップページのうちの株は250円だった。log(5000/250)=1.3。1.3桁も違う。
結局碁石はみつからず、代用品として園芸用の石までホームセンターに探しに行ったがみつからなかった。夜になり100円ショップで「おしゃれな観葉植物用ガラス小石」なるものをみつけた。白と赤が磨りガラスのおはじき状の物体である。大きさといい、形といい仕様を満たしている。量も100円で500gとたっぷりだ。これを2つ買った。半透明で白と赤という点がおしゃれである。絶滅が危惧される囲碁もピンポン同様玉の色を変えるがごとく大理石の碁盤に、エメラルドグリーンのガラス石とルビー色のガラスで、彼女とドライマティニーをすすりながらジャズの流れるバーでプレイする、というような転身をはかってもよろしいんじゃないでしょうか。そりゃ那智黒石と蛤にはあこがれはするがおじさん趣味ものは富貴蘭同様恐ろしく値が張る。とても200円というわけにゆかない。
結局碁盤も作ることになり、廃物の板を切って大汗をかいて磨き上げて置いた。面倒なのは線を引くことである。曲がったらどうしよう。そうまでして囲碁をしたいという気分はなんなのであろうか。不思議だ。
夜中、暗いくらい庭をジョウロを持ってうろうろする日課も衰えることはないようだ。土曜日Onc. Sweet Sugar?に花芽が出ているのを見つけた。暑いのかLyc.Sunrise
x Macamaの葉先が茶色くなっている部分がある。今夜はぐったりするほど蒸し暑いのでクール系には気の毒である。
そういえば台風が接近中だが、日本付近の高気圧のためそれるものと思っている。けれど日本海側を通ることがあると少々影響を受けそうだ。
Den. Jacqueline Thomas x bigibbumがまもなく開花である。これが咲くと長い。今月はつぼみが少なく、開花件数が減るだろう。ただ、デンファレが咲いているので、花がとぎれる心配はない。蘭の花はとぎれることがない。この点が重要である。
ゴンゴラ・ガレアータのつぼみのつらなりが10cmをこえてきた。こういう数珠つぼみが5つも下がるという盛大さである。その花茎は太さ2mmのまさにコードである。
魅惑のゴンベッサ原種蘭の世界:第三夜
ところで、まもなく魅惑の豊橋蘭友会開催とのことです。一日中蘭の取引をやっているという拡大版弁当付きだそうです。すごいなあ。行けば原稿用紙28枚は書けそうだ。
Max. ringens ‘Cute’ CHM/JOGA: CHMとはなんじゃろ
Laelia purpurata var suavissima :
Gongora quinquenervis : 花のアップ ゴンゴラよろしゅおまっしゃろ。ええわあ、ゴンゴラ。なんかゴンゴンコラアとか怒られているような名前がええ。
Den. aggregatum var majus ‘Florida Sunshine’ HCC/AOS
Liparis
nervosa: 花のアップ 枯らしちゃったコクランです。
7月31日(日)Pleurothallis
grobyi 開花
庭に出て草むしりをしていると蘭のさきっぽがおちていてぎょっとした。見た目バンダの先端のように見えたが、バンダ類に異常はない。よく見るとシースのようなものがついている。カトレア類のようでもある。探してみるとソフロレリオカトレア・リムファイヤーらしい。ひょろひょろそだった双葉のうち一つらしい。台風避難の際に引っかけて折ったものだろう。花が出たかもしれないので残念である。
バルボフィラム ロビイにつぼみが出てきた。2回もつぼみをしけらせているので慎重になる。
Bulb.
inconspicuumはバルブ1つになってしまった。植え方が悪かったものらしい。杉皮と椰子殻がお気に召さなかったらしい。胡蝶蘭の鉢に同居することにした。
Bulbophyllum barbigerumに新芽が二つ出た。一時調子を崩していたので安心した。
ゴンベッサ原種蘭の世界:第二夜
Sarcochilus japonicus :カヤランでしったっけ。
Diplocaulobium tentaculatum :こりゃいったいなんだろうか。
Onc.
croesus :うちでも咲いたけれど写真で負けてしまいました。
Max.
ochroleuca :こりゃまたかっこいいねえ。
あろうことかPleurothallis grobyi の開花を記述するのを忘れていた(No.86,新規38)。7月は12件開花である。たいしたものである。
7月30日(土)
休日である。蘭を見て回るがあまり変化はない。じっとり暑いためか少々へばりぎみである。
ゴンベッサ師匠から大変すばらしい画像を掲示板にいただきながら整理が追いつかなかった。このほどぼちぼち整理を行ってきた。どれもあまり本で見かけない珍しいものばかりで、このような画像を拝めるのも師匠のおかげである。
Bulbophyllum binnendijkii:こういう花火がなかっただろうか。
Bulbophyllum fritillariflorum:
Cal.
sieboldii: キエビネである。
Den. lichenastrum var Twenticni:
つづく
7月29日(金)
夜中に雨が降ったようである。寝苦しい晩だった。
ゴンゴラ・ガレアータが順調である。8月にはこのゴンゴラと、デンファレ、プレウロタリス、マスデなど少なくとも4株は開花してくれそうだ。今年の8月は花が少ないかもしれない。
今夜庭を水遣りに巡回している際、開花株の側に巨大なバッタが居た。かつてカトレアのつぼみをかじったあの凶悪な種類であった。捕まえるのだが暴れるし、ぎざぎざしているし、でかいのでおっかない。投げれば足が取れて駐車場に落下し、なお脅威が去らない。さらに捕まえて空き地に連行しようとしたところ右手小指に噛み付かれたような衝撃を感じてひるんだ。最後はぶちけってどこかに飛ばしてしまったのであるが、なにやら気がとがめる。
7月28日(木)
5時に寒さで目がさめた。18度くらいにはなっていたろうか。日中は30℃を越えていた。こういう温度差で花芽がついたりするのだろうか。
1月末に初心者蘭セットとして贈った蘭のうち、カトレアが開花したというお知らせをいただいた。ありがたいことである。花が減る夏に咲く蘭はおねうちかもしれない。
水遣りで妙に疲れる、とおもっていたら夜中に筋トレをしていたようなものだとわかった。片手に懐中電灯を下げ、8Lのジョウロを片手に棚の蘭に水をかけて回っているのである。およそ5杯、40Lも運搬してあちこちにまいているのだった。ジョウロの水が半分になると、ノズルの部分を片手でもち、ぐいと腕を突き出して棚の奥の蘭にかけるのである。なにやら腕の力がつく。今年は水遣りの回数が多い。
7月27日(水)
昨夜のうちに蘭のトレイを庭に展開した。撤収前にトレイの数を減らすため、蘭を密に詰め込んだのだが、これをもとにもどすのは週末にすることにした。
フウランは明日終了のようである。
開花株の多くを玄関に飾っておいても見るのは一瞬なので、もったいないと思って日のあたる屋外の棚に出した。開花してはいても一部成長中なのである。
7月26日(火)
万全の態勢で台風に備えたのであるが、風はあまり吹かなかった。シンビジウムの鉢が1つ倒れただけであった。明日風が吹くかも知れずひとまず今夜はこのまま様子を見る。明日朝早起きして様子を見て庭に展開したいところだ。
Bc.
Maikai ‘Mayumi’はいいねえ。蘭展でみたときは花がわらわらさいているけれどあまりぱっとしない、などと思っていたのだけれど見れば見るほどええ感じの花である。強くはないけれどよい香りがする。
7月25日(月)Liparis
griffithii開花
Liparis griffithiiが開花した(No.85,新規37)。花茎6本という盛大さである。
Pleurothallis grobyi に花芽が出た。頼りなさそうで、葉が落ちていたため枯れてしまうかもと思われていたが、植え替え後なんとか元気にやっているようである。
昨日Maxillaria tenuifolia?を植え替えた。2年ほど経ってしまった上に株がタワーのように上に上がりすぎて来年は生育が鈍化すると思われたからである。分けてみると3株になった。2.5号鉢2つと3号素焼鉢に杉皮ふたをして、ニュージーランド産ミズゴケ(えらく長く感じる)で植え付けた。
台風7号はそれたとはいえ、明日からの接近で強風が予想されるため用心して手を打っておいた。裏の棚は倒壊の危険性があるので、場所を移し、地面に空のトレイを伏せ、その上にトレイを置いて落下を防いだ。
南のトレイは風をよけた棚、玄関、家の棚に取り込んだ。家の中には6トレイを収容した。ぶらさがりものは取り込んでカーテンレールに下げておいた。まあこれで大丈夫だろう。「近畿は朝から激しく雨」と聞こえてきた。
7月24日(日)Den.scabrilingue開花
Den.scabrilingueが開花した(No.84,新規37)。3cmの花1輪だけである。今年は見送りかとあきらめていたので咲いてくれれば御の字である。
この土日は気持ちのよい北風が吹いて過ごしやすかった。庭に居る時間も長くなり蘭を眺める時間も長くなった。
昨夜、今年も開花を空振りした咲かずのセロジネ ラクテア(旧:ヒュエッテネリアナ)の植え替えを行った。購入時判読困難な名札にはCoel. huettnerianaとあった。よくわからない種である。いつしか大変な大株になっており、元気そうだが、葉の先が茶色くなったりしている。鉢から引っこ抜いてみるとバークだった。どうも買ってきた状態にほぼ近いものらしい。根のまわりはあまりよさそうではない。バックバルブを容赦なくぶっちぎって適度な大きさにぶった切ると4株になった。よくわからないけれど「オレオレ流」(^^;)で、植え替える。中国産ミズゴケ(再度洗っても水が黒くなった)にリサイクル素焼鉢3号3つ、2.5号1つといういまひとつ意気が上がらない設定である。植え替えた4鉢はなんというか、バルブ、葉などつややかで好ましい。なかなかよろしい。しかし、4株にもなったら後が大変である。とりあえずI氏はもらってくれるそうだ。しかし最近I氏はお見かけしないがどうしておられるだろう。なんにせよよい花に咲いてもらって宣伝しないことには貰い手がない。
そういえばずっと植え替えていないMaxillaria tenuifolia?も株分けと植え替えの必要を感じる。こちらのほうは花つき香り花もちなど申し分ないので分かれても貰い手が簡単に見つかるだろう。
7月23日(土)
玉肥を切らしていたので買ってきた。今回のものは窒素:リン:カリが4:5:1とリンを効かせたものである。2.5kg498円だった。おもえば先週やったばっかりでやるところがなかった。
Ornithophora
radicanseに花芽が出た。
これまでまったく花がつかなかったエピデンドラム スタンフォーディアナムに新芽が出たので植え替えた。杉皮がほとんどで、相性が悪かったようである。バックバルブを取って3.5号鉢から3号素焼鉢に、杉皮ふた中国産ミズゴケで植え付けた。
7月22日(金)
移動していたカトレアとパフィオを持って帰ってきた。しっかり育てよう。
フウランは、6株に分かれていた。単茎性であるがどんどん分かれる。
Phal.
pallensの花芽に高芽がでて立派に育ちつつある。単茎性といっても結構増える株もあるようだ。
大きな台風になりそうな雲を昨日衛星写真で見えた。本日台風7号になり、こちらに向かっているようだ。くるとすれば28日あたりだろう。気のせいかもう風が強い。
囲碁セット(2300円→1000円)を買った。早速息子が食いついてくる。9目置かせて1時間半もかかった。いつもパソコン相手だったので(500円のソフトに5年も負けつづけている)えらく新鮮である。1000円、500円というと蘭の値段に通じるものがある。こういう単位でお金の使い方を考えてしまう癖があるようだ。囲碁も蘭もなにやら安上がりで楽しい趣味である。
子供の夏休みの宿題に「植物画」というのがあるのだそうだ。玄関にずらりと蘭が並んでいるので早速描いたそうである。Bc. Maikai ‘Mayumi’や、Enc.radiata、Enc.coculeata、Enc.mariaeの絵があった。蘭のいいところは「炎天下の外で大汗をかきながらゆりやグラジオラス、カラーなどをスケッチをしなくても、涼しい室内で、テーブルに鉢を置いて描ける」という点だそうだ。年中なにかしらか咲いているというがまた便利である。
最近蘭を買っていない。5月3日の購入を最後に80日間も買っていない。まだ花を見たことがない株が多いので購買意欲は低いが、これぞと言う株に出会わなくなったということもある。
7月21日(木)
昨日Dtps. ‘池袋1’と出向していたPaph.Deperleが終了したそうである。かわりにDen. ? 'Murakami'に出向してもらった。
家のBc.
Maikai ‘Mayumi’は満開だ。この株は冬の開花よりパワーアップしている。やたらよく見かける個体だが、夏に咲いてみるとありがたみがわかるような。別途花茎が出るかもしれない。
Phragmipedium
lindleyanumはまだまだつぼみが出てくる。
Masd. ? ‘Wine Red’に花芽がでている。
Restrepia
brachypusはいつから咲いているのであろうか。自家受粉して子房が膨らんでいる。それでもわらわら花が出てくる。虫の匂いがしてくさい花ではあるが、魅力はある。
ゴンゴラ・ガレアータの花芽が鉢の中でとぐろをまいていたので外につまみ出してやった。5本ある。
Den. Jacqueline Thomas x bigibbumに花芽がでてつぼみが見える。
7月20日(水)
水遣りをしたくらいだ。
つぼみがついた月下美人がもらわれていった。小さい株から巨大化し、1株がもともとの持ち主に(本家の株は冬に霜で枯れてしまったという)、本日1株をさしあげて3株に分かれたわけである。それぞれつぼみが出た。サボテン科なのでここで扱う話ではないが、手のひら大の巨大な美花に、蘭とはかなり異なるすばらしい芳香があるという花好きなら一度は見てみたい花ではないだろうか。美しい花を挙げろといわれたらこれが思い浮かぶほどである。私のような初心者がぶっちぎった茎を鉢に刺しておいただけで半年で2鉢に花がつくのだから大変育てやすい植物ではないだろうか。コツは冬室内にとりこみ、春から秋までよく日に当て、よく水をやり、これでもかと肥料をやる。よく似たクジャクサボテンとは扱いがちがう。月下美人はシンビジウム扱いだが、クジャクサボテンはカトレア扱いに近い。鉢物園芸は蘭だけでなくサボテン類も有力という話である。しかしまあどれもこれもというわけには行かない。蘭がこれだけあるとほかのものに手をひろげるのはためらわれる。
サボテンで思い出されるのは中学生のころに100円で買ったもので、春から秋まで連続して節操なく咲いていたものがあった。社会人になっても大事に育てていた。これが私の鉢物の原点かもしれない。ビロードのようなコケを敷き詰めた鉢の中央にあまり大きくないみかん大のサボテンがあって、鉢全体の姿が好ましかった。なにかの事故で灰をかぶってお亡くなりになってしまった。これを惜しんで、いまだに忘れられない。このような鉢に匹敵する結構な鉢が蘭にはおおくあったため現在のように蘭だらけになっている。
7月19日(火)Den.
? 'Murakami'開花
疲れた。水遣りをするころには元気になってはいたが、少々ばてている。
Den. ? 'Murakami'が開花した(No.83,新規36)。よく咲くデンファレである。それでも新芽の出足はあまりよろしくない。花を長く楽しむと勢力がおちる。冬は乾かして休眠させるか、暖めて新芽を早く出してこれを大きくするという手を使う。昨年花を押さえ気味できたので、今年は新芽に注力して大きなバルブが出ているものが多い。この時期たくましいバルブができていると秋からの開花がすばらしいものになる。
道をカメが横切り、川にはオオサンショウウオが見え、常勤職員という雰囲気のカエルが窓に張り付いているという結構田舎の環境である。年々暑くなっているためか、ゴキブリが出没し、蚊にかまれるようになった。おかげでマスデの調子が心配である。
Phal. tetraspisという白い胡蝶蘭はかなりよろしい。「つるつる美白」に紫のほくろがあるのだ。こういう花はなかなか面白い。
ゴンゴラ・ガレアータに花芽が出た。新芽はいつ育ったのだろうと思う。新芽が出るころだろうと春に植え替えたのだが、まったくでなかった。かわりに花芽が5本も出た。新芽は秋に出るのだろうか。「美しい」とか「かぐわしい」とかではなく「造形の妙」「現代彫刻」的な花である。
7月18日(月)
よく日が照って気温も30℃を超えている。夏らしくなった。休みなので水遣りの回数を増やす。
フウランが満開である。大変すばらしい株なのであるが、カメラ任せのため「どこにピントがあっとるんじゃ?」という写真ばかり撮れる。カメラをうまくなだめすかしだますようにして多量に撮影し、なんとかましなものを残すようにしているのであるが、フウランはやたら困難である。
困難といえばブラッシアも少々難しいようだ。花が長いので全貌を撮ろうとするとなにやら花のチャームポイントがうまく表現できない。凝りだしたらきりがないので適当なところで切り上げる。この「凝る」という気分がもうすこしほしい今日この頃である。
7月17日(日)Phal.
tetraspis開花
Phal. tetraspisが開花した(No.82,新規36)。80cmの猛烈に長い花茎は弱っていたので切ってしまったのは惜しかった。あそこまで長くなるには何年かかるだろうか。もっとも何年も長い花茎から咲いてもらうというのも申し訳ないような。
これでしばらくは咲いてくれそうなつぼみはなさそうである。
プロステケア(エピデンドラム、エンシクリア)) ラディアタはよく香るようになったが、化粧品のような匂いで「甘いバニラのような香り」と期待していたので少々とまどう。玄関に置くとかなり強く香った。
開花株を玄関に並べてみると夏のおうち蘭展状態になった。フウラン、フラグミ、ブラッシアは圧巻(と私が思っているだけ)である。ほか味のある小鉢が豊富だ。集合写真を撮った。Bc.マイカイ ‘マユミ’は冬と花があまり変わらない。
昨日Onc. ornithoryncam x flexosum に花芽が出ているのを見つけた。毎度花付のよいオンシである。Liparis griffithiiの花芽は6本になった。
一昨日Max. tenuifoliaは終了した。この株の植え替えをいつにするか悩ましい。香りもよく花も長く咲いてくれた。
7月16日(土)Bc.
Maikai ‘Mayumi’開花
Bc.
Maikai ‘Mayumi’が開花した(No.81,新規35)。冬の花だと思っていたのだが、30℃を超えているような季節に咲いてくれた。
久しぶりに蘭をまともに見ることができるような気がする。最後の玉肥を配って歩いた。あんなにたくさんあったのにもう底をついてしまった。今度のやつはもっと大袋を買おう。いまごろはひょっとすると安い時期かもしれない。
バンダ・テレスがバッタに一部食われていた。昨夜みかけた小さいやつだろう。小さいため油断していた。
7月15日(金)
フウランがよく香っている。1株でこれまでの3株分くらい咲いてくれている。
多くの株がすばらしく咲いている。なかなかながめている時間がなかったのであるが明日からはたっぷり手入れができそうである。
7月14日(木)
Vuyl. Edna ‘Stamperland’ FCC/RHS, FCC/AOSに花芽が出た。
7月13日(水)フウラン開花
フウランが開花した(No.80,新規35)。今年は花茎3本の大増量である。
7月12日(火)
ブラッシアは実にすばらしい、などと書いても画像が上がってくるまでには1週間以上のタイムラグができる。画像の掲載はしょっちゅう行われているようでいて実はためておいたストックからなされているのである。
明日はPhal. tetraspisが咲きそうだ。フウランもまもなくである。
Phragmipedium lindleyanumの最初の花がおちていた。つぼみはまだまだある。
7月11日(月)
いろいろ咲いて見ごたえのある夏の蘭の盛りではある。「ああ、ええなあ、すごいなあ」では日誌にならないのだが、気温が上がってきて少々頭がボーっとしている。
Bl. Richard Mueller ‘Orchid Height’のつぼみが3つとも開花していい感じである。ミニカトレアはかわいい姿がよろしい。
Lc.Irene Finneyに大きなバルブと大きなシースが出てきている。まあたぶん調子がよいのだろう。もうやきもきするほど初心者でもないので「あんたに任せました」とほっている。放任栽培の夏であった。
マスデの豊橋が早くもよわってきている。困ったなあ。冷蔵庫の野菜室にでも入れておこうかしら。日に当てないという方法がまず第一か。
Den. 'Kurashiki'に花芽がみつかった。古いバルブから伸びている。デンファレではこの夏2鉢目だ。
7月10日(日)
涼しくてすごしやすい日が続く。曇りがちで、時折雨が降る。梅雨らしい天気である。
咲いたブラッシアがまったく見事である。かなりインパクトがある花だ。
せっかく咲いたマリエにハナムグリなるコガネムシの一種がもぐりこんでいて往生した。
昨日某有名スーパーで「AAA」と表示されているミズゴケをみた。ぱっと見た目、色などは普通のチリ産のように見える。明幸園の「AA+」はなにやらさすが別物という雰囲気であった。そうそう「AAA」などこういうところで扱っていないのではないだろうか、といぶかしく思った。まあわからないのでなんともいえない。
7月9日(土)Euchile
mariae、Bl. Richard Mueller ‘Orchid Height’、 Brs. Eternal Wind ‘Summer
Dream’ SM/JOGA開花
Euchile
mariae (Epi. Enc.) (No.78,新規34)、Bl. Richard Mueller ‘Orchid Height’ (No.79,新規35)、 Brs. Eternal Wind ‘Summer Dream’ SM/JOGA、が開花した。
ブラッシア・エターナルウインド ‘サマードリーム’は、頂き物が到着した時点で花芽つきだったというありがたいものであった。花が大きい。初めて手にする花の咲いたブラッシアの鉢である。
ブラソレリア・リチャードミュラー ‘オーキッドハイト’は、バルブが出たら花がつくくらい高い確率で咲いてくれるようなミニカトレアらしい。昨年豊橋で250円でかってきたものだ。
エピデンドラム マリエは、小さな鉢にえらく立派な花をつけてくれた。
やたらと気温の高かった時期があったが、マスデバリアにはこたえたらしく、いくつかの新芽が不調になっていた。
ビニール袋に入れておいたセリア・ベラとゴンゴラ・ガレアータのバックバルブに新芽があるようだ。
本日ホームセンターで玉肥の大袋780円5kg入りを見ていたら、裏にシールが貼ってあった。「この肥料は動物性蛋白を含むため家畜に食べさせないでください」とあったのだ。「ははーん、コップンてのはやはりあれだったのか」と合点がいったしだいである。捨てればごみだが混ぜれば資源だ。しかし、いまどき異常プリオン入りの肉コップンなんちゅうのは手に入りにくいだろうに、えらく心配性な話である。たしかに牛のおやつと見ればうまそうな代物かもしれない。うちに牛はいない。
7月8日(金)Sl.
Layla開花
Sl. Laylaが開花した(No.77,新規34)。姿も色も大変よろしい。この時期ソフロニチス系統のミニカトレアが2株咲いてくれた。
明日から3株ほど開花してくれそうだ。 マリエ、カトレア、フウランと続きそうである。
7月7日(木)
Phragmipedium
lindleyanumが複数花開くようになった。これまでは1輪ずつ咲いていたのだが、枝分かれしているためか、複数咲いてくれる。
デンドロ・竹本は既に今年のバルブが昨年のバルブに追いついた。新たなバルブが伸びてきている。ますます大株の風が出てきたが、まだ2.5号鉢であった。根本がとろけた玉肥で埋まっている。まあ雨がよく降るから平気なのだろう。
7月6日(水)
もうすぐSl. Laylaが開花する。前回は花びら同士が癒着して万全な開花ではなかったが今回はまともに咲いてくれそうである。この調子だと年に2ないし3回咲いてくれるのではないだろうか。
Epi.マリエもまもなくである。バックバルブから芽がでたEpi.マリエも鉢に植えていい感じに育っている。
7月5日(火)
雨がやんでいる時間が長かったのがありがたい。毎晩株を見回っているがおおむねどれも順調なようだ。新芽がにょきにょき伸びる伸び盛りである。デンファレは今年勢いがあってよろしい。しかしあの腐った玉肥はハエがたかり悪臭がしているあたりまったく「うんこ」に匹敵する。こんなばっちいものがかわいい蘭の鉢に乗っていていいのであろうか、と思う。しかしそれを取り除こうとおもってもにおいとおぞましい雰囲気にひるんでしまうのであった。いずれはホンモノのうんこのようにからからに渇いてしまうのでそのときはぽいと捨ててしまえるのではある。
7月4日(月)Masd.’Toyohashi’及び Sc. Beaufort ‘Elizabeth’AM/AOS開花
雨が降り続いて梅雨らしい天気である。しばらく喜んでいたが、だんだんうんざりしてきた。庭はゆりのすばらしい香りがするのであるが、蘭の棚の近づくとなんともいえない悪臭が漂ってくるのだった。玉肥の腐ったにおいである。肥料の施し時だからたっぷりやっている。毎年この時期は長雨で腐る。腐るのがいいのかこれで調子を崩す株もなく、長雨の中生き生きと育っているように見える。毎年のことだからほうっておく。
Masd. ’Toyohashi’ (No.75,新規34)と Sc. Beaufort ‘Elizabeth’AM/AOS(No.76,新規34)が開花した。雨に濡れすぎて調子が悪そうである。このミニカトレアは運搬中苔で滑って落としそうになってあせった。
Dockrillia wasselliiのつぼみがしけてしまった。気候が合わなかったものらしい。残念である。
7月3日(日)
雨が降り続いて梅雨らしい天気である。ゆりのつぼみや、エピデンドラム「花工場」などにアブラムシがのさばっていたため、薬かけを行うことにした。今年はまだ使っていないスプラサイドをかます。実は何にキクのかよく理解していない。
出かけて園芸店などをみてまわるが、食指は動かない。5月3日にセッコクを買ったのを最後に2ヶ月蘭の買い物をしていない。多量の優良株をいただいてしまい、もはや夏の棚は定員いっぱいという雰囲気である。ボーナスの季節だが、さして欲しいものもないので読書と学問の心安らかな休日である。
7月2日(土)Bc.Maikai‘Mayumi’、リパリス・グリフィッシー、Den.スカブリリンゲにつぼみ
週末恒例の庭の蘭めぐりである。でるわでるわ、Bc.
Maikai ‘Mayumi’、 Liparis griffithiiおよびDen.scabrilingueにつぼみが見つかった。
ブラソカトレア マイカイ’マユミ’は、花茎1本につぼみ3つほど。リパリス・グリフィシイは、新芽から花茎を3本出し、さらに増えそうだ。また、デンドロ・スカブリリンゲはつぼみ1つだけである。今月も10件を越えて開花する予定である。
さるシンビジウムの園芸書をみていたら「購入したシンビジウムは、購入時がもっともよく花のついた状態であり、その後は株の老化により花つきはわるくなる」という園芸書としてはみもふたもない記述があった。一面大変正直な記述かもしれない。プロの言うことだから確かな面もあるのだろう。そうみえる現象はある。
シロウトの見解として、入手した鉢はうまく育てれば翌年よい花をつけるが、その鉢ままで何年も育てると花つきは悪くなるという現象は観察されている。その原因は「老化」と見るよりも、新芽が出すぎて栄養不足、日光不足などがあるように思っていた。適切に植え替えたり、株分けすれば不振に陥らずにすむのではないだろうかと。
しかし記録を見ると、うちの最古参、シンビジウム ラインストーン 'キュート'は入手時2001年4花茎、2002年4花茎、2003年4花茎、2004年2花茎、2005年1花茎であった。手は尽くしてきたつもりだが、株全体としてボーボーと茂り、葉の色艶や姿がくたびれてきたように見えないこともない。
こうなると「シンビジウムは消耗品」という結論がでかねない。それはまずい。この株に注力するほかはない。
一方、昨年4花茎付でもらわれていったシンビジウム オールスター ’ラビアンローズ’というシンビジウムがあった。こちらは同僚からもらったときに売られていた時点から数年は経過していたと思われる。植え替えてひと夏そだてて1花茎がでて開花し、翌年4花茎になった。老化という雰囲気はなかった。
なんにしてもシンビジウムは大きいだけに開花不振が響く。「高い契約金を払っているのにちっとも打たないまるで巨人の選手(そういえば「トマソン」の語源も巨人選手だった)」的な見られ方をするのである。
シンビジウムはしかし我が家では空振りが多い。
枯れたと思って、「死亡届」を書き、庭にぶちまけてころがしていたたれしんびから小さな新芽が出ていた。余計な部分を切り取ってミズゴケ+素焼鉢2.5号で植えた。枯らすと蘭軍団?と司令官の士気が下がるのであきらめずに取り組むのである。
5月6月と2日に1鉢の頻度で株が開花していたおそろしいような時期であった。2ヶ月で35株開花である。昨年7月は16株開花というこれもすさまじい開花頻度である。
蘭をつづけていると、温室を持つまえの初級段階でこのような頻度に達するものと理解している。ただ通常はカウントされもしないような花の開花をしつこく記録する当サイトの性格上やたらめったら咲いている様にみえるだけで、諸先輩方の温室ではもっと高い頻度で、それこそ見る暇もないくらい咲いているものらしい。
そうしてみると蘭栽培にはさまざまな規模・階層があることに気がつく。
なんとなく:5鉢程度をもらったデンドロやシンビジウムではじめてしまったような場合。あまり増えず、あまり咲かず。コチョウランは枯らしてしまいましたという雰囲気。
心惹かれて:カトレアなどに魅力を覚え、好きなものを集めて10株ほどになったようなコレクション。強い魅力を感じはじめている。
蘭が好き:50鉢までで、狂おしくはまってしまい。見切り品だの、いろんな属だの、カトレアがすきだの、蘭展で買いたいだの、頭を渦巻く蘭中毒の初期。ここまでなら団地のベランダでも可能だ。このあたりから開花に切れ目がなくなってくる。
はまってしまいました:「100鉢を超えてこりゃ大変だなあ、棚を作ろう、数を制限しなければ、ああでもまた買ってしまった。」真夏に花が途切れることはあるが、年中花をめでて暮らす生活が始まる。
かなりいってしまいました:200鉢を超えて、人に蘭を差し上げたり、もらったり、すっかり蘭栽培が生活の一部になってしまったような。温室を考え始める。花の切れ目というのがめったにない。
温室入門:300鉢あたりでしょうか。蘭とともに歩む人生ですな。このあたりから先はよくわからない。著者はまだ初級というところにいるのだと思う。
フウランに3つめの花茎が出てきた。昨夜も手にとって見ていたにもかかわらずまったく気がつかなかったので大変驚いた。
雨で蘭の多くが生き生きしているなあ。この時期に雨に当てるのはいいと思う。楽だし。
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