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6月29日(日)
キーワード「C.
schroederae」での画像検索第一位を誇るC.
schroederae 'Carlos Arango×Popayan'の新芽の1つがだめになってしまい、あーら残念と思っていたところ、全く別のバルブから新芽を出してきて鉢に激突という状況であることがわかった。鉢の新芽が当たる部分を撤去しようという方針により、当該箇所を石で殴っていたところ鉢全体が割れてしまった。あーあ。3.5号ではもはや小さいのであろうと、リサイクル鉢4号をもちだし、鉢かけを多めに入れて周辺から水苔を詰め込んで植えた。
取って置いたバックバルブから新芽が出ていた。よくやる失敗だが、「なんのバックバルブだったけ?」と思案する羽目になった。なんとかDial. Mizoguchi 'Princess
Kiko’BM/JOGAであることを思い出した。この種は妙に人気が高いのでバックバルブといえどもおろそかにせず袋詰めにしておいたところ、連なったバルブそれぞれから芽をだしてきた。それぞれ切り分けて2株つくった。
昨夜兵庫県警の警部補様の講演会を聞きに行っていた。警察の警部補様とは思えないような話のうまさで90分を楽しく過ごしていた。内容は「子供を、ケータイ及びネットがらみの犯罪からどう守るか」という内容であった。世間のみなさんがケータイやネットをどう活用しているかを知って衝撃を受けると共に大変参考になった。無料オンラインゲームってありますわなあ。中で遊んでいたら楽しいんでしょう。平日でも10万人は参加してるというのが驚かれますねえ。ゲームの中で使う武器などはコンビニで売っているのだそうです。なるほどうまい仕組みですねえ。無料といいながら、勝ち抜いてゆくための武器は現実世界で金を出して買うと。それゆえ、ゲーム中で金儲けをするようなやからもいるのだそうです。
本日図書館で石野純也著「ケータイチルドレン 子供たちはなぜ携帯電話に没頭するのか?」(ソフトバンク新書)を借りてきた。「毎月1万円ちょっと使っちゃいますね」という高校生の発言のある隣のページで、著者は「では、なぜケータイの世界はこれほど魅力的なものになったのか」とある。この本はちょっと面白すぎる。なんとなくケータイをめぐる問題についていろいろ書かれているのかなぁ、と思いつつ手に取ってみたが、そこはかとなくケータイの魅力的なサービスの紹介がなされている。「ソフトバンク新書」というところがちょっとすごい。(この本は、ケータイは魅力的であり、素晴らしいモノで、変なフィルタリングのような規制をかけるな、ということが要旨であった。)
1日2時間ケータイでネットやったり、そのほかメールやったりしていて学生さん達は学力がつくのだろうか。勉強ってのは、逃げ場や気になることがあるとトタンに気持ちがそっちに持って行かれてしまう。まず気になることを片づけてから、などと手を伸ばすとそればっかりやって今日も勉強が進まなかったなあ、とまあそういう経験がよくあった。学業で成績を上げるというのは実はある意味簡単なことで、よけいなモノをうまく遮断して勉強と長時間向き合うということをすればよいのである。結局自分の気持ちのコントロール一つにかかっている。1日4時間は勉強をつづけて、かなり長期間やって、そういう習慣をつけて、やっとこさモノになるというのが学業というものじゃないかと思うのだが、机の横にケータイというモノがあって、メールや、ネットの話題など気になるものがあったらどうなるのか。ケータイが勉強に役立ったという話があれば読んでみたいが、いまのところ見ない。ケータイ使用者の競争力はケータイの使用によってどうなるのであろうか。おそらく世間のみなさんは「まあ、だいじょうぶでしょう」と思って毎月1万円近く払って子供に使わせているのだろう。でもホント大丈夫ですか?。だって、ケータイが若者に普及してまだ5年そこらですぜ。これほどのめり込むモノをこれまでこれほど多くの人々が手にしていたことがあるだろうか。ダッコちゃんか?フラフープか?クラッカーか?PC98か?。ないよねえ。じゃあ若い人にはすごい影響を与えているわけで、その後の人生に多大な影響を与えていることにもなるわけです。はたして、いまケータイをするのが己の幸せにとって良いことなのかわるいことなのか。
正高信男著「ケータイを持ったサル (「人間らしさ」の崩壊)」 のように真っ向からケータイの害について述べている本が少ないような気がする。ケータイのサービスについて解説した本はものすごく多い。世間はケータイにますます傾倒しつつあるようにみえる。しかしケータイが使用者の幸せに寄与するかどうか。持った場合と持たなかった場合で比較したデータが近く示されるはずだ。その際のインパクトはかなり大きなものになるのではないだろうか。
(ケータイをつかうとあほになる、という色眼鏡で見ていて、自分は間違っていたと思うようになった。出来るやつはケータイを制御して使い、役立てるが、あほなやつはサルラッキョウの如くケータイをいじり倒してどこまでもあほになる。パソコンの場合と同様、自分の力にできる人間と、自分をだめにする人間とがいて、差が拡大するだけのことだと思えた。)
英国の科学雑誌Natureに蘭関係の記事が出ていたので読んだ。なんでもコハクに閉じこめられていた蜂の背中に蘭の花粉がひっついていて、蘭の祖先について多くのことがわかった、という内容らしいのだが、くわしいところがわからない。生物の素養がないためかよくわからない部分がおおくて歯がゆい。そこで子供が生物IBの勉強をはじめたのでこれに便乗して生物を勉強してみる。105円で買ってきたZ会センター試験問題集に手をつけ、平成16年度生物IBをやる。細胞分裂時のDNAの量、呼吸、ウニの卵割時に細胞を取ったり足したりする話、ショウジョウバエの赤目と白目の遺伝比率の計算、蜂の8の字ダンス、ワモンゴキブリの記憶力、窒素固定などなどの問題をクイズだと思ってやる。なにやら恐ろしく面白い問題が並んでいる。30問中23問の正解で78点を得た。我ながら大変推理力がある。共通一次の際は化学と物理で勝負していたが、このところの科学の進歩で昔よりも生物は格段に面白くなっている。こういう勉強からさらに蘭についての知見が引き出せれば蘭もさらに面白くなるのだろう。
おっさんがセンター試験の問題の、しかも暗記科目だとおもっていた生物でなぜ結構ええ点がとれたのか考えていた。気がついたのは、1問1問が論文になっているな、と思えた。実験結果が示されており、これから引き出せる結論は?と選択肢が並んでいるのである。研究というのは、事実を引きずり出してやろうと実験を企画するところで頭の善し悪しが問われるところだが、予期せぬ結果が現れて、そこから納得の行く結論を得るのもかなり骨なのである。クリアーな結論が導き出せると論文も書きやすい。生物の試験の問題はどれも見事な結果が出ていて、これを成し遂げた研究者の鼻息が聞こえるほどだ。そういう意味では暗記科目扱いしている学生には困難で、日頃から物事をあたりまえに考える習慣がついているおっさんにはやさしいものかもしれない。
6月28日(土)
液肥を与えていたら雨が降ってきた。
出かけによったロイヤルホームセンターで、油かすと骨粉の固形肥料を買って与えるならいまだ、などと考えて498円2kgを買おうかと手に取ってみた。ちと軽いような。となりに5kg970円の大袋がある。原油高騰のおりで、これからなんでもかんでも値段が上がりそうな気がする。来年の分も買っておこうか、などとかんがえて5kgの袋を買った。大変重い。昨年も買ったような気がするのだがどこへ行ったのだろうか。
家に帰ってから小雨の中成長期だからと遠慮会釈もなく与えて回った。1kgぐらい消費したのではないだろうか。梅雨時は雨でふやけて反吐が出るほどくさいにおいがするのであるが、これをやらないと何となく落ち着かないのではある。7月半ばにもういちどやる。
気になって日誌を調べてみると昨年の5月5日に「立ち寄ったロイヤルホームセンターで、2kg入り玉肥、398円を買った」とある。なんと昨年よりも100円も高いではないか。昨年のものは、2kgだったのでたちまち使い切ってしまったのだろう。
6月27日(金)Lyc.
aromatica開花
Lyc. aromaticaが開花した(64)。水を切らしたためなのか、3株それぞれしけたつぼみが見られる。結構難しい花なのかもしれない。
6月25日(水)Masd. Night
Shade開花
マスデバリア・ナイトシェイド Masd. Night Shadeが開花した(63)。購入以来4年になる。やっと咲いた。
6月22日(日)
雨のため眺めて回るだけであった。
画像在庫が払底している。
世界的な食糧不足ということに感じることがあるのか、研究用に庭に稲を植えてみたり、ジャガイモをあちこちに植えてみたり、サツマイモに至っては110株植えていたり、本日は売れ残り時季はずれのショウガまで植えていた。
田に囲まれて生活していながら、稲というのはよくわからない植物である。昨年の秋祭りに山車を引く間に刈り田で休憩していると落ち穂が結構な数落ちていて、この調子なら日本中で莫大な量の米が落ち穂になっているのだろうと思えた。その落ち穂を保存しておき、6月初旬に植えて現在5cmほどになっている。稲の種というものは、一般に売られているモノをみない。花壇に植えても枯れてしまうと思われているのかもしれない。本当のところどうなのだろうか。水切れには弱い植物かもしれない。稲の謎は、田植えされた数本がいつのまにか太い束になっていることである。根本から枝分かれするらしいのだが、それにしてもものすごい増え方をするのが不思議だ。
6月21日(土)デンドロビウム・アグレガツム開花
デンドロビウム・アグレガツムが開花した(62)。株は大きくなってきたが、1輪しか咲いてくれない。
梅雨の雨に濡れて玉肥が腐り、ひどいにおいを漂わせている。蘭が腐らないかと心配になったこともあるが、新芽がすくすく育っている株にしか与えておらず、この腐ると言うことが、蘭に吸収される形に変化することでもあるため、ある程度必要なのかなあ、と我慢している。
6月16日(月)
デンドロビウム アリスの花芽は順調である。
ピンクのコチョウランは花をつけたまま本体の葉がなくなってしまった。ピンクは2株とも調子が悪い。コチョウランは相変わらず難しいと思う。
先週だったか、Uチューブにケータイ4台に取り囲まれて置かれたコーンの粒が、4台の同時着信とともにぽんとはじけてポップコーンになるという映像が公開されたそうである。一説には手品、ということらしいが、実は本当にポップコーンになっているのだとしたら恐ろしいと思った。脳ミソが卵とじ状態になったらたまらんわなあ。少々では見つからないようなナノサイズのおこげが出来ていて、将来の脳腫瘍の種になったりしないのだろうか。
新聞に「読み書きケータイ、これからはケータイがリテラシーになる」などという記述があった。「小学生中学生に携帯は不要」という論と並べて意見が述べられている。前者はケータイ会社の人の論である。
「読み書き、ときて、計算よりもケータイか・・・」。数学の成績と年収には強い相関があると言われている。
ケータイに将来の重要な技術動向があるのであればよくよく見極めておく必要があろうと考え、法林岳之著「お父さんのための携帯電話ABC」(NHK出版、2007年)を(昨日105円で買って)読んだ。わかりやすい、良い本だとおもった。ゆえに私に携帯が必要ないことがよくわかった。
私は固定電話では不自由していない。公衆電話の位置も把握している。メールはパソコンでうんざりするほど書いている。デジカメにも、音楽プレーヤーにも、テレビにも、アプリにも、ソフトにも不自由していない。ふいに電話で呼び出されるとか、30分以内にメールを打ち返すとか、貴重な読書の時間をつぶしてゲームをやるとかいうこともない。そういうことに毎月5000円以上使うということはとうてい出来そうもない。
このパソコンがつながった電話で本日分1.4MBをアップロードするのに30円もかからない(無料プロバイダ使用、1分7円)のに、パケット(128バイト)だと、1パケット0.1円として1000円かかるんだと。ラベルの「水の戯れ」4MBをダウンロードすると4000円近い。図書館で借りてこいそんなもん。
30分以内でメールを打ち返さないと友情が壊れるというから、そりゃもう医者にかかる人が出るわけである。「ケータイを持たない贅沢」といわれるようになるのももうすぐだろう。
6月15日(日)Den. Petit
Parasol及びEpi.? 'Hanakoujou'開花
Den.
Petit Parasol及びEpi.? 'Hanakoujou'が開花した(60-61)。Epi.? 'Hanakoujou'は分け株の開花で、2株が時期をあけて咲いている。
明幸園に行ったものの、購買意欲がない。一日ぼーっとすごしていた。
名前がよく解らなくなっている横倒しになってしまったリカステを植え替えた。プラポットから3号素焼鉢に植えた。随分きりっとしてきた。このほか、鉢からはずれてしまっていたいただきもののカトレアを植え替えた。
6月8日(日)
夏の蘭の棚を設置した。今年は昨年解体していなかっただけに楽だった。トレイがすべて利用されている。おかげで4つある棚の蘭がすべてゆったりとしている。
Brs. Eternal Wind ‘Summer Dream’
SM/JOGAにわらわら花芽が出てきた。この株は毎年ものすごく咲く。
C. harrisonianaのシースにつぼみが透けて見える。
Cattreya 'Takarazuka Kaori'につぼみが出てきた。
玄関を掃除していたところ出てきた玉肥を必要な蘭に与えて回った。
どうにも咲いてくれない蘭にはこれまでにない植え付けに挑戦するようにしている。今年はI氏よりドラコンボールというモノをいただいていたので、これを使って通風と水はけに優れた植え付けというのをやってみたい。ドラコンボールというのは椰子殻の繊維だけを集めたようなコンポストで、丸く丸められているものをほぐして使っている。
Bllra. 'Smile Eri':ビーララ・スマイルエリー バックバルブを取って、2.5号素焼鉢に鉢かけ、ドラコンボールで植えた。
Epi. floribundum:エピデンドラム・フロリバンダム 2株それぞれ2、2.5号素焼鉢に鉢かけ、ドラコンボールで植えた。
Epi. stanfordianum:エピデンドラム スタンフォーディアナム 3号素焼鉢に鉢かけ、ドラコンボールで植えた。
L. lobata:レリア ロバータ 3号素焼鉢に鉢かけ、ドラコンボールで植えた。
Den. ? 'Takarazuka Red':デンドロビウム 「宝塚赤」 2号素焼鉢に鉢かけ、ドラコンボールで植えた。
Den.?‘WhitePurple’: デンドロビウム 「白紫」 2.5号素焼鉢に鉢かけ、ドラコンボールで植えた。
Onc.?aquinii :オンシジウム・アキーニイ 2.5号素焼鉢に鉢かけ、ドラコンボールで植えた。
Onc. Super Star ‘Sophia Beauty’: オンシジウム・スーパースター‘ソフィアビューティー’ 2.5号素焼鉢に鉢かけ、ドラコンボールで植えた。
Onc. Sweet Sugar?:オンシジウムスイートシュガー? 2.5号素焼鉢に鉢かけ、ドラコンボールで植えた。
Paph. primulinum var. purprascens:パフィオ・プリムリナム 変種・プルプラセンス 株が根本で浮き上がっていたため、中身をぶちまけて詰め直した。
Dial.
Mizoguchi 'Princess Kiko’BM/JOGA:ディアレリア・ミゾグチ ‘プリンセスキコ‘ 3号素焼鉢に鉢かけ、ドラコンボールで植えた。
今年二回うろついている秋葉原で凶悪犯罪が起きた。我々の社会の問題を知るためにも犯人の動機や背景を調べ上げる必要があるように感じた。4月24日に私は、「ヤケクソの人間が出るのは本人の資質だけではなく、たまたま悪条件が重なったことによるいわば偶然の事故という面がなくはない。その偶然さえなければ、最悪の事態は避けられたかもしれないのだ。悪条件が重ならないように気を配るのが社会の安定のためなのだと思う。そういう考えに立たなければ、今後もチューリップだけでなく、若いお姉さんや、新幹線、幸せに暮らしていた家族などにヤケクソのとばっちりが及び、目も当てられない悲劇のオンパレードでとても安心して暮らせたものではない社会になることは間違いない。硫化水素で病院に担ぎ込まれた70人にしても、上から人が降ってきてつぶされてしまった会社員だの、枚挙に暇がない。」というようなことを書いている。今回は恐ろしくパワーのあるヤケクソ人だった。ヤケクソ人はしばらく出続けるだろう。我々が考えなければならないのは、ヤケクソ人はどのようにしてヤケクソ人となったのか、ということである。
「世の中がいやになった」と言われて、一つ思い当たるのは、非正規雇用の増大である。企業は、株主のモノとしてモノをつくってもうけを出すだけのものではなく、働く人々を育て、安定した雇用を提供する義務があるとおもう。金持ちのもうけを優先しすぎて、働く人々をないがしろにしすぎたのではないか。これがグローバルスタンダードというのならその考え方は人を幸せにするものではなく、もはやうまく機能していない。
先週ドイツの環境ビジネスについての番組を見ていて、こりゃうまいなあ、と驚いた。CO2削減のビジネスをうまくまとめ上げ、産業化し、雇用を生み出している。ドイツ人えらいなあ、と敬服した。貧乏な親戚が、どっと転がり込んできたような東西ドイツの統合を成し遂げただけでもすごいなあとおもっていたのに、環境ビジネスを世界展開して日本におくれをとらせている。知恵が大事だ。日本だってまだ巻き返しがきく。そこにヤケクソ人を普通の人に戻し、国に活力を与える活路があると思える。これくらいのことはみなさん気づいているから、日本の将来はそう悲観したものではないと思える。そういう意味では、これほど悲劇的なことがあった本日、この事件が契機となって、多くの教訓を得るのではないか。
6月7日(土)
そろそろ夏の蘭の棚を出す時期であった。例年チューリップの球根をほりあげて畝をいくらかけずってから、分解して置いてある棚をくみたて、横木をねじでとめてネットを張るという作業をしていた。ところが今年は庭の雰囲気が少々ちがっている。原因は南中央のサクランボの木が大きくなってきたということ。これで畑になる場所に大きな影が出来ているである。この影の部分に例年通りサツマイモを植えても収穫は良くなかろうと思えた。その影になる部分に棚をおけば、棚の高くなった背丈分日光が当たるようになると考えて棚の位置を例年と異なる場所に置いた。庭の全く中央に蘭の棚がどーんと立っているという状況である。まあこれでやってみるか。
溶リンというものをいじってみる。乳鉢ですってみてもかなり堅い。ほとんど水に溶ける様子がない。これはじわじわ溶け出すタイプの肥料のように思える。砂のようなこの肥料を蘭の鉢にぶっかけてまわった。使い方もわからずに買ってきてええかげんなことをしている。
今年は油かすと骨粉の発酵玉肥というものを買う元気がない。例年だとこの時期に新芽が元気そうな鉢にはこれを1つ2つ置いていたのであるが、498円が結構こたえる。硫酸アンモニウム、尿素、過リン酸石灰、硫酸カリウム、溶リンなどいろいろあたえているからええか、などとおもってしまう。もうすこし蘭の鉢を眺めてリハビリをすればまた肥料をやろうという気がしてくるかもしれない。
チューリップの球根堀りは例年になくハイスピードだった。畝の西側にジャガイモを植えたため、片方だけ掘り進むと案外楽に作業が進んだ。
6月5日(木)、Bulbophyllum barbigerum、セッコク 金キン龍及びRestrepia brachypus開花。
Bulbophyllum
barbigerum、セッコク 金龍及びRestrepia
brachypusが開花した(57-9)。
Restrepia brachypusの花期は長い。花自体はさほど長く咲いてくれないにしても次々花が出てきて夏中咲いているのではなかろうかと思うほどだ。
Bulbophyllum barbigerumは株分けと植え替えに失敗して元気がなくなっていたが何とか咲いてくれた。
セッコク 金龍は、1輪だけの開花だ。このセッコクは葉の色柄を愛でるタイプらしい。
え?!Google検索「蘭」で1位。あのどうしても抜けなかったインフォメーションなんとかいうやつが下に居るぞ。うけけけけ。とうとうこのキーワードで世界の頂点を極めたか(うそ、日本語圏だけ)。Yahooでは相変わらず2番手だった。
3つあるHPのどこもかしこもからそれぞれにリンクを張るというねちょねちょ構造になっているため、それぞれが重要なページであれば強力に推薦しあって順位が上がるというメカニズムで上にせり上がってきたのであろうか。まあ「蘭」で1位になろうが蘭の生育や花付きには関係ない。とはいえ、うちの蘭の画像がこれでもかというほど画像検索で上位にくるのはうれしい。それぞれががんばって咲いたから賞賛されているのでしょう。それぞれの蘭について、生存可能性を増加させるためにがんばっているのだなあ、と見えないこともない。
6月4日(水)
蘭をみてまわっただけである。ちょっとリハビリをしないとカンがもどってこない。
やっと懸案の仕事が終わった。ここまで長かった。
6月2日(月)
夜になって雨が思いの外冷たかったため蘭を撤収にかかり、ものすごくぬれて往生した。
6月1日(日)
蘭を庭に出して展開しただけであった。
家族の行事やら農作業やら球根堀やらでめまぐるしい一日だった。暑かったようだが、汗をかくようにしていたので快適に過ごせた。
5月31日(土)村上園芸蘭展
予定の隙間をぬって家族の用事をこしらえ、宝塚ダイキで開催中の村上園芸蘭展へいってきた。短時間だったためホリドタをお買い得コーナーでみつけて500円で購入した。名札はついていなかったがどうみてもイムブリカタとしか見えないので、それでゆく。
Pholidota imbricata
フォリドタ・イムブリカタ
2008年5月31日村上園芸(宝塚ダイキ)500円
スリランカからフィジー諸島まで広く分布する着生蘭。花がガラガラヘビのしっぽに似ているといわれる。そういわれればちょっと似ている。バルブがピーマンみたいできりりと美しかったため購入した。
そういえばPholidota chinensis? も良いバルブだった。花の美しさではPholidota chinensis?のほうに分がある。これら2つの画像は「?」がついているものの、どうにもフォリドタ シネンシスにみえる。
アニメ「のだめカンタービレ」で聞いて気に入っていたRachmaninov(どうラフマニノフと読むのか)のピアノ協奏曲2番ハ短調作品18を1年以上(安く)探していたのだが、先週かみさんがテレビでやっていたのを録画してくれて、さらに安いCD(200円)をやっと見つけた。第二楽章はかつてポップスの曲で聞いたやつで驚いた。同じCDにあったTchaikovskyのピアノ協奏曲1番変ロ短調作品23とはどんな曲かとおもっていたらさんざん聞いてきた曲だった。音楽方面は知らないことが多い。
5月30日(金)
Cym. Sweet Debon ‘Sweet’ が花茎5本で垂れ下がってなかなか立派だ。ミツバチが集まるという噂があるのだけれど、本当だろうか。
5月28日(水)
書くまいとおもって我慢していたのだが、やっぱり書いてしまう。「地デジ」である。語感が妙に悪いなあ、と思っていたのだが、ある時突然次の漢字がすっぽりはまってしまった。「血出痔」。うわー、こりゃ痛そうだ。経験があるだけにいやだ。地上波デジタル放送の略なら、英語にして略してTDBとでもすりゃいいじゃないか、ITだのDVDだのいっぱいつかってるんだから。でも、TDBって「とってもでぶ」の略みたいでいやだ・・・
5月27日(火)Den. Arisに花芽
購入以来5年、デンファレにしては珍しく花付きの悪いデンドロビウム アリスについに花芽が出た。グリーンの花が咲くのではなかっただろうか。なくなってしまった神戸蘭展で仲里園芸からかったものである。変わった原種が交配されているためか一般的なデンファレとえらく雰囲気が違う。バルブが恐ろしく堅くて、葉も堅い。成長もかなり遅い。この株はデンファレに分類しないほうがよいのではなかろうかと思う。
Den. Arikaはまだ花が2輪のこっている。やっと新芽が出てきた。なぜか昨年のバルブから出てきた。これも仲里園芸。いつから咲いているのか。調べてみると2007年11月20日開花とある。本当だろうか。えー、190日!?。半年過ぎてるぞ。おっそろしいデンファレだ。
Den. Pramortはちょうど花が終わった。なんと、これも仲里園芸。2007年7月23日開花???。9月20日に第二花茎に引き継いだとあるから、310日間開花していた。植え替えなければもっと咲いていただろう。うーん、すごすぎる。
昔いただいたデンファレにデンファレ「静岡紫」というのがある。名無しであるが、あまり見かけない大変美しいムラサキの花が小さなバルブにもかかわらず見事に咲いた。貸し出してしまったので画像がないのであるが、かなり期待しているデンファレで、こいつを思いっきり大きくしたいと思うのである。
昨日いただいた株を調べていたらどれもかなりの有名株揃いだった。これほどのコレクションをごっそりいただいてまことにありがたい。
ガソリンがそろそろ200円/Lか、というところまできているのだそうだ。英国や韓国ではずっと以前からそういう値段だったそうだ。アメリカは以前は60円くらいだったような気がする。各国でえらくまちまちの値段になるのは何故なのだろうか。業務用のクルマや生活がかかっている場合には気の毒ではある。CO2の抑制効果は相当なものがあるのだろう。去年だったか、「あと5年で海外旅行へ行く庶民はいなくなる」、などという不吉な予言を吐いていた覚えがあるが、3年にしとくか。いや、来年あたりか。
パスポートが失効してしまったのだが、ほうっている。日本は平和ランキングで5位だと聞いた。海外に行けばだいたいどこも日本より治安が悪い。なにを好きこのんで海外などゆきたいものか。日本の凶悪犯罪は年間7万件だという。すごい数だ。勘弁して欲しい。だが、アメリカは137万件などという。これを聞いて震え上がる。隣国では1日の暴動件数が300件とか聞いた。日本では、大阪市西成区において警官の不正が原因で起きたとされる労働者の暴動が10年くらい前になかっただろうか。
昨日通勤中に前を歩くサラリーマンがやおらかがみこんで素手でゴミを拾っていた。道々何度もそういうことをしている。たばこの吸い殻までつかんでいる。すごい。こういうのははじめて見た。わたしもやってみたいが結構腰にくる。やはり日本はすごい、と思って感動した。わしもひとつ世の中のためになるようなことをしたい。でもまあ、できればこっそりやりたい。
今年あたり強烈な台風で我が国をはじめ、中国、韓国、北朝鮮、台湾などこれでもかと言うほどひどい目に遭う、ということは十分に考えられる。しかしまあ人間というのは業なもので、私はそういうことはお構いなしにひたすら仕事をする予定である。
5月26日(月)蘭15株いただく
蒸し暑い一日で、意地になって汗をかくような仕事ばかりしていた。
蘭が届くというメールをいただいた。仕事から帰ってみると、見事に植えられた分け株がなんと15株もやってきた。すごい、全部名札付きだ。これは莫大な事務処理が発生するなあ。
記録を取って、トレイに乗せ、庭で水をやって棚に載せて置いた。
2008年5月26日静岡市K氏よりいただいた。
Bc. Pastral
‘Innocence’ ブラソカトレア・パストラル‘イノセンス’
有名株ですねえ。
Blc. Pamela
Farrell ブラソレリオカトレア・パメラファレル
これもオーソドックスな本格カトレア。
Blc. Gohl Lee ‘
サンセットカラーだそうな。
C. Bow Bells
‘Wright Person’ カトレア・ボウベルス‘ライトパーソン’
Bow Bellsは生粋のロンドン子、という意味だそうな。
C. labiata
var. coerulea ‘Blue Giant’´‘The King’ カトレア・ラビアタセルレア(ブルージャイアント×ザキング)
キングが親でしかもセルレアとは。
C. walkeriana ´ Dolosa カトレア・ワルケリアナ×ドロサ
C. Empress
Bells ‘Stephanson’ カトレア・エンプレスベル‘ステファンソン’
Sc. Fairlyland
‘Popo’ ソフロカトレア・フェアリーランド‘ポポ’
一度は育ててみたかった。
Slc. Cosmo-Beau ソフロレリオカトレア・コスモビュー
調査中
Slc. George
Hausermann ‘Carl’ HCC/AOS ソフロレリオカトレア
有名株
Pot. Fort Forum
‘Miwa’ ポチナラ・フォートフォーラム‘ミワ’
調査中
Bulb.
ambrosia
‘Fukuya’ バルボフィラム・アンブローシア‘フクヤ’
シルホ咲き
Bulb.
andersonii バルボフィラム・アンダーソニー
1輪咲き
Chondrorhyncha
discolor
コンドロリンカ・ディスカラー
こりゃまた恐ろしく珍しいモノが。
Gom. verboonenii ‘Golden Falls’
CBR/JOGA ゴメサ フェルブーネニイ ’ゴールデンフォールズ’
最後のやつはもう一度育ててみたいと思っていたやつで、「また会えて嬉しいよ」という気分である。
Kさんどうもありがとうございました。
5月25日(日)Cym. Sweet Devon‘Sweet’、Lyc. Jim Riopelle及びセッコク美鈴ミスズ系開花
Cym. Sweet Debon ‘Sweet’ 、Lyc. Jim Riopelleおよびセッコク 美鈴系が開花した(54-6)。雨が上がって蒸し暑い。
未だに使っているボールマウスの動きがあまりにも悪いので更新も往生していたのであるが、このほど探していた「500円のレーザーマウス」が見つかったため、購入して使ってみた。まことに具合がよい。半年以上マウスを探していたが値段が折り合わず我慢していたのである。我ながらしつこい。全然関係ない話だが、公共工事で応札なし、ということは最近多いそうで、かと思えば低い価格での落札で極端にクオリティーの低い建造物が出来てしまうということも多いと聞く。談合はあかん、という時代になって久しいが、いまの状況が我々の生活にほんとうによいのか考えると、かならずしもよろしくはないと思える。我が国にも地震は必ず来る。そのときになってべったりつぶれる建物にいて悔やんでも取り返しがつかない。かたくなに500円マウスに固執してつまらない思いをした日々だった。
うーん、なにやら頭痛がする。
グローバル経済だの、公平な競争だのはかつて、良いものが安く買える、がうたい文句だったのではなかろうか。ちょっと言葉を足すと、「当時競争力があって購買力のあった日本人なら」良いものが安く買える、ということではなかっただろうか。さらに読み方を変えると、「質の良い労働力が安く調達できる」となる。じゃあ質が悪いか、値段の高いものはモノも労働力も売れないわけである。他の何よりもちょっとだけよかったり、他とちがういいところがあったり、というものにわっと金が集まる。そういう成功例をみると、俺にも出来るのでは、という錯覚をもつ。成功している人は確かにものすごくたくさん居るが、失敗している人も相当数だし、成功に縁がない人というのはそれこそ大多数である。グローバル経済というのは、なんかこのしくみがええように見せながら、金持ちにやりやすいようにできていて、浪費の拡大、貧困の増大、弱者への配慮を低下させ、地球環境の悪化と資源の枯渇を招いている。知性に乏しい生存可能性をむしろ下げるようなええかげんな仕組みというべきだろう。
5月24日(土)
雨でぼーっとしている。あららー、書くことがない。畑に関心が向いてしまっている。
セッコクがよい香りだ。なかなか盛大に咲いてくれている。
通勤中乗り換えでダッシュをかけた際に、左足ふくらはぎに「ぶちっ」という感覚があり、「!、あたたたた」とまともに歩けなくなった。30時間ほどびっこ生活である。こういうとき、もう走れないのではないだろうか、などといやなことを考えてしまう。大事な仕事をやっつけたのち、早退してぶっ倒れて寝ていた。本日へこへこ歩けるようになった。明日にはなんとか復旧しそうだ。
5月20日(火)Phal.‘Cake4’ピンク開花
Phal.‘Cake4’ピンク 胡蝶蘭Cake4 が開花していた(53)。
セミアルバのPhal.‘Cake3’ 胡蝶蘭Cake3、白の胡蝶蘭Cake1白だと3つそろって咲いている。白は大変大きい。セミアルバも大層きれいだ。
5月19日(月)Den. moniliforme開花
Den.
moniliforme が開花していた(52)。この画像も画像検索では1位になっている。
5月18日(日)Pleurothallis tribuloides開花
Pleurothallis tribuloides が開花していた(51)。これはかわいい蘭でありながら開花期間が長い。
古いパソコンのHDDがいかれて、余っていたHDDと交換してOSをいれて整備していたら、そのなかから行方不明になっていた蘭画像アルバムが見つかった。ざっと469MB2769枚の画像だ。2003年8月の画像が最新のようなので、それ以降の画像を集めればVolume2がつくれるのであろう。
三田市中央公民館でセッコク展をやっているそうで、かみさんに連れられて行ってきた。私はその中央公民館なるものがさっぱりわからない。行ってみると旧市街の昭和の香りのする建物だった。多くのセッコクが展示されていて、香りが立ちこめ、大変落ち着く。写真を撮影しつつ花を楽しんだ。
植え替え大会であった。
Blc. Pamela Hetherington
‘Coronation’ FCC/AOS:ブラソレリオカトレア パメラヘザリントン ’コロネーション’ 買ったときのままだった。新芽が出たので植え替え。3号素焼鉢に、ついていた防虫ネットと鉢かけ、ドラコンボールを根に抱かせて、水苔で植えた。
Epi. pentotis:エピデンドラム・ペントティス 大変大きかったので2つに株分けした。3号素焼鉢に、鉢かけ、ドラコンボールを根に抱かせて、水苔で植えた。
Gongora galeata:ゴンゴラ・ガレアータ そろそろ植え替えかと考えて植え替えた。リサイクル3号素焼鉢に、鉢かけ、ドラコンボールを根に抱かせて、水苔で植えた。
Lyc. aromatica:リカステ・アロマティカ 新バルブ3つにそれぞれ新芽が2つずつでていた。高速増殖蘭だな。昨年も株分けして人にあげた覚えがある。直後の6月に見事な花が咲いている。ニッキにすこしバニラをまぜて甘く仕上げたような見事な香りがする。バックバルブを1つつけたプラポットに水苔植えの鉢が2つ。バックバルブなしのものはリサイクル素焼鉢3号鉢に鉢かけと水苔で植えた。
Epi.
atropupureum var. rosem :エピデンドラム・アトロププレウム変種rosem 購入時に咲いて以来咲かない蘭である。植え付けが間違っているのだろう。こういうでかいバルブをつける種は根がよく乾かないとまずいのではないだろうか。そこで、2.5号素焼鉢水苔(結構痛んでいた)から、3号素焼リサイクル鉢ドラコンボールほぐしで植え付けた。
Den. Pramort:デンドロビウム パラモルト 開花期間半年以上、一輪が126日間咲くという超デンファレである。まだ一昨年のバルブには花がある。昨年から二手に分かれ成長しはじめたため株が大きくなってしまった。二つにぶった切って、それぞれ3号リサイクル素焼鉢に、鉢かけ、ドラコンボールを根に抱かせて、水苔で植えた。
5月17日(土)
久しぶりに蘭にさわる。直射棚7トレイ、4割棚8トレイ、6割棚8トレイそれぞれに最適と思われる蘭を配置しておいた。
過リン酸石灰+熔成リン肥+硫酸カリ+尿素+硫安+101を50Lのばけつにぶちこんで水やりをした。
気づいたものを植え替える。
Ceratostylis rubra :ケラトスティリス・ルブラ たわけになってしまって4株になった。これはもらい手が多いのですぐはける。
Epi. ‘Nakazato’ も一回り大きなプラポットに植え替えた。
Incdm. Popcorn‘Haruri’: イオノシジウム・ポップコーン‘ハルリ’ あまりぐっしょりしているのが好きでないようなので、ドラコンボールだけで3号素焼鉢に植え替えた。
C. harrisonianaの2バルブの新芽がよく育っている。
C. walkerianaは、ドラコンボールがよほど気にいったのか大変よく育っている。
地震はコワイ。小学校中学校はては職場まで耐震補強をしてじゃまくさいなあ、と思っていたのだが認識を改めた。やりましょう、耐震補強。「おから校舎」と新聞にあったが、おからってのはまたすごい表現だ。東京出張をしていて思うのが「今日がそのXデーじゃないんだろうか」ということである。備えは万全にしておきたいものだと思った。
5月16日(金)
強風でトレイが落下する事故から1週間が経った。遠い昔のような気がする。世話が行き届かず、ほとんど屋外に出ている蘭はどうしていることやら。
ひーやんの情報によると明日は三田のどこかの公民館でセッコクの展示があるという。まあ買い物のついでに覗いてみよう。
蘭友から余剰株のお誘いがあったのでお願いのメールを出さなければ。
昨日出張でつくばに行って帰ってきたのだ、田舎に住んでいる関係で早朝にでて夜遅くに帰ってくるのやら、尼崎で接続の際に全力疾走をやったりで本日は筋肉痛でまいった。ほとんど見物という時間もとれず、自由時間というと15分ほどアメ横で買い物をしたぐらいだ。昨夜のアメ横での戦利品はすごかった。それゆえ重かった。マカダミアナッツ1kg800円は実にすごい。いろいろ仕入れてきたのでしばらく家族で楽しめそうだ。
明けて本日はまた予期せぬ原稿仕事で6時間根を詰めて疲れた。
5月11日(日)エビネ及びDen. ? ‘Sakai’開花
恒例のCalanthe ?
とDen. ? ‘Sakai’(芯ムラサキ)が開花した(49-50)。エビネは例年より花がすくないようだ。デンドロは昔大化けしたDen.竹本に似ている。このタイプはセッコク系交配種などと呼ばれ、バルブが細長く、花付きがよろしい。
寒くて雨が降っている。今日も出せない。
譲渡株を箱に詰め込んで発送した。今年の第二便である。
ひさしぶりに宝塚園芸サービスを見てきた。「過リン酸石灰1kg168円」「硫酸加里1kg168円」×2、「熔成リン肥1kg198円」というのを見つけて飛びついた。合計4kg、しめて704円。これまで同様の値段である。リン肥料が5倍、カリが2倍と聞いていたから妙だなあとはおもう。ここで、ちょっと多めに買っておこうというこの買いだめ心理が価格の高騰を招くのだろうなあ等と思う。
低温と台風接近中のため本日も蘭はいれっぱなしである。強風落下はかつてない被害をもたらしてくれた。
Den.?‘B4’:デンドロビウム 「ビギバム4」 紹介し忘れていた画像シリーズ。
食糧も2倍、燃料も5倍、肥料も2−5倍と高騰している。石油の値段がガソリン1L100円の時代の5倍になっているのになぜガソリンはレギュラー1Lが159円なのか?。国外でパンや米が買えなくて困っている人が多いというのに、国内はどこまで堪えているのかよくわからない。食パンも1斤100円というものをよく見かけるし、ペットボトルの栄養ドリンク500mlが89円だったりして、さほどものが高くなったとは感じないのである。世界第二位の経済大国日本は、産業が空洞化したどこかの大国とちがって優れた売れるものをつくっているからまだまだ強いのだろうか?などと思ったりもする。産油国が儲かる→金がたまる→良いものを買いたくなる→超豪華なクルマ、家電製品、超高いビルなんか建てたくなる→最高のものを持っていらっしゃい→どれもこれも日本製品だった、ということなのだろうか。確かに日本企業はえげつないほどにがんばっている。
ハーゲンダッツ、レギュラー3玉500円というのに遭遇し(なんでそう安いんだろう)、家族は喜んでいた。私は所持金が2000円となり、給料日まで1日333円でやりくりだ。おかしいなあ、なにに使ったのだろうか。
そういえば台風が接近中なんですな。台風こわいっすねえ。2号でもうやってきている。もうちょっとで関東直撃ですがな。昨年も超大型のやつが東シナ海で曲がらずに中国大陸にくらいついていったときには、「うわ、ありゃたいへんだぞ」と思って衛星画像をみていたが、二酸化炭素をたよりによって行く蚊じゃないけど、CO2いっぱい出しているとああいうのに食いつかれそうでいやだなあ、とおもう。「先進国がいっぱい出してきたから今日の温暖化があるんじゃんか。だからうちは出す!」と言ってるそばから大雪だったり、干ばつだったり、洪水だったりするわけで、隣国も大変ですなあ、とご同情申し上げるほかはない。結果的にCO2を減らし倒す我が国の極めつくした技術が今後一層儲けを呼び込むことになるのだろうなあ、と思う。
5月10日(土)
寒くて雨が降っている。五月としては相当寒い日ではないだろうか。出荷株を集める。名札がおっこちてよくわからなくなったものがある。
5月9日(金)風でトレイが落下
風でトレイが落下し、開花株に甚大な被害が出た。通常大丈夫だろうと思われるところにトレイを置くのだが、それでもよほどの強風だったのかこのところの出来のよい開花株がひっくり返っていた。
Paph. barbatum? 'Takarazuka’:花茎の付け根からぼっきり。葉もついていた。新芽も曲がっていた。こりゃダメージが大きい。見事な株だっただけにこっちのダメージも大きい。
Paph.Deperle(delenatii x primulinum) :花が1輪とんでしまった。
Bllra. ‘Smile Eri’:地面に転がっていた。
Epi. pentotis :同上。
ふと思うのは、トップページを華々しく飾るものばかりが奇妙にも被害に遭うようだ。
これほど大規模な開花株の落下というのは経験がない。脇が甘かったと言えばそうかもしれない。気候もなんとなく苛烈になってきているのではないか、と思わないではない。
気温はぐんぐん下がってきたので、ほとんどを家の中に収容し、耐寒性のある株は雨の当たらない軒下に入れた。
昨年の日誌を見ていたら、夜間出しっぱなしにするのはまだ先のことだった。
5月8日(木)
次の蘭の譲渡先が決まり、用意にかかる。
5月7日(水)
紹介し損なっている画像がいくつかあった。
Epi. porpax aureum:エピデンドラム・ポーパックス オーレアム
Asctm. miniatum: アスコセントラム・ミニアタム
せっかくの画像データがあっても関係づけをきちんとやっておかないと、はてこれはなんだったか?とわけがわからなくなる。こうやって出してこそ画像検索にもかかろうというもので、出さなければ埋もれっぱなしになってしまう。
Bllra. ‘Smile Eri’ :ビーララ・スマイルエリー これも埋もれていた。ファイル名の付け方がまずかったのだろうか。
5月6日(火)
簡易蘭棚について述べてみたい。以前からやりたかったことは、6本足の蘭棚で、日当たりのよい庭のある場所に移動し、蘭を展開させる棚と遮光の天幕を備えたものである。木造である利点を生かして、軽くて施工も短時間ですみ、シーズンオフには畳んでしまえるようなものを考えていた。長さ1.8mの角材6本を立てて、同じ角材の1.8mの横棒を高さ90cmのところで渡して木ねじで止める。高さ1.8mの場所にも1.8mの横棒を渡して遮光ネットを張る場所にする。0.9mの場所にまた横棒をわたして棚を作る。木の渡し方次第で1.8m×1.8mの棚を作ることも出来る。構造的に不安を感じる場合には、はすかいに木を木ねじで取り付けてやるとかなり強度を増すことが出来る。また、塀やら他の構造物にもたれかからせたり、止めたりすることでさらに強度を高めることも出来る。この作業を場当たり的にやってゆけば、庭の望ましい場所に変幻自在な簡易棚をしつらえることが出来るのである。
朝から蘭を展開している。いよいよ屋外でめいめいの鉢が日光を稼ぐ季節が来た。それぞれの鉢に最も適した環境を提供したいと考えるわけで、出来るだけゆったりと、よく日が当たるように並べる。しかし、やってみるとすぐに棚の面積が足りなくなってきた。妥協を重ねてなんとか蘭を配置した。
「直射日光ギンギンにゆくぜ派」には比較的余裕がある。当初すいていた「寂光院涼風殿」は新築「スタンダード遮光40%」棚からはみ出したカトレアなどがどっと入ってきて100%の混み具合となってしまった。期待の新築棚は1トレイ分くらいの場所がサクランボの葉陰となることがわかり、それでもトレイをはみ出させればなんとか9トレイ載った、というところで、思いのほかせせこましかったなあ、など、使い勝手の点でいまいちかもしれない。6月後半からのチューリップ後のスチール棚の投入は必須とみた。
午後から譲渡希望株の情報が入り、株を集めにかかる。げっ、プリンタがトラブっている。内部で紙が「ぐしゃあ」となる。うわー、輪ゴムが巻き込まれたらしく、切れ端が見える。これは目も当てられない状況だ。何度か復帰を試みるもその都度「ぐしゃあ」となり、こっちも癇癪を起こす。えいくそ、メモってゆこう。
首尾よく庭のあちこちから蘭を集め、梱包にかかるとまた問題が。Blc. Almakee ‘Tip Malee’が鉢からはみ出して新芽が痛まないかどうかコワイ状況だった。いきなり株分けをやってしまう。たぶん暮れには咲いてくれそうな鉢だとは思う。
ここでいきなりC. maxima 'Yamadori'の植え替えにかかる。昨年ちゃんと植え替えをしていれば今年は素晴らしい開花が見られただろうに、今年はなんにも出てこない。どうもいただいたときのまんまという植え付けのようだ。根をほぐす過程で3つに分かれてしまった。それぞれ3号鉢に鉢かけふたをして、水苔で植えた。これも入れて差し上げたら喜ばれるだろうと思えたが、あとでやってみると箱に入らなかった。
Sl.
Orpettii は大株になってやっと咲き始めたカトレアで、これを分けるとまた咲かなくなるということはないのだろうか。そのまま送り出す。
段ボール箱にガムテープを、と思っているとガムテープがない。家族4人を動員してガムテープ探しをやった。
新聞紙で巻いて段ボールに詰めながら、こりゃ今回いやに量が多いなあ、と思いつつ、途中でラベルの有無を確認していなかったことに気がつき、やり直しである。ここでまた問題が。「げっ、ラベルが足りない」。ここで思いついたのはラベルを半分に切るという小細工。切ってわかったのは、村上園芸の妙に細いラベルは半分に切っているらしいものだということだった。なるほどうまい手だ。蘭の名前を書くだけに1枚まるまるはもったいない。しかしそれにしても次の譲渡までにラベルを調達してこなければ。
箱詰めは難航し、とうとうOnc. ? ‘Genki’が乗り損なってしまった。オンシが大好きになってしまう困ったオンシというオンシの斬り込み隊長みたいなオンシであるから、さらに蘭への情熱をかき立てられなくて先方におかれては安堵すべきところではないだろうか。
着払い伝票をコンビニにもらいに行って、本日の便はもうでました、と言われた。敗因は、パソコンにかみさんや子供が張り付いていたため、メールのチェックが遅れたことによる。もうパッキングしちゃったし家にあろうが、コンビニにあろうが状況は同じと見て出してしまった。8日の夕方16−18時到着予定で、送料は1160円とのこと。過酷なツアーだが許せ。
プリンタはかみさんがあっさりなおしてしまった。夕方になって気温が下がると頭も冷える。蘭発送までのあの焦燥感は何だったのであろうか。連休最終日というのは何となく気分がよろしくない。
新築棚の蘭に水をやってみると、位置が高いのでやりにくい面はあるものの、なんとか行き渡るようである。サクランボの木陰のおかげでいいところ7トレイという収容能力になった。
Blc.Chia Lin ‘Shin Shyn’: ブラソレリオカトレア・チアリン‘シンシン’を植え替えた。バックバルブは小さくてひからびていたのでぶっちぎり、バルブ4つで、鉢かけを敷いて、根の間にドラコンボールを入れ、4号鉢に水苔で植えた。
おっことして、鉢が割れていたピンクのコチョウランCakeを植え替えた。成長点が2ヶ月前からやられており、新しい葉ごとぽろりと落ちたという経緯がある。新芽が出なければ枯れる運命だ。株を助けるため、遅きに失した感もあるが花茎をぶっちぎる。根は大層養分を蓄えているという雰囲気で元気だ。内部には椰子殻が多く、水苔は少ない。リサイクル素焼鉢3号に植え替えた。Cakeシリーズにはもう一株ピンクがあるが、葉の出がいまひとつでこちらも危ない。Cakeセミアルバと白は順調だ。
以前I氏にいただいたホウサイランが根本から茶色くなっていた。植え替えがうまくなかったという雰囲気である。これでホウサイランは2鉢も枯らしてしまった。寒がりだからカトレア扱いすべきという話もある。
本日は、植え替えた株や寒がりのデンファレ以外は屋外に出ている。ちと肌寒いような気もする。
5月5日(月)蘭棚完成
朝から新築中の蘭の棚の補強工事にかかる。本日は補強と、拡張、ネット張りだった。それぞれ10分以内に完了し、あまりにもあっさり出来て費用対効果が良さそうな棚が竣工した(竣、っておわる、て意味があるというのをおっさんになってから知った)。拡張板を取り付けたおかげでなんと9トレイが載ることになった。斜めに支柱を補強する板を木ねじで取り付け、横棒を支える金具なども取り付けたので結構な強度を有する蘭棚になったものと思える。画像などはトップページ画像として残した。
こういうことをやっていて思うのは、はじめるのはおっくうでもやってしまうと大変に楽しいということである。2000円ほどの予算で思いがけず巨大なものが作れて、たいした労力も掛けずに種々面白い工夫が出来ることから、大変楽しい作業になった。ただし握力がかなり必要だったり時には危険な作業もあったりするので注意すべき点がいくつかある。
今夜は嵐のような強風が雨交じりで吹き付けているため、運用は明日以降となる。
5月4日(日)蘭棚新築
かつて蘭の室内棚を木工で作成したことがあった(日曜大工ランの棚)。この棚は、ノミで孔をくりぬいたり、釘も使わない凝った造りだったのだが、懲ったわりには使い勝手が悪く、結局庭で枠の中に蘭を載せた園芸トレイを並べるなどして遮光棚として使っていた。ただ、内部に入れた蘭からネットまでの距離が近すぎるのと、塀より位置が低かったため風通しが悪く、かつまた塀の輻射熱が生育に悪影響を及ぼした可能性はある。この棚がこの度朽ちて、蘭を置くどころではなくなっていた。また、これまでリビング前の場所にネットを張って4トレイを収容していたのだが、この棚も朽ちてしまい、新たに遮光棚の必要性が高まっていたのである。サクランボの木と塀の間の朽ちた棚のある用地の再開発に昨日からかかっているのだった。
世間はゴールデンウイークであったか。テレビを見て各地の混み具合を見るにつけどこにも行きたくないという気がしてくる。また本日はかなり暑く、買い物に出ている間暑さと空腹でいらいらしていた。そこで一念発起して木材を買って棚を組み上げることにした。当初考えていた角材はこれは15本1890円とさらに高く断念。厚みがそれよりも厚いもので、40×30×1800mmの角材10本組1680円(高けぇー)を買うことにした。
買い物から帰ってまだ暑いため少々勉強をする。難行苦行が続く。日が陰ったところで作業にかかる。塀の上に角材を横に寝かせる。棚の東西の幅は1800mmである。これに3本の角材を立たせてあてる。木ねじで1点ずつ止める。ドリルで大穴をあけて木ねじで留めれば強度が上がったろうに、30mmの厚さに40mmの木ねじでは突き抜けた先で10mmしか入っていないため強度が下がるなあ、と心配しつつ、まあ後で強化策を練ろうと、実に場当たり的な工事が進行するのだった。
つぎに別の場所で1本の横にした角材に3本の角材を縦に交差させ、交差点を木ねじでとめた。このあたりでドライバーで木ねじをまわすのが辛くなってくる。かみさんはドリルの使い手でこういうのは朝飯前らしい。出来た木わくを現場に運び込んで立てる。横棒を切り出してきて木ねじで止めた。なにやら棚らしいものが立った、という雰囲気である。
柱3本をつなぐ横棒をてっぺんで木ねじで留める。以前からある古い棒(今日では15本1890円するやつだ)を使う。塀の上に上がって地上2mの作業である。バランスを崩しておっこちたら大変なことになるだろう。2本目の横棒をひっつける作業では脚立を用意した。今度は柱の高さが不揃いであることが判明する。まあたいした段差ではないのでだましだましねじで留めてゆく。
トレイを置くためには横棒が必要である。これに必要な新しい木は2本しか残っておらず、これらを両断して4本を横木として棚に渡した。以前からある太くて長い木をこれら横木に2本渡して、トレイを置いてみた。6トレイが乗っかっている。もうすこし横木を張り出せば7ないし8トレイを置くことが可能になりそうだ。こうしてわずか2時間にして庭に新たな蘭の棚が忽然と姿を現したのであった。基部にはすかいに木をつける補強や拡張工事、ネット張りは明日以降の作業である。
棚づくりの途中経過を写真で撮っておけばよい資料になったのだろうが、あっという間にあれよあれよと作ってしまったためなんにも記録していない。塀に横木を寝かせ、これに3本柱を取り付け、同じような4本組を別の空き地でくみたてて搬入し、立てて横木でつなぐというええ加減な作業である。やってりゃそのうちできる、という思想で進行する。形が見えてくるとなんだか大変楽しい作業になる。2000円ほどで作っているが、ざっと3000円もあれば8トレイが乗る遮光棚がつくれる。
遮光棚の利点はなにか。日光の稼げる場所に蘭を置けると言うのが第一。風通しがよく、涼しく、適切に遮光した環境が作れると言うこと。日光、遮光、風通し、避暑、ということか。これでたっぷり稼げそうだ。
本日ダイエーでフォーミディブル3本立ち花ぼこぼこ2000円の寄せ植えを見た。3株入って花がものすごいボリュームでこの値段か。
デボニアナムが欲しいという人がいたなあ、と思って気になったので見に行ってみた。花芽だと思っていたものは決定的に新芽だとわかった。一方、このデボニアナムを親にもつシンビジウム・スイートデボン ‘スイート’は綴りがCym. Sweet Debon ‘Sweet’ ではなく、Cym. Sweet Devon ‘Sweet’ であることがわかった。あーあ。画像を見る限り、デボニアナムそっくりである。
バックバルブをとってビニールに水苔と入れて置いた(いわゆるバックバルブ伏せ)Lyc.Sunrise x Macama、C. Hawaiian Wedding Song ‘Virgin’、 Prosthechea cochleataに小さいながらも芽が出ていたため、それぞれ3号、3号、2号素焼鉢にバークフタ、水苔で植え付けた。また、Den. Formidible ‘Ryouma’の新バルブが一本匍匐径のところでもげてしまい、根が少ないのでじわじわ弱っている。少ない根でも水を吸収するかも、と水苔で巻いてプラポットに立てて置いた。これらバックバルブでももらってくれる人がいるかもしれない。
5月3日(土)カトレア・ルデマニアナ及びBllra. 'Smile Eri'開花
カトレア・ルデマニアナ及びBllra. 'Smile Eri'が開花した(47-48)。カトレア・ルデマニアナは花が小さくてどことなく冴えない。香りはある。
Liparis viridifloraが枯れてしまった。先月「なんか久しぶりに見たなあ、げっ、すげーよわってるじゃん」、という情けない状況で、とうとう枯れてしまったのであった。
蘭の集計表を改訂していたら、累積開花件数が813に達していた。1000件到達は来年末頃だろう。
L.
lobata coerulea ×L. purpurata ‘Docrenta’を6バルブから四バルブにして二.五号鉢から三号再生素焼鉢にバークフタと水苔で植えた。
Cattreya
'Takarazuka Kaori'を3.5号鉢から3.5号再生素焼鉢にバークフタと水苔で植えた。
Slc. Rimfireを2.5号鉢から3号再生素焼鉢にバークフタと水苔で植えた。
蘭の棚を新設する用地を掃除することにした。廃材が乱雑に積み重なっている。発泡スチロールの容器に水が溜まりボーフラ天国になっているではありませんか。これをひっこかしておこう。子供を呼んで片づけを手伝ってもらう。二人でやると恐ろしくはかどる。あっという間に更地になったところで本日の作業は終わり。
本日は温いので、蘭を全部屋外に置いておいた。
5月2日(金)
本日新聞を読んでいると「リンの値段5倍、カリの値段2倍」という記事が目にとまった。「やっぱり・・・」と思った。170円で買っていた過リン酸石灰だったかは850円になっているということなのであろうか。リンは近年枯渇することが危惧されていた。まとまって産出している場所にあるのは、南洋の島の珊瑚の上に長年積み重なった鳥のうんこである。なんとうんこに頼っていたのだ。そういういいものが手には入る前はどうしていたのかと思ったら、江戸時代は干した魚を肥料にして綿などを作っていた。動物の骨というのはリン酸カルシウムというものらしい。Ca3(PO4)2だったか。鳥のうんこの元も魚だから、魚様々である。
金持ち日本はこれまで1500万トンものリン肥料を輸入してきたそうで、国内のどこかにリンが蓄積しているらしい。汚泥とか土壌に相当含まれているという。
カリはカリウムで、アルカリ金属イオンである。本日もいやと言うほどこのカリウムイオンと格闘していた。よく水に溶けるから植物にやった残りは海に流れ出してしまう。地球にいっぱいあるとは言ってもまとまって安く集めるのは大変だ。なにしろなにからなにまで石油を使って作っているものばかりだから、どんなものでも値段が上がるし、需要の大きなカリなどはなおさらである。
窒素は空気中にたっぷりある。これにエネルギーを加えて反応させ、肥料として植物が吸収できるアンモニア性または硝酸性の肥料にするのである。これもエネルギーなので結局値段が上がる。製造費、輸送費、人件費、なにもかもあがる。尿素は安かった。1kg100円ぐらいだった。もうそういう値段では手に入らないだろう。
そういう液肥的な肥料が手に入らないので当座は骨粉入り発酵油かすの玉肥あたりが5月6月の成長期には与えておきたいのでこれを探しに行こう。この肥料はいらないものを有効利用して作っているので需要の増加はあるもののさほど値段が急上昇しているということもなかろう。
5月1日(木)
しばらく前に「デンドロのバックバルブを切ってデンドロを増やしてみたいが、屋外に置くのか」というような質問を受けた。やったことがないし、知らないので心がけて調べていたのだが、文献を軒並み人にあげてしまったため、何かで読んだような気はするがこれという答えはない。
バックバルブのフシを真ん中にして切ると、本来花芽がでるあたりから新芽が出るものらしい。だが、既に花芽が出ていたらもうなにも出てこないということもおぼろげながら覚えている。そうやって水苔を張ったトレイに並べて、おそらく屋内に置いておくのではなかっただろうか。これはノビル系デンドロの増やし方だったと記憶している。
デンファレの増やし方は、バックバルブを屋内に横倒しに転がしておくとフシから新芽が出る、というものだった。これは経験がある。
以上は実のところプロの増やし方ではなかっただろうか。売るために、はたまたたくさんの切り花を生産するために、たくさん株を作るのに適している。しかしスタートの新芽が小さいだけに、それなりに時間もかかる。
一般の我々蘭愛好家は、5年ほどやってうまくなってくると、「蘭ってのは結構増える」ということがわかってくる。「普通にやっていても恐ろしく増えるのになぜに増やしたいのか?」と思うのである。
「高芽が欲しけりゃ秋肥をやれ」という警句にあるように、花芽が出そうな時期に窒素肥料などをやると恐ろしく増やすことが出来る。この度レインボーダンスという結構な品種をいただいたが、取り扱いを誤ったのか、高芽5つ、新芽3つという爆発的な増え方をしている。
デンファレは新芽1本であることが多くて、なかなか増えないが、ノビル系、セッコク系はいずれも複数の新芽が出ることが多く、結構増える。増やしたいと思う人はおそらくお友達に分けてあげたいというような気持ちがあるのだろう。焦らずとも分け株をまってじっくり増やすのをおすすめする。なぜなら高芽取りの小苗よりも分け株の方が花付きで差し上げられるので喜ばれるのではないだろうか。
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