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9月29日(日)ゴメサ?「讃岐」開花

 ゴメサ?「讃岐」が開花した(72)。2008年4月24日四国N氏にいただいたものだ。一緒に頂いたPaph. insigne var. sanderae?‘讃岐もまもなく開花である。

 夜になって雨が降ってきた。今日まで暑かったが明日から涼しくなるのだろうか。台風が接近中だそうだ。

 

 10時間目一杯働いて、あっというまに夜になってしまう。朝は遠い昔のようだ。仕事がいくらでもある。手を動かす作業が多い。こねる、乾かす、設定する、入力する、つまむ、取り付ける、転がす、持ち上げる、注ぐ、記入する、計算する、測る、メスアップする、濾過する、洗う、乾燥する、酸で溶かす、温度を上げる、砕く、データを送る、英文を書く、電流を流す、電位を変化させる、データを取り込む、ガスを流す、切る、プレスする、摺る、リンクを参照する、水を抜く、液を吸わせる、クロマトのピークを探す、やってもやっても時間が足りない。仕事ちゅうと、碁と似たようなところがあって、よくよく頭を使ってうまくやれば、かなりすごいことがやれるように思える。実際そういう人の仕事ぶりを目にする機会があり、その生産性の差に愕然とする。なんとかこの馬車馬的がむしゃら仕事を高度化できないであろうか。大変元気なのだが、労力がもったいないような。

 

9月27日(日)Den. chrysopterum ‘Meikou’開花

 Den. chrysopterum ‘Meikou’ デンドロビウム・クリソプテラム'明幸園'が開花した(71)。この原種(資料画像:Den. chrysopterum 'Yuki Dreamily')は今日厳密にどういう名前になっていたか忘れてしまった。ムササビみたいな変な格好をした花である。2006年に買ったときは40cmという細長い立派なバルブだったが、おどろいたことに100円だった。その後じわじわ弱って、日光も強いのか弱いのかすらよくわからず、半ばやけくそでパフィオ用の小石植えにしたところ、今年は例年になくまし、という状況だった。そしてとうとう花芽がでて、やっとこさ開花にこぎ着けたのであった。

 

 久しぶりにあれ放題だった蘭のリストを更新した。

 

 倉庫から大きな箱を見つけ、送りそこなっていた蘭をつめこんで、最後の着払い伝票を使って発送した。着払い伝票をうまく入手する方法からして今後検討しなくてはなるまい。少々急いだのも香りの良い開花株が混ざっていたためで、出来れば咲いているうちにあの香りを楽しんでいただきたいと考えたからである。変な展開の仕方をしているため梱包では往生した。

 二日間に渡り、15鉢も送り出したのだが、さっぱり減った様子はない。棚を見回ってみると、「こんな株もあったのか」「あんたまだいたのか」など続々と念頭になかった株が出てくる。

 

 夜になり、開花中のC. Hawaiian Wedding Song ‘Virgin’の第二シースからつぼみが出てきた。そういえばC. harrisonianaからもつぼみが出てきた。

 

 開花中のをパソコン画面の横に置いて眺める。鉢の底から花まで40cmはあるため、画面の視界よりも花は上の方にいってしまっている。みれば大変みごとである。花1輪はミディカトレアというところだが、7輪がそれぞれ別の方向を向いているため、花の塊は差し渡し20cmほどになる。ふと見ると、昨年咲いていたバルブが隣にあるので、1年に一本というペースであることがわかる。バルブは6本あり、そのうち花茎を切った後がないのは1本だけだ。毎年1度はびしっと決めるカトレアなのだろうか。

 

 この度Blc.Chia Lin ‘Shin Shyn’にはシース付きバルブが2本ある。バルブは鉢のへりに達しており、言ってみれば絶好の位置に着けている。このまましっかり太らせれば大変見事な開花をしてくれることであろう。だが、問題がある。過去2回の素晴らしい開花ではずるをしてとある場所で開花してもらっている。もの凄い赤い色のでかい花が芳香を漂わせてど派手に咲くには少々似つかわしくない場所である。そこが蘭には最高の環境とわかっているから恥を忍んでもってゆくわけだが、このたびもっと派手に咲くとなると少々人目が気になってくるのである。しかも、この株の唯一の欠点と思われることなのだが、まだ十分鑑賞に堪える見事な開花状況でカトレア終了直前のなまぐさーいにおいを発するという問題がある。芳香もすごければ、なまぐさ臭だって結構気になるのである。出来れば季候の良い時期に我が家で咲いていただきたい。譲渡も考えたのだが、「過去最高の開花」であることがわかっているだけに、そのデータが欲しい。

 こうやって自慢めいたことを書くと、世間の嫉視を株が受けるのか、かなり高い確率で株がひどい目にあったり枯れたりするのである。まあ自分がへたくそなだけなのだろうが、それにしても株には気の毒なことをした。昨年もこの株を落っことして、葉が割れてしまい開花が危ぶまれた。今年は何が起きるのだろう。

 

 本日も仕事の仕込み。帰ってから畑を耕す。農作業というのは汗だくになってやってもあまり進まない。これぐらいぱっぱとやっつけて、と頭の中で考えてもその通りにはならず、もどかしい。やすみやすみ作業をする。気温は30℃に達していたろうか。降水量は平年の2割を切り、連日30℃以上がつづいている。9月ってこんなに暑かっただろうか。夏場やっておくべき作業があったと悔やんでみたが、9月でこれだけへばるのだから、真夏にその作業をするのは大層おっくうだったことだろう。農業は甘くないなあ。山から動物の雄叫びが聞こえる(鹿の単なる業務連絡「みなさん、山麓主任の鹿島です。ただいま椎の実が食べ頃となっております」かもしれないが)。

 

 最近コーヒー牛乳中毒なのか、やたら消費量が多い。砂糖多量炭酸飲料、コーラ、ジュース類もまあ飲むが、飲むと切れやすくなるので注意して飲まないようにしている。しかし、コーヒー牛乳だってかなり甘いので糖分はたっぷりだろう。私は、ビール、酒、ウイスキー、ワインより圧倒的にコーヒー牛乳の方がうまいと思っているおこちゃま嗜好であるが、毎日500mlの消費量はさすがにまずいと思う。しかし、本日仕事帰りにかみさんがすすめてくれたのは98円のコーヒー牛乳1Lのパックだった。かみさんもはまっていたのか。

 

9月26日(土)

 きつい週だった。やたら仕事が多かった。家に帰ってからもあたかも減速のため夜中まで仕事をしていたという妙な状況だった。朝からぼーっと蘭を眺める暇もなく、余剰株を集めて発送した。シンビジウムの発送は今回初めてである。おかげで箱がでかい。でかいが故にやたら大きな本格原種デンドロも一緒に送れる。大きいため、この冬肝心な先のほうをぼっきり折ってしまったという残念なデンドロであった。でかい箱のわりに数は入らなかった。なお二箱分くらい残ってしまった。コンビニが着払い伝票を切らしてしまったことや、箱が調達でないなど、少々時間がかかりそうである。譲渡株シーズンはあと50日ほどあるからじっくりやろう。

 立派なシースのあるBc. Pastral ‘Innocence’に花芽が出た。

 今日は日差しが暑いとはいえ、風が心地よい。蘭はよく育っただろう。

 C. Miyuki ‘Abe’ カトレア ミユキ ’阿部’が満開で実に見事。花7つが高い位置からぐるり周囲に向いている。こういう咲き方をしたカトレアはこれまでになかった。

 

 本日の農作業はひたすら耕したり溝を掘ったりであった。近所の本職の耕作地を見るにつけ、こっちの畑はものなりが悪い。もってかえるものがほとんどない。小豆を収穫したくらいだ。このさやから豆を出すのがまた大変で、これまでのトータルがやっと400gに達した。虫食い率がやたらと高い。本当に買った方がはやい。機械化さまさま、農薬さまさま、やっぱり石油さまさまである。収穫が最も楽なものは玉葱だったろうか。なにしろ半年分の収穫に1時間かからない。くくって下げておけばいいのである。ジャガイモも、サツマイモも楽だ。

 平山瑞穂著「シュガーな俺」という小説を読んだ。最近「シュガー社員」なるものが話題になっていて、「仕事はできねえくせに、権利ばかり主張し、遊ぶ休むさぼる早く帰るくってかかる甘ったれた社員」という意味合いらしいが(これまで一人しか観測されていないから希少種か。うちの職場仕事が出来て外見キムタクみたいなかっちょいいお兄さんがうじゃうじゃいるからなあ)、そういう話かとおもって手に取ってみたら「血糖値が高い」という意味のほうで、世界初?といわれる糖尿病小説であった。不摂生でDINKSな主人公が34歳にして糖尿病になってしまい、闘病について興味深い記述が続く。他人事ではない、と思った。もう自分がなったつもりで読む。小説の主人公というとまあ一貫していて、最終的には読者に好感をもたれる存在だとおもうのだが、このおっさんは「関心やなあ」「えらいなあ」と思わせておいて「うわ、なんやこいつ」、「酒のみすぎ」、「いい歳してよろめいてんじゃねえ」、「えらい気の毒」、などかなり赤裸々かつ存在感があって、読者の心をわしづかみにして揺さぶるのであった。そういう意味ではかなりよい小説なのではないだろうか。著者は糖尿病とある。私よりも若い。もっと読みたいのでたくさん書いていただきたいと思う(翌日図書館で1冊ゲット)。

 まあそういう小説を読むと、ちょっと食べ過ぎな状態がまずいなあ、と思うし、運動もしようと畑で鍬をふるっているのである。

 

9月24日(木)デンドロビウム ’花工場’開花

 Den. ? 'Hanakoujou'デンドロビウム ’花工場’が開花した(70)。デンファレのシーズンといったら変だが、8月11日の静岡紫の開花からこれで4株目になる。だんだん盛大になってゆき、真冬にピークを迎えるというのがデンファレの妙なところである。

 

9月23日(水)カトレア ミユキ ’阿部’開花

 C. Miyuki ‘Abe’ カトレア ミユキ ’阿部’が開花した(69)。バッタに食われないように家の中に入れた。

 

 寝坊をしたものの午前中から畑を耕し、汗まみれになる。暑い日だった。蝉の声は健在である。仕事をして、夕方も畑を耕す。100円ショップで買ってきた針金60m105円をつかってさらに柵を強化した。農作業は結構消耗するのか、食後床に転がって寝ていた。

 玉葱の発芽は40本ほどになっている。このタネを追加しようと本日も100円ショップで探したのだけれど(3軒目)、見つからず、野菜の種全般が品薄になっていた。この時期多くの人が農作業をなさっているようである。玉葱の種は全部で4袋を植えている。畑のマルチには500個の穴があいている。消費のことを考えずに今年の2倍近い玉葱を作付けようとしているのであるが、なんとなく来年のたまねぎは安くなるんじゃないかなあ、と思う。

 作付けの決まっていない畝がまだまだ多い。大根、二十日大根、株、聖護院株、春菊などの第二期を来週植えよう。

 畑を耕して夕方になった。普段家にいるとわからないが、雨上がりの雲が山にかかり、なにやら幽玄な雰囲気がある。畑は谷の耕地でも山に最も近い。

 

 「25%の削減」にビジネスチャンス有り、と見る人は多いだろう。わしら日本人は石油に狂って戦争でひどい目にあった。石油が世界平和を乱すのである。脱石油こそ、二酸化炭素排出削減であり、人類滅亡を回避する道を示す、という意味で大変意義深い。わしらが「25%の削減」と世界に道を示さなければ共倒れ、ということは大いにあり得るのである。目先の経済を言うな。「25%の削減」をわしらが成し遂げる過程で世界のどこよりも高い競争力と国際的な尊敬を得ることになろう。やらねば「家計の負担」どころでない凶暴な石油価格にわしらは翻弄され、果てることのない経済的衰退に陥ることになるのだ。わしらは人類を危機的状況から救うという使命を負っているのである。まず電池のクルマで世界を獲る。太陽電池で追撃をかける。燃料電池で脇を固める。風力にしても巻き返しが可能だ。実のところ安全な原子力、というものを真剣に検討しなければならない。それは溶融塩炉というものである。この炉は、その核燃料を兵器に転用できず、プルトニウムなどじゃまくさい燃料もどかどかぶちこんで燃焼させることが出来るというものだ。これら技術の重厚な蓄積があるのはわしら日本しかない。ライバルはドイツかとおもったがどうも中国みたいだなあ。あっちも必死だ。漢字文化を共有する両国で世界を変えてゆけるのなら結構なことである。

 

9月22日(火)

 長い連休だねえ。寝坊出来るのが助かる。

 庭のC. harrisonianaカトレア ハリソニアナを見ていたらシースが2つあって花芽が見える。春に咲いて秋にも咲くのであろうか。年間2回咲くカトレアの原種というのを知らないので大層珍しく感じる。出荷予定リストに入れていたが、データを取るためしばらく差し止め扱いである。

 

朝から蝉が鳴いていた。一日暑かった。庭に植えたダイソータネ「泉州黄玉葱」50円の芽がでてきた。時間を追うごとに芽の数が増える。130粒のタネからいくら苗がとれるか。10本とれれば元が取れる。芽は10本以上あるので、なんとかいけそうである。たまねぎが1つでも収穫できれば元が取れる。出来た玉葱の個数×40円ほどの利益になる、などとみみっちいことを考えていた。味を占めてこのタネの追加をダイソーで探したが、昨日と本日みると売り切れだった。誰しも同じようなことを考えているようだ。

畑に行くと、草刈りをしてもらった後に農耕可能な土地があることに気が付いた。ここを耕せば20平米の畝が増える。さっそく備中鍬をふるってみたが、汗まみれになり手にまめができすぐばててしまった。じわじわ攻めよう。それにしても、いまどき備中鍬を振って地面を耕している人を見ない。備中鍬はあとで腰にくるからねえ。小型の耕耘機でどうやるのか器用に土を耕しているのを見た。機械様々というか石油様々である。

インゲン豆がまた動物に食われて半分がただめになっていた。何が食われるか予想が出来ない。葉っぱを食う専門だからたいていのものは食ってしまうのだろう。さも電気ながれてまっせ、という雰囲気の柵を作成するという手を考える。あの電気柵そのものがある種通過しにくいものかもしれない。動物が侵入したくなくなるような柵で、人間には便利な構造。材料費等の検討に入る。

庭のマリーゴールドの種を数えた。終わった花はしなびて種の塊になっていた。これを1つほぐして種を数えると75個入っていた。ダイキで141円買ってきた種の袋には108個の種があり、それがおよそ50株のマリーゴールドになり、庭中花だらけにして、おそらく種の量は千倍ちかくなるものと思われる。この多量の種を収穫して畑に蒔いてコンパニオンプランツとして利用しようと画策している。

買い物に出たついでに動物よけの柵をあれこれと検討する。最近は電気を流す電線を張るのが主流になっている。そこで、そういう電線を偽装してやろうなどと考える。動物になにやら電気が流れていそうだ、と思わせる作戦である。針金80m198円を2つ買った。

畑に行き、穴を掘って園芸用の支柱を立て、根本を固める。畑の周囲にぐるりと支柱を立てた。この支柱に斜めに支えの支柱を設置した。この支柱の交差部分はへそくらいの高さにくる。ここを針金でくくって支柱の間に針金を渡してゆく。畑の周囲はざっと60mある。支柱は12本ほどあり、一周してから今度は地面から40cmくらいのところをくくってつなぐ。さらに支えの支柱は外に向かって斜めに出ており、この部分地面から20cmくらいのところを針金を渡しておく。針金はこの低い部分の途中でつきてしまった。この低い針金は最初に動物の足に当たる。動物は接触した針金の感触におそらくひやりとしてから前に立ちはだかる針金の存在に気が付くものと考えた。最初の針金をまたいでも前に2本あるというのは、なんとなく突破しにくいのではないかなあ、というようなところを期待しているのである。まあおいおい動物への嫌がらせを種々考えてみよう。

作業が終わって一周が60mの大きな導線のわっかができたなあ、とおもって眺めていた。言ってみればコイルか。このコイルの内部の磁束が変化すると電流が流れるんだったっけ、などと考えてみる。磁束の変化は地磁気の変化ちゅうこともありそうだが、電波などもありなのだろうか。そこでふと夜中ラジオを流す、というアイデアを得た。怪しい音がすれば奴らも近寄ってこないだろう。充電式の電池を入れたラジオを夜に鳴らして置くというアイデアである。まあちょっと検討してみるか。

畑の地図をエクセルで書いて、作付けを管理しているのだが、たまねぎの畝が入力漏れであることがわかった。これを加えて現在の畝の長さは120mで、開墾により140mに増える。

 

政治主導ですって。政治家が責任持って答弁をするという。これまでお役人様が野党の議員に質問を聞きに行って、省庁でよく答弁を考えて、与党の先生に質問と回答を出す、という「なんじゃそりゃぁ」という仕組みがなくなるのだそうだ。ほんとぉ?。まじぃ?

かつてお役人様はよく勉強をしていた。今はしらない。NHKスペシャルをみてから35才前後の課長補佐がお仕事を立案する、という例を見たような気がする。本を読んだりする時間はないだろう。お役所にはお役所の仕事が恐ろしくたくさんあるので、公僕としての立派なお仕事に専念して遂行していただく上で政治主導は結構なことである。政治家先生はよく勉強しておられるかたもいるのだろう。でもまあ人間だからお役人のキャリア様のようにオソロシイほどよく知っているということは希だろう。政治家先生もキャリアのお役人様も広く日本で能力の秀でた人の中から勝ち上がってきた方々なので庶民の感覚からは推し量りがたいが、なにやら政治家にもかなりおできになる方がなっているようである。これまでの「なんじゃそりゃぁ」という状況よりましになってくれればありがたい。「議員秘書が重要」という考え方がある。官僚様は「聞かれたことは教える」というスタンスになった場合、世の中をこうするのだ、という相談は「切れ者の議員秘書」を相手にやることになるという。世の中どうなってゆくのでしょうか。

 

9月21日(月)エンシクリア・ピグミア開花

 Enc. pigmia(綴りしらべんとなあ) エンシクリア・ピグミアが開花した(68)。結構立派なバルブの頂生する2枚の葉の間から、(通常10cmの花茎に4cm径の花を5〜7つくらい、と想像するのだが)2mmくらいの花茎を出して、5mm径の花をつける。はあ!?、と言ってしまうくらいオドロキの蘭であった。この落差が実に面白い。

 咲いてくれない蘭だったにつぼみが出現していた。この春やけを起こしてパフィオと同じ赤玉土+鹿沼土+バームキュライト+軽石植えにしたのであった。まあこれまでよりはましという雰囲気だ。

 

 昨日買ったらっきょうを数えてみたら2kg175個あった。1680円の巨費を投じたプロジェクトの開始である。用地は畝幅50cm、長さ6mある。これを渾身の力で耕す。手にまめがたくさんできた。週末農業ではせいぜい6mで「あーつかれた」となる。整地して、土の塊をよくほぐして、球根を植える。測ったようにきっちり収まったのには驚く。

 農地分譲のチラシが入っていた。「10坪50万円から」とあったようだ。60坪だと300万円相当だろうか。農業をなさりたい人は多いらしい。やってみると血が騒ぐというか、備中鍬をふるいたいという欲求が沸いてくる。虫が食ったあずきのさやから小豆をとっていると、しんどい疲れる作業の中にもなんというかほのかな良い気分がある。鹿やイノシシが食いにくるし、本日も赤い蛇がのたくっていたりするのであるが、確かに農業はやりたい。それにしてもそれをはじめるのは少々お金がかかるのだなあ、と驚かないではない。遠くから農地にやってきて農業をすると、あれもこれもと思って結構しんどいのではなかろうか。

 現在借りている200平米のとなりにさらに200平米ほどある。別の人が借りて蕎麦を植えるという話だったが結局使われないままだそうで、来年はうちで使うという話になりつつある。大過剰の農地をどう使うか、ということを考えさせられそうだ。一方現在の200平米はじわじわと作付け面積がいっぱいになりつつある。人間とは欲な生き物であるなあ。家の需要を調べ、かつ野菜需要を掘り起こし、適量生産し、貯蔵の利くものを育て、家計を助け、親類縁者にも野菜を供給可能な生産体制を組むのである。

 我が家は本日もぜんざいを食べていたが、小豆の需要が大きい。来年多量にどかっと、できれば楽に栽培してみたい。金時豆も結構需要があり、貯蔵が利くのでこれもたっぷりつくってみたい。つる性のウズラ豆も多量につくってみたい。でも大豆は恐ろしく安いから買ってきた方が早いなあ、と思う。

 庭に植えたたまねぎのタネがやっと芽吹いているのを確認した。8日かかった。歩留まりはいくらだろうか。12にちに蒔いたにんじんも芽が出ていた。

 

 午後から仕事。やっつけはしたが、きりがない。夜中も仕事。

 

 クレヨンしんちゃんの作者がお亡くなりになったそうで、大変残念なことである。かつて埼玉県民だった身としては残念だ。ちょっと似た山といったら変だけれど、荒船山の近く?に妙義山というのがあってそこにいったことがある。よく登山者が落っこちると聞いたことがある。かなりコワイ感じの山だった。崖をのぞき込んで撮影していておっこちた、という話だが「・・・」という吹き出しが浮かぶ。惜しい人を亡くした。

 

9月20日(日)

 寝坊してろくすっぽ蘭の世話もしないうちに出かける。

 

らっきょうを探していた。安く多量に扱っていそうな店をと考えたら明幸園になった。途中コメリというホームセンターで1kg698円のものがあって、これも購入。明幸園では198円の袋を5つ購入。なにやら蘭の数がかなり減っている。蘭が品薄な時期なのだろうか。このまま蘭コーナーが縮小するというのはあり得るのだろうか。まあ不景気らしいから蘭が割を食うのだろうか。正直このサイトも蘭活動は衰退の一途をたどっているのであった。お仕事や私生活のことを書くわけにもゆかず、庭やら畑やらの話が増える。かつてのように浮世のよしなしごとをそこはかとなくかきつくればいみじゅうこそものぐるおしけれ、とはならない。ほとんど新味のない世間には関心が向かない。

 

9月19日(土)

 久しぶりに庭をみるような。肥料をいれた水をやる。台風の影響なのか風が強い。バンダが地面に落っこちてしまった。

 

 5連休だそうだが、予定はない。特にしたいこともないので、だらだら過ごす。合間に仕事をする。仕事のしすぎなのか平日の記憶がぬけている。少々きつかったのか倒れるように週末になだれ込んで本日はふぬけのように過ごしていた。買い物に出て、家族のために散財した。5日間節約をしても使うのは一瞬である。

 畑はインゲンだのジャガイモだのを一部動物に食われていた。インゲンやジャガイモの葉っぱを食うとは予想外だった。紫芋はがっかりするほど小さかったためしばらく芋掘りをしないようにしよう。紅アズマ、鳴門金時は順調であるようだ。広い畑だが、なかなか障害が多くて収穫は少ない。

 

9月16日(水)V. Sansai Blueが枯れ、C. Hawaiian Wedding Song ‘Virgin’開花

 V. Sansai Blue が枯れてしまった。春頃から一貫して弱り続けて、本日寒かろうと家に入れたところ、残った最後の葉が根本からぽろりととれてしまった。葉の付け根は黒く変色していた。

失敗の原因は、電灯をオンオフせずに当て続けた、というところだろうか。ずーっとあぶられて冬の間乾燥して根が傷んだものと考えている。故障した温度調節器2300円の交換をけちったためにこういうことになったのだろうか。まあそうかもしれない。別に原因があるとすれば、根のケアがわるかったのでは。根が出てくる場所は年々バスケットの上になっていった。太い根はバスケットに絡まることで分岐する様子がうかがえるが、それをしないと太いまま伸びてしまう。そういう根はむき出しで太いため折れてしまうことがある。適切にバスケットをつけてやらなかったことも悔やまれる。また、なんらかの老廃物が溜まって不調になると言う説もある。それゆえ今元気なバンダもいずれは同様な不調に見舞われることが避けがたく起きるという可能性がある。

長いつきあいだったが、まあそういうこともあるのだろうとかなり以前から覚悟していただけにとくに嘆くとか悲しいとか言う気分にはならない。大変素晴らしいバンダだった。メリクロンにより多量に作られた株なので兄弟は多いだろう。そっくりの株に出会える可能性は高いのだ。「枝」の一本を枯らしてしまった、ということなのかもしれない。

 当サイトのシンボルフラワーというところだったのであるが、これが枯れたからといってじゃあサイトをやめられるものではない。多数の蘭は元気に成長しているわけで、それらをしっかり育ててゆかなくてはならない。

 

C. Hawaiian Wedding Song ‘Virgin’が開花した(67)。

 

9月14日(月)Epi. allemanoides開花

 Epi. allemanoidesが開花した(67)。アレマノイデスと読むのだろう。においを嗅いでみたところ、香りがないので「アロマナイデス」かとおもったぜ、などとおやじギャグをかます。

 ミユキアベからつぼみがわらわらでてきた。I氏にいただいた蘭が活躍中というところである。

 

 悪あがきにんじん4作目を植えた。

 庭の花豆がかなり大きくなってきた。何粒かはとれそうだ。さやがぶらぶらとおもしろい。

 たまねぎのタネをうえたところに水やりをした。

 調べてみるとらっきょうというのは2年間植えておくものもあるそうな。すぐにえいやとできる作物でもないようである。

 近所でもみがらを燃やしていた。けむい。もみがらの山に相当する体積の米があったということを考えるに米というのはすごい量がとれるのだなあと感心する。小豆を育てて思うのは、米に比べるとどうも格段に量が少ないということであった。手間もかなりかかる。その分値段も高くなるわけである。やはり農業はあまくない。

 我が家の農作での収益性を考えてみると、タマネギ、にんじん、さつまいも、ジャガイモ、というところが安定しているのではないだろうか。利益を得た、と思った例としてはかつてスイカが一夏で40個くらいとれた時だった。スイカ好きには堪えられない夏だった。今年はへたをこいて丸坊主であった。来年こそはと思う。

 

 強力な台風が南方海上にいるなあ、と衛星画像を眺めていた。これが直撃したらえらいことになるのだろうと思う。この時期の台風は結構凶暴だ。じっくり勢力を蓄えてゆらりゆらり接近しつつある。変な話だが、こいつが直撃した場合結構死人が出ると想像する。そういう人達は今現在幸せに暮らしておられることだろう。ちょっと畑が気になるので見に行って流されるとか、屋根が飛んでなんとかせにゃあとのぼって飛ばされるとか、土石流に家ごと流されるとか、突風で飛んできたものにぶち当たるというパターンをよく聞く。どなたもいまこのとき自分がそういう目に遭うとはつゆともおもっていないのである。出歩かない、あらかじめ避難をする、備えをする、などで致命的な出来事を避けることは出来る。

 

 

9月13日(日)

 久しぶりに蘭の写真撮影をした。ちょこちょこ撮るべきものはある。画像ストックが最近払底気味だ。トップページに載せる蘭の名前を忘れて往生した。リストの更新もままならないので、はてこの蘭は?と眺めてみても手がかりがない。同じ蘭を昨年もトップに使っていたなあ、と思い出して蘭の迷宮を探すとあった。

 ミユキアベというカトレアに今年も多量のつぼみが上がってきた。

 Den. antenatum ‘Matuli Green’に花芽が2本あがってきた。

 Lyc. Jim Riopelleに花芽が出た。

 

 何を植えたか忘れないように記録しておく必要がある。どこに書くかというとここがとりあえずうってつけなのであった。東2番畝の北から6mは小豆が生えている。そこから南に、7m分の畝を耕し、白菜の苗床を1m、パセリを1m、ゴボウを2m、チンゲンサイを2m、水菜を1m(各ダイソー50円の種)植えた。また、庭の小豆跡地に泉州黄玉葱(ダイソー50円)を、1粒ずつ、8mmのくぼみを地面につけて、これに数えながら130粒植えた。それぞれよく水をやっておいた。玉葱の苗を得るのは少々技術が必要だそうで、実際にやってデータを取るしかない。にんじんを植えるのはもう遅かろうと思うのだが、ダイソーで時無し5寸にんじん50円を買ってきた。これまでにんじんを植えていた畝からにんじんを引き抜く。雨が降ったおかげで作業が楽になった。やたら長くて香りの強いにんじんであった。たいそうな量がある。にんじん畑は、これから大きくなるのが3作目で、これから植えるのが4作目となる。さすがにもうだめだろうと思いつつ最後の悪あがきであった。50円で貴重なデータが得られる。

 2週間前に植えたインゲンは数えてみると43株あった。たしか46粒種を植えたので高い歩留まりである。先週植えた、コカブ、二十日大根、大根、ブロッコリ、聖護院カブ、サラダ菜、春菊、別の大根、ほうれん草はそれぞれ順調に芽を出している。

ふと我が家はらっきょうの消費量が莫大であることを思い出した。かみさんに聞くと需要は20kgもあるという。らっきょう20kgプロジェクトを立ち上げることとした。

 

 

9月12日(土)

 汗だらだらの昨日から一転本日は一日寒い雨が降っていた。本来なら蘭を撤収するところ諸般の事情により雨ざらしをしてしまった。夜になって雨が上がってよかった。今後出し入れが可能なようにしておこう。

 トップページのファイルをうっかり別のファイルで上書きしてしまって、編集不能になってしまった。ネットに出てから復旧しよう。相変わらずモデムなのでこのへんは手間がかかる。毎月数千円かけてネットをやるという元気があいかわらずない。

 

 畑を見に行くと、先週植えた種はあらかた芽吹いていた。こうやって一所懸命野菜を作るのであるが、消費のことを考えないとねえ。

今年タマネギは高くなると見ていたが、北海道産が出回る現在も高値が続いている。収穫時我が家のタマネギは珍しく徒長してしまった。徒長したタマネギは花茎がどーんと中心に太く存在し、保存していると花茎がしおれて内部に空洞が出来る。そういうものは売り物にならないだろうから、我が家では利用しても世間ではタマネギ不足になると予想したのである。タマネギ1つざっと70円とすると300個で21000円。え?、そんなにすんの?。じゃあ来年は500個作ろう。昨年は種からつくった。種から苗を作るところが難しく、母はうまくやったが私は成功したことがない。苗は1本5円もするから500本だと2500円もする。私も種から苗を作る研究をしよう。しかしまあ来年のことはわからない。

世間では農業が流行っているそうである。まあ気持ちや気分はわかる。生きるのがうまい奴、勉強がうまい奴、仕事がうまい奴がいるように、農業にもうまいやつがいて、逆に言えば、下手な奴もいるわけである。うまい奴というのは、観察をよくして、よく手が動いて、辛抱ができて、しつこい、という資質が揃っているのではなかろうか。わたしはあきっぽいので下手な部類だ。

 仕事きつかったなあ。

 ふと思い出すのだが、春に飲みの席で「イチローは今期で引退する。私の予言ははずれない」ということをいうオジサンがいた。ふーん、と聞き流していたが、いずれはそういうことも覚悟しておくべきなのだろうなあ。引退の要因がかなり揃ってきているように思える。あらかたねらえるタイトルは得てしまったことや、うち立てた記録は当分破られそうもないこと、当人が「きつかった」と漏らすほどプレッシャーを感じ胃潰瘍など体に変調をきたすまでになったこと、来年200本安打を達成できないということを避けたいと思っているのではないか、など。長期間トッププレーヤーで居続けるというのは最高の努力をしつづけることでもあり、それ以上の高みがなければ努力を続けられるものではない。いつかはフィールドを去る日がくる。来年もプレーなさっているところを見たいのは誰しも同じだろう。さあどうなりますか。

 国際宇宙船への補給ルートが日本のロケットになる!?。すごいねえ。でも出張いかされそうでやだなあ。なんかずーっと仕事っていう雰囲気で。結晶つくりにきてんのにとなりのメダカや猿の交尾の世話までやらされてたりしてねえ(^^;)。

 

9月9日(水)バンダ池田に花芽

 寒いような夜だ。本格的に涼しくなってきたようである。バンダ池田に花芽が出ていた。

 

 庭に植えた金時豆の葉が黄色くなって、豆のさやも黄色くなってきた。ためしに一本抜いてみると豆が9つ収穫できた。1粒が9粒になったわけだ。畑に植えたものはもうすこし結果がよいのではなかろうか。

 庭の花豆はさやがぐんぐん大きくなっている。果たしてあの巨大な豆が収穫できるのであろうか。

 本日のごはんには大豆、金時豆、エンドウ、銀杏、さつまいもの入ったカレースープが出た。

 最近農業に入れあげていてちょくちょく感じるのは、打つ手が後手に回っているということであった。しまったあの野菜を植えておくべきだった、とか、これこれの作業をしておくべきだった、というようなことを感じることが多い。8月に結構そういう必要な作業が多かったように思う。しかし8月は暑さでへばっていたようにも思う。なかなか思うようには行かない。

ショパン、ピアノ協奏曲一番ホ短調Op11を2週間聞いた。いつも思うのは、出だしがおもいっきり「北の宿」に似ていると言うことである。そういう意味では親しみがもてるというか、ちょっと面白い。

高野和明著「13階段」「グレイブディッガー」を読んで、「幽霊人命救助隊」を読んだ。自殺についてこれほど克明に書かれた小説はそうそうないだろう。100人それぞれの自殺に待ったをかける主人公達は最後まであきらめなかった。圧倒的な内容だった。泣けた。今年最高の一冊だった。

 

9月8日(火)

 雨がちょっと降った。ありがたや。

 

9月6日(日)

 本日も快晴で気温が高い。せっせと水やりをした。プレウロタリス SP ’村上’にまた花芽が出てきた。Paph. ‘Sanuki’(インシグネらしい)にも花芽が出てきた。

 

 畑もからからである。本日は本格的に水やりをした。50Lのポリバケツと10mのホース、石油ポンプ、バケツを用意した。バケツで用水路から水をくみ上げ、ポリバケツに貯める。ホースに石油ポンプをつなぎ、ポリバケツの水をくみ上げる。高低差のおかげでホースに水が吸い込まれるようになり、離れた畑に水を送ることが出来る。バケツで組み上げ、ホースで送る、というやり方で畑の中央に大きな水たまりを作ることができた。作業するこっちはもの凄い汗をかいた。

 昨日同様空いた畝にタネを植えるため耕す。本日も6m分の畝を耕す。広い畑はこうしてみると空きが目立つ。その隙間にちょこちょこと小さいスペースに区切って種を蒔く。大根を植えるにしてもいっぺんにたくさん採れると消費が困難となるため、時期をずらしたり、出来る限り多くの種類の野菜を植えるように心がける。とはいえ適当な栽培をしているため失敗が多い。おまけに鹿が味見にくる。本日は、サラダ菜、大根、ほうれん草を植えた。

 庭の花豆はちらほら枯れ葉が目立つようになった。涼しくなったためか、受粉している花も結構あるようで、豆のさやがいくつかみえる。じわじわおおきくなってきたようだ。衰退期に入ってちっこい豆さやが大きくなってあの巨大な豆が収穫できるとはとうてい思えないのではあるが、ちょっと期待している。

 

9月5日(土)

ずっとからから天気が続いているので本日は珍しく肥料やりをかねてしっかりと水やりをした。棚にバッタがいたためむんずとつかみXXX(公序良俗に反する不適切な表現につき削除しました)した。なにしろ咲いたばかりのマリエラディカンスやPhal. violaceaを食い荒らしてくれたのである。「追放」を「即刻殺害」に法律改正しててぐすねひいてまっていたのである。

C. Hawaiian Wedding Song ‘Virgin’からつぼみが出ていた。その横には別のバルブのシースがありこれからつぼみが出てきそうだ。この株もつきあい長いなあ。

 

朝から長く深いにんじんを掘るためにスコップをふるっていた。からから天気で土は硬く、慣れない作業で手のひらをすりむいてしまった。本日ダイソーで「2袋105円」の種を多数入手した。すりむいた手で備中鍬をふるって畝を耕し、聖護院カブ、ブロッコリ、大根、二十日大根、春菊、小カブを長さ6mの畝に植えた。ちょこりちょこり回数分けて植える作戦である。一度に多量に出来ても献立がそれらに支配されるのは困る。あれこれ旬の野菜が適量とれればありがたい。また、なにしろ畑は山から下りてくる鹿に食われ放題で、期待の丹波黒大豆は葉が生えるはしからサラダにされている。サツマイモも葉をよくくわれている。しかし、キャベツ、インゲン豆、里芋、落花生、小豆は食べないようである。そういうわけで「鹿様がお召し上がりにならないお野菜探索作戦」として他種類を試験的に植え、データを得る作戦であった。種が一袋50円なら別に腹も立たない。作業を終えると傷口は土で真っ黒になっていた。これを水流で洗い流し、皿洗いなどもしてきれいにする。しみるねえ。お好み焼きを5枚焼いた際にフライパンで直径26センチのお好み焼きを空中で回転させるのであるが、手元が狂いそうで往生した。

先週植えたインゲン豆の芽がでていた。ジャガイモも芽が出ている。金時豆はまもなく豆が収穫できるものの不作のようだ。小豆はあまりよくなさそうだ。

 

8月31日(月)Den.Queen South East開花

Den. Queen Southeastデンドロビウム クイーンサウスイーストが開花した(65)。リストを見ると我が家最古の蘭ということになろうか。東京ドーム蘭展のハナジマオーキッドのブースで買ったデンファレである。苗だったので525円だった。当時はデンファレというものをほとんど知らず、買ったときはデンドロだからノビル系デンドロだと思いこんでいた。当時蘭はすべてあこがれの対象だったので、ノビル系デンドロを頭に思い描いて育てていたのである。ところがどうしたものか葉がぼろぼろ落ちてしまいあわてた。植え付けが悪かったのだろうと植え替えもした。実のところ部屋が寒かったのだろう。5月頃だったか新芽がでた時はほっとした。夏のおわりごろだったかその新芽が育って先端から花芽が出てきてはじめて「なんじゃこのデンドロは」と驚き、デンファレというものがあるのを知った。開花は購入から半年後の9月23日だった。以来このデンファレが咲かなかった年はないと思う。この花はデンファレ類では最も発色がよい。かなりきれいな赤色をしていると思う。しかしどうしたものか株があまり大きくならない。この花が盛大かつ多量に咲いているところを見たいのであるが、バルブが高く大きくならないため毎年大体同じような規模で花茎1本だけで3ヶ月咲くのであった。

このサイトがしぶとく連続開花日数を長らえてきたのもデンファレのおかげである。早いものは初夏から咲き始め、しぶといものは開花しながら越年し、5月まで咲き続けるのである。

デンファレは滅多に増えない。増やしたければ株分けをしてバックバルブを転がしておくとしぶとく芽吹いてくれる。

 

8月30日(日)

朝から出かけたついでに通りがかりの明幸園に寄った。夏なので園芸向きのシーズンではなく、まだチューリップもあまり入荷しておらず、そうにぎわっているという雰囲気ではなかった。蘭も少な目であった。見たこともない濃い花をたくさんつけたデンファレがあった。100円の蘭もいくつかあった。そら豆の種を95円で買って帰った。

このところさぼっていた水やりをしっかりやっておいた。このところ蘭をやっているという感覚がぶっとんでいる。なにかえらく違う感覚である。仕事のしすぎか、農業にいれこんだか、いろいろ気が散りすぎて蘭とのつきあいがしばらく前とはえらく変化している。

 

夕方から仕事、夕飯づくり、皿洗い、仕事、選挙速報、民主党政権ですか、仕事。

 

 

8月29日(土)Epi.マリエラディカンス開花

雨が降って水やりをさぼった。結構からからだったようだ。Epi.マリエラディカンスが開花した(64)。

この夏はずっとMasd. Red Barronが開花し続けている。しかも1花茎から3つくらいまで花がでている。あまり暑くない夏だったので気候があったのではないか。

 

庭に植えたささげが咲いていた。紫色の花だった。豆のさやもみた。

選挙にいってきた。やたらと人が多かった。

かみさんが小豆を買った。200g480円、これを3袋。かなり高価なものだなあと思った。庭の小豆のさやが茶色になり熟したものを順次収穫してみた。まだほんのちょっとだが小豆になっている。時々芋虫が出てくる。収穫作業もなかなか大変そうだ。畑に植えた小豆はよく花が咲いているが丈が低い。思惑通り2kgの大豆を得ることが出来るだろうか。

にんじんを掘る。この度のにんじんはやたらと長い。深いので掘るのが大変だ。引っこ抜こうとするがうまく抜けない。

標高500mはないと実が付かないらしい花豆に受粉したものが見られるようになった。ただ、株全体に衰退の兆しが見える。花はすごい数だった。

先週サツマイモを試しに掘って十分食べられそうないもを2つ得ていた。おみそ汁になったなあ。さつまいもだけで畝の長さは30mほどになる。家族では食べきれない量の芋がどっと出てきてはもったいないので、少々小さくてもいまごろからせっせと消費するように心がける。畝5mほど掘って結構な量の芋を得た。

インゲン豆の種「セリーナ」なるものを141円の1割引で買ってきた。つるなしである。昨年11月だったかに猛烈にサヤインゲンが出来たのを覚えていて植えようとおもったのである。トウモロコシの跡地が手つかずになっていたので耕した。借りた畑には幅50cm長さ20mの畝が5本ある。2アールの耕地は「ちょっとおいしいものをつまみにくる」鹿がやってくるとはいえ、大過剰だ。畝の長さ6m分をよく耕して整地した。手引きには一カ所に2個蒔けとあるが、土地面積が過剰なのでタネをけちって1つずつ46個を植えた。

 

もの凄い頻度で失敗を重ねた一週間だった。これは仕事をしないほうがまし、というくらいミスだらけだった。不慮の失敗も多く、本当にえらいめにあった。本日もママチャリに乗ろうとして勢いをつけておいてブレーキを握ってしまい足やあばらをしたたか打ち付けて悶絶していた。そういうさんざんな日々を救ってくれたのは、高野和明著「13階段」だった。本当に面白かった。推理小説っていいなあ。

 

8月23日(日)

雨が降って水やりをさぼった。久しぶりにほとんどの株の生育状況を見た。

 

 広島で買ってきた茶粥用のタネをかみさんから栽培するように言われた。茶粥とは、その豆を煮て出た汁で粥を作り、冷やして食べるものでかみさんの好物である。そんなものがうまいのだろうか。今度もらって食べてみよう。それで、その種はこれまでのところ何の種かわからないそうである。見ても見当が付かない。マメ科のササゲ属の一種ではないか、と思っている。ならば今頃蒔けばなにがしらか育つであろう。庭に埋めて置いた。

 庭に7月26日に植えた大豆(松本フーズ、250g128円)にもう豆の袋が出来ていた。一ヶ月経たずに個々まで育つかしかし。こいつをちゃんと畑に蒔いておけば結構な枝豆が迅速に出来たのではなかろうかと思う。そこで本日、「植えようと思って袋に入れてポケットに忘れて洗濯されちゃった豆」を畑の畦に植えた。果たして発芽するだろうか。

一方、7月26日、8月8日と大納言小豆のタネを植えいる。本日も、洗濯しちゃったタネの中に入っていた大納言小豆を空いたところに植えていた。植える時期をどこまで後ろ倒しにできるのだろうか。

 

枝豆といえばビールらしい。私はビールが苦手だ。牛乳のほうがよっぽど好きだ。こういうことを人に言うとその表情にかすかな憐憫が浮かぶような気さえする。まともに酒が飲めないことで損をしているようなところはあるだろうなあ、と思う。もちろん酒が飲めないという「欠点」だって、利点と考えられる面はいくらでもある。

ビール1に対し牛乳180ぐらいの消費量である。ビールは半年に100ml、牛乳は1日100mlか。昨日の天声人語は何が書いてあるのかわからなかった。ビール好きにしかわからない内容である。世の中ビールを好んで飲む人が圧倒的に多数を占めている。しかし今日のビールは果たしてビールなのであろうか。カニとかに風味かまぼこに近い関係だろうか。麦とホップが、コーンスターチとホップになったときは驚いた。工業的に生産されるエタノールと工業的に副次的に生産される二酸化炭素、水とホップ。350mlが100円。ビールはビール工場で造っているのだから工業製品だ、などといったら怒られるだろうか。

私が好んで飲む業務スーパーのカフェオレ1000ml97円(二日分)からすると、この工業っぽいビールもどきは3倍くらい高い。

10年くらい前だったか関西の町のど真ん中にあるビール工場の水道管が沈殿物で閉塞したのでビール会社が自ら改修工事を行ったというニュースを見た。ビールの水は水道水だったのか、と思った。アルコール分を除く95%が水道水である。水道水で作らないものは「天然水」を謳っているようである。

そういうビールの3分の1の値段のカフェオレをうまいうまいといって飲んでいる私は、そのカフェオレがどのように作られているのか興味がある。逆に考えると、ビールもどきって本当はもっと安くできるのではなかろうかと勘ぐっている。

 どちらも品質には問題がないと考えて差し支えない。工業と流通、経済のおかげで安価でおいしい飲み物が提供されているのだから実にありがたい。

ビールもどきの値段は、なぜ2L178円(オソロシイ値段だよねえ)のコカコーラ並にならないのか。ああ、税金か。もし税金が十分に安ければ、麦とホップの普通のビールをそこそこの値段で飲めるのではないか。そういうのをマニフェストに入れた政党はないのか?

 

政治や政党の話をWebで公表するとまずいのだそうだ。「政権交代したらどうなるのか」なんつーことを書いてもまずいのだろうか。選挙には行くがどこにどう入れるべきか現時点で考えがない。世間のみなさんはXX党に政権を、という確固たる考えがあるのだろうか。「ほにゃらら党はXXXという公約だからこっちにしよう」ということを書いたらいかんのよね、たしか。財源云々いうと1000兆円も借金を積み上げて置いてないをいまさら、なんつーことを書くのは、いいのか。こういうのは周知の事実だろう。日本国民の感覚としては、「国の借金はいつの間にか消える」ぐらいに感じているのかもしれない。「日本が破産するくらいなら世界中が破産する」ぐらいに思っているのだろう。私としては「やばいにはかなりやばいのだろうが、結局人類全員おもいっきりやばいんだろう」と思っている。その中にあって「日本は、世界の中でも最も科学技術が集積された国なので、この10年経済の詐術を駆使して世界をだましてでも人類の生存を可能にする科学技術を切り開かねばならんのだから、もう少々の借金をうんぬんしている場合ではない」と思うのである。だからどこが政権を獲ろうが、そのあたりのことはよくよく考えておられるだろう。我々日本人に人類の存続がかかっている。そういう意味では大事な選挙かもしれない。

 

8月22日(土)サギソウ開花

Pecteilis radiata 鷺草が開花していた(63)。

雨が降って水やりをさぼった。

例によって蘭をくうキリギリスが、蘭の上にいて、隣の鉢を見るとPhal. violaceaの花が食われていた。被害がなければ追放で済んだものを、こいつを生かしておくと残っているつぼみまで危ういため、新聞でぶったたいて殺害した。殺ってしまったあと、状況証拠だけでこいつを犯人と決めつけてしまって良いのか、とかすかに良心が痛んだ。日頃はアリをできるだけ踏まないように注意して歩いているくらいだから出来るだけ殺生はしたくない。とはいえ、これまで何度も蘭の花を食ってきたこのキリギリスという種については蘭の上にいるだけでも殺害、という方針であったことを思い出した。先月も温情でひっつかまえたやつを空き地に放してやったのである。花が食われて、15cmの至近距離におきまりのキリギリスがでたのである。やっぱり生かしては置けない。

 

 真夏のにんじんの出来はあまりよろしくないようだが、さつまいもはもう利用できるものが出来ている。

 大納言小豆はもう豆が出来ていて、生で食べたりしている。金時豆も出来ているが、サヤインゲンとしては少々味がにがいような。畑の大納言小豆はなんとか持ち直したようで、ほぼ順調に生育している。

 

 奥田秀朗著「最悪」を読みおわった。きつい読書だった。大事に生きてゆこうと思う作品だった。

 

 レンタル屋にゆくとショパンのCDがあった。かの曲を聴いてみると、頭にしみこんでくるまで結構な回数を聞かないとわからないか、と思えた。

 

 

8月21日(金)

 雨が降って水やりをさぼった。結構乾いていたので助かった。

 

 奥田秀朗著「最悪」を読む。「チョーサイアク」を訳すと「運悪く不愉快な気持ちを味わいました」ぐらいのところだろうが、この「最悪」は、文字通りこれでもかというくらいつらい。本書はここ数日これでもかというほど読者を責めさいなんでくれるオソロシイ本であった。ちょっと前に読んでいたスティーブン・キング著「セル」(前)がかわいく思えるほど強烈なホラーである。「携帯電話から変な信号でゾンビみたいになった人間達」なんてのはどうにも「他人事」であるが、「資金繰りに苦しみ、住民との軋轢に悩みつつ、それでも家族を支えなければならない町工場の社長の止めどもない転落人生」なんてのはもうつらくてつらくて、ううう。誰しも逃れようのない生きてゆくことのつらさをこれでもかというくらい突きつけてくるこんなオソロシイ本はそうそうない。まあ解決の見込みが立たない問題にぶちあたっている我が現状とダブルパンチでくるから効くのかもしれない。誰しもいろいろ問題は抱えているものだと思う。先送りするか逃げるか立ち向かうか目を背けるかいろいろだろうが、問題はあると言わざるを得ない。

 

 一方「のだめカンタービレ #22」にはちょっと元気が出た。才能、努力、成功、というのを臆面もなく謳えるのはマンガのよいところである。こういうのにだまされて「よっしゃ、俺も」とがんばるのは、「最悪」を読んでどろーんと人生の無常を感じるよりは景気がよくなりそうである。若い頃はマンガにだまされて元気ハツラツと過ごしていたように思う。

 「ショパンピアノ協奏曲1番ホ短調作品11」が今回の名場面だった。2番は中学生の頃から何度も聞いていたが1番は知らない。2番(Chopin Piano Concerto No2 in F Minor Op21)はすごかった。1番を是非聞きたいので明日探しに行くのだった。

 

 

8月19日(水)

 久しぶりに水やりをしたが、庭がジャングルのようになっているためホースでいい加減にかけただけであった。最近本当に世話をしていない。

 

 5月17日の日誌に「まだまだ未知のウイルスであって、たとえば気温が上がると毒性が高くなって致死率が上がる、なんてことがないとも限らない。現に暖かそうなメキシコでは死者の数が多い。」てなことを書いた。だから夏に流行するのではないかと考えていた。冬のオーストラリアで蔓延しているという話はあまり聞かない。日に日に恐ろしげな話が聞こえてくる。通常のインフルエンザで年間何万人もお亡くなりになるので、新型インフルエンザの死者が万単位となっても別に不思議はないのだろうが、若い人がお亡くなりになるというのはまことに気の毒である。現在11万人の患者がいるそうで、致死率0.5%をかけると550人がお亡くなりになる勘定だ。めまいを覚えるような数字である。もっと増える可能性もある。11万人は、日本の人口から考えて千人に一人の割合である。どの高校にも一人はいる勘定か。

 

8月17日(月)Barkeria skinneri及びDen. Jacqueline Thomas x bigibbum開花

 Barkeria skinneriバーケリア スキンネリ及びDen. Jacqueline Thomas x bigibbumデンファレ ジャクリーントーマス×ビギブムが開花していた(61-62)。

 

 仕事上のぽかというのは単なる杞憂に過ぎなかった。まあなんにしても連絡上のミスでくよくよして過ごしたのだから情けないことには違いはない。打たれ弱くなっている、とこのところ感じる。「自分がかわいい症候群」と適当な名前をつけている。うまくゆかないことが重なると、キレが悪くなり、判断に迷いが出て、思考力も低下し、という悪循環に入る。当分景気後退が続くように思える。それでも自然災害や戦争、疾病などもっとつらいことはいろいろある。

 

8月16日(日)Cym. Lady Jewel及びPhal. violacea開花

 お盆の帰省から帰ってみるとCym. Lady Jewel シンビジウム・レディージュエル及びPhal. violaceaファレノプシス・ビオラセアが開花していた(59-60)。

 

 村上園芸から蘭展のお知らせがあった。ダイキEX坂店がどこにあるのか知らない。知っている人は覗いてみれば夏場の珍しい蘭を多く見ることが出来る。夏場花をつける蘭を購入するというのは、専門の蘭屋さんに行く以外になかなか得難いチャンスかもしれない。

お知らせ:村上園芸蘭展 8月20日〜23日ダイキEX坂店

 盆休み親類の企画で四国こんぴらさん、かみさんの田舎に行っていた。自由はない。家族のありがたみはよくわかった。好き勝手の自由な休日を有意義に過ごすという企画や感受性はもはやないので、家族の都合に流されるようにつきあう。全部連れて行ってもらう旅行というのもそれはそれで趣がある。みるもの聞くものなにやらそこはかとなく楽しくはある。

 讃岐うどんの本場は讃岐平野にある。「讃岐うどんと空海の足跡」を世界遺産として登録すべきである。釜揚げうどんの大350円をたのんだら洗面器よりも大きな桶に莫大な量のうどんが出てきた。なんという気前の良さであろうか。これを全部食えるのか。大変なことになった、と思った。だが、うまい。ものすごくうまい。これを残したら失礼というものだ。歯を食いしばって食べるが案外腹に収まったのには驚いた。

楽しみにやったことといえば、1000円で釣り針、おもり、石ゴカイを買って岩場で投げづりをしたくらいである。一昨年「地球温暖化なのかやたら釣れたべら」のことを書いたかと思うが、当時6匹をどきどきしながらつり上げたコーフンは、入れ食いの作業的な釣りに吹っ飛ばされてしまった。二日間えさがなくなるまで15cmくらいのベラを30匹ほど釣っていた。えさをつける、投げる、かすかなあたり、重くしなる竿をぐっとひいて巻き取る。巻く巻く。魚影がみえる。ベラを引き上げる。背びれに手のひらを刺されつつ針をはずす。たいていはずれない。とうとうおっつかなくなって糸を切る、針は仕掛け10個で168円の「キスかれい用9号」を用いた。こんなに安くて良いのか。おもりはかつてロケットを使っていたが地球を釣るともってゆかれるので38円のおもりを使う。えさを3つつけると一度に二匹かかってそのうち1匹が小さいということがあるので面倒だと思うようになった。とうとう針1つだけにえさをつけて投げる。やっぱり次もかかる。15cm以下はキャッチアンドリリース。地球におもりを3つもってゆかれた。釣り針は半分消費。おもりも3個のこった。えさを一匹残らず投げ尽くした。1000円でこのすさまじい釣りはなんだったのだろうか、と思う。ひたすらこんなことを2時間ぐらい二日間やっていた。釣果は5人の3食分の煮魚になった。大層美味だった。煮魚に切った釣り糸がのこっていて、ひっぱると釣り針とゴカイがそのままの形ででてきた、というおまけもあった。

岩場は美しいところだった。空は快晴だ。しかし田舎の岩場はかつて火葬場だった、というようなことを親類から聞いた。ちょっとコワイ場所でもある。海というのは基本的に恐ろしいところだ。

天気がよいので泳げばよかったが、翌日は雨がふって朝から寒いほど涼しかった。

雨が降ってすることがないと勉強をしていた。何のための勉強か、と疑問に思うような変な分野のものもあるが、

 仕事でおおきなぽかをやったことに土曜日になって気が付いた。土日をどんよりした気分で過ごす。はたしてリカバー出来るであろうか。今年の戦況は努力が空回りするかの如くすこぶるよろしくない。軍師がいないかのごとく打つ手に冴えがない。集中力も弱い。敗色濃厚という雰囲気である。この危機感といやーな気分に耐えて事に当たろう。

 

 

8月11日(火)Den. ‘Shizuoka Purple’開花

 Den. ‘Shizuoka Purple’: デンファレ「静岡紫」が開花していた(58)。毎年律儀なデンファレである。株は大きくならないが、必ず紫の花をつける。これが咲いたということは、今年も夏場花がとぎれることはないということであった。おっつけDen. Queen Southeastが開花する。一年のうち9ヶ月はデンファレががっちり咲いてくれる。

 

何年かぶりにお盆に休みを取った。高密度だった仕事を終えると、娑婆に出た気分になった。

 室内の蘭を庭に置く。もの凄い咲きっぷりだが、室内ではむれてよろしくないだろうと思えた。

 勉強でもしながらぼーっとものを考えようかと思う。

 

8月9日(日)

 夜中である。雨降ってきた。水遣りが助かる。まだ梅雨のような気分だ。

 一夜明けて朝から雨だった。庭の蘭の棚の下に水溜りが出来ている。熱帯低気圧が台風に発達して接近中だという。これからものすごく降るということらしい。

 

8月8日(土)Masd. ? ‘Wine Red’およびBulb. andersonii開花

 トップページのフォーミディブルを庭で撮影していた。庭のある場所まで移動すると、空と山が大部分を占める画像が得られる。この間に蘭をいれて撮影するというパターンが最近増えてきた。逆光を利用する写真が多いというのは実のところ朝寝坊であるためである。蘭というのは手にもって撮影することができる。じっさいそうする場合がほとんどだ。2kgくらいあるんじゃないかというフォーミディブルの鉢の撮影は結構しんどい。

 Masd. ? ‘Wine Red’ マスデバリア「ワインレッド」が開花した(56)。Masd. Red Barronも開花中である。

 Bulb. andersoniiバルボフィラム アンダーソニイも開花していた(57)。撮影しておかなければ。

 I氏にいただいたマリエ・ラディカンスに花芽がでていた。

 

 庭の大納言小豆が黄色い花をたくさんつけている。大正金時豆がピンクの花をつけた。丹波黒大豆も薄桃色の小さな花を多く咲かせている。

 畑のインゲン豆を撤収したためリビングに収穫した豆さやが2mにわたって展開されることとなった。さやインゲンとして収穫していたものが消費が追いつかず豆を得る目的でほうっておいたのである。しかし素人園芸の悲しさか、豆の収穫というのは労多くして利益は少ない。さやを開いて豆を得るのは重労働だった。豆はしなびていたり、かびていたり、虫に食われていたりで散々である。よくよくよりわけてなんとか食べられそうな量を得た。しかしどうやって食べたものか。

 スープにしようと考えた。片手に3つかみの豆をよく洗って、浮くものは捨てて、茶色いのも捨てて、一度煮て、ざるにあけて、また煮た。ベーコンでもないかと探してみるがない。かみさんが夏休みで実家に帰っているため冷蔵庫の中は食品が少ない。コンソメでもいれようと物色していると「ゴールデンカレー辛口」のカレーのもとが半箱分出てきた。しなびた茄子がでてきた。これを切って入れる。しなびたにんじんがあったのでこれも入れる。皮剥き器がない。包丁でおそるおそる削る。ジャガイモも皮を厚めに切りとる。なべの上ですぱすぱ切って放り込む。一旦火を止めておく。気温が34℃くらいになっているので公民館に避難して文献を読む。カラオケ大会などやっているのかちょっと落ち着かない。帰ってからまた火を入れ、カレールーを入れてよく混ぜておいておく。今度は畑に行く。

 農業は甘くない。2週間前に植えた小豆は発芽率がたいそう悪かった。原因はよくわからないが、植えたところが恐ろしく堅くなっていた。大雨が降ったりして畝の高さの8割まで水に漬かったからだろうか。以前に植えたものはつぼみが出てきている。あの当時は発芽率が良かった。発芽しなかった場所に悪あがきで小豆を植える。周辺の畑では小豆と思われる苗が15cmほどにすくすく育っていたので焦る。

 農業は甘くない。2a借りている畑は、茄子、かぼちゃ、とうもろこし、キャベツ、インゲン、キュウリ、トマトが相次いで終了し、空き地だらけで草も多く生えている。いろいろうまくいっていない、という雰囲気である。

 どんよりした気分でカレーを食べる。あまり食欲はなかった。夕方になりやっと風が出てきた。汗まみれの一日だった。野菜ばっかりカレーだが、まあまあ食えるとおもっていた。なんだか凄い量があった。お玉で5杯もかけていた。豆はつるありインゲンと丸くて長いインゲンの2種類である。つるありインゲンはうずら豆で、長いインゲンはいわゆる「白手亡」と呼ばれる豆ではないだろうか。白くて長い。食用に売られているのを私は見たことがない。煮るとかなり大きくなる。うずら豆は皮が厚いのでもう少し煮たほうがいいのかもしれないが食感は悪くない。白手亡はなにやらいいかんじで食感といい味といいこれはいいまめだと思った。食べ終わってもう少し食べたいと思えた。久しぶりに食欲が出たと感じた。この一週間とくに食べたいものがなかった。ちゃんと食事を作っていなかった。夏野菜と豆カレーのおかげでなにやら元気が出た。

 

 芸能人の麻薬犯罪などは世間の関心が強いのかやたらしつこく放送されているが、往生際悪く逃げ回るからあとからあとからいろいろな証拠がでてきてさらし者になるので、とっとと自首して静かにして欲しいものである(と書いた2時間後に出頭なさっていた)。

 ニュース7Daysが麻薬犯罪一色で終わってしまった。どこが7Daysじゃ。こんなんじゃ世の中の動きがわからんじゃないか。こんなマスコミでいいのか。そんなに騒ぐのだったら相撲界じゃないがテレビに映る人間すべて血液検査やったらええやないか。

国民的アイドルつったって曲にまったく聞き覚えがない。1987年から活動していたというがこっちはまったく知らない。芸能界ってのは用のない人には用がないので、ある意味狭い世界じゃないだろうか。芸能界はなくなっても困らないけど、電力業界や製鉄業界、自動車業界、家電業界、製紙業界、ガラス業界、アルミニウム業界、ポリアクリロニトリル業界等々のうちいずれもなくなったら困る。芸能界の面々をほとんど知らない私のようなおっさんは決して少数派ではなく、むしろ多数派ではないだろうか。「えー、おじさん、そんなこともしらないの」というやつがいたらそいつのほうが少数派なのだ。でもまあファンにはお気の毒でした。お亡くなりになった大原麗子さん(このニュースが吹っ飛んでしまった)は昔テレビでよく見ていた。飯島愛さんといい、こういう方々が一人でお亡くなりになるというのは、世の中なんかおかしいのではと思う。

 

8月7日(金)

 フォーミディブルが14輪咲いて満開となった。豪華だねえ。Den.Summer Night Dream 'Sachi'も満開。

 

 勝負が多い一週間で、懸念と不安、多方面の仕事、強烈に暑い気候でむやみとむしゃくしゃしていた。楽しいことを何も考えられなかった。楽しみな予定もなにもない。遊んでうれしいトシでもないか。男にも更年期のようなものがあるのだろう。ほんとしんどかった。冴え渡った空にひときわ明るく輝く月がえらく暑苦しくみえる。あの日向の温度は110℃と昔読んだことがある。暑そう。

 

 酒井法子という人は名前だけは聞いたことがある。当初「負け犬の遠吠え」の著者かとおもったが、こちらは酒井順子さんであった。なにやら覚醒剤やら大麻をやるひとが多いらしいが(見たこともないが)「楽しみたいのに楽しめない」という欲求がエスカレートしてそういうことをするのじゃなかろうかと思った。やりたいことをある程度計画的に実行できるおっさんになって思ったのは、所持金と時間を勘案してやりたいことはそうない、楽しいこともそうない、ということであった。そりゃまあ薬をやれば脳みそはある程度凄い感覚を経験できるのだろう。所詮脳みそを喜ばすだけのことなのである。楽しみは脳みそが楽しむのであって、脳みその楽しむ能力が低いか、あらかたしょーもない楽しみをやりつくして、より強い刺激を求めてヤクに手を出すのであろう。金と暇があるのは結構なことだが、そういう人の刺激を求めすぎる脳は困りものである。金も暇もないと、ヤクなんかやろうなんて思わないのではないだろうか。人それぞれか。

 数学やりてえ。でも暇がねえ。というよりイオン半径でXXXの計算で大敗を喫して捲土重来を計るも、起てず悶々とすごす日々であった。

 

86Prosthechea radiata開花

 Prosthechea radiataプロステケア(エピデンドラム、エンシクリア)) ラディアタ開花した(55)。

 

8月4日(火)

 暑くなったが、フィーミディブル系2株は室内でしっかり咲いている。ファンがないと夏場も花にはよろしくないので相変わらず回っている。

 

 仕事で猛暑の中尼崎へ行った。園田駅から1kmほど歩く。川を覗くと大きなカメが5匹も見えた。3年連続でカメを見た。どんだけカメがいるのだろうか。天敵はいないのだろうか。30cmはありそうな大きな亀だった。仕事あとは尼崎駅まで2kmほど歩いた。さらに三田で3km歩くはめになった。つまらないことで「とほほ」となる局面が多く、朝から腹の立つことばかりだったが、まあそういう日もあるのだろう、とぼやきもせず淡々とすごした。こういう日のあとにチャンスが来る、くらいに考えて明日の重要案件に備えよう。

 

8月2日(日)

 豪雨で二日連続蘭の棚周辺は池になった。ボーフラがわくといやなので石油ポンプとホースで水をくみあげ、サイフォン式に水を敷地外に出して排水を行う。

 

 外は涼しい。秋がきたみたいだ。丹波黒大豆の花が咲いた。大納言小豆のつぼみが見えてきた。

 

 庭の土浄化作戦としてマリーゴールドを種から育て48株をあちこちに植え、最近では花が結構咲いているという状況になってきた。この植物は8月に枝をちぎって土に刺しておくと株が増える、という記述を読んだので先週あたりからちぎっては植え、ということをしている。なるほどちゃんと株になって増えるので、今週は大々的に空き地と見るやマリーゴールドをぶっちぎってさして歩いた。

 本日バス停でマリーゴールドのプランターがあるので観察してみると果実が実っていた。中にはびっしりと種が入っていた。種を取っておけば来年からは好きなだけマリーゴールドを植えられるようである。まったくお得な植物といえよう。

 

八月になったというのでなんとなく焦りを感じていたりする。ちょっと攻めが甘いんじゃないか、などなど。奥田英朗著「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙」という精神の調子が悪くなった人の含蓄のある短編小説シリーズ3冊を読んで精神衛生に気をつけよう、などと考えていた。人間のココロは、体なみにへろへろに調子をくずしたりするものらしい。今現在これといって悪いところはないものの、そんなに調子がよいという雰囲気ではない。若い頃は脳みそばら色で生きていたような気がする。今となっては、機関室でエンジンとしてひたすら回ってりゃいいのよ、という気分である。ココロは不思議だ。学生時代は勉強をうまくやっていればよかった。そこそこできればいろいろと楽しいことが多いという時代ではなかったろうか。いやなことに立ち向かう能力は低かった。それでも上手になんとかせにゃあと考えて乗り越えてきた。おっさんになり対処能力は上がったものの、時々ひるみが出る。今年は時に、「う、どうしよう」と停止してしまうことがあり、これが堪える。そういうときになにか楽しいことを考えられたらいいのかもしれない。実のところ、楽しいこと、をなかなか思い浮かべられなくなってきた。脳内に「楽しいと感じさせる物質」やら「楽しいと感じさせる物質を受け取る受容体」の数が減っているのではないだろうか。働き盛りが楽しいことを考えてへらへらしていると生物学的には生存の危機となる可能性があるため、脳の仕組みとしてそういうあまり楽しくない脳になっていっているのかもしれない。逆に能力の低い若年層さらには子作り控えた若者には、自分の周辺の真実への恐怖でココロをつぶさないために、脳みそが楽しい物質を出しているのかもしれない。そういう楽しい脳も考えもので、必要なこともせんとさぼりくさったようなやつが出てくるのを観測している。

若い頃は楽しげな楽曲が好きだったが、おっさんになってそういう曲を聴くと「けっ」とか思ってしまう。くらそーなジャズは好きになったりする。Manhattan Jazz Quintet演奏Take The A Trainの2曲目Blue Minorなどをよく聞くのだけど「人生楽しいことばっかりじゃねえよなあ。むしゃくしゃすることもあるけど、この曲はええやろ。まあなんとかやってこうや」と励まされているように聴こえる。

本日は大雨の影響がないか気になって仕事場へ出た。点検をしてさっさと帰る。家のCRTがお釈迦になったので液晶ディスプレイの安いやつでも探しに日本橋に行こうかと考えたのだが、「けっ、だりー。行きたいところなんかどこにもねー」というざまである。仕事で追っかけているものはある。脳みそは強烈に仕事をおっかけている。へろへろになるまで駆けずり回って、あっという間に5日間が経ち、平日の記憶があまりない。脳みその好きにさせておいていいのであろうか。

おっさんの楽しみ、というものは実のところ「楽しみ」ではなく「愉しみ」とでも書くような概念も質も異なるものになっているのかもしれない。若い頃の「楽しみ」の感覚がなくなって別の何かがしっかり存在しているのかもしれない。今となっては若い人の「楽しみ」の多くは「昔は楽しかったような気がするけど、いまはやりたくない」ものばかりになってしまった。

 

7月31日(金)

 なんだかよく知らないバルボの花茎が出てきていた。咲いた跡もある。ちょっと期待しよう。

 

 ばっちり梅雨がつづいている。今夜も雷雨だった。梅雨明けが8月にずれ込むとは。こういう雨がよく降った年というのはこの日誌にも記録があったかと思うが、水遣りが大変に楽だった。てがかからない。なにやら涼しい。

 

 全然すすんでいなかった蘭展の画像整理をやってみる。結構やっつけた。これならすぐ全部終わるかも、と思って残りファイル数を見ると580とあった。当分終わりそうもない。こういう作業がめんどくさくておっくうでどうにもできなくなってしまった。トシかなあ。

 

 テレビを見ていると、学力低下の話をやっていた。大人も学力低下しているという。17か国中13位という。学力ねえ。ある意味ある程度食えるからそれほど必死になってこなかった結果ということはないのだろうか。自分に出来ないことがあると、できる人間に聞く、という日常があって、それで仕事は回る。どんな仕事でもそれなりのプロがいて頼りになる。しかし、これからはどちらかといえば衰退傾向だろうか。お馬鹿率が増加するとそれなりに全体としての実入りは落ちる。すると食えなくなるから、そのときは必死になる人の割合が増加して、イギリスやフランスっぽいところに落ち着くのではないだろうか。勢いや、成長速度、若々しさ、という面から中国にはかなわなくなるだろう。

 

7月29日(水)Pleurothallis SP 'Murakami'及びStenocoryne secunda開花

 Pleurothallis SP 'Murakami'プレウロタリス SP ’村上’およびStenocoryne secundaステノコリネ・セクンダが開花した(53-4)

 

7月27日(月)

 フーミディブルがよく開きだした。過去最高の咲きっぷりである。

 

 昔見た夢で、ある街にいて竜巻8本に取り囲まれて駅に避難していた、というのがあった。かなりリアルで、どこへ逃げようか、と考えて右往左往していた記憶がある。夢を見た後で、将来そういう恐ろしい気候になるかもしれない、などと考えていた。

気候がらみで落命なさる方が今月ものすごく多い。このところ竜巻の被害をよく耳にする。「竜巻が起きるかもしれません」という予報には耳を疑った。あの渦巻きのマークが天気予報で日常的に見られる日が遠くないとしたらかなわんよねえ。そこまで人類はやっちまったんでしょうか。今後もまだやるのか。

 

 

7月26日(日)Den. Formidible ‘Ryouma’開花

 Den. Formidible ‘Ryouma’ デンドロビウム フォーミディブル ’竜馬’が開花した(51)。さらにも開花した(52)。

 

 朝からものすごい豪雨だったり、ぱっとやんだり、また降ったりを繰り返していた。昨日の23℃という涼しい状態から蒸し暑い気温にあがってきた。咲いた花を見に行けないほど庭に大きな池が出来てしまった。

 

 畑も溝が8割水に漬かっていた。この莫大な水はどこから来たのだろうか。これだけホースで水遣りをしようと思ったら水道代が大変だ。水路の出口の板をはずすとどっと水が水路に出て行った。濁流をみながら地球ってすごい、などと感じていた。水路には昨日みられたくらげのようなものは見えなくなった。畑の周りにあぜを作ってそこに豆を植えたかったのだがあきらめて帰る。

 

 皆既日食、といわれて思い出すのはスティーブン・キング著「ドロレス・クレイボーン」である。表紙からして皆既日食で、真っ暗になった状態で蛍が光っているという幻想的なものだった。その暗闇にまみれて暴力亭主を井戸に突き落として殺害するというおっかない話である。胸の悪くなるような暴力亭主にドロレスさんは負けずに後ろからダンナをどつく。「そうそう、そんな男思い知らせてやりなさい」と読んでいるこっちは思う。男は気が小さいので、一発やり返されるとそれ以後は懲りて手を出さない、と私は思う。小説の中でも最初のやり返しがきいて暴力亭主は手を出さなくなったが、たしかどうにもよからぬ事をしようとしていたため殺害に及んだという話ではなかったか。作者は男であるが、女性の立場にたてば、「いや、私の一撃などものともせずけだものみたいにたけり狂ってもっとぼこぼこにされるかもしれない」と感じて腐れ外道の言いなりになってしまうのかも知れない。

  ストーカー殺人というのは、あとで刑事さんたちに長時間すごまれ、しつこく聞かれ、ときに小突かれたりしたのち、長期間の裁判、自由のない監獄での長い年月ご不快な日々を過ごす、という想像力を持っていただきたいものだ。ケータイ、パソコン、テレビ(あったかなあ)、ビデオ、漫画、コンビニ、なーんにもなし。

 大阪で見た日食は子供の頃にもみた部分食で、「ああ欠けてるなあ」となぜかあははははと笑ってしまった。水溜りに映ったものをみるとよく見えた。

 

 煮豆シリーズ第4週(金時、黒豆、花豆、大豆)である。大豆(マツモトフーズ、250g、業務スーパー128円)を煮豆にして、うっかりして焦がした。こげたものからよくかんで食べる。大豆ってのはたしかに栄養豊富という味がする。たいした豆だ。北海道産である。恐ろしく安いねえ。もっと腕があったらうまいものが作れるだろうと思われるぎっしり中身が詰まった食材だと思う。

アマゾンをものすごい面積切り開いて大豆を植えているというじゃないの。豆の栽培でちらりと見たのだけれど、豆が芽吹く前に速やかに分解する除草剤を撒いて草取りをするらしい。どこかの大豆の場合除草剤が利かない遺伝子を組み込んだ遺伝子組み替え大豆というものが大々的に栽培されているそうである。効き目の長い除草剤をつかって、大豆だらけの大地で機械を使ってどーっと大豆をつくっている。なんか怖くね?。アマゾンが大豆だらけになったらさすがに人類やばくね?。そんなに大豆つくってどうするのか?。たぶんお肉に化けるのだろう。油を搾り取って、絞り粕を家畜に食わせる。油ってのは人類が大好きなのでばんばん消費されている。まあこんだけ人類も増えたら無茶をするんだろうね。

 

7月25日(土)

 一日雨が降っていた。合間に蘭を見る、という程度だった。

 

 あと2ヶ月少々で連続して蘭の花が咲きつづけて3000日ということになるそうな。3000日間冬も夏もずーっとつづけて何かしら蘭の花が咲いていたのである。証拠があるわけでなし、いったいいつから始まったのか記録を調べるのもしんどいが、とうとう3000日であったか。でもまあまだ10年に満たない。

 

 畑2a(200m)のとなりに2aの休耕地がある。もったいないので侵攻して豆でも植えようかと思っていたが、交渉の結果とりあえず今回は見送りとなった。とうもろこしの跡地があいたのでこれを借りて豆を植えることにした。北海道大納言小豆(マツモトフーズ250g、業務スーパーで購入248円)は庭での発芽試験できわめて発芽率が高く、成長もよろしいことがわかっている。先々週畑のあぜに植えたものもよく発芽している。ここらで本格的に育ててみようと考えていた。スーパーの雑誌コーナーで立ち読みしたところでは、一箇所に2つぶ、25cm間隔で植えろとあった。時期早く植えると実がつかないというが、この7月末は適期らしい。2株セットで生やして間引かないのだそうだ。取り入れた豆さやはシートの上で踏みつけて豆をとりだすものらしい。雑誌を見てこれなら何とかやれそうと思えた。

 時折雨がぱらつく気候だったが5時からトウモロコシ畑の掃除にかかる。耕してみると8m2の面積があった。1m2あたり仮に250gの収穫があるとすると2kgか。サツマイモなどからすると割りが悪いような気もする。ただ、小豆は保存がきいて単価も高い。2kgの大納言小豆を目指して頑張るというのも志がひくいだろうか(2000円分の豆)。2000円分の豆を買うのはしんどいが、2000円分の豆を育てる労力は出せる、というところか。

 先日「農業は甘くない」という趣旨の番組を見た。「農業ブーム」といわれて驚く。お茶の間のみなさんは現場をしらんやろ。植えたものを鹿が食いにくるんやぞ。トマトを鳥がつつくし。虫刺されででっかいふくらみがほっぺたにできて一週間しこりがあったりもした。西日を浴びてこめかみにしみが出来たぞ。キャベツなんざナメクジだらけだったし。行く手をヘビにさえぎられることだってある。いろんな作物から芋虫がコンニチハするわけで、気をつけて食べないと黒豆の枝豆だか虫の姿煮だか。

「自給自足」にあこがれている人が多いという。私もそうだった。でも農業だけで食えるのなら北朝鮮が核兵器ちらつかせて原油よこせなんていわんやろ、と思うし、ブータンの映像にクルマがたくさん映っているということもなかろう。ホンマは人間うまいもんが食いたいんやで。植物由来のものもいいけど、ヒレステーキ、焼き鳥、酢豚、北京ダック、寿司、経済がもたらす人類史上最高の飽食の時代よありがとう。農業は大事だが、「自給自足」ってのは並みの覚悟では難しい。1反の田で大人一人と聞いて、うわ、そりゃたいへんだなあ、と思った。あの凄い広さで大人一人しか養えないのか。農業が根本にあるものの、石油→貿易→経済のおかげで生きている人が大半であろう。鎖国して、農業だけでやってゆくと4分の一の人しか生きてゆけないというじゃないの。仕事があるのはありがたいことだ。

野菜は取れすぎるとしんどい。床にきゅうり、なす、ピーマン、かぼちゃの山が出来た。巨大キャベツのおかげでここ6週間供給過剰が続いた。夏野菜メニューが続く。そういうわけで保存が利いてコンスタントに長期間食べられる豆に目をつけたのである。

 汗まみれになりながら大納言小豆330粒を植えた。これが生えてくると壮観だろうなあ。庭の小豆は観察していると夜は葉をたたんで下げている。なぜそういうことをするのであろうか。姿が美しい植物だと思った。

 横を流れる用水路で泥まみれの長靴を洗った。こんこんと清水がながれてくる。200mはなれた我が家の浄化槽からの水もこの用水路を流れてくる。水底に水饅頭みたいなものがあった。くらげが水底に張り付いてるようにも見える。くらげだろうか。いわゆる真水くらげのかたまりみたいなものだろうか。あまりにも珍しいので明日写真を撮ることにした。

 

 宮城谷昌光著「三国志」を読んでいて、赤壁の戦(いわゆるレッドクリフ)をさっさと通過してしまった。中原を掌握して南下してきた曹操の降伏勧告を孫権がはねつけ、少数精鋭の船軍で挑む周瑜が、たまたま吹いた風(諸葛亮が吹かせたというのは後世の潤色、とばっさり)を使って火をつけた船を曹操の船軍にぶつけるシーンの記憶があるが、ごくあっさりと記述されていたような。この本では曹操というのは戦いもうまいが行政もうまく、うまい国家運営をしているなあ、という好印象をもつ。この次点まで劉備というと「嫁さんや娘、仲間を放り出してさっさと逃げる」こと数度、という変なおっさん、という印象が定着している。6巻にいたってやっと登場人物の名前をいくつか覚えた。ごく最近まで、魏、呉、蜀、それぞれ誰がたてたか、どこにあったか、ということを知らなかったのであった。

 

 昨日外勤で天満橋に行った。「経理説明」なるものを聴く。「人件費の計算方法」か。むかし検査する立場だったころは電卓をキーを見ずに打てていた。午前中ηAexp(B/RT)(粘度の温度依存の式)ちゅう計算をしていたのが、えらい毛色の変わった仕事だなあとおもいつつ、寝ないようにまじめに聴いていた。夕方から天神祭りというものがあるらしい。お仕事が終わったあと、人ごみに巻き込まれないように日本橋方面に歩く。松屋町筋を南下して黒門市場をみながら日本橋にやってきた。32℃くらいだったろうか。昼間表示では35℃と出ていた。スーツの上着を着て延々6kmは歩いただろうか。早くおうちに帰りたいと思いつつ、大阪をなんじゃこりゃ、という目で見て歩く。

なぜかジャンクのデジカメ600円を買う。レーザーポインタ500円というのがあったのでこれも買った。子供が煩悩している緑色レーザーポインタは2980円まで落ちていた。ついこの間まで15000円していたが、ここまで下がったか。このほかAC100Vを5VのUSB電源にするアダプタ400円を購入した。汗をかきに行ったようなものだ。

件のデジカメは京セラのFinecamS3Lという。特殊な形の電池がはいっていないので使えないようだ。ジャンクだった理由が納得できた。専用のリチウムイオン電池や充電器が必要らしい。まいったなあ。まあまったく手がないわけじゃないんだけど。

レーザーポインタは強力すぎた(笑)。裏山の上にスポットが見える。これは危ない。こんなもんプレゼンで使ったら怒られるぞ。農作物を荒らす害獣をこれで追い払うか。

 

買い物で行ったダイヤモンドシティでハーゲンダッツが4玉500円だった。こういうものに目がないかみさんに振舞う。昨日よく汗をかいて夏野菜でカリウムたっぷりの私には快適を通り越して寒いほどの気候だったので食べるのはよしたが、それにしても不景気なのかえらく大盤振る舞いである。1玉320円、という値段を覚えている。憧れのアイスクリームだった。それゆえすし屋のカウンターではないが、「もし出世したら食べる」ものの1つとしてだいじにとってあったものだ。それが500円で4玉だなんであんまりだ、と今思えばショックを受けていたのかもしれない。

 

 

7月20日(月)Paph. primulinum開花

 Paph. primulinumパフィオ・プリムリナムが開花した(50)。2年ぶりぐらいだろうか。大事に行こう。

 

 本日I氏の近所のサティで、フォーミディブルとおぼしき寄せ植え株、3株が500円ででていて、なんだかよさそうと手が出そうになった。Den. Formidible ‘Ryouma’はまもなく開花で、つぼみは15個もついている。かなりいい株なので寄せ植えを買って誰かに差し上げよう、などと考えたが、Den. Formidible ‘Ryouma’にしても、あまり咲かなかったり、バルブがあまりにも巨大になったりして大変だったことを思い出して購入を踏みとどまった。ここまで長かった。フォーミディブルは素晴らしいことは素晴らしいが、いいことばっかりじゃないということだ。暑がりで、水好きで、バルブがときに恐ろしくでかくなったり、花もちがよすぎて端から茶色くなってゆくなどいろいろ癖がある。一方利点といえば、夏冬カトレアっぽい香りのある美しい花を長期間咲かせるというのは得がたい特性だとおもう。写真うつりが大変によろしい。高芽をとってすぐに開花したという話を聞いてもおどろく。フォーミディブル系はまだまだ面白い。やっぱり買っておけばよかったかなあ。

 

 昨日購入した花豆を煮た。北海道大正金時豆、北海道黒大豆、ときていきなり三田産紫花豆である。意識としては「煮豆取り扱い技術主任者一級」の資格が要りそうな高難度な煮豆だと思っていたのだが、煮汁捨て1回、砂糖大さじ8杯、塩小匙半分、ゆで時間合計3時間でカタがついてしまった。でかい。長径4cmはあるだろうか。たいそう美味だ。おお、これこれ。いつもかみさんの実家で煮ていただいていたものであったが、これからは自分で煮て楽しむことができるのである。300円の豆で、こんなにたくさん、というくらいよく膨れた豆を得た。かなり食べでがある。どの豆も同じゆで方をしている。それでもそれぞれに風味と食感が違う。成分表を見ると繊維の量も多いが、カリウムが2%くらい入っている。夏向きな食べ物だと思う。

 

 いろいろときつい3連休だった。

 

 

7月19日(日)

株分けをしたシンビジウムに花芽が出ていた。のこぎりでぶった切ったのでショックで花芽がでたのだろうか。悪いことをした。

 

畑仕事で汗みどろになった。キャベツの最後の収穫をして3玉を得た。現場を知らない人は害虫まみれでずるずるしたキャベツをみて何を思うだろうか。それでも中心部には食えるところがあるから、青虫の糞まみれだか、ナメクジまみれの外の葉っぱを格闘することになるのだ。それに、規格外なので大変に重い。キャベツの跡地を耕す。耕せるところをすべて耕したので手まめがつぶれた。雨が降ってきた。雷がなり始めた。最近雨が降っているのに土はよく乾いていた。本格的な夏になると水遣りが大変だろう。

 

花豆が200g300円で農協で売られていたのを見つけて購入した。写真を撮り、重さを量り、粒を数え(71粒)、3粒のこして夜から水につけておいた。

 

7月18日(土)Den.Rainbow Dance開花

 Den.Rainbow Danceが開花した(49)。時々変なときに開花するデンドロである。結構かっこいい。

 

 トレイが足りないなあ、と思う。捨てそうなやつを以前断ってもらってきたことがあるのでホームセンターを探したが転がっていない。まあしばらく探してみよう。

 

  インゲンが取れすぎたため収穫を制限し、保存可能な豆にしようと考えた。

煮豆研究第二回は、高難度といわれる黒豆の煮豆である。出し汁につけるという基本をすっとばし、金時豆と同じ煮方で煮る。金曜日の晩に洗って水に浸し、水を2回かえ、ゆでて、煮汁を捨て、お湯を加え、砂糖大さじ9杯、塩小匙半分で煮詰めた。黒くない。基本に忠実に煮ればくろくなるのだろうが、今回はいいかげんにやったため茶色だ。味が濃いというか重いというか、なんとなく好みではない仕上がりになった。かなりの量があり、これを全部食べるのは大変そうだ。なにやら失敗したなあ、と思っていたが、夕食後食べてみるとなにやらおいしく感じる。体調によっては感じ方が変わるのであろうか。今回も煮豆は成功、安くておいしいおかずが出来た、と評価しよう。次は大豆を煮よう。

 畑で熟してしまったつるありインゲンのさやを開いてみると憧れのうずら豆がいた。なるほど、つるありは、支柱の設定など手間がかかるため値段が高いのだろうと思えた。

 本日ささげ豆(業務スーパー100g105円)が芽吹いているのが見られた。庭に埋めて4日ほどじゃなかっただろうか。

 

7月17日(金)

 

 お小遣い支給日前に5000円繰越をねらって財布を引き締めたため、278円もするうずら豆の購入をがまんしていた。しかしかみさんの好物のアップルパイ2割引に遭遇してしまい、繰越分に手をつけてしまった。

 北海道黒大豆の煮豆を作るため、ボールに豆をあけて、洗って浸しておく。3粒くらいにチャンスをやろう、と豆を取り出し、庭に植えた。業務スーパーの「マツモトフーズ」シリーズはやたら発芽率がいいと思う。大納言小豆、金時豆などはいい感じだ。この黒大豆はこの地域に植えると「丹波の黒大豆」になるのか、といえば多分ならないのだろう。何でも品種が少々ちがうらしい。そういうものを植えて育てたら花粉が虫に運ばれていって近隣の畑に迷惑をかけないだろうか。開花時期がずれるから大丈夫か。豆のさやは親の遺伝子で作られるが、豆は花粉と子房の遺伝子で作られるようなことをきいたような。

 雨が降ると水遣りがらくだ。雨というのは本当にありがたい。10mmの雨量で1平方キロに降ると、10の10乗グラム(1万トン)の水がその土地に運ばれたことになる。標高200mに海から1万トンの水を運ぶのに必要なガソリンは・・・などと考えてしまう。庭の水遣りには一回に50Lをやっている。結構重労働なので、たすかった。先週は、首筋に毛虫がおちて、しばらく腫れていた。

 

 宮城谷昌光著「三国志」を読み始めて1年少々、途中3巻で長い間読み進めずにいた。先月3巻を突破して現在6巻、やっと諸葛亮が出てきた。長かった。漢字が多すぎる本で、時々ルビがふってあるが、それを忘れて「えーと、この人なんだっけ」ということが度重なる。読んでいてカタパルトが出てきたのにはめんくらったが、そういえばローマ時代にも出てきたようだから人間考えることはそうかわらないか、と思う。205年のあたりなので、日本では邪馬台国の時代あたりだろうか。ということは、鉄器はまださほど普及していないのではないか。青銅器振り回している割りには関羽はえらく簡単に首を切り飛ばしたりするじゃないの。蔡倫の紙の発明が後漢時代の西暦105年だったかと思うのだけれど、お手紙のやり取りが盛んになったとある。火薬はまだあとだろう。日本の戦国時代とまたえらく雰囲気が違うものの、中国は春秋時代からの雰囲気が脈々と続いているように感じた。やたら戦争が続く。ともかく、どえらい殺し合いの時代をしないように人類はなにをどうしたらいいのだろうか。良くあるパターンは、@比較的平和な時期に弛緩して能力の低下を起こす→A偶発的な天災、不景気等で食えなくなる人が増える→B不満から自分より下の見下せるもの探し。隣国の人間をさげすみ侮る言葉を吐く若者がみられる→C犯罪、社会不安の増大、政治家への攻撃→D他国の蔑視へと不満が噴出(別に政治家や資本家が先導しているようには見えない)→E国家間の敵対ムードが偶発的事故をきっかけに戦争へ。現時点ではBからCへ、というところあたりか。政治家が刺し殺されたりすると、国民は能力も知力も低下していて、要注意だ。思うに、戦争というのは我々国民が精神的に肥大し、食えなくなって、思考力が低下した人の割合が多くなって引き起こすのではなかろうか、と思える。

 

7月16日(木)Den.Summer Night Dream 'Sachi'開花

 Den.Summer Night Dream 'Sachi' デンドロビウム・サマーナイトドリーム‘サチ’が開花した(48)。

 

 連日豆に煩悩して、先日は業務スーパーで250g188円の北海道黒大豆、さらに本日は北海道大豆250g128円を買ってきた。これら豆はシリーズになっていて、どれも250gを単位とし、最も高価なうずら豆278円を筆頭に、大納言小豆248円、大正金時豆198円、黒大豆188円、大豆128円となっている。この値段はいったいどのようにして決まるのだろうか。おそらく消費者の需要と、作付けの供給により決まるのであろう。儲けるサイドからすれば、もっとも儲けが大きくなるように値段を決める。でも別のファクターがあるような気がする。うずら豆は人気もあるのだろうが、ひょっとするとつる性かもしれず、そうすると北海道で大規模に栽培したとしても機械で一気に収穫とは行かないのではないか。収穫は機械を使っても実は支柱を立てるのがコストを押し上げているかもしれない。豆の大きさもよく似た金時にくらべてどんな利点があるのかしらないが、この金時とうずら豆の差、80円は気になる。大豆は育てやすくてたくさん取れ、需要も多いので安いのだろう。黒大豆もかなり安いと感じる。これは丹波の黒大豆よりは直径で2/3くらいだろうか。見た目別物という印象もある。

 大正金時を庭に植えていたら芽が出てきた。このインゲンがどんな風に育つのか楽しみである。

 マリーゴールドが苗の頃からは考えられないほど大きく立派になってきた。だが、花はちょぼちょぼである。世間のマリーゴールドは結構立派な花がついているのにうちのは葉の陰に隠れるような小さいのが咲いている。窒素が多かったのだろうか。何でも8月に枝を切って日陰で土に植えておくと株が増えるのだそうだ。目的は花より土の浄化だからそういう手を使って増やしてみようかと思う。秋になると勢いが出てかなりいい花が咲くのだそうだ。これはこれで結構な楽しみである。

 

 

7月13日(月)

 猛暑でへろへろになって帰ってきたら、家の近所は雨が振っていい感じだった。Den.Summer Night Dream 'Sachi' デンドロビウム・サマーナイトドリーム‘サチ’のつぼみが開花目前である。

 

 ナメクジ駆除の質問を下さった方から、「早速ダイソーへ買いに行き、試してみたところ3粒で多くのナメクジがよろけていました」との報告が寄せられていた。

 

 夏休みの自由研究のテーマはいかに?、というのを毎度突きつけられるのである。「重粒子線を当てた朝顔を育てる」というテーマを上げてきたが、「それって一年目の開花では影響は現れずに、雑種一代目で放射線による突然変異がでるかも?という種じゃなかったっけ。結果が変化なしってんじゃさえないよねえ」といえば、締め切りがあさってで困っているという。うーん、と考えた挙句自分の知りたいことをテーマに考える。すなわち、「鯖はどうサバくのか?」。どの部位があたりやすいのか、寄生虫がいるのか、処理が必要なのか。そこで「魚の解剖」と題して、フナかな?と思っているとどーんとサバがでてくるわけよ。恥ずかしいことにアジもさばいたことがない。ここはひとつ重要な生活知識としてもサバの研究をしたいわけである。

 

 本日の弁当に、私が煮た煮豆が入っていて妙に嬉しかった。煮豆はうまい。またしても金時豆を業務スーパーに買いに行くと、在庫が少ないからなのか250g198円まで値を下げていた。一部植えようかと思っていたところ、畑にはもう空きがないといわれた。

 

7月11日(土)

 立派なシースがあるBlc.Chia Lin ‘Shin Shyn’のバルブから新芽がでてきた。時期的に絶好だ。しかも鉢からはみ出す予定ときた。極め付けにビッグなバルブができることだろう。すると2バルブで花4ないし5輪というすごい開花が期待できる。

 

 質問メール「なめくじの駆除でこまっています。なにかいい手はないでしょうか」とのこと。お近くにダイソーはあるでしょうか。園芸コーナーに「ナメクジ駆除剤」というのが50gなななんと105円であります。成分はメタアルデヒド(おおきな環状のケトン類:構造みてびっくりしましたねえ。こんなのどうやって合成するんだろうか)といってどうもナメクジやカタツムリにはよく効く成分のようで、これを蘭の鉢に3粒ほどいれておけば、ナメクジがいれば翌朝にはもだえ苦しんだ挙句に干からびるというおそろしーい毒薬です。ひひひひひひひ。効きます。しかも105円で1年くらい使えます。雨でよく洗われちゃうと効かなくなるので、水遣りのあとしばらくしてばら撒いてやればにっくきナメクジどもをこれでもかというくらいやっつけてくれますぜ。

 最近撒いてないなあ。いてはならないところにいたやつは手づかみにしてひっぺがして踏み殺しているのが効いたのだろうか。

 

 庭のマリーゴールドが開花した。48株ほどある。種の袋に書いてあった「発芽率7割」「50株分」というのはよくあっていた。

 北海道産大納言小豆(250g248円業務スーパー)を植えたのは2週間ほど前だったろうか。なにやら発芽率が高く、立派な苗が双葉をすっくと持ち上げていた。小豆の苗はかわいいというかカッコイイ。マメ科の中ではササゲ属というなじみのない属である。これまでソラマメ、大豆、インゲン、エンドウを手がけてきたが雰囲気がかなり違う。原産はインドだったろうか。

 北海道産大正金時豆(250g248円業務スーパー)も袋を開けて庭にいくつか植えた。1粒かじってみるとしっかり生きているという味がした。

 花豆は赤い花をたくさんつけてよく咲いている。

 畑はおそらく鹿と思われる動物にかなり食い荒らされていた。黒大豆は大変苦戦している。サツマイモやナスの葉もよく食べられている。インゲン、ピーマン、キャベツ、キュウリなどは食べないようだ。なぜこれほど取れるというほどキュウリの収穫が続いている。

 煮豆でえらそうなことを書いておいて、煮豆をつくったことがない。本日は煮豆の研究をした。植えるために50gほど取り除けておいた北海道産大正金時豆を洗って2時間水につけておいた。赤い汁がでる。水を替えて付け込み、手鍋で煮込んだ。汁を一度捨てて、湯を入れ、豆200gに砂糖大匙7杯、塩小さじ0.5杯という勘できめた分量で味付けをして水がひたひたまで煮込んだ。かなりうまいものだ。結構食べた。こういういいものならたくさん作って多量に収穫して保存しておきたいものである。大変期待している。

 

 この月曜日に業務スーパーで3個105円で買ってパイナップルファンになった。実はパイナップルをさばいた経験がなかった。1つまるまるさばいて食べたのははじめてである。1つでものすごい量があった。含まれている酵素のおかげで舌の表皮が切れてしまうため多量に食べると口の中がいたいいたいになった。本日スーパーでパイナップルをみかけた。最近葉っぱがついていないと思いしげしげと眺めていると、その葉っぱの部分の写真があって、「葉っぱの部分は植えるとパイナップルになるので、現地で育てています」とあった。なんだとー、そんな面白い植物だったのか!、と驚いた。植物というのは大変ありがたいと同時に面白いものがたくさんある。

 

 

7月9日(木)C. harrisoniana開花

 

 5時起きで東京のお台場の出張した。最近勉強をサボっていたので行きかえり文献を読む。原著論文12報読みに挑戦していた。これまで1日の記録は11報だったろうか。これをこえるよう挑戦をする。ばかばかしいと思いつつも5時から読む。バス、電車、新幹線、ゆりかもめと読んで会合の休憩時間にも読んで、昼食時間はお台場を散策した。人口島である。まだ建設中で空き地が多い。ビーナスフォートというところが近くにあった。「美の女神の砦か・・・」 砦というとつい最近読んでいる「三国志」なんかで、孫策の軍にかこまれちゃったりしているイメージがある。話には聞いていたが、かなり異世界らしいのでのぞいてみる。女性のためのお店の集合体という認識である。かなり閑散としている。テレビで見た頃はすごいかっこいいところというイメージがあって、女性がわんさか詰め掛けていた。不景気のためなのか。平日の昼間こういうところを数多くの有閑女性がわんさといたらそれはそれで「どうなってるんでしょうか」と思うのだけれど、意外にもものすごく少なかった。内部はイタリアちっくな建築を模したおもしろそうなところである。だが、おっさんにはさっぱり縁のない世界だ。東京らしくて面白いと思う。しかし10分でさっさとみまわって帰ってきた。腹が減ったのでコンビニでパンを2つ買って乳酸菌飲料を飲みつつベンチで食う。目の前でおっさんがゴミ箱をあさっていった。この島はだいたいこぎれいというか猥雑なところがないので、こういうところでその筋のおじさんが生きてゆくのは大変なのではないだろうか。

 帰り道、ゆりかもめは混んでいたので文献読みは休止。車窓の眺めを楽しむ。ガンダムが立ってますねえ。18mだって。大仏とどっちが大きいのだろうか。色が工事車両みたいで、ひょっとしてほんとに建設工事で使ってるんじゃないかって知らない人は思うんじゃないかな。きっと数年後には動いていると思うね。東京というのはたいしたところだねえ。たいした殷賑ぶりだ。もんくなし世界一クールな都市だと思うね。しかし、本日のようにまったく時間的余裕のない出張では楽しむ糸口すらない。東京の有名スポットにはほとんどいったことがない。2年の埼玉暮らしで休日はもっぱら秋葉原だったなあ。17:25に出発して18:06には大汗をかきながら新幹線に滑り込んでいた。一日汗でぬめっているような一日だった。新横浜を過ぎるまでまでびしょびしょだった。食料を買い損なったためのまず食わずで帰る。腹が減ってかりかりくるのか、やたら周囲のビニールの音が気になる。ここまでまだ5報しか読んでいない。12報なんて無理だ、できっこない。しかし日が沈んでからやたら集中して読んでいた。なぜかクチパクで読む。変なおっさんだろうなあ。6報目は名古屋、7報目京都。大阪で普通電車の優先座席に座っていたところ、となりに私よりデブなおっさんが座席二つ分占拠してケータイをぷちぷちやっていた。その向こうにあきらかにマタニティな奥様が立っているではあーりませんか。おっとー、さすが大阪民度がちょー低い。なんたって放火2件、引きずり2件、タクシー殺人、一年でどんだけ事件あんねん。引ったくりナンバーワンシティー。誰もかわってあげない。札幌では考えられないだろう。あのお武家様都市では優先座席に普通の人は座らないため、立っている人がいても優先座席は空いているのが観測されている。大阪はねえ、整列乗車もできないんだよ。毎朝私が電車から降りようとすると立ちはだかるおばちゃんたちがいたりするんだぜ。だから東京モンに馬鹿にされるんじゃん。「へえ、そんなに程度低いの」って。おいデブ、そこのデブ、デブな俺よりデブなたいがいにしろ的デブ、ケータイやってんじゃねえぞ。なんかデブがそうやってるとアイスキャンディーなめているみたいに見えるから不思議だ。立ってちったぁやせりゃいいのになあデブ。身もココロもデブ。しょうがねえこっちのデブが立つか。ちっ、てめえより俺様のほうが体力があるってことよ。いつまでもデブとおもってやる、今後ともデブってろ。

というわけでマタニティな奥様に声をかけてお座りいただいて(見ず知らずの女性に声をかける機会はこういうときしかない。たいていは60代以上だが)、くそ重たいカバンをさげつつ勉強を続行した。8報目尼崎。伊丹手前で座れたような。9報目中山寺。10報目三田。くそー、目がかすんできた。もうだめか。なおも目玉をだましだまし使って文字を追う。11報はバスの中で、最後は食後11:43に音読で読みきった。重要な情報を結構拾うことが出来た。A4で9pt文字、英文全45p。このあと読了記録を書くのが億劫だろうなあ。著者、タイトル、巻号ページ年度、何が書いてあったか、ポイントは何か、を書き、通し番号にpdfファイルへのリンクをつける作業がある。文献フェチといえよう。

 

 C. harrisonianaカトレア ハリソニアナが開花していた(47)。

 

7月5日(日)

 蘭棚のトレイを載せている棒が2本では心もとないので、補強すべく板を2枚買ってきた。またぞろぎーこーぎーこーとノコギリで切った。このたびは力の抜きどころがわかってきたのか少々楽に切れた。4本の棒を作って、3本は棚の補強へ。もう一本は、裏庭の蘭棚の遮光ネットを支える棒として取り付けた。脚立の天板に立って作業するという危ないことをして、垂れ下がっていたネットをしっかり張った。

 

7月4日(土)

 Brs. Eternal Wind ‘Summer Dream’ SM/JOGAブラッシア・エターナルウインド ‘サマードリーム’は花茎が4本あり、うち2本が開花している。大変カッコイイブラッシアだ。

 

参考文献のリストにある本を、海外在住の方が購入したいという人がいて、

  主婦の友社、「洋ランの育て方のコツ」:古いので(ブックオフで105円でみかけました)、新しいバージョンで出ていると思います。

  講談社、「洋ラン栽培コツとタブー」:「江尻光一の洋ラン119番」に拡大バージョンアップしています。

 

 先日大雨が降ったらしく、蘭の棚は水たまりの上の水上楼閣となっていた。土山がくずれて交通が途絶し、夜の楽しみ蘭見物が出来なくなってしまった。本日は、雨でぐちょぐちょになっていた庭を整備した。

 庭はほっておくとシソだらけになってしまう。毎年種まきもしないのに野良シソが勝手に種を撒き散らして生えてくる。ゆりがシソに取り囲まれてしまい、葉をぶちぶちちぎっては捨てというようなことをしている。シソはときどき使う程度だ。もっと需要のある赤シソを植えろとかみさんに言われた。

 庭のあいたところに試験的に「北海道大納言小豆」(業務スーパー250g248円)を植えた。

花マメに赤いつぼみが出来た。野菜というのは展開が速い。もう花が咲くのかと驚く。花マメはソラマメの仲間だと思っていた頃もあったが、調べてみるとインゲン豆だった。インゲンマメは南米原産である。発芽の仕方が妙だった。5個で13gあった豆を、それぞれポットに入れて植えた。発芽したのは1つだけだった。大きな双葉が出るのかと思っていたら、豆の間から出た芽が地面に出てくるという発芽の仕方をする。つるは3mほどになり、たくさんの花茎がでてきた。さらに枝も伸びてきた。今後どうなるのだろうか。でっかいインゲンマメの鞘を見て見たいと思う。標高500m以上の冷涼な気候を好むので、標高200mではちと困難だろうと思う。この豆の煮豆は、すごい。オーケーと親指と人差し指で丸を作ってみよう。その丸よりも大きいのだ。それ1つでご飯が結構進む結構なおかずである。そんな巨大な豆が垂れ下がっている姿をぜひ見て見たい。花を見ただけでもありがたいところだが、人間というのは求めすぎる生き物なのだろうか。

家庭菜園の困るところは作りすぎた場合の野菜をどうするかということである。消費能力を超えた野菜の流入が始まっている。キュウリがすごかった。キュウリばかりたべられるものではない。同じく多量にはいってきたコーン、たまねぎ、ジャガイモとともにサラダになって晩御飯に出てきた。美味である。しかしそれだけではさばききれないだろうと危惧していた。そこで、多量のキュウリをかみさんが甘酢漬けにした。いわゆるピクルスというものらしい。突如子供らはむさぼるように各人専用のタッパー1杯分のキュウリの酢漬けを消費し始めたのである。子供らの好みを知り尽くしたかみさんの妙案であった。

コーンはかなりの作付面積があったにもかかわらず、たくさん食べた覚えがない。畑に行くと食べかすの芯をいくつか見た。その場でひん剥いて生で食べるとさぞかしうまいだろう。子供らがばくばくたべているのだろうか。1株1本しか取れないものらしい。市価100円というとうもろこしだから、そんなに割りのよい作物ではない。単位面積あたり単価の高いものを並べるとどうなるだろうか。黒豆>サツマイモ>ニンジン>ジャガイモ>たまねぎ>インゲン>トウモロコシだろうか。黒豆はなぜかシカにでも食われたのか、葉っぱがなくなって調子が悪いようである。

インゲンはつるありもつるなしもすごい量ぶら下がっている。kg単位ではいってきそうだ。取らずに豆にしてしまうという手もある。

なすは焼きナスにすればいくらでも食べられるなあ。ナスはいいかんじだ。

ピーマンも生産過剰かもしれない。

にんじんは適正量だろう。

黒豆が食害されている関係で、今後は小豆を植えるのだろうか。小豆についてはさっぱりわからない。このあたりは「丹波大納言小豆」という高級ブランドの産地だから風土はあっているのだろう。

 

本日ダイエーと農協で豆を見物していた。最近気になってあちこちの店で豆見物をしている。日本の豆市場は種類が乏しい。大豆、小豆、黒豆、金時豆、トラ豆というところである。まれに白花豆などを見る。煮豆をちゃんと出す母の世代の食文化が継承されていないのであろう。

「中国産花マメ」250g250円というのがあった。日本産(三田市母子産:標高500m)のほうがやや大きくて、紫色が美しく出ていて、ものすごくいいツヤが出ている。ただ、日本産は400g600円と少々高いものの、十分に価値のある魅力的な豆だ。この豆が庭にぶら下がっているところを見たいなあ。

 

 

7月2日(木)Brs. Eternal Wind ‘Summer Dream’ SM/JOGA開花

 Brs. Eternal Wind ‘Summer Dream’ SM/JOGAブラッシア・エターナルウインド ‘サマードリーム’が開花した(46)。毎年開花する律儀な株であった。

 

 Blc. King of Taiwanは、とうとう花径200mmを記録した。よもやこの時期にこんな巨大な花が咲こうとは予想だにしえなかった。蘭はまだまだ驚きに満ちているなあ。

 

 C. harrisonianaカトレア ハリソニアナのつぼみは5つ。

 Paph. primulinumパフィオ・プリムリナムはまもなく開花。

 Den. Formidible ‘Ryouma’ デンドロビウム フォーミディブル ’竜馬’は過去最高の花芽の数が出た。

 

7月1日(水)Masd. Rose Marry開花

 Masd. Rose Marryマスデバリア・ローズマリーが開花した(45)。

 

 Blc. King of Taiwanは、もはや計測が困難で、200mm手前というところだろうか。左花弁の先端部分がカールしていなければ文句なし大台突破だ。

 

 通勤中「洋ラン119番」だったかを読んでいる。いろいろ反省すべき点がある。こういう本を読んでいると自分なりに育て方について記述してみたくなる。もちろん莫大な手間だ。そうそうかけるものではない。蘭の育て方について、効率的に記述する方法はないであろうか。ある属を取り上げると以下の項目について、細分化して記述すればどうであろうか。かなり共通する部分があって使い回しが出来るということがわかる。1つきっちり書いておけばあとはコピペで多量の文章を書くことが出来るかも。

 

XX属

どのような蘭か:名前の由来、葉、花、特徴

どこに自生しているか:場所、温度、標高、

入手

コンポスト

植え替え

増やし方株分け

開花株の取扱い

肥料と時期

屋外栽培の時期

遮光

水遣り

冬の扱い

開花までの扱い

害虫

病気と予防

 

 蘭事典にある程度記述したような。

 でもなんとなく本に書いてあるみたいな文体で書いてみたい。「??を##するは間違い。**というようなことをしてはダメだ。$$は、%%が\\を好むので、&&しておくのがよい」みたいな。パスティーシュするかねえ。

 

 先日業務スーパーで高知土ショウガ10パック138円の見切り品をみつけ、つい買ってしまった。カビが発生していたが、芽がでていたので植えてみたくなった。芽のないものは「さんま蒲焼弁当」の下味に使われた。大変美味であった。

 

 先日業務スーパーで買った大納言小豆250g248円を一部とりおき、庭に植えてみた。

 

2009年6月

 

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