蘭馬鹿日誌2006年7月および更新記録

ランのよしなしごとをつづる。下に行くほど昔 

連続有蘭花日数4146日(2013/1/1)

2012年4-7月20123-201112-11201110-520114-201012201011-1020109-720106-420103-1200912-1020099-720096-420093-1200812-11200810-920088-720086-520084-320082-1200712-11200710-920078-720076-5200742007320072月後半20072月前半20071200612-11109872002 12 11 10 9 8 7 6 2001年以前  インデックスに戻る  日誌迷作選

 

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6月30日(金)

なめくじパトロールをしたくらいか。用語集交配種リストを完成。蘭事典の改定作業が加速。

 

6月29日(木)

用語集蘭事典を久しぶりに掘り出してきて改定作業をもくろんでいた。作成中の交配種リストがあってこれを入れ込めば項目が一気に増える。また、カトレア図鑑やパフィオ図鑑の種名についての記述をぶち込めば3000語の辞典になる可能性がある。

当サイトのとっても変なところは、あまりにも長大な日誌、見尽くすには多大な蘭画像と種のデータ、異様に気合の入った用語集などである。「世の中にこんなあほがおるのか、へー」、という気分になっていただければ幸甚である。

あの長大な用語集をこつこつ記述したのかと思うと「あほちゃうか」とおもうのだが、成立過程が表計算ソフト上でのコピーアンドペーストをひたすら行う。まず、どこからか蘭の属名リストのテキストを手に入れてくる。これで横文字、日本名、略号という骨組みを手に入れた。中身はあちこちから引き写してくる。育て方についてはパターンがあるので、これをコピーアンドペーストする。

実のところ複数の人間のチェックがなければいいものはできない。かといってそこまでまじめに取り組む気もないのであちこちにふざけた記述が入っている。本体はcsv形式のファイルで、1MBに満たない。このファイルを用語集に作り変えてくれるフリーソフトでもってhtml形式の用語集にしたてる。

今回の改訂の趣旨は「もっとあほちゃうかいうくらいどえらい量の記述とさらなるいちびりを加える」ことにある。これを利用してだれかもっといいものを作って欲しいと思う。

 

つぼみが結構ある。7月もいろいろ咲いてくれそうだ。本日から30℃を超えて暑くなりそうなのでそれで調子を崩す恐れもある。

 

6月28日(水)Prosthechea radiata開花

Prosthechea radiataが開花した(86、新規35)。かなり待たされた。

 

カトレア・マキシマからつぼみが出ていた。まったく気がつかなかった。遠くから見えて、なんじゃあれは?と驚いた。花期にシースがでたもののつぼみは入らずあきらめていたのだが、枯れシースからどーんとつぼみを2つ出していた。季節外れなので開花はわからないところだ。こういうことが起きるから蘭は驚く。

 

6月27日(火)

特記事項なし。日誌もこれで途切れたようなものである。

 

6月26日(月)

よく雨が降って玉肥が腐ってかなりくさい。

今月咲きそうなつぼみはない。18鉢もよく咲いてくれたものだと思う。

 

電車で妙齢の女性が酔っ払いのおっさんのように伸びて寝ていたのを車掌に起されていた。それだけかと思えばあちこちで若い者がぐったりしている。今日はなにかあったのであろうか。なにやらいやにむしゃくしゃするなあ、とは思う。

 

625Restrepia brachypus開花

雨の中棚を見回っているとレストレピア・ブラキパスが開花(85、新規35)していた。Restrepia brachypusのこの画像を撮影した時点からすると3倍の規模にはなっている。これが咲くと長く咲いてくれる。

 

雨の中玉肥の袋をかかえて蘭の間をうろうろしていた。先週やったばかりじゃないだろうか。ちょっとやりすぎと思いつつも、追加してしまう。雨に濡れると腐るし、ナメクジはやってくるし、虫もよくわくようだ。菌やら虫やらの力を借りてアンモニアや硝酸イオンをつくりこれが成長中の蘭に取り込まれるのであろう。

Lc. Love Knot 'Sato'につぼみが出てきた。暑くなるから難しいところだ。

Brs. Eternal Wind ‘Summer Dream’ SM/JOGA2本目の花茎がでてきた。

C.intermedia var alba?にやっと新芽が2つでてきた。

Epi. porpax aureumにつぼみが出てきた。

 

ロイヤルホームセンターにゆくとリカステ2株1200円、香りの胡蝶蘭花つきつぼみつきが498円だった。リカステはLyc.Sunrise x Macama の新芽出しに失敗しているため手がでない。

 

日誌2005のリンクが壊れていた件について、ファイルのテキストを開いてみてゆくとリンク部分の記述が一貫して変なものと置き換わっていることがわかった。正しい記述で変なものを置換しているとあまりに数が多いためかテキストエディタが停止してしまった。べつのテキストエディタを使って処理するとさくさく作業が出来た。このほかにも妙な記述が見られたのでまともなファイルを参照しながらファイルの記述をいじくっておいた。htmlなどよくわからないくせに無茶をするなあ、とおもいつつも、分裂していた日誌2005年の統合までやっておいた。2.3MBになったが果たしてアップロードできるのであろうか。

 

当サイトの掲示板は管理者が意図せずやたらとエロいので、内輪だけにして入り口をへんなところに隠しておこうという検討をしている。変にお客さんが多いサイトになっているらしいが、あの掲示板をみられるとあらぬ誤解を受けないとも限らない。入り口は当サイトの下のほうに隠す予定。といいつつさっさと作業を進めてしまった。

 

6月24日(土)

家族サービスのため特に何もせず。

 

Den.竹本ミニはリップがなかったりラテラルセパルが引っ付いていたりと2輪がどうもへんな咲き方をしている。これを含めてもらってもらうものを選抜しようとしていたが、あまり数が集まらない。「(枯れない丈夫な)デンドロ」という限定がかかるとさすがに在庫も少ない。とりあえず、Den. White Rabbit ‘Sakurahime’ Den. Yukidaruma ‘King’ AM/AOS.JOSDen. Spring Harmony 'Harp'  という在庫しかない。これを宅急便着払いで送るとなると買ったほうが早いように思える。受け取った瞬間3で割れば結構な金額になる。在庫表をみつつ、さらに検討を行う。

 

6月23日(金)B. nodosa ‘Susan Fuchs’FCC/AOSにつぼみ

 ブラサボラ ノドサにつぼみが出た。当分何も開花しそうにないなあ、と思っていたがつぼみが出てくると景気がよくなる。

 

6月22日(木)Masd. Rose Marry開花

Masd. Rose Marryが開花(84、新規35)。ナメクジのせいで2つへってまっとうに咲くのは2輪のようである。

 

昨夜水遣りをしたのがばかをみたように大雨が降った。蘭の棚がかたむいて倒れそうである。

 

日誌ファイル2005が変な壊れ方をしている。リンク先の記述が変になっている。バックアップが手持ちにないので修理にしばらくかかりそうだ。

 

6月21日(水)Den.竹本ミニ開花

Den.竹本ミニが開花(83、新規35)。やっと咲いた。長かった。

 

Blc. Mishima Gloryとおもわれるデカイカトレアのつぼみがしけていた。ちっ、おれとしたことが。

 

雨の降らない日が続いたので水遣りをする。ゆりの量が尋常でないのでそれも大事にみずをかける。相当歩き回らされた。バドミントンなどひさしぶりにやってへろへろなところで重労働でくたびれた。

 

6月20日(火)Onc.Sharry Baby‘Sweet Fragrance’開花

Onc. Sharry Baby‘Sweet Fragrance’が開花(82、新規34)。音に聞こえたフレグランス蘭の開花である。

夜の見回りをしていると開花目前のMasd. Rose Marryのつぼみにナメクジが乗っかっていた。薩摩藩邸から忍び出て来る長州の間者をズンバラリンと斬る土方歳三の気分でナメクジをやっつけるのであった。

 

フウラン 風蘭(富貴蘭)から花芽が4本上がってきた。昨年の画像Neofinetia falcata3本であるが結構盛大だ。今年はまた一段とパワーアップしているわけである。株もどんどこ増えているようだ。

 

Den.竹本ミニが間もなく開花である。2002年の春ごろ職場の方から栽培を委託され、わけ株を1株もらった。えらく小さいバルブのかわいい鉢だったが、現在では25cmのバルブがぼこぼこにでている。盛大に開花か、と期待したがついたつぼみは2つだけだった。4年もかかった。この鉢を見るたびに「おれはデンドロが下手だなあ」という気分にさせられてきたのであった。これだけ立派なバルブがついているのだから多分もらってくれた人のところで盛大に開花、ということになるのであろう。

最近の蘭の活動といえば、開花困難な蘭に挑み、咲いてもらい、データを取って、HPで宣伝してもらっていただくという流れになっているように思う。

 

6月19日(月)Paph.Deperle開花

Paph.Deperleが開花81、新規33)。花茎の2本目が相当遅れているので、時期がずれてかなり長く楽しめそうである。

 

6月18日(日)

車で行楽中明幸園にゆくもとくに何も買わず。さらに2号線に沿って進むとJR魚住駅の西あたりで明幸園魚住店を見つけた。朝霧店につづき、これで3店舗をすべて訪れたことになる。だが、とくにこれといって欲しいものがなかった。なにやらさっぱり収穫のない行楽の一日だった。

基本的には子供の算数やら数学漬けの週末だったような気がする。そういえばワールドカップの試合があるそうだ。テレビがふさがっているので更新をしている。

 

枯れたものや芽の出なかったものの記録

Den. senile :バックバルブ、待つこと1年何も出ず。そういうことはある。

Calanthe discolor:庭から消滅を確認

Den. pierardii:枯れているのを見つけた。2度目である。原種デンドロをやる己の資格を疑う。

Grammatophyllum scriptum var. citrinum‘Hihimanu’:昨年新芽をしけらせていらい出ず。

 Odtna. Susan Bogdano:かつて枯らしているのをリストから削るのをわすれていた。もらわれていった分家は生き延びているらしい。

 Stanhopea wardii:新芽出しに失敗した。

 

6月17日(土)

 雨が時々降る。玉肥のやりどきだ。大袋を持って鉢の間をうろうろした。

 Masd. Rose Marryのつぼみをかじったやつがいて、鉢の底がくさいとおもって探していると容疑者のナメクジが見つかったためその場で殺害する。

 Brs. Eternal Wind ‘Summer Dream’ SM/JOGAに花芽が出たようだ。

Enc. pteracarpaxSarcochilus hartmanniiを植え替えた。前者は記録忘れ、後者はかなり弱っていた。どちらもバークで蓋をした2号素焼鉢に植えた。

このエンシクリアは正体がよくわからなかったためまだ登録作業をしていなかった。しらべてみるとEncyclia pterocarpa (Lindl.) Dressler 1961は、 Pollardia pterocarpa [Lindley] Withner & Harding 2004になったという。

Pollardia pterocarpa [Lindley] Withner & Harding 2004 ポラディア・プテロカルパ

西部メキシコの標高550-2200m程度の森の斜面に着生まれに岩生する中高温性種。楕円形のバルブに2−3葉を頂生する。新らしく成熟したバルブの葉の間から15cm程度の花茎をのばし花径2cmの4-12花を同時に開花させる。花期は周年。

 

職場のパソコンにカメラを仕掛けてきた。連続運転している装置の様子を見るためである。メールを送ると、その時点での画像を返信してくれるという機能がある。家のパソコンで真っ暗な中で装置のランプが写っている画像を見ることが出来た。エラーランプは点等しておらず、異常なしだ。町の電気屋からでも装置の様子を見ることが出来るわけだ(そこまで気にするのもどうかとおもうが)。

もともとペットのようすを携帯に画像配信するための機能である。それゆえこのようなカメラを使えば、出先や、たとえ海外からでも自宅の温室の様子、温度湿度計を見ることが出来るということである。このカメラはUSBにつなぐタイプなので、延長コード5mでつなげばパソコンのある場所から蘭のあるところまでカメラを持ってくることが可能な場合があろう。まあしかし見てもよくわからないということはあるかもしれない。

こういう機能は防犯にもつかえそうであるが、実はいろいろ悪用が出来そうで恐ろしい。家のパソコンにこっそり仕掛けておいて、というような使い方がありうる。カメラだらけの監視社会がやってこようとしている。USBメモリスティックよりも少し大きいだけのメモリつき小型カメラというようなものが出そうな気がする。これを転がしておけばそこでおきるいろいろなものを撮影できる。すぐ馬鹿なことに使いそうな奴がでるから多分開発されないのだろう。実のところ蘭は画像ではよくわからないから手にとって育てて欲しい。なんでもそうで、画像を見て「でへへへ」とかいってちゃいかんわけよ。

 

カトレア類などは10属ぐらいがあって、それらを掛け合わせてどのくらいの数の人口属がつくれるのだろうか、と考えてみた。これらの人口属には作出した人の名前を付けることが出来て、ナカモトさんとかイワナガさん、ヤマダさんとかいう日本名らしい属もちらほらみえる。

2属A,Bがあったとすると、これらを掛け合わせて出来るのはABの1属になる。全体ではA,B,ABの3属。

3属A,B,Cがあったとすると、これらを掛け合わせて出来るのはABC,AC,AB,BCの(1+3=)4属になる。全体ではA,B,Cの3属をあわせて7属になる。

4属A,B,C,Dだと、ABCD、ABC,ABD、ACD,BCD,AB,AC,AD,BC、BD,CDの(1+4+6=)11属になる。原種も入れると15属

「組み合わせ」という記号があった。5種類の玉の中から3つの組を作る組み合わせは5C3と書いて5C3=(5×4×3)/(3×2×1)

一般的にn個の中からk個の組をつくる組み合わせは

nC=n×(n-1)×(n-2)×・・・×(n-k+1)/(k×(k-1)×・・・×3×2×1)

4属から作り出せる属数は

4C4=1、4C3=4・3・2/(3・2・1)=4、4C2=6、4C1=4

4属原種からつくる属の総数=4C44C34C24C1=1+4+6+4

どこかで見たことがある数字のならびである。

1属原種からつくる属の総数=    1

2属原種からつくる属の総数=   1+2

3属原種からつくる属の総数=  1+3+3

4属原種からつくる属の総数= 1+4+6+4

これはいわゆる2項係数から1引いたものと気がつく。こんなところに出てくるのかと驚く。

それでは交配可能な天然属がn属あったとすると、挑戦すべき人口属と原種の総数は何種類になるのか。

n属から、2種を掛け合わせる組み合わせはnC2=n(n-1)/2

n属から、3種を掛け合わせる組み合わせはnC3=n(n-1)(n-2)/3!

n属から、4種を掛け合わせる組み合わせはnC4=n(n-1)(n-2)(n-3)/4!

…….

n属から、k種を掛け合わせる組み合わせはnCk=n(n-1)(n-2)…(n-k)/k!

これらを足すと

nC1+nC2+ nC3 +・・・nCn-2+Cn-1+ nCn

これが二項係数、(1+1)n-1。(証明もへったくれもなくてただ式をならべただけだ)

要するに、交配可能なn属から挑戦可能な交配属の組み合わせの数と原種の総数は2n- 1になる。

10属だと210-1=1023属。このうち人工交配属は1013属作り出しうる。意外に少ないと思える。9属掛け合わせたものまですでに手がけられているのだ(例えばSallyyeeara Sya.)= Brassavola x Broughtonia x Cattleya x Cattleyopsis x Diacrium x Epidendrum x Laelia x Schomburgkia x Sophronitis)。してみると今世紀中に可能な人口属はだれかに作り尽くされてしまう可能性が高い。人類はおおむねせっかちだからだ。

 

夕方漫然と蘭を見ているとがいやにL. purprata var. roxo violetaが大きくみえた。3号鉢にあふれかえっており、平らな場所では確実にこけるのである。鉢底をみると防虫網がみえた。こういうものをつけた記憶がないのでこれは2003年11月22日須磨離宮公園ラン展神戸洋蘭会にて800円で買ってきたそのまんまということになる。そういえばまだ値札がついている。これが朽ちてないのが不思議だ。2年半もたてば溢れかえるだろう。鉢からはずしてみると、防虫網、発泡スチロール、鉢かけ、木炭、ミズゴケという芸の細かい植え方であった。ミズゴケのにおいが悪い。まあたっぷり肥料を与えてきたのだから無理もない。ゆっくりほぐしてミズゴケを取る。一回り大きな3.5号鉢にはめこんでみたがちっとも入らない。とうとう4号鉢が倉庫の中から引きずり出される。これほど大きな鉢をつかうのは大変珍しいことである。これでも少々きつめぐらいだろう。新芽がなにやらたくさんあってやりずらい。いつのまにか1つもげていた。数えてみると7つもあった。もう2つほどもいだほうがいいのかもしれないが、そのまま6個でゆく。

 

6月16日(金)Onc. Magic 'Hildas' 開花

Onc. Magic 'Hildas' が開花(80、新規33)。株分け直後の開花で、初夏に咲くのは初めてになる。このため冬の花と異なる色合いになることがありうる。花茎は前回と同じなのでこれを開花としてカウントするのもずるいのであるが、そのへんはもう気分でゆく。

 

6月15日(木)

朝から雨が降って棚の周辺が水没している。

 

ディグビアナが大きく開帳してよく香っている。

 

6月14日(水)蘭を発送

超きつい仕事が峠を越えてへろへろである。一ヶ月実にきつかった。ひごろぱかぱか蘭がさいてさぞや優雅な生活とおもわれる向きもあろうかとおもうが、そういうのは夜中の一時の楽しみで、実際は強健肉体頭脳長時間労働者である。ワールドカップの試合結果は翌朝まで知らなかった。

 

蘭を北海道に向けてかみさんに発送してもらった。

Den. Santa Isabel ‘TrueLove’  デンドロビウム サンタイザベルトゥルーラブ 花つき

Den. nobile  デンドロビウム ノビル花つき

Cirr. wendlandianum ‘Abe’  シルホペタラム ウェンドランディアナム アベ 花つき

Vuyl. Edna ‘Stamperland’ FCC/RHS, FCC/AOS  ブイルステケアラ エドナ スタンパーランド

Bc. Cliftonii ‘Magnifica’ FCC/RHS  ブラソカトレア クリフトニイ マグニフィカ

 Blc. George King ‘Serendipity’ AM/   ブラソレリオカトレア ジョージキング セレンディピティ

Lc. Persepolis  レリオカトレア ペルセポリス

Onc. cheirophorum  オンシジウム ケイロホルム

Onc. ornithoryncam   オンシジウム・オルニソリンカム

Pleione formosana?  プレイオネ・フォルモサナ

Sl. Layla  ソフロレリア レイラ

Onc. SharryBaby ‘Red’  オンシジウム シャーリーベイビー レッド

Dendrochilum SP  デンドロキラムSP

13株である。今年度の出荷実数は41株になった。

 

積み残しが出たがこれはまた秋だろうか。

Cym. floribundum  キンリョウヘン

Cym. Sara Jean ‘Ice Cascade’   シンビジウム・サラジーンアイスカスケード

キンリョウヘンには果実がぶらぶらしている。今年はえびねやら常連のシランやら、セッコクにまで実がよくついている。べつに欲しくはないが、データにはなるか、とおもって観察している。

 

6月13日(火)Den. Spring Harmony 'Harp' 

Den. Spring Harmony 'Harp' が開花79、新規33)

 

6月12日(月)

 仕事まみれ。なにかしただろうか。

 

6月11日(土)Lhta. oerstedii開花

Lhta. oerstediiが開花した(78、新規33)。しょっちゅう咲いてくれるようだ。

 少し蒸し暑い曇った日だった。

  札がどこかにいってよくわからないBlc. Mishima GloryだかBlc. Magic Meadowにつぼみが出ているようだ。シースも何もなく、葉の間につぼみだけがいてなにやら心もとない。

 Onc. Sweet Sugar?は2つのバルブが膨らみつつある。それぞれに花芽らしいものが見える。

 

6月10日(土)ウチョウラン開花

ウチョウランPonerorchis graminifoliaが開花した(77、新規33)。花茎は4本に増えた。芋が4つになったらしい。増えてくれてありがたい。

 

 鉢からあふれていたデンドロビウム・アグレガツムを植え替えた。2号鉢素焼ミズゴケ。

 鉢が割れていたオンシジウム・ゴワーラムセイ ‘ステラ’も植え替えた。新芽が大きく育った現在植え替えるのは得策でなかったなあと思う。3号鉢素焼ミズゴケ。

 

 宝塚園芸サービスで大きなミルトニアの見切りを1000円でみかけた。大変立派なミルトニアだったが、立派過ぎて遠慮して帰ってきた。

 

6月9日(金)

 いろいろ撮影をしていた。リンコレリア・ディグビアナ がようやくまともに開いた。おけけ状のリップがなんとも珍しい。これはかなりの枚数撮影した。Den. nobileも惚れ惚れする出来である。Den. Yukidaruma ‘King’ AM/AOS.JOS1輪だけなのだが、花がかなり大きい。花がついているバルブよりも大きいのである。Paph. primulinum var. purprascens4番目の花になる。5番目と6番目のつぼみが見える。別れた株も3つついている。

 

6月8日(木)Cirr. wentlandianum ‘Abe’開花

 Cirr. wentlandianum ‘Abe’ が開花した(76、新規33)。奇怪で心惹かれる臭い蘭である。バルブは惚れ惚れするほどいい形をしている。

 

 たっぷり雨が降った。寒い。蘭のいくつかを場所移動している。

 

6月7日(水)Rhyncholaelia digbyana開花

 リンコレリア・ディグビアナ が開花した(75、新規33)。(資料画像:Rhyncholaelia dygbiana)いわゆるブラサボラ・ディグビアナというやつである。ほんのちょっぴりほころんだという程度なのだが、1mはなれたところで香水のようなにおいを嗅いだ。まさかと鼻を近づけてみるともうすでに芳香馥郁たるものがあった。すごいなあ、こんな蘭ははじめてだ。つぼみも大きいしこれは開いたらすごいことになりそうだ。Blcの交配親として多くの交配に使われているそうである。芳香については似たものを思いつかないが、なんとなく月下美人のような「ふーっ、と気が遠くなる」ような香りである。こういうバリバリ原種というような花が我が家で咲くのかと思うと意外である。

 

 Lyc. Jim Riopelleの花が終わって出向先から帰ってきた。新芽が二つある。11月2日から5月26日まで咲いていたそうである。花の数は8つとも10ともわからないがたくさん出たという印象がある。葉が雄大で立派だった。7ヶ月間咲いていたことになろうか。その間ずっと室内にいたわけである。この新芽2つを大きく育てればまたまたばっちり花が見られるというものだ。まったくすごいリカステだと思う。

同じく出向中のDen. Arika2月1日の開花以来咲き続けてまだ3輪咲いているそうだ。

 

6月6日(火)

 特段何もなかった。Paph. primulinum var. purprascens4つ目の花を開いていた。こいつは大変かっこいいとおもう。

 

Paph. `Wine Red`は終了である。

 

6月5日(月)Den. Yukidaruma ‘King’ AM/AOS.JOS開花

 Den. Yukidaruma ‘King’ AM/AOS.JOSが開花した(74、新規32)。バックバルブ高芽つきを取っておいたら1輪だけ開花してくれた。これも輸出候補だ。名札がおちていてよくわからなくなっていたのだった。

 

 蘭を11株送り出した。

 

6月4日(日)蘭を多量にいただいた

Spathoglottis affinisを植え替えた。この株は実によかった。ひょろひょろした花茎があがってきたあとで鮮やかな黄色い花がいつまでもお替りを出して咲いてくれた。2号プラポットの中で芋が窮屈そうにしていたので出してみるとアリの巣だった。アリのさなぎみたいなものがたくさんある。こういうのを冬場部屋に入れて「隊長、多量の砂糖を発見したでアリます!」「なにぃ、突撃じゃ」てなことをされても困るわけよ。コンポストをとってアリの巣を庭にぶちまけ、よくあらっておいた。芋は4つになっていた。大変よく増えるようだ。新芽の数もそれ以上にある。今年もまた盛大に咲いてくれそうだ。

 

蘭をもらってうれしいかといえば責任もともなうので少々複雑な気分である。しかし株を手にするとやはりうれしい。

2006年6月4日静岡のK様よりいただいた。

Blc. Almakee ‘Tip Malee’ ブラソレリオカトレア アルマキー ‘ティップマリー’

昨年豊橋で競り落とし損ねたやつ。「もっとだせ」ってそりゃそうだわねえ。1000円じゃくれない。高い人気のカトレアである。新葉にシースがある。

Slc. Kagaribi Dawm ‘Red Star’ BM/JOGA ソフロレリオカトレア カガリビドーン ‘レッドスター’

これも有名種で欲しいと思っていたやつだ。

Blc. Empress Worseley ‘Roman Holiday’  ブラソレリオカトレア エンプレスワーズリー ‘ローマンホリデー’

しらんなあ。皇后ワーズリーって誰。ローマの休日に関係あんの?

Epi. floribumdum’Miyao’AM/AOS 

デンファレみたいにみえる。

Neobennthamia gracilis

よくみる原種。東アフリカ産でポリスタキアの近縁の地生蘭で、花は周年とのこと。

Bc. Okamodosa

ノドサの交配種だろう。

L. anceps

有名原種。

Epi. porpax aureum

まわりまわってNeolehmannia porpaxEpi. porpaxが帰ってきた。aureumというからには金色、いやたぶん黄色なのだろう。

C. walkeriana alba Pendetive AM/AOS

新芽がある。3号なので植え替えが必要とみた。Pendetive?2.5号鉢にミズゴケで植えた。

C. walkeriana v. coerulea × C. schileriana v. coerulea 

うわ、なんちゅう難しそうなモンがくるじゃ。シレリアナといえば気難しいやつだ。苦手のワルケに咲いたためしのないセルレアとくれば三重苦手の株である。ぐらぐらしているようなので出してみると根がない。バックバルブである。2号鉢についてきたコンポストで植えた。

Cym. Sweet Debon ‘Sweet’ シンビジウム・スイートデボン ‘スイート’

またまたシンビジウムをもらってしまった。立派な株である。なぜよそ様の蘭は葉がきれいなのだろうか。

Den. ‘Shizuoka Purple’ デンファレ「静岡紫」

以前から目をつけていた紫色のデンファレ、しかも花芽つき。速攻2.5号鉢にねじりこんだ。

 12株。いやもうすごい事務処理量だった。豊橋行って帰るのに匹敵するすごい株入手だった。

 

 こちらから多量の株の出荷用意にかかる。明日の午前発送を目標にする。11株。

Z. Artur Elle  ジゴペタラム アータ・エレ新芽出てます

Cirr. thouarsii  シルホペタラム ソーアルシー

Hab. rhodocheila  ハベナリア ロドケイラ新芽出てます

Angcst. Paul Gripp × Lyc. aromatica アングロカステ(ポールグリップ×リカステアロマティカ)  分け株

L. Icarus  レリア イカルス 新芽出てます

Lhta. oerstedii  ロックハーティア・エルステディイ分け株

Onc. obryzatum  オンシジウム オブリザタム分け株

Onc. Magic 'Hildas'   オンシジウム・マジック ヒルダス 分け株

Dgmra. Winter Wonderland ‘White Fairy’   デガーモアラ・ウインターワンダーランド ホワイトフェアリー 新芽出てます

Pths. pterophora    プレウロタリス プテロフェラ分け株

Lyc.Sunrise x Macama  リカステ サンライズxマカマ バックバルブ

 

 別口からシンビジウムの大量注文が入る。だが、予定していた箱にはおさまりそうもない。北海道はシンビにむいているのだろうか?。ところでPths. pterophora要ります?。つぎつぎでてくるんですよねえ、この時期。

 

 Dendrochilum glumaceumを株分けしてやろうと思って鉢から出してみたら結束が強すぎて断念。素焼鉢で咲かなかったためプラポット3.5号鉢に鉢増ししてミズゴケで植えた。根が蛍光ペンオレンジ色をしていて驚いた。

 

6月3日(土)Den.nobile、セッコク美鈴系及び口紅シラン開花

Den. nobileセッコク美鈴系及び口紅シランが開花した(71、72、73新規31,32)。

セッコク美鈴系はちっこい花一輪の開花である。妙な格好をした花だ。

 

新芽の季節である。L. purprata var. roxo violeta に5つの新芽が出ている。このレリア パープラタは秋に咲いたので今回もそのつもりかもしれない。

 

Pths. pterophoraのカメムシを落とそうと振っていたら株がすっとんでいった。コンポストが結構痛んでいたので植え替えのためむしっていたらわかれてしまい、3つに株分けして2号プラポット3つになった。

Lhta. oerstediiを株分けして2号素焼鉢にミズゴケで植えた。

Onc. Magic 'Hildas' を株分けした。一方は根が少なくなってあせった。コンポストがいらない蘭である。根が多い株はもとの鉢にいれ根の少ないものは素焼鉢2号にミズゴケで植えた。

Onc. obryzatumも株分けした。三つに分かれてしまい、1つは根がほとんどついていないのであせった。素焼鉢2.5号、3号、プラポット3号にミズゴケで植えた。

なにやらへたくそな株わけと植え替えばかりしていたような気がする。

 

6月2日(金)セッコク金龍、紅木田、金山金剛開花

出張先から職場に戻り、さらに働いて帰宅。よくこれほど仕事をしたというくらい極早朝から夜まで仕事があった。草地をあるいているときにねじ花らしき葉をした植物を多く見かけたそろそろねじ花の季節だろうか。

 

セッコクの金龍紅木田金山金剛、が咲いていた(68,69,70、新規28,29,30)。各100円で購入した3株であった。Den. moniliforme は盛りを見逃してしまったようだ。今年は過去最高の出来だったので残念である。

 

Den. nobileのつぼみがまもなく開花だ。これも昨年を上回る出来である。ノビル系というが、そのもとになる原種だけあってなにやら心にしみるような美しさがある。来年どっと咲きそうな気配がある。

 

Rhyncholaelia digbyanaのつぼみがシースからでていた。いわゆるブラッサボラ・ディグビアナである。でかいなあ。ほんとに咲くんだろうか。

 

キンリョウヘンにいくつも果実ができていた。ミツバチがよく来ていたので自家受粉したのだろうか。

 

6月1日(木)

出張:どーっぷり仕事漬け。

 

5月31日(水)

出張に来ていると蘭をさわることすら出来ない。

 

メールで蘭をくださるという方とトレードの話がまとまった。

いただく蘭

1. Blc.Almakee'Tip Malee’

2. ヨネザワラ ブルースター(葉焼け有り)

3. Slc. Kagaribi Dawm ‘Red Star’ BM/JOGA

4. Blc. Empress Worseley ‘Roman Holiday’

5. Epi. floribumdum ‘Miyao’ AM/AOS

6. Neobennthamia Gracilis ネオベンサミア・グラシリス

7. Bc. Okamodosa

8. Onc.ケイロホルム

9. L.anceps(普通のピンク種)

 

 こちらから贈る蘭

> Z. Artur Elle  ジゴペタラム アータ・エレ

> Cirr. thouarsii  シルホペタラム ソーアルシー

> Dgmra. Winter Wonderland ‘White Fairy’  

> Hab. rhodocheila  ハベナリア ロドケイラ

> Angcst. Paul Gripp × Lyc. aromatica アングロカステ(ポ

> L. Icarus  レリア イカルス

> Lhta. oerstedii  ロックハーティア・エルステディイ分け

> Onc. obryzatum  オンシジウム オブリザタム

> Onc. Magic 'Hildas'   オンシジウム・マジック ‘ヒルダ

プレウロタリス・プテロフェラ

 

5月30日(火)

出張に来ていると何が咲いてくれようとも認識できない。今月は10株の開花であった。

 

蘭は、手をかけるかけないで育ちや花のつきがまるでちがう。手をかけるとは、よくみて気にかけて手を入れるということである。観察による情報収集、調査を随時行い、必要な水やり、肥料やり、植え替えなど、適切な時期に適切な手を打つと蘭の育ちと花はまるで違ってくるのである。あたりまえのことなのだがなかなかなしがたい。おそらくほかに気がかりがあってそちらに意識をうばわれてしまうか、まるっきりの怠惰か、その両方である。

以下くだくだしく関係ないことを書いていた2847文字削除。

 

5月29日(月)

特段なにもしていない。主力の棚にカトレアを移した。もういっぱいという雰囲気である。

 

「蘭」で検索すると筆頭に出てくるようになってしまった。えらいことである。当初から「蘭」というシンプルな名前で行こうとやってきたのであるが、名前負けだなあ、と思うほど「蘭」は巨大な概念である。これを背負のは少々重い。

実は自分のサイトのアドレスを記憶していない。たどり着きやすくなったと喜んではいる。

 

5月28日(日)メイン棚設置

さわやかな風のある曇りがちの一日だった。昨日からチューリップ花壇の球根堀りにかかっていた。花壇の土を寄せて蘭棚を置く用地を確保するためである。例年ほとんど一人でやっているのであるが、子供を雇った方が楽だとわかり、ほぼ一日でやっつけてもらった。夕食をつくって食わせたのち子供らに手伝ってもらいながら球根を掘り、土をよせ、土地をならし、道を掘り、棚をくみ上げた。市販のアングル棚で、冬場はボルトナットをはずしてかたづけてあった。一人だとボルト締めが難儀であるが、だれかが持っていてくれるとはかどる。とっぷりと日が暮れたところでくみあがった棚にネットを張るための棒をボルトで取り付ける。さらに横木を木ねじでとめた。真っ暗になってからネットを張る。渡した木に画鋲でとめた。かくして8時頃あっさりと完成した。例年6月ごろだった。昨年は6月12日にへとへとになりながらくみ上げたようなことが書いてある。よほど早かったのかと日誌をさかのぼると2004年には5月23日にもうくみ上げていたようだ(→その写真

さらにトレイ5つを配置し、本日の作業を終了した。これで裏の棚の混雑が解消され、かつまた日照時間の長い棚で日光要求の多い蘭をたっぷり日に当てることが出来る。

 

Cym. Line Stone ‘Cute’ シンビジウム ラインストーン 'キュート'をプラ鉢に軽石、バークなどで植え付け、乾燥防止のミズゴケを上部に詰め込んでおいた。なにやらシンビのうえつけというのは「よーし、これでばっちり開花だ!」という手応えがない。

 

昨日佐々木壌著「昭南島に蘭ありや(上)」を買った。「エトロフ発緊急電」を読んで、著作をさがしているとこういうタイトルに行き当たってしまったのである。昭南島とはどこにあるのだろう。シンガポールのあたりらしい。それならまずもって蘭はあるだろう。「あるってさ」って言ってしまっておわりという物語ではあるまい。

読書の本は借りるか、1冊105円までと心に決めている。こまった読者である。できるだけ厚いもののほうが読みやすいとおもえてきたため、おなじ105円で500pを越える厚いものばかりねらっている。ただ、つい読んでしまうマンガも1タイトルだけあり、こちらは古本でも350円もする。1冊を20分で読み終わってしまい、やれやれと思う。105円で5時間、映画を見るような大作を楽しめるのにマンガときたら絵にしてもらうだけ紙もコストもかかるのか割高だ。20代までマンガが大好きだったが20代後半から活字中毒になってマンガを読まなくなった。こういうものも年齢相応の好みがあるものらしい。幼少の頃から活字中毒だったという人はうらやましい。

 

5月27日(土)Den. Santa Isabel ‘TrueLove’開花

雨も降る風の強い曇りがちの一日だった。蘭はほとんどが外に出している。そろそろ南の棚を設営しようとチューリップ花壇を掘り返して用地確保にかかった。リビング前の棚にも遮光網を張ろうと考えていたが天気が悪い。

Den. Santa Isabel ‘TrueLove’が開花した(67、新規27)。まもなく出荷予定の株である。

 

Cym. Line Stone ‘Cute’ シンビジウム ラインストーン 'キュート'をひっこかしてしまい鉢からはなれてしまった。葉なしバルブが増え、花茎一本と成績も今ひとつだったため植え替えが懸案であった。かつて1度植え替えている。2001年2月23日以来の長いつきあいで、我が家で現存する株の中では3番目の古株である。

夜に取りかかった。シンビの植え替えというのはいつもホラーちっくである。株が大きい分いろいろ潜んでいそうでコワイ。まずナメクジは確実にいるし、ミミズが出てくることもある。アリの卵みたいなものを見たような気がするし、はさみ虫をみた。古バルブをむしってはミントの群落に放り込んでいた。ぐずぐずで汁がでるバルブもあってやっぱりホラーぽい。株は3つほどにわかれるだろうか。ぶった切るのは大変である。ノミは役に立たなかった。太いはさみもだめだった。太いカッターだけがかろうじて株を引き裂くことが出来た。まだ葉があるのに根がついていないバルブがいくつも出てしまい、下手な株の整理をしている。分けるにしても有望な新芽があまりついていない。どうも植え付けがヘタだったため不振だったようである。あかんような部分は庭に投げて様子を見ることにして2株に整理した。夜なのでコンポストの在庫状況が分からず植え付けは明日にした。場当たり的な植え替えで株も迷惑しているだろう。

 

Lhta. oerstediiのバルブがいくつか鉢からぬけて棚に落ちていた。なにか気候があわなかったのだろうか。落ちたバルブはミズゴケに入れておこう。鉢に残ったバルブからはつぼみが出ていた。

 

Den. unicumの新芽がよわってだめになっていた。この株は根がよわく、なんだかいつも頼りない成長の仕方をする。もっと目をかけておくべきだった。

Maxillaria tenuifolia?に期待していたのだが、ことしは新芽がでておらず、つぼみもみられず、「無配」という雰囲気である。

 

5月26日(金)

雨である。なめくじをつまみ出したぐらいでなにもしていない。

 

5月25日(木)

購入以来ふにゃふにゃのビニールポットに植えられていたDendrochilum sp デンドロキラムSPをはずして株分けしてプラポット3号底に椰子殻を敷いてミズゴケで植えた。

 

5月24日(水)シラン(青紫)開花

シラン(青紫)が開花した(66、新規27)。

Lyc. Shoalhavenに新芽が見えたので植え替えをした。プラポット3号底に椰子殻を敷いてミズゴケで植えた。

 

Angcst. Paul Gripp × Lyc. aromaticaの二つのバルブそれぞれに新芽が見えたので、バルブごとに株分けして植え替えをした。プラポット3.5号と3号それぞれ底に椰子殻を敷いてミズゴケで植えた。

 

このところプラポットばっかりで植え付けている。実は気に入ってしまったのである。ミズゴケがきゅぽきゅぽいってしっかり詰め込むことが出来て案外株が安定して扱いやすいのである。なんかいい感じ、とおもいつつ株がきりりと立った感じもいいし、ウオータースペースがうまく作れていて、いけそうな感じがするのである。

 

5月23日(火)シラン(白)開花

シラン(白)が開花した(65、新規27)。

 

胡蝶蘭Phal.'Arima'Phal. 'YellowGreenPhal. tetraspis、を植え替えた。Phal. tetraspisは、根がすくなく、あとの2つは根が過剰なほどあった。プラポット3号それぞれ底に椰子殻を敷いてミズゴケで植えた。

 

 

5月22日(月)セッコク開花

胡蝶蘭がなおきりりと咲いていており、なおつぼみが出てくる。

セッコクが開花した(64、新規27)。

 

5月21日(日)シラン(普通種)開花

シラン(普通種)が開花した(63、新規27)。このあと白いのやら薄紫のやらが咲く。みれば葉にふの入ったものまであった。まいどこういうまず持って咲く蘭をカウントして良いのかと思う。

 

夜中延々戸籍登録などの事務処理をしていた。一挙14株の登録である。日誌には入手状況を記録して置いたので、この記述を、「蘭を買ったもらった」にコピーし、各グループの生育記録に種ごとの記述をコピーペーストして、名前のブックマークをつける。蘭のリストに行を増やし、名前、入手日時、入手経緯、開花歴、入手金額の登録、生育記録のブックマークへリンクを張るという作業である。

このあとほとんどを植え替えた。

Ionettia Cherry Dance イオネッティア・チェリーダンスは、植え替えたら2株になりそうな雰囲気だったが、はずしてみるとやはり2つに分かれた。プラポットにミズゴケだったが、素焼2号に一方を植え、もう一方をプラポット3号いずれもミズゴケで植えた。

Slc. Pricess Pelu ‘Love’ ソフロレリオカトレア・プリンセスペルー ‘ラブ’は正統派素焼鉢に教則通りに植えられたしっかりした株だったが、株が鉢からでかかっているので、はずしてほぐしてプラポット3号底に椰子殻を敷いてミズゴケで植えた。今回研究のためにプラポットが良さそうなものはプラポットで植えるようにしている。

かつてプラポットは安っぽい、根がくさりそう、やわらかくて扱いにくいなどと思いこんでいたのである。安い、案外通気性がよい、水持ちがよい、素焼と違ってリサイクル処理が容易、などという見方もあるので、これがうまく行けば栽培に置ける技術の幅が広がる。

Asctm. ampullaceum ‘II’素焼鉢に植えられていて、根も活動していたので、鉢を小さくして同じく素焼鉢とミズゴケで植え付けた。

Asctm. miniatum  アスコセントラム・ミニアタム 見たところヨネザワラそっくりの株である。素焼鉢に植えられていたが根は腐っており、中に入ってゆかないようだ。プラポット3.5号に椰子殻で押し込んで置いた。

Phal. ‘Moss Ball’ 苔玉胡蝶蘭 苔玉になっており、ちょっと窮屈そうである。ばらしてみると多量の苔がでてきた。プラポット3号底に椰子殻を敷いてミズゴケで植えた。

Den. chrysopterum ‘Meikou’ デンドロビウム・クリソプテルム‘明幸’

「高い原種」という意識があり、少々腰が引ける。100円だから失敗してもたいした損害はないと己を励ましつつ作業をする。持っているもう一鉢も表面に苔がはえている。管理としては相当水が多めなのではないだろうか。バルブが恐ろしく細い。それが直径2cmほどのスポットから5本も立ち上がって40cmも伸びているという実に妙な植物である。鉢の中は細い根が縦横に広がっていた。ミズゴケを取り除くのが困難であったので水洗いしつつ進むと腐ったものがどろどろと水に流れ出してゆく。結構古かったのではないだろうか。素焼鉢三号に椰子殻を底にしいてミズゴケで植えた。

Den. Bizen ‘Akebono’は鉢が大きい。2号素焼鉢にミズゴケで植え替えた。

Paph. urbanianum × hookerae:ぐらぐらなのでプラポット3号底に椰子殻を敷いてミズゴケで植えた。

Paph. ‘Sanuki’: プラポット3号底に椰子殻を敷いてミズゴケで植えた。

 

一夜明けてさらに植え替えを続けた。

Barkeria skinneri:ぐらぐらで倒れていたため、椰子殻とミズゴケをつめこんで立たせた。

Den. kingianum?:この株は水不足からか花が終わるのが早い。3号素焼鉢に水が入らないほど盛り上がっていたためプラポット3.5号に椰子殻とミズゴケを押し込んで鉢ましをした。

Spathoglottis ‘Hybrid Pink’は成績不振だった。そこで水を好むのではと考え、素焼鉢からプラポット3号底に椰子殻を敷いてミズゴケで植えた。

 

5月20日(土)驚愕の明幸園

ふと思い立ってかみさんの行楽のついでに明幸園に行ってきた。まあもうそうそう手が出る蘭はあるまいと思い、素焼鉢やミズゴケなど資材購入のつもりで訪れたのだった。

いつもながら素敵な蘭がたくさん並んでいた。Maxillaria tenuifoliaの季節なのかうっとりものの香りが漂ってくる。オンシジウム・コンカラーというつけねらっている原種が美しく咲いていた。しかし、この種はなぜかいつも値段が高く2400円と手が出ない。リカステアロマティカがあるなあ。ちっこいかわいい花でニッキの香りという知識はあった。しかし実際嗅いでみるとそんなものではない。たしかにシナモンのような香りはするが、スイートで豊かな香りがそれを追いかけてくる。この香りを嗅いだらもうだめ、お買いあげしかない、というくらいのものである。

Lyc.aromatica リカステ・アロマティカ

2006年5月20日明幸園760円

リカステアロマティカとしては最安値ではなかったろうか。花は3つ。バルブが多く、新芽が3つもある。バーク植だった。

尋常でなかったのは花終わり見切り品コーナーである。500円のコチョウランがずらーっとならんでいるのもすごいが、100円コーナーがあったのだ。100円の出物ではない。100円でたくさんあったのである。しかもなんという充実ぶりであろうか。原種がいくつもある。あれもこれもと手に取るうち6株もつかんでいた。周りを見回すと棚の下にトレイが押し込んであって、こういうものをつかんできて株を入れても文句を言われないという美風がこの店にはある。

Phal. ‘Moss Ball’ 苔玉胡蝶蘭

2006年5月20日明幸園100円←2500

苔玉になっており、元は2500円とある。アレンジ料だろう。花茎が3つに分かれている点を珍しいなあとおもって買った。白い花が付いていたがリップが飛んでいて花の全容はよくわからない。

Ionettia Cherry Dance イオネッティア・チェリーダンス

2006年5月20日明幸園100円←680

新属(このサイトでは)である。Incdm. Popcorn‘Haruri’に雰囲気が似ている。なんだろうと考えていると、イオノプシスとコンパレティアの属間交配種に違いないと思える。どっちも枯らしたことがある縁起の悪そうな交配種である。新芽がある。植え替えたら2株になりそうな雰囲気だ。

Den. chrysopterum ‘Meikou’ デンドロビウム・クリソプテルム‘明幸’

2006年5月20日明幸園100円←1600

「ありゃ、もってたかなあ。でもうちのやつの2倍はある。しかもこれは高い」と考えて手が出た。40cmもあるバルブが5本も立っている。名前で区別するため個体名を‘明幸’とつけた。

Slc. Pricess Pelu ‘Love’ ソフロレリオカトレア・プリンセスペルー ‘ラブ’

2006年5月20日明幸園100円←1600

ソフロレリオカトレアのSlc. Rocket Burst ‘Deep Enamel’ HCC/AOSがあまりにも素晴らしかったためつかんでしまった。みるからに100円で売って良いような品物に見えない。正統派素焼鉢に教則通りに植えられたしっかりした株が立っている。

Asctm. ampullaceum ‘II’  アスコセントルム・アンプラケウム

2006年5月20日明幸園100円←950

ん?枯らしたことがあるような。「もういちどやってみろ」と蘭のカミサマのひきあわせであろうか。がんばってみましょう。

Asctm. miniatum  アスコセントラム・ミニアタム

2006年5月20日明幸園100円←850

正直アスコセントラムなどアスコ連中は何度も失敗しているため苦手である。ちょっと植え付けなど勉強しておこう。オレンジ色の花がつく。

 

それにしても原種100円とは蘭愛好家が目をむくような値段である。6株600円というのはかつてなかったことである。このほか持っているので手を出さなかったEpi. stanfordianumやら、Den. unicumが100円だった。今回は圧巻であった。

さて、資材だが、素焼鉢、2号、2.5号を各20個、3号を10個買った(10個まとめて買うと300円少々になる)。ミズゴケはAA+ニュージーランド産500gを940円で買った。運悪く超巨大お買いあげ夫婦にレジを占拠されてしまいやたら待たされたが、レジ嬢の目を見張るような活躍でなんとか買ってこれた。

一挙に14株も増えてしまいリストへの登録など書類仕事が大変である。

 

5月19日(金)

容量限界に達したためかねてより懸案の交配種図鑑を移転した。「球根園芸間の蘭分室の蘭交配種大図鑑もめざせヽ(‘〜`;)ノえ〜そんなあ」のように、別サイトに別室をつくって移している。

大雨である。ぐっしょりぬれてゆるんだところへ指をつっこんで植え替えをしようかとたくらんでいる。

 

北海道へ贈った株は無事届いたそうである。あまりの量の多さに「もういりません」と言われるのをおそれていたが、後発便も受け取ってくださるそうで安心した。

 

Epi. ‘Nakazato’が咲いてみると、珍しく白いエピデンドラムであった。買った当時はなにを思って買ったのか覚えていない。

 

「もう肉をやめないか?」を読んだ。やめたいですねえ。牛肉は最近あまり食べていない。なにやら薄味というか昔ほどおいしく感じないためである。ある構造が異常なタンパク質(異常プリオン)を体内に摂取すると病気になるということを解明してノーベル医学生理学賞をとったのはアメリカ人じゃなかったろうか。まともなプリオンがその変なプリオンに出会って両者は構造が異なっているそうで、まともなプリオンが「くきっ」と変なプリオンの構造に倣ってしまい、それが増殖して、牛、人、豚、ネズミ、羊、なんやかんやが脳みそすかすかの病気になってしまうということであった。読んで思ったのはひょっとしてもう手遅れっちゅうことはあり得るなあ、ということであった。例のエゲレス産ニクニクッ肉骨粉は豚も食べてたんじゃないか。

 

まんじゅうこわいといえばどんどんまんじゅうは出てくる。

 

5月18日(木)

蘭は育ち盛りである。暖かいので新芽ののびがよろしい。

 

掲示板に公序良俗に反する画像などが書き込まれるため連夜ネットに引きずり出され、はからずも更新作業をしているのであった。かような猥褻画像等を貼り付けられていては女性客に申し訳がないのではがしておるわけよ。といいつつ、つい大好きな蛙画像を貼ってしまい、これだって十分公序良俗に反しているかもしれないと思わないではない。「ぬらぬら熟ガエル」ええっすねえ。

昨今のネットは品がない。「サルセン」的な直情さで抜けばいいと思っているところが情けない。自然界で雄はさんざん苦労してライバルを押しのけて雌とそうことができるわけで、してみりゃ人間のお手軽さは「ほかにすることはないのか」というくらいのもんである。菊池寛「新今昔物語」にあこがれの女性を得るためにえらく出世しちゃった坊様の話があってえらく感銘を受けた。あこがれの女性の一人も胸に抱いて精進するくらいが男としてはちょうどよい人生になるのではなかろうか。そういうリリシズムってもんが欲しいねえ。

 

5月17日(水)Epi. ‘Nakazato’ 開花

Epi. ‘Nakazato’が開花した(62、新規27)。これが咲くと長そうだ。

 

贈る蘭を発送した。巨大な箱だった。送料は1920円とか。結構な金額である。だが中身は咲きまくった精鋭部隊だ。

 

台風1号が九州に接近中だという。蘭は水浸しだ。台風は香港の南にいるが、香港がどこだか実はわからない。地理は得意なのだが何故か、上海も北京も南京も西安も重慶もみんなどこにあるかわからない。当然歴代王朝の首都がどこにあるかわからない。さんざん中国小説を読んできて中原の広さがさっぱりわからない。まあいい。

 

5月16日(火)蘭をいただいた

本日は以前蘭を差し上げた四国の方から蘭をおくっていただいた。感謝しつつ気長に育てる。

Epi. fragrance:あこがれの香りの良いエンシクリアである。4年目にしてようやく手に入った。ありがたや。

Den. Hizen ‘Akebono’:Hinodeは本に載っているがHizenなのだろうか。

C. walkeriana : また苦手なワルケが増えて3つになった。なにが苦手と入ってワルケくらい苦手はない。なにやらマイナス成長気味の株だ。

Lc. Cuiseag ‘Mankaen’ PC/JDS: 有名株らしい。このつづりをどうやってキューシングと読むのであろうか。

Epic. Kyoguchi ×C. walkeriana var. alba:要するにエピカトレア

Paph. urbanianum × hookerae: 村上園芸の札がある。ぐらぐらなのだが元気そうだ。

Paph. ‘Sanuki’:もうなかろうと置いて置いた箱の中から偶然発見された。葉のツヤがすばらしい。

 

感激もさめやらぬうちから、かみさんにうながされて北海道に発送する株の梱包にかかる。今回はやたら量が多い。トレイ二つにびっしりある。とても詰めるはずはない。積み残しは開花したら贈る予定の株につけて近いうちに送る予定だ。

今回は簡易包装をお願いされているので新聞紙に巻いて詰め込んでいた。目玉株の多くが新芽をはみ出させているためこの方法では積み残してしまうことになった。段ボールを二つつなぎ合わせるというかみさんの高等技術で以下の株を詰め込んだ。

Phal. pulchra ファレノプシス・プルクラ  赤い花

 Epi.? 'Hanakoujou'  エピデンドラム「花工場」 高芽

Burr. Stephen Isler   ブルラゲアラ・ステファンアイラー

Cirr. Louis Sander  シルホペタラム・ルイスサンダー

Den. Chinsai ‘Miyabi’  デンドロビウム・チンサイ「雅」

Den. Hamana Lake  デンドロビウム ハマナレイク 

Den. Snow Baby 'Green Pocos'  デンドロビウム スノーベイビー グリーンポコス

Dendrochilum wenzellii  デンドロキラム アラクニス 'レッド'

Eria javanica?  エリア・ジャワニカ?

Lc.Irene Finney レリオカトレア・イレーネフィネイ

Max. marginata   マキシラリア・マルギナータ

Onc. croesus  オンシジウム・クロエサス

Pot. Haw Yuan Gold  ポチナラ ホーヤンゴールド

Lc. Sakura Candy  レリオカトレア・サクラキャンディ

Bulb. falcatum   バルボフィラム ファルカツム

Bc. Maikai ‘Mayumi’  ブラソカトレア マイカイマユミ

Den. Burana Charming  デンドロビウム ブラナチャーミング

最後のDen. Burana Charmingだけラベルを付け忘れてしまった。すみません、つけて置いてください。

今回梱包に私が参加しているため無事に届くのか怪しい。

 

すきまにかみさん自慢のみかんのジャムと柿のジャムをつめこんでいた。まあ自慢なのであろう。発送担当軍曹みたいなかみさんにはさからえずなすがままで敬礼してかたまっていた。なんでもレモンの代わりにスダイダイを酸味付けに使うのがきまってなかなかの味に仕上がっているのだそうだ。そうかなあ、あれうまいかなあ。

 

セッコクは実は5鉢あって、そのどれもがつぼみがある。開花実績の荒稼ぎになってほしい。

 

5月15日(月)

日曜深夜は更新可能時間とかいいつつ作業をしている。

たっぷり咲いてくれた蘭の新天地への発送をたくらんでいたところ、別の蘭友氏から蘭を贈って下さるというメールが入っていた。先方へのメールはなぜかブロックされてしまうのでこの場を借りてお礼を申し上げたい。ありがとうございます。着払いの宅急便をまっております。よろしくお願いいたします。

 

5月14日(日)Bllra. 'Smile Eri'開花

Bllra. 'Smile Eri'が開花した(61、新規26)。これが咲くと長い。

セッコク4株にそれぞれつぼみがある。今年はつぼみの数が多いような気がする。

ノビル系デンドロの高芽取りの鉢からつぼみが出ている。咲いてみないとどれだったかわからなくなっている。

キンリョウヘンを屋外に出していたら明らかにミツバチという姿の蜂がやってきてつぼみの付け根の密をなめている。香りはまだ感じない。

 

5月13日(土)

雨が続くので庭に展開している蘭を収容した。この時期に雨にたっぷり濡らしてぐっしょりである。雨がよくなかったのか、デンドロビウム・アグレガツムのつぼみが落ちてしまった。

春の蘭放出株をもらってくださる先方と相談し、25株ほどを集めてきた。すごい量だったがこれで10%程度にしかならない。出荷時期などの相談をする。

図書館で「ランの手帳」中西準治著、研成社、2005年、1600円を借りてきた。なにやら内容ぎっしりの記述中心の本である。こういうタイプの本は珍しいかもしれない。

 昨年1輪だったBllra. 'Smile Eri'はたくさんつぼみが付いて、それがほころんできた。

 キンリョウヘンは大変素敵な花がびっしりついている。だめになったと思っていた4番目の花茎は復活して(たぶん色がだめっぽく見えただけだろう)間もなく開花である。この株は、テーブルに置ける小ささなのに豪華な量の花をつけている。こんないい品種が売られているのをあまり見かけないのが不思議だが、ひょっとして蜂がどばーっとたかるという点が問題視されているのかもしれない。今年は、Cym. Lady JewelCym. sinenseCym. Line Stone ‘Cute’ Cym. Sara Jean ‘Ice Cascade’ などシンビジウムがよく咲いてくれる。

 

5月12日(金)

雨だが出しっぱなしである。

 

通勤中携帯電話を聖徳太子の杓のように突き立てて歩くやつらに行く手をさえぎられることがある。階段で画面を見ながら横に並んでしずしずと降りてゆきやがるので「はやくあるけ!」と背中にけりを入れたくなる。人の列の歩みがここまで遅くなってくるともうこれは尋常ではないと感じる。どうしても読みたい本があって歩き読みをすることはあるが、それが変で危ないことはわかっている。にもかかわらずやつらは急速ゾウショク中だ。あれは本よりおもしろいのだろうか。ケータイは本より視界が広くなるので安全ということはなかろう。さすがにわしも蘭をもって歩きながら「うーん、この新芽これからどうなるか」とはやってられん。

 駅のホームには電車を待ちながら若い中学生から50台のおっさんまで大変多くの人が画面を見ている。電車の中でもしかり。電源オフ車両でも電源を切らずに見ている。そのうちケータイを取り上げたらよよと泣き崩れとろけて砂になって風に飛ばされてしまうんじゃなかろうかと妙な想像をしてしまった。脳にマヤクのように作用するなにかが仕込まれているのではなかろうかと勘ぐっているのだ。毎月5000円以上だと?バカげている。毎月5000円も蘭を買ったら年間120鉢も増えて大変なことになってしまうぞ。たばこが一日1箱300円とすりゃ月に9000円か。蘭が一番安上がりだ。

 うちでは家族全員あれをやっていない。「あんなもんやるくらいならうまいものを食いに言ったほうがいい」とおもっているのだ。まだわたしは公衆電話のありかを知っている。等分ないとは思うが持ったらまず「こちらカークだ。チャーリー転送をたのむ」て言ってみるだろうな。持ったとしてもせいぜい「おれ。いま駅。バスで帰れ?。ちっ」だろう。

 あれはなにかすごいコウノウがあるのだろうか。本が読み放題なんだろうか。福井晴敏の大著「亡国のイージス」は大変面白かった。しかしあの本をあの画面で読んだら疲れるだろう。表示される文字は本から一秒間に読み込む文字よりも少なくないだろうか。それとも最新イージスシステムを搭載していて周辺のストーカー128名を同時に追尾し、攻撃を仕掛けてきた場合瞬時に脅威を判定して「ストーカーkojima接近中、ハープンによる攻撃を具申」したりするのだろうか。「いやん、またあいつね、攻撃を許可する」といえばミサイルがケータイから発射され、ストーカー君はチャフ弾を撒き散らしながら1発はかわすものの、時間差で放たれた2発目に股間を直撃され撃チン。こういうもんで女性を護ったひには出生率の低下は激甚で、まさに「亡国のイージスケータイ」ですな。あはは、しょーもないことを考えて笑っていた。まあたぶん電話して、メールして、ネットみて、テレビ見て、写真撮って見て、音楽聞いて、ゲームをしているのだろう。だが、そんなものはおよびではない。移動中したいことは本を読むことである。

 フラン器に卵をならべて、電源を入れたケータイを入れる入れないで雛の孵る率を調べるという実験が行われたそうだ。ケータイのないほうは83%が孵り、あったほうは23%しか孵らなかったという。「えー、ちょっとそれどういうことっ!!!」と私は言いたい。脳腫瘍が1975年時点の3倍に増えたという話もある。電磁波ってやつですぜ。電場と磁場の波。電子レンジに頭をつっこんで脳みそを暖めていたら脳腫瘍になるだろうか。あの高容量のリチウムイオン電池が放電してしまうぐらい空間に電磁波をまき散らしておるわけだ。「へへへ、じじい、てめえのそのちんけなペースメーカーに俺のしょーもないメールを食らわしてやる、おらぁ」てなもんだ。「おいおい、あんちゃんよしなよ」と止めることも出来ない。ケータイを置いた近くの蘭は花が咲かず、てなことはないんだろうなあ。誰か蘭の近くでめいっぱいメールしてみてください。高芽がたっくさん出来たりして。かわった増やし方だなあ。

 

問題1

上の文章に題を付けるとすれば次のどれか

@「亡国のケータイ」  A「ケータイの害」 B「ケータイと蘭栽培」

 

問題2

ケータイが生体に害があるとされる記述を20文字以内で3つ抜き出せ

 

問題3

コウノウ  マヤク ゾウショク を漢字で書け。また、文中に誤字があるのでそれを抜き出せ。

 

問題4

著者の言わんとするところは以下のどれに最も近いか1つ選べ。

@ケータイは生体に害があるのだから蘭にも害があるに違いない。

A体に害があるとされ経済的にも時間的にも人間生活を圧迫するケータイを過度に利用する状況は、世界を支配しようとする一部の奴らの陰謀によるものにちがいない。

Bケータイやるくらいなら蘭をやれ。

Cケータイで異性釣りばかりやっていると体をこわすばかりか婚期を逸して出生率が低下する。

Dケータイで築く便利で明るい未来。

Eケータイはださい、うざい、うっとおしい、邪魔、よそでやれ、うるさい、仕事中にすんな、けじめないなあ、民度低い。

F著者はほんとうはケータイをやりたい。

 

問題5

著者の高芽増やしは与太話である。ケータイの新しい有用な使い方について案を1つ記述せよ。

 

5月11日(木)

Den. Pramortが本日終了した。186日間咲き続けてくれた。えらいねえ。

 

5月10日(水)

出しっぱなし。今年は花茎2本でつつましく咲いているえびねであるが、来年は花茎三本で盛大に咲いてもらえるよう上手く育ててゆきたい。

 

5月9日(火)

10分早起きして蘭を出した。暑くて日差しの強い日だった。可能な限り遮光棚においてきたが、危険な日差しである。

夜も外に出したまま。

 

5月8日(月)

寒くて、天気が悪そうに見えて寝坊して出せず。実は暑くてうす曇の絶好の日だった。金稜辺の花が増えた。

 

5月7日(日)Cym. floribundum開花

Cym. floribundum キンリョウヘンが開花した(60、新規26)。花茎4本中、成育の遅れた1本はしけてしまった。ミツバチが大挙集まってくるというのを警戒して家に入れた。

 

 雨ですることはない。プラポットを探してみたりもしたがしっくりくるものはない。読書以外にしたいことがないねえ。めしばかり作っていたような連休であった。昼はピザ生地を伸ばしてピザを2枚焼き、夜は焼きうどんをつくる。本日蘭については更新作業しかしていない。

 

 ネットおちしてめしばかり作っていたためネット仲間からの「岡山蘭展」へのお誘いを見落としていた。これに行っていればもうすこしましな連休になったのではなかろうかと思うと残念である。

 

5月6日(土)Pleurothallis tribuloides開花

 Pleurothallis tribuloidesが開花した(59、新規25)。

 風が強く、曇っており、雨がふるというので出さずにいる。しまった、バンダなどを夜出しっぱなしにしていた。

 

5月5日(金)Calanthe discolor?開花

 日和が良すぎて日焼け警報である。トレイの編成を練って、裏の遮光棚に8トレイを展開した。

 Calanthe discolorが開花した(58、新規25)。

 育成記録(グループ別)の更新を行った。たくさんお亡くなりになっているなあ、と反省しきりである。つらつらおもんみるに、努力してもどうにも枯れる場合もありうる。情報の不足や、到達不能な環境を要求された場合などだ。行いうる種々の努力の中で、環境を整えることは第一である。第二は植え付けをうまくやることだと思う。植え替え時期だけに考えておきたい。これまで「素焼が一番」という信仰みたいなものがあってそれでやってきたのである。これまでプラポットから素焼に移し変えて2年がかりで弱るというような例がいくつかあることに気がついた。「ひょっとしてプラポットがベストちゅうものもあるのではないか」という考えに想到した。「あったりまえじゃん、トーシローめ」、とわれながら思うような当たり前の考え方である。これはプラポットだ、と思えた種としてエピデンドラムの植え付けで成功している。Phragmipedium lindleyanumもプラポットに戻した。ただ、今回これまで素焼と心がけていたものの中で、どうも単茎性のいくつかの種がプラポットがよいらしい、という気がする。Trichoglottis pusillaをかつてのようにプラポットに植え替えた。胡蝶蘭あたりひょっとしてプラポットが好きなのではないだろうか。通気性が良くて湿っているのがいい、という矛盾するような環境を求めているような気がするのである。

 プラポットはふがふがでちゃっちいところが好きではない。しかし表面にコケがつかない。5個100円ほどで安い。軽い。しばらくプラポット植えをいろいろ試してみたい。

 

5月4日(木)

 晴れたのですべて庭に展開した。油粕骨粉玉肥の在庫が見つかったので新芽のあるものにたっぷりと与えた。リン肥料や硫酸カリウムがでてきたので、これも水に適当に混ぜて与えた。バンダなどのぶら下がりものには出汁袋に化学肥料と玉肥をいれてぶら下げておいた。

 裏手の蘭棚を点検したところ、昨年建てたまましっかりと建っており強風で巻きついている遮光ネットを張れば使えるということがわかった。有体に言って昨年から放置していたのである。日もよく入っているのでこれから本格運用である。

 調子の悪かったTrichoglottis pusillaは、素焼2号鉢からプラポット2号に植え替えた。根がちっとも回っていなかった。もとのプラポットに戻したという状況である。

Ludisia discolor は根腐れで枯れてしまった。なにか手はなかったのかと反省している。

Spathoglottis affinisに新芽が出た。

  C. labiata2バルブからそれぞれ新芽が2つずつでて、それぞれ大きくなりつつある。玉肥を与えた。順調に育てばこれまで最高の開花になる可能性が高い。

 

5月3日(水)

 連休の初日である。寒いが、天気がよいので蘭を全部出した。庭はまだ水仙があるもののチューリップは盛りを過ぎたようである。

 昨年から遮光ネットを張ったまま野ざらしの棚があって、これにトレイ4つをこめた。

子供がCym. Line Stone ‘Cute’をひっこかして花茎をボッキリ折ってしまった。珍しい事故である。

 つぼみ算用:キンリョウヘンデンドロビウム・アグレガツムBllra. 'Smile Eri'Paph.Deperle(delenatii x primulinum) Prosthechea radiataPleurothallis tribuloides Calanthe ? 、などつぼみがある。

  

近所の山にのぼったところ咲いている春蘭をいくつか見た。自生地か、人が植えたのかいまだによくわからないところである。そこは四国八十八箇所めぐりを模して地蔵が延々2kmほど山道に並んでいる。地蔵の近くに春蘭があったりするので植えたのではとかんぐってしまうのである。

 四国八十八箇所というのは弘法大師、つまり空海が水銀(仏像の金メッキ等に使う)などの鉱産資源を求めてめぐった場所を記念して成立したものかと思える。空海は今で言えば香川県讃岐の産で、都で学問をして、唐にもわたり、真言宗を中国の総本山からごっそり相続して日本に持ち帰った古代の巨人である。私は今日に残る事跡の巨大さに驚く。その空海が四国の開発を大々的にやった。当時の人間が生涯在所をあまりでることがない時代、諸国を巡り歩き、学問は傑出し、経験豊かなこの巨人は行く先々で人々に有り難い知識と有用な発見を残してきたことは想像に難くない。嵯峨天皇と書を競うこの男は四国の地を自分の足でめぐり人々に交わった。鉱山をみつけ、泉を見つけ、温泉を見つけ、ふるさとには灌漑用の池を作り、拠点をぐるりと結んだ四国八十八箇所めぐりという形の道をつけた。劇的な生活の改善を見たと思われる当時の人々は仰ぎ見るような気持ちでその足跡を大切に保存した。そういう気持ちの余韻がなお山の地蔵にこめられており、その側に生える春蘭もそういう気持ちで植えられているものかもしれない。

 

5月2日(火)

 うす曇で風があって寒い。蘭は全部出したが夜には出したものはすべて家に取り込んだ。

 

5月1日(月)

 28℃だったという。あちこちで30℃を記録したそうだ。

 

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