蘭馬鹿日誌2010年11月および更新記録
2010年11月28日(日)
蘭展にゆけなかったのが残念。実に残念。ちょっとパワーが低いのやら段取りが悪いのやら。
買い物にでたスーパーの花屋に大変色のきれいなデンファレがあった。安くなって1500円か。3株ある。デンファレが見切りででてくる時期ではある。デンファレは寒がりで、こういうのを買ってくると葉が全部落ちてしまったりする。しかし春に新芽が出てくればなんとかなるだろう。買ってきたら素焼鉢に植え付けて、できるだけ暖かい場所におく。そろそろよい出物に遭遇しそうな気がする。
2010年11月27日(土)C.
bowringiana var coerulea開花
C. bowringiana var coeruleaが開花した。結構青く見える。
全部出して水をやった。良い光線だが、時々曇って寒いのでさっさと撤収した。
年末ジャンボとやらが売り出されている。昔はじめて9000円買ったとき1万円当たった。現在では、1枚買ったとき1万円当たる確率は、売り出し枚数7億4千万枚中74万枚であることから、千分の一である。30枚だと3/100という確率で、極めて運がよい。運がよくて千円ちょっと儲かった、という程度である。億万長者が440人だそうだが、10万円以上当たる確率は10万分の21である。交通事故に遭う確率の方が高いといわれるだけのことはある。
銀行が公開しているデータから計算すると、宝くじ1円買ったばあいの配当金の期待値は、0.477円と出た。1億円買うと、4770万円戻ってくると期待される。宝くじの売り出し総額2220億円のうち、賞金に回されるのは1058億1280万円である。それ以外は必要経費と公共事業らしい。
夢を買う、というのが宝くじの効能であろうか。夢とはなんであろう。基本的には人の顔が見たい、ということにつきるのではないか。喜ぶ家族の顔とか、うらやむ同僚の顔とか、人それぞれである。人があってこその夢なのだろう。私などは、お金があっても何をしてよいかよくわらかない。子供らにとってお金があるのは悪くないが、それに頼っちゃうようでは先々良いことはない。私はたとえ2億円当たっても黙っているかもしれない。
ミシュランガイドで三つ星と評価された店は世界に90店しかないという。なんでもランクがつけられ、グローバルスタンダードだかなんだかのモノサシを押しつけられて評価され、ネットで世界から見られる世の中である。日本人だってそうやってモノサシを押し当てられ、モノサシにあうようにエントリーシートなるワクに己を押し込んで自分を売り込む時代になった。さて、その三つ星店がわが兵庫県には2店も!存在するそうである。日本には、京都市、大阪市、西宮市、神戸市、東京都に三つ星店は存在する。人口比では京都の密度が高い。
ちゃりんこでゆけるような近距離に三つ星店がある(12店も!)。いつかは行ってみたいとは思うのであるが、そういうお店にふさわしい、それなりにがんばったあとで行けるようになりたい、とは思う。どうしても食べたいからと奮発してお金を出して行けないこともないのだが、お金があるからといってお食事に行くという気分にもならない。有り体に言って恐れ多い。
なんというか、お金というのは、稼ぐのも大変だけど、使うのも難しいなあと思う。
2010年11月26日(金)
またジェットコースターのような一日だった。きつかった。
須磨離宮公園と手柄山植物園で、それぞれ蘭展が開催中らしい。うーむ。
2010年11月23日(火)
強風吹きすさぶ寒い一日だった。雨も降ってくるし。蘭の活動はなし。
C. bowringiana
var coerulea(資料画像)のつぼみがシースから出て展開し始めた。
蘭図鑑を復旧した。ファイルがサイズ制限に引っかかっていたモノを分けた。
2010年11月22日(月)
ジェットコースターのような一日だった。きつかった。
昨日、図書館で「世界の蘭380」齋藤亀三著、主婦の友社、2009、を借りてきた。オールカラー、変な蘭の見事な写真が満載だ。じっくり読もう。
本サイトを記述しているパソコンが不調なので調べてみたところ、CPUファンからボードからびっしりホコリまみれになっていた。接続をはずして丁寧にホコリ取り作業を行った。本サイトの大動脈は古いモデムカードであることがわかった。PCIバスに刺さっている。いつ買ったカードなのか、記憶にない。たぶん2000年頃じゃないだろうか。もしこのままこのパソコンが復旧しなかったら、新しいWindows7パソコンを構築して、このモデムを刺せば、などと考える。さすがにWindows2000を10年も使っていると飽きる。そういやWindows7ってまともに触ったことがない。どんなOSなのだろうか。昨年そういうパソコンを構築しようとマシンを自作したのであるが、「まだ模様眺め」をしているうちに古いOSで一年経ってしまった。使い込んで慣れてしまい不満もないうえコンテンツがたまってしまい、そのまま使い続けている。まあ、新しいOSでやりたいこともないので当分このままだろう。
2010年11月21日(日)
朝からランを庭に展開して水をやる。いい天気だ。
一心不乱に庭を掘り返して、手持ちの球根をすべて植えた。おおかた来年の春の準備ができた。安売りの球根が手には入ったら余った場所に植えよう。
家の敷地から一歩も出ない一日だった。他の時間に掃除と家庭教師をやる。実は、敗色濃厚な受験生が家に二人もいる。そこそこやってきたので受験での勝ち方はわかる。しかしどうして良いのかわからないと言ううちの子供らをどうしたらいいのか、というのはかなり難しい問題である。勉強がよくできる1割をのぞけば、2割はそこそこできるし、4割は普通、3割はできないというところだろうか。できない3割にいたこともあるし、普通だったこともあるし、できる2割、よくできる1割と、いろいろ経験してきた。小心なので、やっとかないとまずいなあ、と自発的にやっていた。自発的にやって、普通レベルから「よくできる」ようになるまで中学では1年はかかった。自発性は最も重要な要件なのだろうが、自発性をどう涵養したモノであろうか。勉強しろ、といっちゃうと案外簡単に自発性は損なわれるように思う。勉強しろと言われたことはない。でも親になるとつい言っちゃう。「そんな甘ったれたことでどうする」とか言っちゃう。親としての私の望みは、子供にちゃんと食ってゆける人間になって欲しいと言うことである。現状それもかなり難しそうだなあ、と心配になる。「子供が就職しました」という話を聞くと、「すごい!」と賞賛し、尊敬してしまう。来年度、新卒者のうちまともに就職できるのが5割とか聞いたように思う。オソロシイ数字だ。これを政治が悪い、などとは考えていない。世界的にそういう状況だと思える。日中韓にしても、それぞれ甚だしくキビシイのである。学生の売り手市場だったといわれる、バブル崩壊前の私らの時代とは大違いだ。
大企業だって5年先は怪しいんだから、うまくやれば飛躍の可能性がある中小企業だっていいじゃん、と思わないではない。いろいろ会社とつきあって観察していると、大企業は「ええ給料もろうてはるわりにそろもそろってアイデアがないしハングリーでもない」というのやら「うわ、この企業名前はシランけどええ仕事してはるわ。食いつきもええし、ごっつう儲かりそうな予感」というのもある。ええ大学でてはっても冴えない頭の固そうな残念な人達やら、学歴はさっぱりでも大変ええ仕事してはる人も大勢いてはる。
そういうご時世だから、ぎゃんぎゃんうるさいことを言っていても一歩も進まないので、建設的な作戦を考え、実行する。あーあ、かわいそうに子供らよ、今日は勉強しかしてないねえ。
球根園芸館のトップページでいまごろ今年のユリ特集。
2010年11月20日(土)
朝からランを庭に展開して水をやる。いい天気だ。シースにつぼみが入った株がいくつかある。天気がよいからいい画像が得られたかとおもったが、Blc. Pamela Farrell ブラソレリオカトレア・パメラファレルは結構難しかった。
Cym. Lady Jewel:シンビジウム・レディージュエル 前の画像:Cym. Lady Jewel
Den.? 'Royal':デンドロビウム タネットストライプ?前の画像:Den.? 'Royal'
眠い。更新がままならない。
2010年11月17日(水)Bulb.
Elizabeth Ann開花
Bulb. Elizabeth Ann バルボフィラム・エリザベス=アンが開花。
2010年11月16日(火)Bulb.sp‘村上’開花
Bulb. sp
‘Murakami’:バルボフィラム・sp ‘村上’が開花した。花茎は突飛な出方をして大変期待させるのであるが、花が判別困難なほど小さい。もうほとんどイネ科ちゅうくらい地味である。今年は立派なバルブができて、立派でつやつやしてかっこいい。結構律儀に咲いてくれるバルボだ。
イトカワで速報がでるほどすごい成果だったようである。「ルナツーを取ってくる計画なのだな」と以前から期待している。つまり「味見」をしているわけだ。イトカワからは、オリビン(カンラン石MgxFe1-xSiO4)の粒子が見つかったので地球で言えば深さ30kmから440km程度のマントルにある物質って聞いたことがある。欲しいのはニッケル+鉄でできた小惑星じゃないか。小惑星は太古にぶっこわれた惑星の破片というから、なかにはニッケルだらけ、という半径1km、ざっと計算して418億トンの塊が宇宙をぷらぷらしていないだろうか。そういう小惑星を「ぺろん」と味見して見つけ、ロケットを打ち込み、軌道を変えて地球とランデブーさせるのである。これで金属資源問題は解決めでたしめでたし。
ところが、そうやってスペースコロニーをいっぱいつくったところで、月の向こうのラグランジェポイントでは・・・(ルナツーっつたらガンダムでしょう)。
上海のマンション火災はおっかないというか、お気の毒というか。いやな予感がするなあ、と思って調べてみると、マンション価格はかなり速いペースで下落し始めているようである。「ぼろぼろぶりが明らかになってきた中国経済」という意味の記事をネットで見た。党中央部からも弱音がでるくらいやばいらしい。巨大な崩壊がついにはじまったという見方がある。そこへこのマンション火災である。これは後から振り返ってみたら象徴的な出来事になるかもしれない。そういう意味では、漁船事件やビデオ流出など、一連の関係悪化は後から見ればかの国に衆目を集めることで、ある種危機回避をタイムリーに行う機会になっていたってことになるかもしれない。
昨夜のNHKスペシャルを見ていると、日本のまじめなものづくりではもはや中国韓国には太刀打ちできないのであろうか、特許もノウハウも技術も吸い上げられて劣性を強いられる日本の中小企業、ああ社長がんばれ、と応援しつつもなんだか先行き暗いなあ、と大変暗澹とした気分になっていたのである。なにしろあちらには資金も、リーダーシップも、マンパワーも、それにスピードだってたっぷりある。
しかし先方の経済が崩壊となれば話は変わってくる。別に期待してるわけじゃないんだけど、辛抱していれば攻守交代、そのうちこっちにも出番が回ってくる。中国が転けた分世界の注文が日本にまわってくる特需だってあり得ないことではない。ハヤブサもつくってるやっぱり日本製品だよねって。
2010年11月15日(月)Blc.
Pamela Farrell開花
Blc. Pamela
Farrell ブラソレリオカトレア・パメラファレルが開花した。派手そうなカトレアだ。
この株は、大輪のカトレアなのだけれど2.5号鉢から生えているのである。つぼみの大きさより鉢の方が小さかった。つぼみは当初3つあったが、1つしけてしまった。残念である。
夜中にやっぱり画像いじりをしている。まずいなあ、やりたい仕事や作業があったのになあ。
Epi.vesicatum 株: Epi.vesicatum 花:
トップページを更新したが、画像が入れ替わっていなかった。前のホルダーを削除して置き換える方法でやるべきなのだろう。
相変わらず仕事が、処理能力を超えて多い。家に帰り皿洗いをするともはや更新する元気がない。となりのお仕事パソコンが解析中なのでその間作業をしよう。
2010年11月14日(日)Slc.
Cosmo-Beau開花
Slc. Cosmo-Beau ソフロレリオカトレア・コスモビューが開花していた。ミニカトレアである。が終わりそうなので、うまく引き継げた。
庭に蘭を展開し、昨日同様水やりをした。
球根を植えるため棚を撤去した。ネットをはずし、棚を裏手に運んでおわり。
土曜の夜中から、蘭の画像ハンティングをしている。HDDに埋もれたええ感じの画像を、鑑賞、整理、登録する作業である。登録してみるとかなり大きな画像が画面に展開する。
突然ですが、C. trianae 特集:
既登録分
C. trianae var. concolor ‘Suave
Biwa’ :
C. trianae var. concolor ‘Clara Biwa’ :なんなんですかね、このBiwaってのは?
新規分
C. trianae var. alba ‘Linden’ :
C. trianae var. alba ‘Aranka Germaska’:
C. trianae amesiana ‘Audrey H. Raines’:
C. trianae ‘Okada’ :東京ドーム
C. trianae
coerulea ‘Brazuca’:
我が家にあるトリアネはC. trianae ‘Mooreana’: カトレア・トリアネー‘ムーレアナ’だけである。なんと5年もかかって一度も咲いていない。へたくそというほかはあるまい。こんだけ咲かないのに画像ばっかりよく揃っているというのは何なのであろうか。
次回はワルケ特集か。
C. walkeriana ‘Lotus
Carnival’ : 大阪蘭展で2008年1月28日に見かけたすごいワルケ。
C. walkeriana
‘MonteAzul’ : 他の画像:C.
walkeriana ‘MonteAzul’
Paph. concobellatulum
: コンカラーとベラチュラムの交配種。
Paph. insigne var
sanderae: 前の画像Paph. insigne var
sanderae
Asctm. ampullaceum : アスコセントラム アンプラシウム :Asctm. ampullaceum
なんだか、画像いじりに火がついてしまったようだ。クリックしすぎで腱鞘炎になった、というサイトを目指しますかねえ。
昨日村上社長に聞いたのだけれど、「神戸蘭友会活動してるんですかねえ?」「さあ、しらんのですよ」とのことだった。須磨離宮公園での恒例の秋の蘭展は終わってしまったのだろうか。
一方、蘭関連のHPも生き残っているのはアブラギッシュなおじさんのページが多い。女性のページが結構あったような気がするが、もはやリンク切れか、休止という状況であるようだ。当サイトは数年ぶりの大噴火(人知れず海面下で・・・)という状況になりつつある。
10月7日にネットブックを購入して1ヶ月を過ぎた。充放電すること27回。毎日使い倒した。電池は通勤の往復以上にもっているようである。アダプターをつないだまま使うことは希だった。プレゼン、文献よみ、文章書き、辞書でしらべもの、解析ほか、ビデオを見たり、美術ソフトで絵画鑑賞なんてことも出来る。これで28060円(アマゾン)とは安い。
ただ、画像の加工には向かないと感じた。画面が小さいだけに画像の迫力が減殺されてしまう。なんにせよ、読み書きには速くて手軽で申し分ない。
OSがXPであるマシンはもはや在庫だけだそうだが、まだ結構売られている。Windows7のご時世にXPの情報は雑誌からは取りにくい。図書館で処分されたパソコン雑誌を丹念に読んで使い勝手の向上につとめている。
ネットは便利だろうけどじゃまくさい。ちょこちょこっと調べにつかうにはいいが、だらだらみていたら時間がもったいない。
パソコンに関心が向いたおかげで画像いじりが激化している。調べてみると2007年9月から2010年まで、画像登録がさっぱりなされていないため、3年分の画像が未処理で溜まっているのである。何故かといえば、遷都前のサイトで容量の限界に達していたためである。当サイトではあと0.5GB(たったそれだけか、と思わないではない)空いているので、あと10000画像をアップロード可能だ。
これまでの交配種図鑑は、ファイルの大きさ制限に引っかかって表示されないので、分割した。交配種図鑑A-D、E-O、P-Z
交配種もすごい画像があるなあ。
C. Earl ‘Imperialis: 前の画像:C. Earl ‘Imperialis
C.
Green Emerald ‘Queen’ :前の画像:C. Green Emerald
‘Queen’
Bl. Morning Glory ‘Valentine Kiss’ :前の画像:Bl. Morning Glory
B. Little Stars:前の画像:B. Little Stars
Blc. California Girl ‘Sweet Angel’ : 前の画像:Blc. California Girl ‘Sweet Angel’
Bc. Pastral ‘Fairy’ :個体比べ:Bc. Pastral ‘Rose’ :Bc. Pastral ‘Innocence’
Cym. Great Katy ‘Love Me’ : 個体比べ:Cym. Great Katy ‘Little Laurencin’ :Cym. Great Katy ‘Cupid Lady’
Blc.
Gary Sheldon ‘New Wind’ :
さすがに飽きてきた。
蘭の入手記録を分割。
2010年11月13日(土)村上園芸
朝からランを庭に展開して水をやる。中国大陸から飛んできた砂が降っているらしく風景は全体にかすんでいる。天気予報では黄砂は暗に体に悪いかのごとく、お気をつけ下さい、等と言っていた。
本日は、ダイキ神戸北町店で開催中の村上園芸蘭展が開催中である(明日日曜日まで)。これにゆきたいといって一人で車に乗ってゆくのはうしろめたいが、かみさんの好きなケーキ屋「ランプリエール」(?)に引っかけてゆくと喜ばれた(ケーキ5個おごる)。
蘭展はすこしこぢんまりしてるかとおもったが、何かが違った。Ryn. gigantiaのアルバが500円だとぉ!?。ちょっとくらっときたけど、高温性だから遠慮しよう。自分のウデと設備はよくわかっているつもりだから、枯らしたら申し訳ない。
村上社長がやってこられて、ションバーキア500円を手渡してくださる。前回探していたのを覚えていてくださったのだ。それにしてもションバーキアが500円とは。
Schomburgkia thomsoniana
ションバーキア・トムソニアナ
2010年11月13日 村上園芸 500円
社長とひとしきり業務連絡をかわす。「村上園芸の巡業予定は時々予告なく変更になりますのでご注意下さい」とHPに表記して欲しいという要望があった。なんでも次回「2010年11月18日〜11月21日 ナーサリー(松山店)→下関に変更」なのだそうである。
「いや、でも実はうちのサイトつぶれちゃいましてねえ」
「え、そうなんですか。そういえばお客が休んでるみたいって言ってましたが」
「いや、引っ越したんですよ。サーバーが「無料で使ってる貧乏人はでていけ」とばかりに強制的に閉めやがりましてねえ。よそのサイトに引っ越してつづけてますけど、グーグルでかからなくなったんですよ。引っかけようと思うと「けちけち園芸」で検索すると2番にきますけど(今日はかからなかったねえ)」という話をしていた。それにしても「けちけち園芸」がうちのキーワードとはねえ。
今回は、神戸らしくカトレアを持ってきて欲しいという要望があったそうで、開花前のシースつきちょっと見ないような大型カトレアがもの凄い数来ていた。なんというか、うちのこぢんまりしたカトレアとはモノがちがうがっしりした大きなカトレアが多くあった。その中でとくにすごかったのは葉だけで38cmはあろうかというレリア・テネブロサである。大変かっこいい鉢で、そのバルブと葉の姿はほれぼれさせるものがあった。社長はオドロキのお値段をおっしゃるが、こういうりっぱな株を我が家のせせこましい棚で台無しにしては申し訳ないので辞退した。なんでも多量に持って来すぎて帰りに詰め込むのが困難だとかで、できるだけたくさん売りたいのだそうだ。ということはラン好きのみなさんに申し上げれば、今日明日が買い時で、ちょっとないようなランをゲットするチャンスということである。
「C.gigas s/alba」と名札に表記されたカトレアを見つけた。カトレア図鑑に「C.
warscewiczii :コロンビアの標高500-1500mの直射日光のあたる流れのそばの木に着生している中高温性着生種。バルブは、葉巻型で、厚く革質の1葉をつけ密生する。45cmの花茎をのばし、4ないし7つの芳香のある花を夏につける。花径18から28cm(ほんまか?)。名の由来: Warscewiczにちなむ。蘭展ではギガスと表記されるものを見かけた。」という記述をしたのをうっすら覚えていた。ということは、このカトレアは花径18から28cmの花をつけるというのだろうか。これはすごい値段になりそうだ。値札が付いていないので聞きに行ったところ、XXXX円といわれ、「えぇー、そんなんでいいんですかぁ」とおどろいて買ってきた次第である。新芽があかんようになった跡があるので、難しいモノかもしれない。ずっと指名手配だったギガスさまなので大事に育てよう。
C. gigas s/alba カトレア・ギガス セミアルバ
2010年11月13日 村上園芸 1000円
さらに、「うちの温室は40度にもなるので、リカステは苦手なので」とおっしゃって、それでも結構なリカステLyc.Shoalhaven
‘Miyuki No2’ X Koolena albaをなんとXXX円で買って参りました。
Lyc. Shoalhaven ‘Miyuki
No2’ X Koolena alba’ リカステ・ショールヘブン×クーレナ
2010年11月13日 村上園芸 300円
いや、今回のダイキ神戸北町店村上園芸はひと味違う。
2010年11月12日(金)
C. Bow Bells ‘Wright Person’がおわった。花がぼろっとおちていた。長い開花だった。
画像登録C. walkeriana ‘Akari
No3’ :
C. trianae var. concolor ‘Suave Biwa’ :
2010年11月10日(水)
今年最大の決戦が本日終わり、久しぶりに蘭を見たような気がする。つぼみは順調に育っているようだ。やっと「世界ラン紀行」を読む余裕ができるか。
画像登録、交配種
Lc. Tyopicde
Pointey ‘Cklltak’ BM JOGA : これはアルファベットがいくつか変化してしまって(yはrだったりとか)こういう意味不明のつづりになってしまったのだろうか。とろぴかるぽいんたー‘ぎゃらくしー’じゃないんですかねえ。これを登録してしまっていいのか。まあ写真を見たいからねえ。
Bc. Langvedoe
‘Singopore Welcome’ :
Den. Golden Pixie
‘Little Rainbow’ :
おおむね出張は嫌いだ。おでかけはしんどい。やるべきことがたくさんあるのに出かけていては片づかない。まあそうもいっていられないんですが。
2010年11月7日(日)Den.
Arika及びDen.? 'Royal'開花
曇りだったが暖かいので庭に展開してまた水をやった。
Den. ArikaやDen.? 'Royal'が開花した。
画像登録:よい画像をアップロードしたら「画像登録」に登録することにした。
Milt. spectabilis var
moreliana :ミルトニア・スペクタビリス変種モレリアナ
Den. ? ‘Shizuoka Purple’ :デンファレ「静岡紫」
C. walkeriana v. coerulea × C. schileriana
v. coerulea: カトレアワルケリアナセルレアxシレリアナ セルレア
Paph. concolor :パフォオペディラム・コンカラー
Neost. Lou Sneary ‘Sato’: ネオスティリス・ルースネアリー‘サト’
やりだすと止めどがない。しかし、今週いっぱい余裕がない。
2010年11月6日(土)
大輪のカトレアのつぼみがシースから出てきた。Blc. Pamela Farrell ブラソレリオカトレア・パメラファレルというらしい。2008年5月26日静岡市K氏よりいただいたものの一株だ。
同じく戴いたものでSlc. Cosmo-Beau ソフロレリオカトレア・コスモビューにもつぼみがある。
同じ箱に入っていた同期生には結構な花があった。
C. Bow Bells ‘Wright Person’ カトレア・ボウベルス‘ライトパーソン’
C. labiata var. coerulea ‘Blue Giant’´‘The King’ カトレア・ラビアタセルレア(ブルージャイアント×ザキング)
Bc. Pastral ‘Innocence’ : ブラソカトレア・パストラル‘イノセンス’
画像ファイルの登録作業
Stanhopea
tigrina : スタンホペア・チグリナ
あと10000枚は蘭画像をアップロードできるようなので、サイト全体で便利に使えるこれぞという画像を登録しようという計画。
2010年11月5日(金)
デンファレが2株咲きそうだ。今年のデンファレも平年並みというところか。
仕事帰りダイエーによると、デンファレの季節なのか、花の終わりつつあるデンファレが500円で売られていた。デンファレは本当にたくさんの種類がある。どいつもこいつも名無しではあるが、最近は名札のあるなしにさっぱり頓着しなくなってしまった。確かに名花は名花だが、名花なりに管理も名手が必要ということだってある。
グーグルで「蘭」を検索しても、さっぱりうちはかからなくなってしまった。あーあ。
なんだかどたばたした一週間はあっという間に過ぎて休戦の週末となった。いや、いまこそ攻めるべき、等と思うが、明日にはどろーんと休日モードになっていたりして。
尖閣諸島漁船衝突ビデオを見た。何らかの政治的な意図があって流したんじゃないの、と思わないではない。日中の商売は政府間のごたごたやマスコミが煽るデモがあったにしても、何ら変わることなく続いているように見える。上司が中国に出張するが情勢を気にする風はない。政府は政府、マスコミはマスコミ、個々人は個々人で勝手にやっている。正直日中云々は飽きた。
2010年11月1日(月)元祖蘭消滅
まさかほんとに元祖「蘭」が消滅するとは思わなかった。情け容赦もない消しっぷりである。何が起こったかというと、C. labiata,
C. maxima, C. schroderaeなど、グーグルで画像検索の上位にいた画像が軒並みリンク切れになってしまったのである。これらの画像は引っ越し先のこのサイトから見ることは出来るものの、グーグルの順位や保存先の情報はちゃらになっているわけだ。蘭は一から出直しである。このサイトは、無名サイトとして検索にはかかりにくい。まあ別に困ったことではない。
リンク切れもいろいろあって、コンテンツが利用しにくくなっているが、蘭交配種大図鑑などは復活している。
本日は、腹が冷えてJR宝塚駅のトイレに駆け込んだ。新装オープンのトイレなので、大変きれいだったのだが、残念なことに飲み終わったコーヒー缶が鎮座していた。こういうまあめんどくさいからといって後始末を他人に押しつけるようなことをする人が増えている。もしポイ捨てをしているところを知り合いに見られたとしたらとてつもなく恥ずかしいことではないだろうか。
「○○君・・・、いま、君、空き缶塀の上に置いていったよね・・・」
「え、あっ、部長。いえ、あの、その、これは、えーと・・・・、はい・・・、すみません」
「あまり感心できないので気をつけてね(こいつカスだな。ちょっと身辺洗った方がいいかもしれん。こんな奴外にだせんから営業じゃつかえんなあ)」
「・・・(こりゃ、もう先はないな・・・)」
そんなリスクを犯してまでしたいこのような不始末には重大な精神病理が潜んでいるのだ。これは一種のDisable(障害者)の仕業だと私は思っている。そういうと障害者に失礼かもしれないが、健常者のようにみえて「自分のケツが拭けない」という重度の障害を負っている人の症状がまさにこれではないだろうか。この「不可拭己的尻」にかかると、自意識低下、自尊心低下、客観的に自分の位置を把握できなくなり、他人からの評価が下がり、仕事にありつけず、女に逃げられ、家族からも疎遠にされ、無縁社会に落ち込むなど、大変危険である。かなり訓練しないと直らないし、本人の強い意志と努力が必要だから回復は容易ではない。ともすると自分さえもその障害に落ち込みそうだし、子供らも下手をすると予備軍である。その原因は、我々がお互いに「言うべきことをちゃんと言えない」というこれまた障害に起因している。
どこかの酔った経歴の立派な新聞社員が電車の網棚に空き缶を置き去りにして注意され、逆切れして注意した人を殴り、仲裁した人まで殴ってとっつかまったという事件があったそうである。そういうのは年齢付きの実名で報道されちゃう。その実名を検索すると、華々しい活躍がならぶ検索結果の一番上に「空き缶放置を注意され、逆切れし暴行」というのがくるのである。このフレーズがその人には長いことついてまわる、というなんとも気の毒な結果になっているのだ。
たばこのポイ捨てをする不心得者がいたおかげでどうなったかといえば、たばこの強烈な値上げである。昔のたばこのみは不愉快ではなかったのだが、今日ではふてぶてしいポイ捨てぶりが非喫煙者の怨嗟の的になっており、機会あれば「値上げしましょう」と発言する人が政府の枢要にいると考えてよい。このことから、空き缶置き捨てのような不心得な行為の見返りは「キビシイ取り締まり」なのである。福沢諭吉も書いておられるように「バカな国民にキビシイ政府」なのである。
「あなた、いまトイレに空き缶を放置しましたね」
「え?、いや、その・・・」
「現行犯逮捕。9:23。話は署でききましょう。最高10万円の罰金ってやつですぜ。あ、逃げた。本署、本署、無人ヘリの出動を要請。犯人逃亡です。こら、逃げたら罪が重くなるぞ」
「うわ、ヘリだ。早!。なんか撃ってきた。うげ、ペンキじゃん。ああもう走れない」
べつに置き捨てくらいで腹は立たないが、昔の日本人は実はもっとやっていたんじゃないか、という気もする。置き捨てやポイ捨てが大変目立つようになった結果ではないのだろうか。たばこなんてのは地面にぽいぽいふつうにやっていたのを覚えている。でも現在では「んま、なにあれ」って目をむくようになった。だからコワイのはこのぎすぎすしたお互いの気持ちなのかもしれない。置き捨てられた空き缶ぐらいで大げさなことを考えている私の方がちょっと危ないのではないか、と数日かけて思い至った。思えば犬の糞なんてのは路上にあって当たり前のシロモノだったのだし、子供は騒ぐものだった、それをどうしたものか、大変厳しく言う寛容さのない居づらい世の中になってしまった。ある夜、たばこのポイ捨てを企図しているおじさんを見つけ、一言言ってやろうと後ろに立って待ちかまえていたことがある。そのときの私の心は仕事がうまく行かなくてやけくそ、という状態だった。寛容さのなさは、余裕のなさと表裏をなしていると思う。
私は幼少の頃からトイレには神がいる、と思っていた。最近トイレの神様がはやったそうだが、私のは年期が違う。トイレの神に奉仕するチャンスとおもって空き缶を持ち出し、駅のゴミ捨てに捨ててきた。阪急電車ではおばあさんに席をゆずった。これらの御利益なのか本日はいろいろと知恵が出て仕事が大変にはかどった。なんとなく儲けた気分である。
2010年10月31日(日)水やり
本日で元祖「蘭」はサイトが消滅し、新装「蘭」に引っ越す。これまでのサイトは容量の限界でおうじょうしたが、今後は容量制限をあまり気にしないかわりに、1つのファイルの大きさ制限を気にしつつ作成する。
庭に全部出して、水やりをした。収容場所のことを考えて高さをそろえ、株の大きさをみてトレイの間で入れ替えを行った。全部で16トレイほどになろうか。寒さに当てるノビル系デンドロなどはまとめて外に出して置いた。作業が終わった頃に雨が降り出し、本日はよくあめがふった。せっかく咲いてくれたラビアタは撮影するチャンスが少ない。
息子にピザの作り方を教えたらえらくはまって毎週のようにピザがでてくるようになった。生地づくり、ソースづくり、焼きなどめんどうな行程を一切やってくれるので大変楽チンになった。昨日はジャガイモが乗ったピザが出てきた。しかしオヤジの味に及ばないと考えているのか、作ってくれとたのまれ、本日は片手間にピザを作る。
庭からローズマリー1つまみぶっちぎってきて、フライパンにちらし、ニンニクひとかけらをつぶしてみじん切りにしていれ、オリーブオイル20mlを加え、加熱。ニンニクは焦がさずすこし炒め、ホールトマト缶詰1個をあけて入れ、つぶして弱火で水分を飛ばし、ピザソースを作った。
小麦粉中力粉240g、強力粉240g、砂糖大さじ4杯、塩小さじ1杯、ドライイースト大さじ一杯をボールで混ぜ合わせておく。電子レンジで45℃に暖めた牛乳360mlを注ぎ込み、匙でねってから片手でこねる。堅さをみつつ粉を足して調整する。こねてこねて1つの塊に統一したところで、ボールを床に置き、生地をボールにたたきつけることを40回繰り返した。しばらくこねて、皿にのせ、ラップをかけて電子レンジの発酵機能で40℃60分発酵させた。発酵後一度こねて炭酸ガスをぬき、6等分に分けてビニール袋に入れた。そのうち1つを使う。
クッキングペーパーに小麦粉をすこしちらし、手で伸ばした生地を乗せて麺棒で伸ばした。円形にする必要はなく、電子レンジの天板の大きさに合わせる。ざっと35cm×25cmくらいだろうか。
トッピングはトマトの表面を火であぶり、皮をむいておく。薄くスライスして置いた。タマネギも薄くスライスする。ピーマンもスライスする。刃物研ぎ自慢の息子の包丁は危険なほどよく切れる。サラミソーセージもどきもスライス。ベーコンも切っておく。ぶなしめじはそのまま。
ピザソースをおおさじ2杯伸ばした生地に広げた。少なそうに見えてこれで十分なのである。おおく塗るとしつこい味になりそうだ。生地の周囲4cmは塗らない。生地そのものの味を楽しむために必要な部分だ。
ソースのうえにトッピングを乗せる。サラミ、ベーコン、ピーマン、たまねぎ、しめじ、トマトをのせ、最後にチーズをのせた。チーズを息子はけちる傾向にあるのでそこがポイントかもしれない。
焼きは息子に任せる。私は生地をきつね色になるまで焼いて失敗するのだが、息子らはうまいぐあいにもっちりした焼き上がりに焼いてくれる。
昨日息子が作ったものはチーズの効きが物足りなかったが、おやじ作は大層よろしかった。トッピングの野菜からいい汁がでて適度にソースとチーズの間にたまり、えもいえないうまみの熱い汁が口の中にじゅわっと広がる。香りも大層良かった。生地も塩気がほどよく効いて大変うまい。横で技を盗もうとして目を光らせていた息子も納得したことであろう。こういうものを食べているからメタボ一家ということになるのだろう。あーあ。余ったトッピングで奴らが2枚目を焼いている。やつらほんと好きだなあ。その彼らの焼いたピザは、なんだかうまみと香りが低い。どうもトッピングの仕方に問題があるようだ。
USBメモリ8GBが999円になっていた。へー、ここまできたかと喜んで買ってきた。1年後には16GBがこの値段になっているのであろう。
ネットブックは素晴らしい。開いてキーに触ると11秒後には使える状態になっているのがありがたい。充電放電をくりかえすこと19回。4時間使えるらしいが、1日以上もたしている。文献を読むのに使っている。読んだら文献記録に必要事項を記入し、自分に必要と思われる部分についてメモを書き込み、文献に番号を振ってHDDに保存し、リンクをつけておく。この作業は以前はかなり面倒だったのだが、ネットブックがあるとずいぶん楽になった。文献記録には読んでメモった自分がつけたキーワードで検索して、文献をすぐに呼び出すことが出来る。アイデアが出ると書き込む。マウスのヘビーな操作を伴わなければたいていの作業は出来るだけの十分な処理能力がある。たいしたもんだねえ。本日M電気にゆくとほぼ同じ型のネットブックが26800円だった。1000円安くなったのか。まあいい。もうかなり元は取った。
ネットはつながれば便利なのだろうが、別になくてもいい。ネットにつないで見たいところはあまりおおくはない。ネットを使える環境にいて、見たいところを見たいだけ見た後には、時間をもったいない使い方をしたと後悔することが多い。HP作成はあいかわらずもとのパソコンで作成している。
このところ仕事力が弱い。踏み込みが浅い。もっと核心につっこむような仕事をしたいのだが、なんとなく目に見える仕事にかこまれているので攻めが弱い。
2010年10月30日(土)
台風の影響はなかった。台風一過のはずがどんより曇っていた。本日は米を買うとかで、長距離運転をしていた。途中明石で明幸園により、切れそうになっていた水苔500g630円を買った。ラン売り場のランがいつになく少ないのが気になる。チューリップ50球700円とあったので100球買った。
また、姫路で寄った古本屋で、特別セール500円均一のなかから、普段は1000円の値がついていたらしい唐沢耕司著「世界ラン紀行」を見つけた。定価2100円なので書店で見つけて以来1年以上模様眺めをしていた。表紙のミクランサムの写真からしてすごい自生地での写真や、珍しいランが多数紹介されている。文字が多いのが嬉しい。
明日で当サイトも終わりだろうか。10年間もよくやっていたなあ、というような感慨はとくにない。勝手自然に吹き出すランの楽しさが積み重なって出来た火山みたいなもので、いずれ休止することもあるかもしれないが、まあランがまだまだたっぷりあるので、ネタはつきない。
扉のC. Bow Bells ‘Wright Person’は、開花19日である。大変結構なカトレアである。いい写真が撮れたと喜んでいた。ふと思うに、ドーサルセパルが寝ているので、完璧とはいいがたい画像だ。これで食っているプロじゃないんだから、まあそれはそれでいいかと思う。この方面のドシロウトとして楽しむことを追求すれば良いのでしょう。
C. Bow Bells ‘Wright Person’は久しぶりにトップページ画像としてアップロードした。こうやってアップロードすると、画像検索にかかりやすくなり、人目に触れる確率が上がるのである。新しいサイトからは、あと1万画像はそういう画像を紹介できる余地がある。果たして新しいサイトは検索にかかるのだろうか。
2010年10月29日(金)
Den. Queen Southeast:デンドロビウム クイーンサウスイーストの第三花茎のつぼみが開花した。デンファレが色々咲いて盛りとなるのは11月あたりであろうか。この花は2000年からのつきあいでかれこれ10年になるのか。ひょっとすると我が家最古の蘭か。10年を振り替えると、何度か弱って小さくなったことがある。あまり強い蘭ではないが、今年は少々勢いがあるようだ。10年間一度も株が増えなかった変なデンドロでもある。あいかわらず3号鉢だ。こういう増えない蘭は珍しい。
当初ノビル系デンドロが欲しくて東京ドーム蘭展で500円出してハナジマオーキッドから購入したことを覚えている。買ってすぐ葉がぼろぼろ落ちて裸バルブになってしまったので焦った。初夏に新芽が出て、ほっとした。この新芽が大きく育って、夏の終わりに花茎をだして、「ありゃ、これはノビル系ではない」とわかり、(当時はデンドロといえばノビル系しか知らなかった)のびた花茎から「中華料理の付け合わせみたいな花が咲いた。これはダイエーで切り花として売られている奴だ」と驚いた。もちろん、きりりと並んで咲く花はダイエーの切り花とは比べモノにならない優雅さと美しさがあった。
今ではノビル系よりもデンファレを好む様になった。一般的にはノビル系のほうが咲きやすいのかもしれないが、デンファレは9月に花が咲き始め、5月ぐらいまで何かしら咲き残っているという花の長さ、その間ずっと窓辺で花が楽しめるという恐るべき利点がある。もっとも、花が終わったころからがんがん直射日光に当てて稼がないといけないわけで、冬はマンションに向くが、夏はしっかり日に当てる場所が必要になり、環境を選ぶ蘭かもしれない。
いいなあ、デンファレは。この間の1000円5株が500円になってないかなあ。
引っ越し先の案内を出すのが遅かった。まもなくまったく削除されてしまうのであろうか。使いやすいサーバーであったと今にして思う。
2010年10月25日(月)カトレア・ラビアタセルレア開花
C. labiata
var. coerulea ‘Blue Giant’´‘The King’ カトレア・ラビアタセルレア(ブルージャイアント×ザキング)が開花した。ちょっと派手めなカトレアという雰囲気である。香りはまだない。いまいちどこがセルレアなのかよくわからない。親のキング似という雰囲気はある。
まもなく「蘭」はネット上から消滅するようである。これまで「蘭の迷宮」としてあったサイトに引っ越し中である。「球根園芸館」も滅亡するらしいので、ネット上のあれやこれやはすべて「蘭の迷宮」に統合する。HDD上では統合はほぼ完了しており、トータル500MB、ファイル数10000ものサイトはアップロードを完了している(ネットブックさまさまですな)が、250kB制限のため種々リンク切れが発生しており、それらを順次、暇ですることがなかったら修復してゆく予定。
本日帰宅途中某ハイテク企業にお勤めの一緒に仕事をしたことがあるかっちょいいオジサンと電車で一緒になった。「会社が倒産して半年間職探しで大変でした」とさらりとおっしゃる。高い技術を持った技術者でさえ仕事がなくて大変な日々を過ごす昨今の日本ってどういう状況なのであろうか。大学での生き残り競争に破れて離職した先生のことを思い出す。大変な苦労をして博士になったあと職がないおじさんもいた。世界的な傾向なのだけれど、高い学歴があってなおかつ大変がんばっている人でも職を失うことがあるのである。大変もったいないことだ。
最近聞いた印象的な言葉は「ものづくりが日本をだめにした」というもの。「えー、なにそれ」と思ったが、「ものづくりの技術の高さに慢心して、革新を忘れ、競争力を失った」という意味らしい。新しいもっといいものを探す、見つける、特許戦略をたてる、磨く、使いこなす、たくさん作る、売る、というすべてを拙速を重んじておこなわなきゃならないんだけど、日本の経営者は、「それほんと大丈夫なの?」と確認しているうちに、中国、韓国、そのほかの国、に先を越されるというパターンが目立つのだそうだ。あっちでは、7割いけそうとみたら決断の早いトップがゴーサインをだすのだそうだ。日本は「100%大丈夫です」といわないとやらせてもらえないんだそうな。革新というのはこれまで日本人はよくやっていたのであるが、それを「ものづくり」と表現してしまい、まるで「完成度の高い特殊技能、職人芸の精緻な世界、ここにしかない技術、さあ仕事をもっていらっしゃい」という完成品のように捉えられてしまっている。ちがう、そうじゃない。本当は「ものづくりの間に見つかった革新の結果としてのすごい技術」なのであって、「陳腐化しつつある、成長の止まった、完成した技術」ではないのだ。残念ながら、どこかの会社のクルマのように日本よりも高いとさえ言われる東南アジアのものづくり技術に取って代わられつつある。そりゃそうだ、ものづくりの本質とは「革新」なんだから。あっちの国はこっちに追いつく過程でいくつも革新を体験しているはずだ。勢いがある。
そんな状況なので、日本は景気が悪いようだ。日本のハングリーな革新への気持を阻んでいるのは、大前研一著「ビジネス力の磨きかた」によると「経営力のなさ」だろうか。人、モノ、金を扱って利益を出すのが経営である。利益が出ていないのだからやりかたがまずいのだろう。まあそっち方面はさっぱりわからないが、ほうぼうに優秀な人材を腐らせている状況を見るに、おおむね国や企業の経営力が低いのであろう。
中途採用だらけの30代の若い人達の技術集団がいて、正規雇用の人たちの3倍のスピードで重要な技術開発をわしわしやっている現場をつぶさに観察したことがある。高学歴ということはないが、それぞれのセンスがうまくかみ合って、つぎつぎと課題をクリアーしてゆく。若い人たちには潜在能力がある。日本の若者は素晴らしい何かをもっているのだと思える。それを引き出しているのは、高額の報酬ではなくて指導者の魅力であるようだ。シロウトのふつう考えつかないような新しい発想で技術を攻めると面白いモノが次々見つかるのだそうだ。「千里の馬は常にはあれど、伯楽は常にはあらず」といいますわなあ。日本は人という宝をうまくつかう指導者が育っていない、というのは簡単だが、じゃあどうすんねんと問うている。若い人の力を引き出せるような仕事の回しかたを心がけよう、とおっさんになって思うようになった。
2010年10月24日(日)Den.Summer
Night Dream 'Sachi'開花
Den.Summer Night
Dream 'Sachi' デンドロビウム・サマーナイトドリーム‘サチ’が開花した。つぼみが出てからが長かった。
期待のC. labiata
var. coerulea ‘Blue Giant’´‘The King’ カトレア・ラビアタセルレア(ブルージャイアント×ザキング)がほころんできた。
買い物でサティへゆくと、デンファレ5種類5株が入った寄せ植えが1000円だった。一株200円とはわるくない。どれも見たことがないようなデンファレである。デンファレは交配種の種類は多いが、名無しで売られているのでどれがどうといううんちくをたれにくい。どの花も魅力的ではあるが、1000円という値段になんとなく踏み切れずに帰ってきた。いくらデンファレが好きといっても一気に5株も増やすのはちと勇気がいる。
ネットで連絡をつけた人に蘭を6株もらっていただいた。サツマイモだのたまねぎだのおみやげつきで送り出す。
Den. Rainbow Dance
Enc. pygmia:エンシクリア・ピグミア:花が超小さい
Epi. sophronitis var. Verithii:エピデンドラム フロニチス変種ベリシー
Ornithophora radicanse:オルニソフォーラ・ラディカンス
不明のバルボフィラム2株
冷たい雨が降ってきたので、本日総取り込みをした。かつてこれほど長く出しっぱなしをしたことはなかった。長い夏であった。
2010年10月23日(土)
パソコンが不調で作業がやりずらい。原因究明だのメンテナンスだのでえらく手間取る。なんとか問題を解消した。
ラビアタのつぼみがかすかに色づき始めた。つぼみは結構距離を開けて並んでいる。
近所の祭りで黒豆を多く見た。袋入り300円か。親類に発送したら食べそびれてしまったが、買ってまで食べたいかというとけちだからがまんして200円のおでんを買ったりしていた。
反日デモだそうな。かの国の学生さんたちは後から振り返ってみると「国をとんでもない方向にひきずりこんだ」というようなことをした実績がある。大躍進政策に失敗して引退するとみられた毛沢東が、学生をたきつけてやったのが文化大革命だった。学生さん達は、資本家を先祖にもつ人をつるしあげ(殺害)、親兄弟家族をつるしあげ(殺害)、自分たちの恩師をつるし上げ(殺害:自然科学は30年遅れた。これがなければノーベル賞を結構取っていただろう、ああもったいない)、まっとうな政治をしていた劉国家主席さえ幽閉し(死去:学生が国家主席になんちゅうことするんでしょうねえ)、自分たちさえ互いにつるし上げて砲撃しあい、とうとう毛沢東の周辺さえつるし上げそうになった段階で、毛沢東は学生を下放と称して解散させ、田舎に追放した。父や母を我が身かわいさに紅衛兵に売る、ほど紅衛兵(毛沢東支持学生)はいっちゃっててコワかった。そういう歴史があったことをごく最近知ったという平和ぼけした私であった。特攻警察が「非国民」といって自国民をしょっぴいてひどい目に遭わせたと言っても、さすがに2000万人も死んでいない(太平洋戦争の死者は300万人でしたっけ)。こんな目を覆わんばかりの不幸な歴史はとても教科書に書けない。だからぼっかりあいたページを埋める埋め草として「小日本の世界征服の野望、いろいろやった極悪非道の数々」を特集するしかなかったのであろう。学生さんたちがこんなだったから、天安門への中国政府の対応はあんなんだった。たぶん今後民主化要求をしても弾圧されるおそれがある。中国を変えるものがあるとすれば「農民の反乱」ではないだろうか。
中国のある学者がネットで訴えていたところでは、「日本からの輸入は中国の主立った輸出製品の重要な部品が輸入額の大半を占めている。不買運動の対象になっている消費財の輸入額は、部品の輸入額に遠く及ばない。日本企業への排斥運動は中国人民の雇用を奪うことにつながり、結果的に学生諸君の雇用と我々中国人民の首を絞める」。まったくその通りだと思う。日本人も真摯に努力して、家よし人よし世間よしの商売の道を究めてきたのにこの扱いはあんまりだとおもう。
台風がアモイ付近を直撃しておるねえ。
あと10年もすると「大変頭の切れる」人工頭脳が出現するだろう。かりにそいつをHALとでも呼ぶ。HALは世界中の文献、公文書、科学知識に精通し、推論、論証能力に優れている。歴史的なことがらも、客観的に整理、論証出来る。そのHALに種々議論をふっかけても、大半の人はHALが正しいという結論を得る、というすごいマシンであるとしよう。そういうマシンに、日中それぞれの歴史教科書に赤ペンを入れてもらう。ちょっと楽しみだったりする。
2010年10月22日(金)
夜勤明けでへろへろ。
2010年10月17日(日)
「蘭」の引っ越しのため、日誌ファイルの分割と連結作業を始めた。「蘭の迷宮」のあったサイトに全部統合するのであるが、ファイルの大きさ制限250kBというものがあって、これまでのくそでかい日誌ファイルではリンク切れが発生するため、大きなファイルは分割するというめんどくさい作業がある。2007年まで開通。ただ、リンクがあまりしつこくないので、ファイル間の行き来が一方通行になっている。
2010年10月16日(土)
C. Bow Bells
‘Wright Person’が大変よく香っている。よくしらないけれど、親のモッシエの香りなのだろうか。トリアネは香りがないようなので、モッシエというのはこういう香りだろうか。結構強い。花屋にでもいるような香りである。天気も良いので写真をたっぷり撮った。
本日はよく乾いていたので久しぶりに水をやった。
丹波黒大豆の発送にかかる。発芽してちゃんと苗になるところまでが大変だった。苗からは鹿に食われなければ順調に育ってくれた。今年は茎の直径が20mmを超えて実に立派だ。ただ、豆のほうは本職のお百姓さんのつくったものより少しだけ小さいようである。1株は根本の茎を切って、葉やよけいな枝を落とした状態の枝豆として売られているような格好にすると1050gあった。三田農協価格は枝つき1kg700円である。親類などに送るため家ではさほど食べない。例年発送にかかる豆代ざっと3600円の節約になる模様。
たまねぎは順調に発芽し、苗が多く育っている。苗の相場は1本5円というので、苗を見ているだけで儲けた気分になる。今年は北海道も不作だったそうで、小さめのたまねぎですら50円もしており、高値が続いている。12月頃まで自家製のたまねぎでしのげそうだ。もうすこし保存性の良い種やら、早生種も植えておけばたまねぎを自給できる期間が伸びて良かろうと思う。そういえば早生の種を植えたんだったっけ?。
さつまいもがまた高かった。400g程度のもの1本が198円もしている。重さで見ると安納芋とあまりかわらないようだ。さつまいもでも儲けた気分になったが、じつのところたくさんあっても需要がそんなにはないので、家計の足しになっているかどうかはあやしい。
庭のさつまいもはつるを8月に植えたものである。庭一面に日向日陰かまわず繁茂している。昨年収穫した大きなサツマイモがリビングの暖かい環境で生き延びて春につるをだし、その芋を庭に刺していたところ8月に多くのつるに別れた。それを切って植えたというまことにええかげんな栽培だった。その数10本。さして置いた芋からはさらに多量のつるがあたかもメデューサのように伸びている。この芋来年も使えるかもしれない。はたして8月植えのつるに芋は成るのだろうか。
2010年10月15日(金)
C. Bow Bells
‘Wright Person’はトリアネーとモッシエを先祖とするカトレアだそうな。なるほどそれっぽい。品の良いカトレアだ。
買ったパソコンをネットにつないで「蘭」をみたら、広告部分に「10月末日を持ってこのサイトは閲覧できなくなります」、と表示されていた。あーあ、やっぱり「蘭」滅亡か。
ぼちぼち引っ越し作業を、とおもうがリソースが足りない。有り体に言って能力が足りない。私は「忙しいから」とか「時間がない」とは言わず、「能力が足りません」といいたい。かっこつけたって煎じ詰めればそういうことだ。どんな処理にも苦手な部分があり、そこで「どうしようかなあ」と考える振りをしてさぼっていると時間がどんどんたってしまう。「まあ手をつけよう」と着手して逃げなければ案外さっさとできてしまうところを、気分転換とかぬかしてさぼるからいつまでも片づかない。踏み込みと気合いが仕事には必要だ。今週もそういうふがいないやり残しが多いなあ。
昨日はつくばでお仕事だった。5時半に起きて日付変わって1時に帰ってきた。秋葉を朝一周してきたのだが、特にこれといって欲しいモノもなく、ただ何となく懐かしいなあ、というだけの散歩になった。行き帰り買ったパソコンを使ってお勉強である。ネットブックのおかげでお勉強の速度が劇的に増加した。これは早い時期に投資を回収できるのではないだろうか。このネットブックを使って30分プレゼンで一席ぶって帰ってきた。本日は休みを取っていたが、仕事にでていた。確かに仕事は面白いが、少々疲れがたまっている。
2010年10月11日(月)C.
Bow Bells ‘Wright Person’及びBarbosella cogniauxiana開花、ラビアタにつぼみ
C. Bow Bells
‘Wright Person’ カトレア・ボウベルス‘ライトパーソン’及びBarbosella
cogniauxianaが開花した。前者は降ってわいたように現れたつぼみ株が開花した大輪のカトレアで薄い黄色をしている。よくぞ大輪のカトレアが咲いてくれました。後者は、昨年買って忘れ果てていたミニミニ蘭で、人型をした小さな花が2つばかりついていたがなめくじにかじられたらしい。
そろそろ取り込みを検討しているのであるが、本日も暖かいので出しっぱなしである。例年9月頃からぼちぼち取り込んだり出したりをするのであるが、なんと10月11日の現在まで5月3日から出しっぱなしである。一度も台風がこなかったためずっと出していた。ある年など10回も台風が来て、一度くると3日は屋内だったりして1ヶ月近く太陽光線を損した年もあった。今年は結構稼いだのかもしれない。
野放しになっているそれらの蘭のうち植え替えの必要な株を集めて植え替えていた。Den. friedericksianum(植え替え中名札がどこかへ行ってしまった)をはじめ5株ぐらい植え替えただろうか。水苔が足りないようだ。こんど買ってこよう。
ほとんどの株に目を通したところシースつきの株は5株ほどで、うち、4株のシースに影がみえる。ラビアタセルレアとある株には立派なつぼみの影が映っていた。ラビアタセルレア同士の掛け合わせ株である。ちょっと期待している。
追跡してみると、C. labiata var. coerulea ‘Blue Giant’´‘The King’ カトレア・ラビアタセルレア(ブルージャイアント×ザキング)キングが親でしかもセルレアとは。C. Bow Bells ‘Wright Person’同様、2008年5月26日静岡市K氏よりいただいた株であった。
昨夜と今夜の2回にわけて丹波黒大豆の枝豆500gを家族と食べた。うまいにはうまいが、私はビールが牛乳ほどは好きではないので、普通に野菜を食べているという感覚である。この枝豆を求めて市内の農協の売り場に大規模な特設会場ができてもの凄い人数でごった返しているのが不思議だ。今年の豆は一度も虫の幼虫を見なかった。無農薬なのだが。
小さい安納芋が1つだけ出土したのを食べた。別に特別どうということはなかった。たぶんこの辺りの風土では品種の本領発揮とはいかないのだろう。紅アズマもそこそこの味だ。暖かい気候なので調子が出ないのだろうか。我が家の特産はタマネギで、まだまだすごい数がある。ダイエーのばら売りは1玉78円と、例年になく高値だ。うちでもネギ坊主がでたものが5%もでたからか、世間は明らかに不作だったようである。かなりもうけた気分だ。今年はダイソーで2袋105円の種を315円分購入し多くの苗を(母が)栽培している。
3連休というのは楽しいかと言えばちょっと微妙である。疲れがとれるのはありがたいが、よけいなことをぐだぐだ考える時間もふんだんにあって、心配や攻めかたやら将来どうなる、いろいろまずい点の反省だのあまり気分の良いものではない。若い頃はもうすこしバカで、気分的に楽しく過ごしていたような気がするのだが、それもまあ脳内の快楽物質の出方によるのではなかろうかと最近は考えている。子供の頃は土曜日がくるだけで得体の知れない幸福感があった。いまは「やれやれしゃーない休むか、あーつかれた、まじ疲れた」というなんとも味気ないところがある。最近気が付いてしまったのだけれど、もし2億円もらったとしても、あまり使いみちがないのである。まず子供らに何かしてやることは出来るとしても、なにをしても子供らのためになるとは言い難い。いや、上質な体験をさせてあげることに予算面でありがたいのだが、それも結構知恵が必要だ。おいしいものを食べる、というのも糖尿予備軍という立場からすれば幸せとは言い難い自滅的な行為だ。蘭を買う、というのもやらないだろう。素敵な蘭はもう十分身の回りにある。ちょっといい自転車を買う、というくらいのほのかな希望はあるが、乗っている暇がない。飲む、打つ、買う、という言葉があるが、どれもやらない。仕事を辞めて海外を遊び歩く、というのはまだやり残したことが多いのでかんべんしてほしい。ITで当てた技術者が40代でリタイアして遊びまくっていたが、生きる希望をなくして妻と離婚、なんて話を聞くと、遊び歩く、というのは精神衛生上悪い行為かと思える。芸能人で金があって、仕事が暇になるとヤクをやる例が散見されるが、あれはたぶん「金があって才能もあるわたしが、こんなに楽しくないのはおかしい」と焦った結果ではないだろうか。芸能人というのは多くの人の利害にからむため社会的な重責を担ったしんどい、かつ不安定な仕事とみることもできる。推測なのだが、「金と時間」とは、「知恵」がなければ生きてゆくのに毒が強すぎるのではないだろうか。
見方を変えて、「楽しい」について考えてみる。この3連休は出来れば楽しく過ごしたかった。どうすれば楽しくなるのか、というと少々努力が必要だったか、と反省する。「楽しい」には「金と時間」が必要と世間では思われているようである。ホントはそうじゃないみたいよ、というのが私の意見である。お金がない人がお金が転がり込むと一時楽しいかもしれない。ちゃんと稼がなければそんなのは一時のことで、そういう一時を追ってもせんないことで、長い目で見るとやはりちゃんと稼ぐほうがよい。稼ぐのは大変で、「楽しい」は結構相殺される。これは一般論である。暇のある人間が大金をもらうという考えても仕方がないような確率的に低い場合について考えてみても、その人がうまくやらなければ体や精神に変調をきたしてしまうリスクがある。お金があるのが当たり前だったら、その状態からの楽しいことをどう考えたらいいのであろうか。結構難しいんじゃないか。まず、170万円のクルマも500万円のクルマもどちらも制限速度程度で走る。乗り心地に差があるとしてもクルマが好きでなければどっちだっていい。3万円パソコンも30万円パソコンも人間の処理能力がさして変わらなければ、どっちだって受け取る情報やアウトプットにさして変わりはない。極上のウインドウズがあるでなし、ウインドウズはウインドウズだ。ビジネスクラスとエコノミーだと、エコノミーの方がサービスが良かったという例を記憶している。空いていればどっちも変わったことはない。
お金のある人は、時間を買うことや、生活の質を上げること、ある程度機会に恵まれているのは確かだ。しかしそれも知恵があってこそである。お金があることで生じた油断が人生の失策につながるおそれはある。別に学歴の高い人の油断で人生を誤る例もあろうし、美人も油断すると己の美貌から最大限の利益を引き出すことは出来ない。何事も知恵がいる。
3連休の二日間お金は使わなかった。お金でうまく創造できる楽しみはなかった。最終日はぼーっと過ごしてしまい、うまく楽しみを創造することが出来なかった。楽しむ、とは難しいなあ、と思う。もうすこし一生懸命やっていれば充実した楽しい休日になったのではないかと反省しきりである。
2010年10月10日(日)
カトレアのシースがいろいろあるが、いくつかにつぼみらしい影が見えるようになった。明日には取り込み体勢を整えねば。
休日というのに連日7時起きである。雲が多く、雨が降っていた。いろいろ用事をこなしつつ、畑に行き期待の安納芋を掘ってみたが、さっぱり出来ていなかった。赤くて大きな芋がごそごそでてきたがこれは紅アズマらしい。がっくり来た。安納芋は少々難しいようだ。紅アズマが4kgばかり採れた。推定埋蔵量20kg。ほか2カ所にそれぞれ10kg、5kgの埋蔵量がある。まあ通常のサツマイモがごっそり採れるようなのでよしとしよう。
一方、丹波黒大豆を一株ぬいてきて食べられそうな豆さやだけをえらび取ってボールに入れた。売っている枝豆は枝つきで1kg700円がパスカル三田(農協の販売店で、かなり大きな黒豆枝豆売り場がある)の相場だ。田舎の路地売り価格は枝付き1kg600円である。この豆さやだけの重量を量ると520gあった。小さなボールに一杯となかなかのボリュームだ。1株で520gということは、育った16本で8320gという膨大な量の枝豆が採れることになる(皮算用)。毎年親類に2kgずつ3カ所に発送しているので、今年黒豆の枝豆代3600円分が浮くかも(皮算用)。来週あたりが食べ頃ではないだろうか。今年のさやを観察するに虫食いが少ない。農薬をかけていないのによくできたものだ。
毎年10月10日は村の祭りで山車を引っ張る。今年は雨のため10時に神社に餅1kgを奉納し、12時に寄り合い所に集合して座敷でおっさん同士膝をすりあわせて弁当を食べるという珍しいことになった。例年、8時半に集合し、12時に公園で弁当を食べるというパターンが大きく崩れている。弁当は例年の楽しみで、結構なごちそうである。今年は狭い部屋でおっさん40人ががやがやうるさく食べる。おっさんの大半は喫煙者で、部屋は食後の一服で燻されていた。よく顔を見るおっさんが、「ワシの孫は灘高出て阪大の医学部へ行った」とおっしゃる。すごいなあ。ちょっとやそっとでできることではない。田舎とはいえ侮れないねえ。
今年は餅撒きはない、と事前に電話で連絡が来ていたのだがやっぱりやっていた。11個拾った。18個赤字だ。おばさんに何度か競り負けた。
汗ばむ陽気だったが、日が傾いた頃からやたらさわやかな風に変わった。
取り調べを受けていた日本人が解放されたそうで、まずは一安心。さて、戦争を放棄している日本の国民が中国の軍事施設を撮影したからどうしたっちゅうんじゃ、って言ってやったんですかねえ。「おまえ中国共産党なめとんのかぁ」「いえそんな」「軍事施設の何を撮影しとったんじゃあ」「いや、(軍事施設だなんて)わかりません」「わかりませんちゅう返事はないんじゃぁ」とか7時間くらいやっていたのだろうか。
「ノーベル平和賞もらったひとを投獄してるんですって」「まー、言論封殺の証拠よねえ。国際社会の価値基準に真っ向から反しているのが明瞭よ。あんなのに大国づらしてえらそうにやられちゃたまんないわよ」「おまけに日本の民間人もつかまえてるんですって」「んま、やりたい放題よね。そりゃノーベル平和賞がでるわよねぇ」という世間(世界)の評判をおそれてたまらず解放したというタイミングに見えませんでした?
警察官の取り調べって暴力団風のおどしたっぷりにやるもんだと思っていたけれど、それじゃいかん時代になったのね。「国家から取り調べ業務を権限と共に委託されている「ヒューマンアクト闘う」の垣根と申します。知人の財布をおとりになったという容疑があなたにかけられていますが、あなたがなさったのですか」「いえ、わかりません」「ひとまず否認なさったと認識します。あなたには黙秘する権利もあります。弁護士を呼びますか。」「いえ」「では、お手数恐れ入りますが、これより令状を取得する手続きを取った上でご自宅または勤め先の家宅捜索等にご協力いただくこととなります。嫌疑がかかっていることをご家族、職場に知られてしまうことになりますのでご注意下さい。「あなたに明日はない」という状況に至っても我々は一切関知しません。その間申し訳ありませんが、あなたは本署に拘留されます。もし証拠が発見された場合裁判でのご自身の立場は不利になります。ご自身の罪を認めて捜査に協力される場合減刑されることを考慮に入れて、ここで自白するつもりはありますか」「いえ、わかりません」「では手続きに従って捜査を進めます。その間あなたは拘留中の通信行為等は厳禁です。」「あの・・・カツ丼は」「カツ丼牛丼西郷どんは省略されましたのであしからず」「え、あの、サイゴードンって・・・?」
取り調べって法律に詳しい民間企業に委託して、権限も付与して、粛々と手続きに従って進め、会社のノウハウと情報網を駆使してえげつないほど実績を上げるっていうふうには出来ないのだろうか。すごんでどなってこづくというこれまでの方法はどれほど効果的だったのだろうか。
2010年10月9日(土)村上園芸、突如つぼみ株現る
仕事のきつい週だった。雨の中用事があって出かけるついでに村上園芸(ダイキ宝塚店)蘭展を見にいった。社長のお話では、猛暑で温室が43から39度という高温になり、つぼみがぼろぼろおちたため本日は花が少ない、とのことであった。社長が新しく付いたお得意さんに「ションバーキア500円」などと勧めている声が耳に届く。良さげなションバーキアがなんと500円。おっさん、それ買ったらあかんぞ、という願いもむなしくおっさんの買い物カゴの中へ。あーあ。
以前買ったカトレアと同じ花を見かけたので名札を覚えて帰ってきたBlc.Peggy オニール‘?’×Blc.メディテーション‘?’FCCだったか。
見たこともない、これなんだろう、という蘭があった。かっこいいバルブと、かっこいい葉っぱ。バルブの脇から花芽がにょーんと出ている。古いバルブそれぞれに花茎の跡があるから咲きやすい品種であることがわかる。白い花で、香りが良いという。高そうだなあと思って値段を聞いてみると500円といわれた。これを買って帰った。
家に帰ってから、おもいあたるところがあり、もしやと思い調べてみるとEria javanica?らしいことがわかった。もらわれていったので忘れていた。トシかなあ。まあかっこいいからいいや。
家の蘭の棚をみていると立派なつぼみを付けた株があるのを見つけた。誰かが置いていったのだろうか、といぶかしく思うほどあと数日で咲きそうな立派なカトレアだった。
C. Bow Bells
‘Wright Person’ カトレア・ボウベルス‘ライトパーソン’という。
Bow Bellsは「生粋のロンドン子」、という意味だそうな。2008年5月26日静岡市K氏よりいただいた株、とある。
こんなになるまで気が付かないとはなんと言うことであろうか。先週の土日にいろいろ見て回った記憶があるのだが、全く気が付かなかった。得した気分である。
農協にゆくと丹波の黒豆枝豆の市で人がごった返していた。今年はここまで気温が高いためかまだ豆が大きくないように思える。畑に私が植えたやつもまだ豆が小さいように思う。食べ頃は来週だろうか。よその知らないオジサンが車を止めて我が家の黒豆を眺めていたのを目撃した。ひょっとしてねらわれているのだろうか。
5月に見切り品の安納芋の苗300円分を畑に植えたところ大半を鹿に食われて、けなげに葉を出した株を別の畑に移し替えたのが7月ごろだったろうか。ものすごくよく茂っているが果たして高級サツマイモ安納芋は収穫できるのであろうか。雨が上がったら掘ってみよう。
昨夜中国初のノーベル平和賞という話が聞こえてきた。「中国共産党一党支配はよろしくないか。民主的に物事を決めさせてくれ」や「言論の自由がない」ことを批判したため投獄されている作家を、「あんたはえらい、とっても勇気がある。彼を賞することは世界のためになる」ということでノーベル平和賞を差し上げたそうである。中国では、外国からのそのニュースを途中で当局が遮断するほど「これはまずい」と思ったらしい。そのニュースを聞いた我々は中国政府の周章狼狽ぶりと「言論の不自由」ぶりがよくわかった。こりゃGoogleがでてゆくわけだ。
中国はわずか5%だかの共産党員が国を治めているちゅう話らしい。それ以外95%の人々の意志は政治に反映されない。参政権がないちゅうことか。「ええ、なにそれ?」ってぼくなんか思っちゃう。憲法に「言論の自由」ってのはあるらしいけれど、共産党の都合の良いように但し書きがつくそうな。
中国は白人から意見を言われると弱いらしい。(上海の空港についたとき、やたらきれいな白人姉ちゃんの看板が目立った。中国人は白人姉ちゃんが大好きらしい。わしら日本人は昔はそういうところもあったけれど、いまじゃ白人も日本人もきれいな人はそんなにいないって知ってるし、白人美人はよくみると大味っていうかバタくさいってことや、トシを取ったらたれるとか、肌がしわしわぱさぱさとか、いろいろを知っているからか、さまであがめたてまつるべきものにはあらぬと、CMでも雑誌でも使われているのは男好きのしないそこそこきれいな日本人が多い)日本で非難が高まっても聞いてないが、欧米のマスコミが批判的なことを書くと急に風向きが変わるのである。たぶん指導者が西欧好きのインテリなのだろう。ワシントンポスト誌は以下の指摘を掲載したことがあるそうである。「南京大虐殺で30万人死んだなどというなら、毛沢東時代の失政で3000万人が飢え死にしたことはどう考えるのか。中国の教科書には一切の記述がない」(出典:若宮清著「中国人の99.99%は日本人が嫌い」)。こういうことを日本人は言わないというか言えないし、気にもしていないのかもしれない。もっと言うたってください、とおもっていたら今回のノーベル賞である。しかも日本人ノーベル化学賞受賞のあとだけに、明暗くっきりである。ウッテガエシが決まったような爽快感がある。しかーし、わしら日本人はここでエエキになっていたらあかんとおもうんですよ。
西欧諸国が「大国中国がこんなんじゃこまりますよねえ」「そうよねえ」「人民元も安すぎですよねえ」「みんなでやいのやいのいいましょうよ」という流れになっちゃうと、政治も経済も中国共産党を追い詰めますよね。ちょこちょこ言われる程度なら、まあ直そうか、と思っても大勢から言われると孤立化してやばい雰囲気にならないかが心配なところである。
「この一連の流れは日本政府の陰謀なのでは?」と先方は思いませんかねえ。ノルウェーは日本と仲がよさそうだし。平和賞の受賞前にマスコミが、どうもこの人が受賞するらしいって、新聞に奥さんの談話「賞はいいからダンナに帰ってきて欲しい」というのが前日に載っていたぐらいだから、漁船事件の前には中国共産党が打撃を受けるようなノーベル平和賞が出るということは事前にわかっていたとみるべきじゃないか。中国の外交官も事前に察知し、まずいと思ってノーベル賞委員会に接触して圧力をかけていたわけで(受賞するように圧力をかけたようなもんだわな。これで委員会は株を上げた)。そこで今回の受賞を効果的に利用するために、いや、実はノーベル平和賞を出す委員会が賞を出して「大国にもの申す」という状況に追い込むためにも以下の筋書きを練ることが可能だったと。
巡視船が漁船の取り締まりを通常よりも執拗に行えば、中には頭に来てぶつけてくるような船長もいるだろう。巡視船はそうやってかの事件を意図的に開始出来得た。その後の中国政府の対応も日本政府は予想し得た。船長を握っている日本は、国際的注目を集め、国際会議で温首相の高圧外交ぶりぶりを世界に印象づけ、日本主導で時期を図って船長を解放し、屈服したかのように見せた。この悄然とした屈服ぶりがいやがうえでも中国のえげつないやり方を印象づけたのだった。おりしも日本人が「軍事施設撮影」というわけのわからん理由で外交官への十分な説明もなく身柄を確保され、レアアース禁輸についてはそういう事実があったのかわからないが、世界中に「なんともいやらしいやり口」というふうに宣伝できた。これほどもめている最中でも中国は他の国の漁船も拿捕していたことを報道され、そこへこのノーベル平和賞である。日本政府の意図は、中国バブルがはじける前に、日本人と日本企業が中国を脱出するように意図的に一連の作戦を仕込んだ、と見えないだろうか。日本の利益は「尖閣諸島を国際的に日本の領土と喧伝し、「うん中国のやり方を見るに日本の領土だよね」、って世界中に思ってもらう」「日本企業の中国脱出の加速」「高圧的な中国外交姿勢への打撃」などか。なんにしても我が国と世界に、天安門事件から今日まで、チベット問題、ウイグル暴動、いろいろななんやかんやを強烈に印象づけた1ヶ月だった。
中国バブルまではまだ時間があるという観測がある。企業がインドに逃げ出すためにはちょうど良いタイミングか。リーマンショックでアメリカへの輸出が激減した際、中国政府は120兆円だかを投じて産業を護ろうとしたそうである。だが、そのお金は企業の社長の不動産購入に多くが回ったという。「モノつくってると赤字がでるけど、不動産に投資すればもうかる。不動産は価値の下がらないGoldみたいなもんだ(という懐かしい土地神話がかの地ではまだ残っているらしい)。融資をしてくれる銀行を欺くために形だけの生産はつづける」ということらしい。中国のモノづくりは経営者の意識低下と人件費の高騰により急速に競争力をうしないつつあるという観測もある。かようなわけで規模の大きな不動産バブルが発生しているらしいが、日本やアメリカで起きた不動産バブルよりは経済指標を見るにまだ健全な領域にいるという観測がある。なんにしても土地バブルはコワイ。荒ぶる中国共産党もコワイ。我々はエエキにならずに、現状をよく見据えて行動する必要があるのではないか。
ノートパソコンが木曜日に届いた。台湾産である。金曜日はこれを使って文献を読んだりアイデアを書き付けたりして通勤していた。文献は紙で読むより集中できるのか普段よりよく読めた。1.1kg、電池は行き帰り十分保った。フタをしめて、スリープ状態になってから復旧するまでの時間は結構速いのがありがたい。この勉強のおかげでただでさえ疲れる一日がさらに強烈に疲れてしまった。
十うん万円していたノートが、少々進化して、27800円+送料無料+代引き手数料280円というのは大層安くなったなあ。それでどこまで使い倒したら元がとれるのだろうか。
2010年10月4日(月)Den.
Jacqueline Thomas x bigibbum開花
Den. Jacqueline Thomas x bigibbumが開花した。
2010年10月3日(日)
懸案の余剰株発送というのを夜中から準備していた。余剰株もだんだん豪華になってきて、シース付きだのつぼみ付きだのになってきた。いろいろもろもろの用事に足を取られてやっとの思いで発送にたどり着いた。蘭よ、虐待栽培の我が家を離れてかわいがってもらってくれ。
午前中から雨が降り出したので特段の活動はない。
法律上の手続き、というのを勉強しながらやってきた。私は書類に弱い。原稿書きだのプレゼン資料だのなんやかんやで実にしんどいうえに、こういうお仕事はこたえていたが、なんとか耐性ができたようで、こなしている。たまっていたあれやこれやが片づきつつあるような気がする。
日本橋まで探しに行ったネットブックであったが、その後もうろうろと電気屋やネットを見て回るのに疲れ果て、スペックだけ絞り、えいやとアマゾンで注文してしまった。ぐだぐだ目移りしているのもばかばかしいので、さっさと買うか、と作業を始めて10分で注文が完了し、1分後には先方からメールが届いているという手際の良さである。27800円もする。家族サービスもおこたりなくやろう。とりあえず「蘭」の整理拡充をするが、やっぱり仕事をするんだろう。
2万円台のパソコンというのは始めてである。それでも仕事で使っていたノートよりHDDの容量が倍になっている。パソコンとしては安いのだろうが、最近大きな買い物をしないので大変高価に感じられる。昨年組み上げたお仕事パソコン(いや、結構遊びに使っている)は3万円少々だったろうか。ネット無しパソコンというのはある意味快適だとよくわかった。だからネットブックといいながら、ネットはなし。ネットなしネットブックというのも素敵に快適かもしれない。
でもまたXPか。まあ、読んで書ければOKだ。
色は白にすりゃよかったなあ。地味な黒にしてしまった。好みとしてはブルーかオレンジ色なんかがよかったんだけど、そんなんないか。最近アニメのシールがどーんとはってあるいわゆる「イタいノート」というのもあるらしいが、内心いいなとおもっていても勇気が出ない。
「アメリカの陰謀」なる漫画本を105円で買ってきた。その中に、「中国国内の技術者をスパイ容疑で処刑し、2009年8月3日中国は靖国神社に巡航ミサイルを撃ち込み、日本は尖閣諸島に侵攻し日中戦争が起きる」という話が紹介されている。「Show Down」という米国の小説(2006年)の内容だそうだ。この戦争には米国は日米安保にもかかわらず参戦せず、結果「日本は中国に併合」されるとあった。「ヒラリーが大統領になる」という記述がはずれているようなので、おおむねはずれているのだろう。妙な本だ。
青少年の好む本というのは、「クラスで一番のかわいい娘が、何の取り柄もなさそうな俺を好きになってくれて、俺のしらない才能を引き出してくれて、ラブラブハッピーになる」というような確率的に大変低い事象を扱う場合や、現実には起こりえない前提を受け入れてから展開する話が好まれる傾向にある。売れるマンガは、読み手の心地よさをとことん追求している。日本がひどいことになる話を好む、というのは、若者の置かれた状況の閉塞感から現状をぶちこわしたいからなのか、戦争天変地異等により自分に出番が回ってくる、という若者らしい期待があるからなのかもしれない。
かように世の中は私の迷言のほかにも数限りなくしょーもない予想が語られているのである。いちいち気にしていても始まらないから、担当者以外は自分の仕事をするのが正しいのであろう。
ナショナルジオグラフィック2008年5月号(105円で入手)は「中国 崩れだした神話」という特集があった。なかでも「黄河崩壊」は強烈な内容だ。あの大河が、沿岸の水利により、水そのものがなくなる「絶流」を起こしたり、猛烈な汚染が進行中なのだそうだ。上海に投宿した際、ホテルの水でうがいをしたのが良くなかったのか、翌朝下痢で期待の豪華な朝食が食べられなかった記憶がある。無錫の街を歩くとあちこち水の自販機がある。飲み水は買うものらしい。すごいコストだ。1元(当地の感覚では100円ぐらい)10Lの飲み水をバケツにくんで団地の上まで登るのだろうか。だが、日本のように蛇口をひねるとそのまま飲める水というのは世界的に見て大層恵まれている。
かの国は9人の指導者により集中的に運営されているという記述を見た。全員エンジニア、つまり理系なのである(うち清華大学が4人)。温家宝首相からして水利のエンジニアなのだから治水などには気をつけてきたのだろう。しかし、「人々の富を求める強い気持ち」が水を汚染する工場をフル稼働させてきたのである。この人々のパワーは、政府の統制が効かないようである。
日本は、公害や汚染を数十年の永きにわたる闘いで克服してきた経験と実績がある。尼崎の川というと大変汚いと思っていたのだが、コイや亀、小魚がふんだんにいる澄んだ流れになっている。日本は中国の役に立つことが出来るだろう。しかしそれを阻むいろいろがある。いい協力関係にあった技術提携でも、今回のようなナショナリズムの噴出にあうとなにもかもぶちこわし、という憂き目にあうリスクがあるのだ。
根本は中国政府の教育にあるとされる。中国の歴史教科書は日本人がオドロキあきれる内容が記述され、国を挙げて日本人を嫌うような教育が成されている。もちろん「南京事件はしつこく記述」だが「大躍進の失敗と飢餓」「文化大革命の惨禍」についての記述はない。かの国は、歴史というものについての考え方が我が国とは違う。歴史とは為政者が政治を行うために都合良く取り扱って良いもの、という認識でやっているのである。我が国にぎゃーぎゃーいうのは、我が国に聞く耳があり、対抗するカードがなかったり、まあ一歩引くか、と思うから引くわけである。さらには、事実と嘘は、己が生きてゆくために都合よく、注意深く、まぜこぜにしてもよい、というように使っている。そのことをとやかくいってもなにもかわらないし変わる気はない。あちらとこちらに最低限共通しているのは、「利益を得たい」という点につきる。ならば、日本人を悪者と教育することで先方の利益が損なわれるようにもってゆく、いやむしろ、これからの日本人はOKという教育に変えるためには、日本人とは今後どこまでも利益が出る、という関係が必要ということになる。ある程度商売敵なのだからそりゃむりか、と思う。
中国のど汚い水に通用する「強力、低コスト、無毒化浄水施設」って技術は日本にあるのだろうか。
2010年10月2日(土)Neost.
Lou Sneary ‘Sato’ ネオスティリス・ルースネアリー‘サト’開花
Neost. Lou Sneary ‘Sato’ ネオスティリス・ルースネアリー‘サト’が開花した。昨年豊橋蘭友会で500円で買った株であった。
バンダに花芽がでてきた。
希土類というと、La(ランタン)にはいろいろお世話になった。ほとんどランタン漬けの生活をしていたこともある。Sm(サマリウム)、Ce(セリウム)、Nd(ネオジム)なども触っていた。希土類ってなんとなく好きだ。産業のおいしいおかずという雰囲気の元素だ。
よくおめにかかり、実際にさわっていたりする元素は、HLiBCNOFNaMgAlSiPSClArKCaScTiVCrMnFeCoNiCuZnGaSeKrSrYNbMoWRuAgHgBiInSbBaAuPtLaCeSmNdなどだ。これからは米味噌しょうゆに相当するHBCNOFNaMgAlClKCaSiSTiCrFeMnZnなどを上手に使ってゆくのだろうねえ。レアメタルというと、これまでなじみだったNi,Cu,Coなんてものもあと10年そこらで枯渇するような話を聞いた。Pは、南の島につもった鳥のうんこだったものが、ちかく枯渇するそうである。スーパーで魚の骨、牛鳥ブタの骨を集めたらリンがとれないだろうか。
ありふれた元素でレアメタルの効果を出すためにはやはりナノテクなんでしょうか。構造を緻密に制御して作る技術である。
一方で、これまでのようにおいしく濃縮されている地球の贈り物(鉱石)をあさるのではなくて、広く薄くひろがっているレアメタルを上手に集める方法が必要なんでしょう。海に漬けておくだけでLi、U、Vなどがうはうはとれるとかいうのは、まあ濃縮が大変なんでしょうが。
2010年10月1日(金)
少々涼しすぎる気候になっているが、ぐったり疲れているため出し入れ体勢は出来ていない。明日は出し入れがスムーズになるようにいろいろやっておこう。
新聞の「論文・研究者数で中国に抜かれた」という記事にがっくりきた。明瞭に負けている。ノーベル化学・物理学賞も8人も出ている。数える気はしないが、3日に一報は中国産の論文を読んでいるような気がする。日本に訪れる中国人観光客に嫌がらせをしている人がいるというニュースがあったが、たのむからおやめになっていただきたい。こういうことを書くと中国大嫌いという人に怒られそうだが、大事なことは言いたい。負けている部分を真摯に認めて努力しないと我々は生業を失うおそれがある。
柘植久慶著「宴のあとの中国 崩壊目前の偽装大国」(2008年12月)は大変面白い本だった。この本によると「万博は失敗、北京は地震で崩壊、経済も崩壊、三峡ダムも崩壊」とのことだが、大勢の人間で支えられているそれらがおいそれと損なわれるとは思えない。ダム崩壊の要因や、北京地震の根拠も希薄だ。むしろ東京の地震や円高で気息奄々の経済の心配をするべきで、「嫌いな他国の不幸」を期待していては、「強大で統制のとれた資源と人的資産に富んだ国の発展と隣国の損失」が見えてこない。
若宮清著「中国人の99.99%は日本人が嫌い」(2006年2月)は、日本人の甘い認識をぶちこわすような強烈な内容だった。知らないことがたくさんあって大変驚かされた。「日本人より高い練度」といわれると日頃見る中国人を思い浮かべて納得する。練れているのだ。「奴らが嫌い、こんなに悪いことをしている」ばかり見ていると、多量に保有している核兵器、世界最大の軍隊、有人飛行を可能にした航空宇宙技術、巨大な市場と経済規模、豊富な資源と国際資源の獲得(日本ははじき出されている)、世界中に広がる人的ネットワーク、層の厚い人材などが見えない。
こういうことを書いて同胞の機嫌を損ねることが本意ではない。申し上げたいのは、我々は抜かれたのだ。遠ざかる背中に負け惜しみを投げつけていていいのか?。人は見たいものしか見ない。この目を覆わんばかりの国の内外の状況は正視に耐えないだろうからもちろんマスコミは沈黙するし、本にもそうそう書かれないだろう。しかしそれは経済大国だった我々の実を失った高慢である。我々は明らかに、衰退しつつある。今後もこんなにもなめられたくないのであれば、これからを生きる若者を大事にするべきだ。我々らしいやり方で、競争でふるい落としてつぶしてしまうのではなく、力をつけられるように、大事に手間をかけて育てるべきだ。働ける人間は、仕事と仲間と家族を大事にしてしっかりと働くのが良いと思う。かの国の目指す「富貴」には限界がある。我々はその価値観で張り合っても意味がない。
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