その他の属の記録

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更新平成20年9月19日

 

Arpophyllum アルポフィラム属

5種がメキシコから中央アメリカ、ベネズエラ、コロンビアに分布。栽培は遮光した風通しのよい場所で行う。冬季は10度以上保つ。成長期はたっぷりの水と肥料を与えるが、秋からはどちらも控える。植え替えは花後。水苔植え。 代表種  Arpophyllum giganteum

Arpophyllum giganteum Hartw. ex Lindley 1840  アルポフィラム・ギガンテウム

 2004年9月5日渡邊氏よりいただく

 コスタリカ、コロンビア、ジャマイカに産する。春咲き。よく日に当てろとか。ロウソク蘭などといわれている。中温性。遮光60%。花期は晩冬から春。

 2004年の神戸蘭展で大賞を取った種である。某蘭友会で売られているのを見たが、高いものだった。背の高い株を丁寧にダンボールに梱包してくださっていて大変ありがたかった。なんと感謝申し上げてよいやら。

11月7日ゆっくり大きくなってくる。花茎のあとはない。2005年5月4日越冬は出来た。新芽もある。

2005年6月24日新芽が出ては伸びてゆくという状況である。10月8日さらに新芽が出つつ伸びている。12月4日大きいのでケースに入れるのに往生する。

2006年5月5日良く増えるし元気そうだがさっぱり咲く様子はない。

 

 

Chelonistele sulphurea  ケロニステレ サルフレア

2004年10月31日 村上園芸 1600円

1600円もした。ラベルには「swiphrea」とあった。名札のつづり違いはよくあることなので気にしない。フォリドタによく似た香りの良い花があった。また花が出そうな芽があって、珍しく、花もきれいで、香りがよいので購入に踏み切った。おや、ゴンベッサ師匠のDendrchilumsp32とそっくりではないか。

データベースを検索するとChelonistele sulphurea (Blume) Pfitzer 1907がかかる。なお調査中である。

2005年4月10日プラ苗鉢で水はけがわるかったので植え替えた。根はあまりよくまわっていない。新芽が1つみえる。3号素焼鉢に杉皮で底蓋をして、椰子ガラ+ミズゴケ+杉皮で植えつけた。5月4日新芽がある。ひょっとして咲くか。10月9日次の新芽で咲くかもしれないと思いつつ育てている。12月4日花芽が出ると思われた新芽3つは空振りのようだ。

2006年5月5日新芽が育って元気そうだ。

10月11日北海道S氏に異動。

 

Dockrillia ドックリリア属

30種が知られ、18種はオーストラリア東部、10種がニューギニア、ほかニューカレドニアなどに分布する。代表種dolichophylla(かつてデンドロビウムに分類されていた)

Dockrillia wassellii [S.T.Blake] Breiger 1981 ドックリリア・ワッセリー

2004年9月5日豊橋蘭友会1000円

 中高温性。遮光40%以上。北オーストラリアのケープヨーク半島。開花は不定期だが晩春や初夏など。Den.wasselliiで流通。

 買い損なったものが再度出てきたのでつかんだ。バスケット植えで花はない。初めて村上園芸で見たとき「変わったブラサボラですね」「デンドロですぜ」「ええ、これがぁ」と驚いたことがある。いろいろブラサボラそっくりだ。ただ、1000円で手に入れた後、500円に下がったのが残念。読みを誤った。11月7日新バルブが2つばかり増えたか。

2005年5月4日バルブは増えたようだが、はみ出しているので扱いが難しい。

6月22日花芽が2本みつかった。この花芽は長雨がよくなかったのかしけてしまった。10月8日新芽がちょっとずつ育っている。12月4日新芽はよわって茶色くなってしまった。何がいけなかったのかわからないところが情けない。

2006年9月ごろ開花

 

Bollea ボレア属

略号 Bol. 11種がアンデス、コロンビア、エクアドルの熱帯雲霧林の樹上や岩に着生する。 代表種  Bol. coelestis

Bollea violacea (Lindl.) Rchb. f. 1952  ボレア・ビオラセア

2004年9月5日豊橋蘭友会1000円

 中高温性。遮光60%以上。芳香あり。ガイアナ、スリナム、ブラジル産。25から40cm葉6から7枚が扇のように広がる。花は5から7センチ、肉厚で香りがある。中温。夏咲き。

 ボレアがでたといのでつい買ってしまった。4号鉢いっぱいに茂っている。でかいなあ。こんなのどうやってもって帰るのかと買った直後途方にくれた。しかしほしいと思っても売っていないものは貴重である。

 2004年9月11日つぼみを見つけた。10月7日開花。よく考えるとボレアの花を見るのは初めてではないだろうか。見たこともない花をつぼみが出てくるところから咲くところまで観察してしまった。濃いすみれ色をしている。青か?というくらい青っぽい。肉厚で見たこともないような「カルス」などと呼ばれる「なんじゃそりゃ?」という構造物がリップに鎮座している。鯨の口を思わせる。とにかくこんな花は初めて見る。つぼみはあと1つある。そういえば蕊柱がヘルメットというかフード状であることも驚く。たぶんまだ出てこない芳香もひと味違った香りかもしれない。11月7日つぼみの3つ目がゆっくり大きくなっている。

 2005年5月4日あまり元気がよさそうに見えない。10月8日新芽が元気よく育っているが花芽はない。12月4日新芽がたくさんそだって元気そうだ。

 冬にノビル系と同じ扱いをして劇的によわって枯れてしまった。

 

Chysis キシス

略号 Chy. 2種(6種?)メキシコから中央アメリカ、南アメリカのアンデス山地に分布する中型の着生ラン。唇弁に歯が生えているように見える食いついてきそうなラン。育て方、遮光50%以上、12度以上、成長期には水をたっぷり、薄い液肥を施す。落葉したら水はほとんど与えない。春にヘゴ板やバスケットに植えつけるとよい。ハダニに注意。 代表種  Chy. bractescens

 

Chysis bractescens キシス ブラクテスケンス

2004年3月14日 村上園芸

最後の土壇場でもうこれ以上はかごに入らないというところで少々やりとりがあってつかんできてしまった。

中高温性で花期は夏とか。新芽から花芽がでてきていた。昨年のバルブは真ん中が太いという面白い姿をしている。

2004年4月5日開花。花は2週間ほど3つが咲いていた。

素焼鉢2.5号に杉皮+ミズゴケで植えつけた。11月7日今年のバルブが大きくなってきた。

2005年1月29日バルブのくびれた部分が枯れて、昨年の稼ぎを無駄にしてしまったらしい。一昨年のバルブが代わりに太っている。新芽はあるので何とかなりそうだが、生育がよくないだろう

4月17日つぼみが見つかった。

5月18日開花。花は3つ咲いた。

6月7日もらわれていった。

 

Sarcochilusサルコキルス

略号 Sorco. 12種ほどが北、東オーストラリアに分布する着生ラン。属名はギリシア語のsarx肉、cheilos唇、しんべんが肉質であることから。

 

Sarcochilus hartmannii サルコキルス・ハルトマンニイ

2004年3月14日 村上園芸 1000円

 知らない属なので手が出た。しかも花芽つきである。見た目はフウランみたいだ。4月14日開花。あまりぱっとしない。2週間ほど咲いていた。

 2005年1月25日花芽らしいものが見える。これは不発だったようだ。10月8日株は育っているが花に縁がなかった。

 2006年5月5日弱りつつある。プラポットに植え替えということを考えている。

 枯れてしまった。

 

Gastrorchis ガストロルキス

6種がマダガスカル島とうち1種がマスカレン諸島に分布。カランテ属Calantheの近縁。ギリシア語の腹+ランの意味。

 

Gastrochilus japonicus ガストロキルス・ヤポニクス(和名 カシノキラン)

2004年3月14日 村上園芸 398円

なんじゃ?カシノキラン?。ポケット事典を持っていたおかげで素性がわかり手が出た。台湾と日本の暖地に自生する単茎性蘭。花期は夏。

5月9日開花。ものすごい数のつぼみであった。11月7日夏に日に焼けたのか葉がたくさん落ちてあわてた。

2005年5月4日葉のない状態になってしまった。結構難しい。

6月10日静岡市K氏に贈った。

 

Jumellea ジュメレア属

40種マダガスカル、コモロ、マスカレン諸島、アフリカに分布する着生ラン。アングレクムに似ている。属名はフランスの植物学者Jumelleにちなむ。育て方はほぼアングレカムに準じる。

Jumellea arborescens H. Perrier 1938 ジュメレア・アルボレセンス

2004年1月25日村上園芸(DiK三田店)1000円 

蕾がある。中高温性らしい。

Jumellea alborecens とラベルに表記されていたがJumellea arborescens H. Perrier 1938のことらしい。通称「The Tree-Like Jumellea」といい、そういう姿をしている。マダガスカルの中央標高1400 mのあたりに着生岩生するという。

2004年2月1日開花。2月7日あるかないか分からない程度の香りを感じる。優美な姿である。

2月20日ごろ、先の花は終了し、かわりに新しい花芽を見つけた。これが開花して見事に咲いた。

8月1日花芽だろうか?。8月11日開花

2005年10月8日株は元気そうだがさっぱり咲いてくれなかったなあ。

2006年4月22日根がわらわら鉢の外に出るさっぱり咲かなくなった2.5号素焼水苔を3号プラポット椰子殻下敷、水苔にして植えつけた。

夏に開花してくれた。

10月11日北海道S氏に異動。

 

Aerangisエランギス属

略号 Aergs. 50種ほどがアフリカ、マダガスカル、スリランカに分布。育て方はアングレカムに準じるが湿度をより高めに保つ。

Aerangis hildebrandis エランギス ヒンデブランディス

2004年1月25日村上園芸(DiK三田店)800円 

2号プラポットにはいった小さい植物だが、もう花芽が出ている。橙色の花がついていたようだ。

4月12日開花。猛烈に小さい花だがくっきりと蘭の花として主張している。1ヶ月ほど咲いてくれた。

8月16日花芽らしいものを2つ見かけた。11月7日どうもそれらしいものが見えない。

2005年1月25日花芽が長くなっている。3月16日開花。1ヶ月近く咲いていた。10月8日つややかな葉がついて元気そうだ。

2006年4月30日植え付けが悪かったのか乾いたのか枯れてしまった。

 

Coeliaセリア属

メキシコからパナマ、西インド諸島に分布する常緑性の着生ラン。

Coelia bella (LEMAIRE) RCHB.F. セリア ベラ

2004年1月25日村上園芸(DiK三田店)1500円 

かつてはBothriochilus bellus LEMAIREという名前で出ていた。かみさんの指名手配を受けていた株である。売っているのを見たことがないので握り込んでしまった。

2004年5月29日花芽らしいものを見つけて一週間ほどになる。実は新芽で、これが育った頃に花が出るらしい。11月7日変化ないなあ。

2005年1月29日変化ないなあ。4月10日4号素焼鉢だったものを広すぎるとみて植え替えた。バックバルブをとった。活きの良いバルブが2つみえる。3号素焼鉢に杉皮で底蓋をして、椰子ガラ+ミズゴケ+杉皮で植えつけた。

6月ごろ新芽が出てきた。10月9日よい感じに育っている。12月4日結局泣かず飛ばずであったか。

2006年5月5日元気そうだ。

2007年8月4日元気そうだ。

 

 

Amitostigmaアミトスチグマ属

 

Amitostigma keiskei (Maxim.) Schltr. イワチドリ 

ヒナラン属・岩千鳥は高さ5〜15cm、地中に細長い円筒形の塊根がある。リップの姿が「千鳥模様」そっくりであることから名が付いた。本州中部と四国の水際の岩、日陰に生える。

2003年5月18日花信にて開花株を500円で購入。

初めて見てから1週間じっくり調べてから購入した。しおれるまで4日ほどだったか。花の終わりかけを買ってきたものらしい。

2004年4月10日に開花してくれたがほどなく根元から枯れてしまった。

 

 

Pholidotaフォリドタ

 (Pholidota:ファリドタ):30種ほどが熱帯アジアを中心にインドからフィジー諸島への広い範囲に分布する着生ラン。属名はギリシア語の鱗片状の、による。花茎をつつむ葉の形による。栽培はほぼデンドロキラムに準ずる。

 

Pholidota chinensis フォドリタ シネンシス

2003年5月18日花信にて800円で購入。

至近距離にある園芸店花信であきらかに蘭科と思われる、バルブ、つややかな葉、匍匐茎、新芽と花芽がある3号鉢が園芸トレイに20個ほど並んでいた。「ホドリータ」とカタカナで書かれたラベルがついている。花芽の形や葉の様子からこれは持っていない属の蘭だと直感した。「ホドリータ」ではさっぱりわからないが、名前からしてなにやら南米の蘭の雰囲気がある。

800円のその株を買うとき南米産ですか?と聞いたところ店の人もわからないとのことだった(店員がよくわからないものを売っているというのはどこの園芸店でもあるから気にはしない)。

帰って調べる。「ホドリータ」というとつづりはHoかPhoで始まるはずだ。簡単にラン属データベースでつかまった。

文献をあさると3冊に記述があった。「洋ランポケット事典」にはフォリドタで記述されている。この本に載っていると言うことは育てやすいランのように思えて安堵する。セロジネの近縁と言われるとなるほどよく似ている。特徴などからPholidota chinensis (中国南部、バルブは3〜6cm、2葉を頂生。葉は長楕円形8〜15cm、花茎は下垂し、長さ10から15cm。2列に10から20花をつける。花は幅1.5cm白色半透明、花期は春、中温性)と思われる。こういう珍しくもかわいいランをみるとやはり手が出てしまう。

2003年5月30日開花。白いかわいい花であった。6月9日頃まで咲いていた。

9月21日育ったバルブの透明感、革質の葉が美しい。

2004年2月7日ガラガラヘビのしっぽみたいな花芽が2つでている。新芽は他にもある。

3月18日開花。小さいなりに見事だったが、2週間ほどの開花だった。

6月ごろ新芽がわらわら出てきた。8月16日新芽は育ったが、花は出なかった。株が一気に大きくなった。

2005年1月29日すごい数の新芽で莫大咲きそう。4月27日開花。

6月7日堺市H氏に贈った。

 

Bifrenaria(Bif.)ビフレナリア

Bif. harrisoniae var. alba ビフレナリア・ハリソニエ 変種アルバ

 2005年6月8日 静岡市K氏より寄贈される

新芽付。椰子ガラ植えになっている。9日に少々ぐらぐらしていたので、好みの杉皮底、ミズゴケ単用で素焼鉢2.5号に植えかえた。10月9日バルブが育って新芽が出てきた。

 

Bif. harrisoniae ビフレナリア・ハリソニエ 

 2007年5月20日 I氏より寄贈される

 2007年8月4日大きな鉢3.5号にバックバルブばかりが一直線に並んでいたのを植え替えた。新芽が出てきたので植え替えることにした。古いバックバルブは取ってしまう。2.5号リサイクル素焼鉢に杉皮、ヤシガラ、ミズゴケの順に入れ、株の根をミズゴケで巻いて植え込んだ。

 

Bif. harrisoniae? ビフレナリア・ハリソニエ?‘岩国’

2002年1月3日 岩国の園芸店にて300円で購入。

見切り品でどうもリカステのような格好をしている。活動中の唯一葉っぱのついたバルブは3センチほどで、バックバルブもそのくらいの大きさだ。だが、少し離れていやに巨大な12cm級のバルブがまだ生きている。別の種類を寄せ植えしたのかもしれない。理解に苦しむシダが生き生きと生えている全く変な鉢である。3月23日に植え替えをした。どうも3種類のリカステが寄せ植えされている理解に苦しむ鉢だった。バークとミズゴケがちゃんぽんであった。3種のうち小さなバルブのもの1種のみが葉があり芽があり根があり、ほかは残骸だった。しかしこれは本当にリカステなのだろうか。セロジネという気がしてきた。

成長しつつあるバルブの特徴「4稜、1葉を頂生」などからどうもビフレナリアBifrenaria (Bif.)12種がブラジル南部に分布する常緑性着生ラン)らしい。それもハリソナエにみえる。

10月17日バルブの基部に芽を見つけた。花芽か葉芽かわからない。

2月22日葉芽だった。元気に育っている。窮屈そうに見えたので3月2日に3号鉢に植え替えた。4月3日かなりよい感じに育っている。5月9日根元が2カ所膨らんでいる。ひょっとして花芽という期待はある。5月30日新芽が出てきたのでまた来年と言うことだろう。どんどん大きくなる。9月20日葉が大きく育ち大きなバルブが太りつつある。来年には花が見られるだろう。

2004年2月1日葉もバルブも立派だがまだ何も出ない。2月7日芽らしいものがみえるような気がする。結局葉芽でそのまま大きくなった。11月7日新芽が巨大化したなあ。来年こそは咲いてくれるか。

2005年1月29日株は大きくなったが、変化なし。5月4日変化なし。10月9日大変大きくなった。葉もつよい。

 

カタセタム Catasetum (Ctsm.)

70種が中南米の熱帯に分布。コーン状のバルブが目立つ。属名はギリシャ語のkata(下の)+ラテン語のseta(突起)からなり、雄花の蕊柱の下部にある2本のアンテナ状の突起に由来する(というがまだ見ていないのでわからない)。

台湾の珍寶蘭園がナゴヤドームの国際蘭展に出展しており、そこで3つ1000円のものを購入した。なんでこんなに安いのだろう。写真いっぱいのカタログまでくれた。形も葉っぱも珍妙で、実に愛らしい。葉っぱが薄いので日焼け注意かとおもわれたが、よく日に当たっていた割にいたまずにすくすくと育った。雄株、雌株に分かれるという驚くべきランだ。雌株はこれが花かというほど奇妙な「タコ星人」のような花をつける奇花だ。雄花には花粉を吹き出すスイッチがあるというからたまげる。花の開花期間は比較的短い。

Ctsm. fimbriatum  カタセタム フィンブリアツム

2001/03/21名古屋蘭珍寶蘭園にて333円。原種である。ブラジルなど熱帯アメリカに広く分布しているという。

付属の写真によれば点々が全体にある。びらびらしている。バルブが直径1.5cmと小さいコーン型。新芽が5月20日に確認されたので出足が遅い。

7月にはそれなりの大きさの葉が成長していた。バルブがどうやら買ったとき以上に大きくなるというようなことはないというのが葉の大きさをみて想像される。10月にはたくさんの根が上に向かって生えてきた。そのまま葉をつけて越冬し、まるで変化がない。4月17日職場に出向。4月26日に芽を見つけ、肥料を与えた。しかし、その夜本で調べてみると開花期が春から夏とあり、ひょっとして、と思わないではない。バルブが本のいう12〜20cmよりずいぶん小さいのでまだまだかもしれない。

2003年4月26日新芽が出てきた。例年になく大きなバルブが出てきた。

9月12日バルブは完成しているのでここから乾燥させてみよう。9月20日なにやらバルブが柔らかくなっているような。大丈夫だろうか。

2004年2月1日なにもでない。

5月29日2.5号素焼鉢に植えられていて、鉢の大きさが適正なのか年々バルブが大きくなり、購入時の3倍、体積で27倍程度におおきくなっていた。新芽は3cmほどと、出遅れてはいるが適正な生育状況である。コケの交換を念頭に同じサイズと新品の素焼鉢にミズゴケ+杉皮で硬めに植えつけた。

8月15日花芽らしいものがみえる。

10月10日開花。大変奇妙な花であった。かおりもよい。11月7日そろそろくたびれてきた。なんと寿命が1ヶ月もあるのか。たいしたもんだ。

2005年5月4日新芽が1つある。6月に2つになった。10月9日1つがだめになり、1つはバルブが完成したが花芽はない。12月4日今年は空振り。

2006年5月5日新芽もなくあまり調子もよさそうに見えない。

2007年6月18日大阪府堺市H様へもらわれていった。

 

Ctsm. Jumbo Polar  (Ctsm. Rebecca Northern 'Grape Fruit Pink' × Ctsm. viridiflavum 'Green Gem') (JB620)

2001/03/21名古屋蘭珍寶蘭園にて333円。付属の写真によれば展黄色い花。中心部がさらに黄色。バルブが直径3.5cmと太いコーン型。多数重なった葉っぱは分かれながら広がる。リカステに似ている。大きな葉っぱである。10月にはたくさんの根が上に向かって生えてきた。

2002年3月5日、何かが根本から出つつあるのを見出した。4月17日その何かはずっと正体がわからないが時期的に葉芽であろう。反対側にもう一つ芽が出てきた。その後活動が停止した。

今頃気がついたのだが、Rebecca Northernは有名な交配種で、冬から春に咲くという。8月18日バルブはほぼ昨年並みの大きさになっている。

10月18日側面に腐ったような茶色の部分がある。バルブが腐らなければよいが。

2003年2月2日頃なにか芽が出てきている。2月22日葉芽だったことがわかる。一ヶ月昨年よりスタートが早いと思えば今年の秋こそは花芽を出すよう努めたい。まあ、この株の草姿は素晴らしいから花無しでも楽しめるのだ(とおのれを慰めて)。気長にやろう。4月27日なかなか大きくなっている。翌28日トレイで運搬中に落して葉を痛めてしまった。あーあ。ここ2年観葉植物だったのでこれはまずい。

6月14日例年より展開が早いようだ。前倒しにバルブを完成させよう。

9月12日バルブは完成しているのでここから乾燥させてみよう。

2004年2月7日一ヶ月前からみえてきた芽が少しだけ伸びてきている。

5月29日この株は毎年新芽は1つだった。今年はなぜか立派なものが3つも出ている。コーン状のバルブが新旧あわせて5つある。このうち2つを引っこ抜いて、活きのよさそうな方をバルブふせする。根が多いので元気なのだろうが、コケは腐っているのか臭いが悪い。古い根を掃除しつつ、コケを抜き取る作業が大変である。1まわり小さい素焼鉢3.5号に入れてみると、バルブ3つ新芽三つでえらく姿が好ましい株になった。来年はやってくれそうな気がする。11月7日葉が黄色く取れ始めている。どうだろうか。水を切って寒さに当てる。

2005年1月29日変化なし。5月4日新芽は3つある。10月9日バルブが大きく完成して葉が落ち始めたが花芽はない。12月4日今年も空振り。

2006年5月5日新芽もなくあまり調子よさそうに見えない。冬場寒かったのがこたえたか、うっかり寒い場所に置いたかで弱ったらしい。その後枯れてしまった。

 

Ctsm. Jumbo Eden  (Ctsm. Rebecca Northen 'Grape Fruit Pink' × Ctsm. barbatum 'Golden Sand')

2001/03/21名古屋蘭珍寶蘭園にて333円。

付属の写真によれば点々がある。びらびらつき。バルブが直径2.5cmのコーン型。多数重なった葉っぱは分かれながら広がる。リカステに似ている。

7月中旬に夕立に伴う強風で棚が倒れ、鉢が割れてしまったので一回り大きな鉢に植え替えた。つやつやした元気そうな根が鉢底いっぱいに広がっていた。10月にはたくさんの根が上に向かって生えてきた。

2002年3月3日、芽が根本から出つつある。花芽か葉芽かはわからない。3月22日、その芽は基部に根がでつつあることがわかり、新芽らしい。新芽だと鉢の端になるため植えなおした。

2003年2月28日ごろ芽がでてきた。また葉芽だろう。葉芽だった。

2003年10月19日かなり以前から花芽らしいものが見える。

2004年2月1日その芽はとちゅうでだめになりそれっきりであった。

5月29日3号鉢だが、空き地が目立つ。どうも根腐れが進行しているのか新芽に勢いがない。かっさばいてみるとふがふがだった。不振の原因が見えたような気がした。2.5号素焼鉢にミズゴケ+杉皮で硬めに植えつけた。

 2005年1月29日変化なし。10月9日よい感じに育ったが花芽はない。12月4日今年も空振り。

2006年5月5日新芽もなくあまり調子よさそうに見えない。冬場寒かったのがこたえたか、うっかり寒い場所に置いたかで弱ったらしい。枯れているように見える。その後枯れてしまった。

 

Ctsm. Rebecca Northern カタセタム・レベッカノーザン

2005年6月7日 堺市H氏より寄贈される

 有名株ですねえ。香りがよろしいとか。10月8日新芽は2つ育ったが、生育が思わしくなく、葉が折れて現在に至る。12月4日来年がんばろう。

2006年5月5日新芽もなくあまり調子よさそうに見えない。冬場寒かったのがこたえたか、うっかり寒い場所に置いたかで弱ったらしい。枯れてしまった。

 

エリア Eria

Eria pachystachya エリア・パキスタキア

2004年10月24日明幸園480円

 かみさんがこれがいいというので、まあそういえばええかんじだなあ、と手が出た。セロジネ風の葉とバルブがあり、葉の付け根の下あたりから花茎が出ているのが珍しいと思った。花が散るのは早い。

 2005年9月19日2花茎で開花Eria pachystachya。あまり長くは咲いてくれない。

 2006年株分けをしてから花芽がみつかったがしけた。

 

Eria javanica エリア・ジャワニカ

2004年10月31日 村上園芸1000円

これもたいそう香りの良い清楚な花だ。香りは結構強い。

Eria bractescensという名前が付いていた。ゴンベッサ師匠がEria bractescens持っておられた。あら、似てもにつかないねえ。Eria. javanicaらしい。

 4月13日葉が痛んでおり、なにやらプラポットぐっしょりというのがあぶなげに見えたのでさばいてみた。根のめぐりはよろしくないようだ。3号素焼鉢に杉皮ふたをして、まだ新しかったミズゴケを再利用して植えた。

 10月8日花芽がでてきた。15日開花。

 2006年5月16日北海道S氏に異動。

 

Eria reptans オサラン(筬蘭)

 2001年7月28日岩国市の園芸店にて300円

変な蘭に目がないうえ、花が終わったもののたたき売りが安かったのでかってしまった。見たところデンドロの仲間かと思ったが別属だった。冬に葉がおちるという。11月に葉が黄色になり、枯れてしまったように見える。大丈夫だろうか。

2002年3月8日ひからびたような長さ10mmほどのバブルの先端から緑色の芽が出てきたのを見出した。素焼き2号鉢に植え替えた。8月18日思えば今年は不発だったか。

2003年6月14日シースのようなものが見える。今年は咲きそうな気がする。

7月5日開花。あまりにも小さい花である。バルブの2枚の葉の間から白いものが見えたと思った翌日に咲いていた。たぶん2日くらい咲いていたのではないだろうか。

2004年7月5日開花。うーん、いつもこんな調子か。10月12日堺市H氏にもらわれていった。

 

セディレアナゴラン:名護蘭)Sedirea

一種一属。エリデスの近縁。香りが有名。カトレアと一緒に育てている。

Sedirea japonica (= Aerides japonica) 和名 ナゴラン(名護蘭)

2002年3月16日沖縄の仲里園芸より通販で購入。1500円。

へご板つきのものを初めて購入した。へご板に根腐れなし、という。変な話だが、へご板に興味を持ってしまう。開花まで2年かかるという。でもまあ来年の夏には咲きそうな気がする。香りを是非とも嗅いでみたい。葉と根が美しいことで定評がある。

6月2日順調に生育している。ビニールタイをはずした。2株が小さなヘゴ板についているので、同時に開花した場合、受粉するというようなことにならないだろうか。一株は子房の出来る様子を観察できるかもしれない。まあ来年の話だ。

あまり成長はよくないと思いつつ冬になった。コナカイガラムシがよくでてくる。こまめに水鉄砲で撃ち落とす。水をしっかりやるようにしたところ1月頃に葉がでてきた。コナカイガラムシがなお出るのでマシン油をかける。一時効果があるようだ。そのご石灰硫黄剤もかけたが、そのころにはマシン油が効いたのか見えなくなった。根がダメージを受けたのかあまりきれいに見えなくなった。この一年あまり大きさも変わらずにまた越冬できた。

6月14日外に出してしばらく小さい方の株が弱っているように見えたが持ち直したようだ。開花は購入時言われたように来年2004年らしい。

2004年2月1日上下にある2株のうち1株があかんようだ。夜は戸棚に入れるようにした。それでも上下2株の上の株がしおれてしまった。これはもう辛抱たまらずヘゴ棒ごと素焼鉢に植えつけた。2月22日かなり持ち直したように見える。水不足だったのだろうか。5月29日元気そうである。来年に期待しよう。11月7日葉2枚でかわらず。

2005年ばったに葉をくわれたりしてじわじわよわり、10月7日枯れてしまった。

 

プレイオネ Pleione (Pln.)

ネパール、タイ、中国、台湾の高地の岩や樹木に着生している。ほぼ球状のバルブをもち、葉が1ないし2枚てっぺんにつき、毎年新しいものができる。花は草丈にくらべて大きい。

2004年8月22日植え付けか、夏の酷暑か、すべて枯れてしまった。

 

Pleione maculate プレイオネ・マクラタ

 2005年12月4日 ロイヤルホームセンターにて200円で購入

 ブータン、シッキム、アッサム、ビルマ、タイ、中国南部の標高1500-2500mに分布する。サーカスのテントのような上部が扁平で側面ですとんと落ちる形をしたバルブをもち、基部から花芽が出て秋に開花する。クール系のプレイオネとみた。

ロイヤルホームセンターで2週間前から目をつけていた「ヒマラヤトキソウ」789円の花終わりが200円で出ていた。しおれた花が3つばかりついていたものをつかんだ。

2006年5月5日大きな葉が育っている。夏を乗り切ってくれればいいが。

2006年9月1輪だけ開花。多くつぼみがあったが、あつさのためかしけてしまった。

2007年8月4日 昨年多数のつぼみを出しながらも暑さのためか1輪しか咲かなかったという苦い経験がある。葉が枯れたのはバルブが完成したからだろう。見れば完成したバルブに新芽がいくつもある。どうもこれらのバルブは分けておいたほうがいいらしいようなことを本で読んだ。バラしてみると6個になった。小さいプラポットを用意して、ヤシガラを下に入れ、上にミズゴケを置き、ミズゴケでバルブをくるんで植えた。葉がないのだし、涼しいところが良かろうと日の当たらない隣家との間の通路にトレイを置いてマスデバリアとともに置いた。この通路はものすごくよく風が通る。常に風があるというくらいの涼しい場所である。夏場日があたるとよわるくらいのマスデはもう夏休みとしてこういうところにおいてしまう。Pleione maculate6株になったのは恐ろしいが、この時期に下手な植え替えをしたため全滅してしまうかもしれない。

9月2日つぼみが大きくなった株は3つある。昨年よりはずっとよろしい。うまくいった。

 

Pln. formosanaらしい

2002年4月20日錦幸園にて530円で2球購入。

購入した店は山野草をよく扱っており、蘭科ではこれまで「スズムシソウ」「エビネ」「ウチョウラン」「サギソウ」などを見かけてきた。「トキソウ」と大書してあるどう見てもPln. formosana の写真のついた球根を売っていた。はて、前にトキソウを見たときにはもうすこし地味な花だったが、などといぶかしく見ていた。その球根はごくよく見かけるパッケージに入っている。だが会社名が書いていない。ただ、内容物の球根、すなわちバルブが緑色で美しかったため買ってしまった。芽が2つ出ており、根っこもみずみずしい緑色で美しい。植え付けが10月から3月とあるのに4月にふてぶてしく売っているのであった。ちゃんと咲くのかどうかいぶかしい。水苔で植えろと書いてあるので他の蘭と共通して扱うことにした。ラベルの写真を手持ちの資料と照会したところどうみてもトキソウ(Pogonia japonica)ではない。ただ、花の色合いと形は少しばかり似ていなくはない。葉っぱ以外に出てこないので今年は不発らしい。鉢の中でしおれたかも知れない。

2月15日頃調べてみるとバルブがあった。調べたところ、塊根ではなく、バルブなので、これをこれまでのように水苔に埋めるのではなく、露出させるように植え替えた。2鉢とも新芽が2つずつ出ている。3月8日長さ3cmほどに伸びてきた。

4月7日巻いてあった葉が開いて大きくなってきた。中心部から花が出そうな雰囲気がある。もう一方の鉢は生育が遅れている。

6月14日5鉢すべて花なしであった。がっくりきた。

2004年2月22日もうどれがどの鉢やらわからなくなっているのである。一週間ほど前から新芽が見えるようになってきた。

プレイオネの8月22日すべての鉢があかんようになってしまった。植え付け、水やり、暑さなど、不明な諸事情でお亡くなりになってしまった。

 

Pleione formosana? プレイオネ・フォルモサナ

 2005年4月9日 花工場 280円

  花工場で「トキソウ」の開花株を280円で売っていた。「ううう、これは全部枯らしてしまったやつだ。しかしいい花がついている。このいい花がこの値段か。まあ安いし、いい写真が撮れるだろうから植え付けを信じて再挑戦じゃ」と手が出た。大事にしよう。これまでミズゴケが乾いたのが敗因だったのだろうか。

 案の定良い写真が撮れた。

 6月葉がこれまでになく大きくなっている。これは来年もいけそうだ。10月8日大きな葉で稼いで大きなバルブになった。12月4日大きなバルブのまま越冬。

 2006年5月5日葉が大きく茂った。

 

白花タイワントキソウ

2003年4月21日ロイヤルホームセンターにてかみさんが280円で購入

2.5号鉢に植え付けた。生えたけれど花無し。

2004年8月22日プレイオネのすべての鉢があかんようになってしまった。植え付け、水やり、暑さなど、不明な諸事情でお亡くなりになってしまった。

 

雲南トキソウ?

2003年4月26日ロイヤルホームセンターにて見切り品280円を購入

2.5号鉢に植え付けた。生えたけれど花無し。

2004年8月22日プレイオネのすべての鉢があかんようになってしまった。植え付け、水やり、暑さなど、不明な諸事情でお亡くなりになってしまった。

 

黄花トキソウ

 2003年4月26日ロイヤルホームセンターにて見切り品280円を購入

2.5号鉢に植え付けた。生えたけれど花無し。

2004年8月22日プレイオネのすべての鉢があかんようになってしまった。植え付け、水やり、暑さなど、不明な諸事情でお亡くなりになってしまった。

 

デンドロキラム Dendrochilum

 約100種がタイからニューギニアまで分布する着生蘭。香りがよいものが多い。

Dendrochilum wenzellii デンドロキラム ウエンゼリー

 フィリピン原産。濃緑色の堅い葉を群生し、花茎上部に暗赤紅色の小輪花を穂状につける。冬〜春咲きの強健種。(=Dendrochilum arachnites デンドロキラム アラクニテス)

2002年7月13日明幸園で花無し見切り株180円を購入

1年目:ひょろ長い葉っぱばかりの株である。8月18日新芽らしいものが見えるようになった。いつ見ても成長というのがよくわからない鉢だ。しらずにバルブが増えているかも知れない。

2003年3月21日芽が出ているが動きが遅い。バルブが増えただけだ。9月20日状況は同じである。

2004年2月1日新芽は大きくなったが何も出ない。

2月15日植え替えた。こちらはプラ鉢3号からこんもりと生えた苔がみずやりを阻むという状態だった。2年近くたって花がでないことから植え替えに踏み切った。内部の状態がまったくわからない。鉢からはずしてみると根は元気そうだ。苔をとっぱらって掃除した。素焼水苔植えで植えつけた。その後おっことしてまた同様に植え替えた。

2005年1月29日変化なし。春にプラポットに植え替えた。10月5日花穂をみつけ、7日に開花した。

2006年 5月16日 北海道S様に異動。

 

Dendrochilum glumaceum Lindl. 1878 デンドロキラム・グルマケウム 

2004年3月27日明幸園300円(←700円)

先日800円で売られていたものをつかみかけたが、ぐっとこらえたという経緯がある。香りもよく、原種図鑑Dendrochilum glumaceumであこがれていた種であった。5月29日動きがないねえ。8月16日動きがない。11月7日新芽5つ。これはいい感じだ。

2005年1月29日花茎花穂5つで盛大に咲きそう。2月3日開花。大変すばらしい花と香りだった。

鉢がこみあっているので植え替えをした。12月4日今年は空振りか。

2006年9月30日に開花。

2007年1月31日に花茎6本で開花

 

Dendrochilum sp デンドロキラム・SP コビアナムらしい

 2005年9月4日豊橋蘭友会 500円

 ゴンベッサ師匠のお勧め。黄色い花が咲くそうな。大変かわいらしい花芽3本つき。

 大変優美で美しい花が咲いた。長いことさいてくれていた。

 

 

Dendrochilum formosanum デンドロキラム・フォルモサヌム(ホザキヒトツバラン)

2005年11月3日村上園芸(DAIKI神戸北町店) 800円

まあええかんじに花芽が4つもあって、ちいさくて、しかも800円と安い。「ホザキヒトツバラン」と書いてある。「やいやいやいてめえ、ちくしょうこうだっ、ぺっぺっぺ、おぼえてろっ」と、ほざいて人に唾する蘭・・・、というイメージを脳裏に浮かべたがまさかねえ。日本名のついた蘭は少々難しいのではとおもったが、デンドロキラムだからだいじょうぶだろうとこれを手にする。近くに来られた村上社長に聞けばDendrochilum formosanumだという。かえって「蘭」の写真を見てその繊細優美な写真にほれぼれとする。この大著「蘭」でさえ4種(コビアナム、グルマセウム、フィリフォルメ、フォルモサナム)しか掲載していないのでデンドロキラムはまだ認知度が低く出回っているものがSPだらけというのも頷ける。

 帰り道、デンドロキラムの咲いた姿を脳裏に描いていたところ、突如「穂咲一葉蘭」という漢字変換が完了し、あーっ!、とおどろいていた。

 程なくからからに渇いて枯れてしまった。よほど水がすきなのだろうか。

 

Dendrochilum Murakami デンドロキラム‘村上’

2006年12月10日 村上園芸(ダイキ明石EX)

 Dendrochilum filiforme にみえる、とI氏の弁である。バルブの数が多い。

 

 

セロジネ Coelogyne

 約100種が東南アジアを中心にインドからフィジー諸島まで分布する着生蘭。

Coelogyne lactea Rchb.f 1885 旧称Coel. huettneriana

 2002年7月13日明幸園で花無し見切り株380円を購入

俗称The Milk White Coelogyneとか。タイ、ラオス、ベトナム、ミャンマーに分布する着生ラン。新しいバルブの外から15cmの花茎を出し、msukのような香りがある花径5cm以上の花をつける。遮光70%程度。

新芽が2つもある。緑のきれいな姿のよい株で、バーク植えだ。根がよく出ている。花の色は白だとか。

2003年4月7日ほとんど変わらない姿で越冬した。

6月14日新芽4つが目立ってきた。この新芽というやつは全部葉芽なのだろうか。8月28日全部葉っぱだけだったようだ。

2004年5月30日新芽が4つ上がってきたが、今年はどうだろうか。3月ごろバークの表面にミズゴケをあてて浮き上がりを是正したのであるが。

8月1日いまごろ新芽が出てきているようだ。11月7日新芽もあるがよく太ったバルブもある。花芽がでないねえ。

 2005年1月29日やたらバルブや葉は多いが、変化なし。5月4日新芽が見え始めた。出来るだけ強い日光でいたぶる。7月24日いつしか大変な大株になっており、元気そうだが、葉の先が茶色くなったりしている。鉢から引っこ抜いてみるとバークだった。どうも買ってきた状態にほぼ近いものらしい。根のまわりはあまりよさそうではない。バックバルブを容赦なくぶっちぎって適度な大きさにぶった切ると4株になった。よくわからないけれど「オレオレ流」(^^;)で、植え替える。中国産ミズゴケ(再度洗っても水が黒くなった)にリサイクル素焼鉢3号3つ、2.5号1つといういまひとつ意気が上がらない設定である。植え替えた4鉢はなんというか、バルブ、葉などつややかで好ましい。なかなかよろしい。しかし、4株にもなったら後が大変である。とりあえずI氏はもらってくれるそうだ。しかし最近I氏はお見かけしないがどうしておられるだろう。なんにせよよい花に咲いてもらって宣伝しないことには貰い手がない。

把握していないが、I氏、兵庫県S氏、北海道S氏にもらっていただいた。

 

Coelogyne uniflora セロジネ・ユニフローラ

 2004年9月10日村上園芸(DAIKI宝塚店)500円

 インド北部原産の矮性種。強健。開花は夏から秋。

 11月6日開花。良い姿である。

2005年1月29日新芽が5つばかりある。これはかなり増えそう。空中戦になっている。4月16日プラポットから伸び上がっていたのではずしてみると子株がころんととれた。子株を2号、本体を3号素焼鉢に杉皮で底ふたをしてミズゴケだけでゆるめに植えつけた。5月4日花芽らしいものが見える。6月7日開花。さくやいなや堺市H氏に贈った。

 

リパリス属 Liparis

和名:クモキリソウ属。250種がニュージーランド以外の世界の熱帯から温帯に分布する地生または着生ラン。属名はliparos光沢がある、の意味。葉のつやからきている。

Liparis viridiflora リパリス・ビリディフローラ

2002年11月23日明幸園にて見切り品(780円→300円)を購入

花茎が5本も立っていた。しかしぱっと見はさえない。雑草ぽいランである。1月13日新芽が出ているようだ。3月22日新芽がどんどこ出てくる。ダイナミックな蘭だ。6月14日いまのところぼーぼーはえるだけである。

2004年2月1日あまり元気そうにみえない。2月7日植え付けが疑わしかったのでかっさばいてみた。底に素焼の割れたものが詰め込んであるが根は上部にしか廻っておらず下三分の2は機能していない。これは素焼きがよかろうと水苔を取り除いて素焼鉢平鉢4号に植え替えた。5月29日これもうまくなかったようだ。

10月18日開花。バルブの根元が腐りながら立派に開花してくれた。

2005年1月29日なにやら株が一回りちいさくなったなあ。4月3日4号素焼平鉢に植えていたが、一部を残して枯れてしまったため、湿り気が保持される2号プラ鉢にミズゴケで植えつけた。この植え付けが当たり株はこれまでの衰滅から増殖に転じた。

2006年5月5日元気そうだけれど、鉢からはみ出すと弱るねえ。

2006年10月29日開花

 

Liparis nervosa コクラン

2002年11月23日明幸園にて見切り品(400円→200円)を購入

常緑性の地生ラン。花期は6月から7月とか。1月13日新芽が2つ出ているようだ。

3月31日小さな花芽が出ているのを見つけた。色が悪そうに見えるが大丈夫だろうか。

4月25日開花。じみーな蘭だ。株がよわって花もあかんようになり植え替えた。季節もいいから復活してくれるとは思うが。

あかんかったようだ。今年最初のお亡くなりである。とほほ。

 

Liparis griffithii リパリス・グリフィシイ

2004年3月14日 村上園芸 800円

I氏の話では花が緑色で目立たないそうである。新芽2つが大きくなってきている。

新芽二つから花茎が現れた。7月1日開花。まったく緑色をした花である。

秋にも花が1つ2つ咲いていた。

2005年4月3日プラ鉢いっぱいで新芽も多く出ていたため、別のプラ鉢にミズゴケで植えつけた。根もよくまわっていて元気そうだ。

7月25日開花。たくさん花茎がでて開花した。

2005年10月21日 高松市N氏にもらっていただいた。

 

ハベナリア属 Habenaria

和名:ミズトンボ属。略号 Hab. 600種が砂漠と極地を除いて広く分布している。美しい種も多いが、栽培環境が特殊化しているためあまり栽培されていない。鷺草は別属にわかれている。栽培は、地上部がある期間遮光50%。最低温度7から10度以上。成長期はたっぷり水を与え秋からは控え(たっぷり鉢底から流れ出るほど与えるが、回数を減らす)。生育期には薄い液肥(ハイポネックス1000倍希釈液など)を月に2から3回あたえる。植え替えは塊根から目が出る直前の3月中旬から下旬。水苔や小粒の軽石がよく。塊根の先端が隠れる程度に浅く植える。繁殖は塊根で。属名はラテン語のHabena(革紐、手綱)い由来し、唇弁の形からきているとか。

Hab. rhodocheila ロドケイラ

2002年11月23日明幸園にて見切り品(850円→280円)を購入

マレー半島から中国南部に分布。花の色はいろいろあるようだ。本種はピンクだった。花は夏から秋にでる。どうもぬくいところで育っていたようだ。

12月5日プラポットの中を見た。根らしいものがほとんど見られない。水苔も新品同様だ。不審に思いはぎ取ってゆくと、根らしいものはやはりほとんど見られず、塊根が3つほどあった。地上部は枯れてこの塊根で越冬するものらしい。ランと言うよりは、サギソウ、ウチョウラン等同様球根植物という雰囲気である。

3月末頃植え替えをした。塊根3つのうち1つは親のものだったのかしなびていた。2つをそれぞれ2号鉢に植え付けた。4月12日動きがない。大丈夫だろうか。

4月25日芽らしいものがみえる。6月14日2鉢ともまともに育っている。葉がじわじわ大きくなってきた。7月5日水平にじわじわ葉が大きくなる。

8月28日花茎が立ち上がり始めた。なんとなく雰囲気がディサに似ているなあ。9月20日巻いてあった距が下に垂直に垂れてきた。買ったときの色を覚えていないが何だったかなあ。

人様に差し上げたもう一鉢は芋がなくなっていたという。うちのは大丈夫だろうか。

2004年5月30日昨年同様ちゃんと育っている。8月1日まあ大丈夫というくらい立派に育っている。8月16日花芽があがってきた。9月8日開花。昨年並みである。11月7日地上部はなくなり芋だけだから水やりを控える。

2005年6月24日今年は2芽になっている。順調だ。台風の風で痛めつけられて葉がいたんだが9月27日開花してくれた。12月4日地上部が枯れて越冬。

2006年6月5日 静岡県K様に異動。

 

ファイウス  Phaius

50種が東アフリカ、マダガスカル、熱帯アジア、日本の南部、オセアニア、ポリネシア等の広い地域に分布するやや大型の地生ラン。

Phaius flavus ファイウス フラブス (ガンセキラン)

2003年3月21日明石のホームセンターコメリにて598円で苗を購入。

プラスチック鉢か駄温鉢に軽石と赤玉土を等量混合したものに、バルブの基部がすこし埋まるように植えるとか。夏60%とパフィオ、ファレノ並に遮光する。春から秋は水をよくやるが、11月からの寒い時期は乾かし気味に管理する。肥料は固形置肥(月1つ)と液体肥料(週1回水代わり)を与える。3年に1度程度春に植え替え。ガンセキランの語源はバルブがしぶとく硬く残るからだとか。

ほどなく葉が枯れてきた。買ってきた際の植え付けが悪いように思えたため植え替えた。基部に新芽がいた。水苔でバルブが見えるように植えた。6月13日新芽に活動が引き継がれたようで安心した。7月5日十分立派な芽がでた。別の新芽もあり、これで長いつきあいが出来そうである。

2004年5月30日新芽が出ないねえ。8月16日この時期になっても何も出ないねえ。これはアウトみたいだな。11月7日葉がある。まあ大事に行こう。

2005年1月29日変化なし。5月4日まだ葉が生きている。10月10日結局衰弱してお亡くなりになってしまった。

 

ディサ Disa

高難度の蘭と考えられている。ユニフローラなど大きな花の有名種がある南アフリカなどに産する蘭。

Disa Kewensis ‘Artists’ (uniflora ×tripetaloides)

6月29日花工場にて花無し見切り株399円

1年目:夏と開花期は絶対に肥料をやるな、という注意書きがある。unifloraは25℃以下という。ベストは尽くすが、はたして夏を越せるだろうか。

7月28日、鉢底からも新芽が出てきた。こういうのはどうしたものだろうか。気温は34度、夜間はありがたくも24度である。8月18日涼しくなってきている。新芽3つもしっかりしているようなのでどうやら夏を乗り切ったようだ。

2003年2月22日3つ株があるようだ。小さな株もいくつか見られる。

4月7日塔が立つように中心の活動が活発になり背が高くなってきた。3株それぞれ花茎を上げてきている。

5月13日開花。次第にこれはすごいという鉢になってきた。花上がりがよく、育てやすかったという印象がある。花は美しいピンク色だ。

6月15日美しいままずっと、というわけにはゆかないようである。とはいえまだ蕾がある。落っことしていつのまにかおわってしまった。来年目指して夏越しである。

8月28日雨が多かったので夏越しに成功しそうだ。新芽はよくわからない。9月20日1つ新芽を見つけたが、昨年からすると少ないような。

2004年2月1日新芽3つがじわじわ大きくなってきた。2月15日軟腐病らしくすべて根元からやられてお亡くなりになってしまった。調べているとまだ青い葉の下は抹茶色ですでにアウトという状態だった。あーあ。死因は根腐れであろうか。購入後2年近くになるが植え替えをしていなかった。ミックスコンポストに見えたので安心していたのである。また、乾きすぎるのであろうとやたらシリンジしたことがよくなかったのかもしれない。

 

バニラ属 Vanilla

世界中の熱帯に約100種が分布、ブラジル、アフリカ、西インド諸島など。着生、まれに地生する。長さ数mに達す多肉の蔓に楕円形の葉が互生する。花茎が葉の脇につき、多数の花を房状につける。花はカトレアに形が似ており、緑または緑白色で開花は半日ほどとあまり長くは咲いていない。多くの花が連続して咲くため、花期が数週間から数ヶ月続く(熱帯での話)。長細いインゲンのような鞘ができて内部に小さな種子ができる。新旧両大陸に分布しているので、ラン科の中でも早くから分化した属と考えられている。単茎性、に分類されている。

バニラ プラニフォリア Vanilla planifolia Variegata’

原産地はメキシコ、西インド諸島からフロリダ。花は黄緑色、半開性、よい香りがする(それを嗅いで見たい)。成熟した個体は、特定の開花期が無く、年中咲くという。

高温多湿を好み、日に当てて盛夏は遮光する。低温に弱く、湿度が低いと葉の色が悪くなる。冬越しは15度に保つ。室温が低いときには水遣りを控え霧吹きで加湿する。(添付のラベルから)

2002年7月28日花信にて800円で購入

近所にある山野草の店「花信」はラン科の植物が多く、東洋蘭、野性蘭に限らず節操無く洋ランはおろか、こんな「食用ラン」まで扱っていたのだった。ついていたラベルの絵はバニラの花ではなく、なぜかプリンだった。プリンってバニラ使う?。バニラの花の絵はハーゲンダッツのアイスには描かれていたように思う。ほんとにめったに見られない花である。

個体名がついている。葉が斑入りだからついたのだろうか。4号のプラポットの真ん中に25cmのヘゴの柱がたっており、コンポストは腐葉土のようなものだ。見た目は観葉植物の「ポトス」のような。1週間迷いぬいて購入した。

バニラビーンズを一本600円で買ったのは5年も前のことだったろうか。中身は直径3mmの豆が入っているのだと信じていた。バニラはマメ科だと思っていたのである。かみさんにクリームブリュレを作ってもらい、そのバニラ豆はどこに入っているのかと尋ねると、黒い点々がそうだという。みれば大層小さい黒い点がいくつも皿の中に見えた。こんなに小さく切るなんてえらい包丁さばきだ、と当時は感心していたのである。そんなわきゃないわなあ、と今にして思う。

ランをやっているといってバニラにまで手を出す人間をあまり聞かない。きっとつまらないからだろう。胡蝶蘭程度に高温性だからかもしれない。しかし、子供のころから散々お世話になってきたバニラ、あこがれのバニラである。ぜひ育ててみたいと思っていたのだが、これまで売られているのを見かけたことは無かった。東京の新宿御苑でみたものや、沖縄の玉泉洞王国村でみただけである。そういえば咲いているものを見たことが無い。

バニラの香りの主成分バニリンは、ベンゼン環に-OCH3-CHOがついているだけなので、簡単に工業的に作れるものである。安いアイスクリームなどはそれで間に合わせているらしいが、ちゃんとしたレストランのアイスにはバニラビーンズを使っていて確かにうまいような気がする。バニラがいなければ人類はこの素晴らしい香料を知ることが無かったろう。多くの香水にも使われている。バニラは、もっとも重要なランといってしかるべきではないだろうか。

熱くバニラについて語ってしまったが、そのものはちょっとつやのいい観葉植物に過ぎない。詳しくは無いのだが、ポトスとかいうものによく似ているように思える。ああ、ぜひとも花が見たい。そしてできれば種子をつくって(同一個体ではむりか)またあのクリームブリュレを食べたいと思うのであった。

一年目:熱帯産ということは、夏はつよいだろうから窒素肥料をやって株を大きくし、9月ごろにリンの多い肥料で花が出るかもしれない。

8月18日あまり変わらないように見える。成長点が4つぐらいありそうだ。なんともつややかでおもしろい色をした観葉植物である。

1月11日順調なようだ。蔓が伸びた。弱っている様子はない。2月なにやらつるが伸びてきた。すてきな葉っぱなんだけれど虫がうんこを付けるのに閉口する。3月8日なにやら冬を乗り切ったようだ。高温性と聞いていたので無理ではないかと心配していたのである。気がつくとかなり増えていた。株分けの必要を感じる。葉はあまり劣化することなくつやがよい斑入り葉が美しい。これはこれで上等な観葉植物だ。先々おもしろくなる植え方を考案しよう。ヘゴ棒に巻き付かせるなど。

3月21日明幸園でヘゴ棒2本50cm3cm角230円を買ってきて、鉢かけをたくさんつめて鉢に立てた。バニラのつる2本を水苔で鉢にうめこみ、ヘゴ棒に巻き付けた。つるは50cm以上あったようだ。なかなかいい感じの鉢になった。

古い方の鉢はでろーんとつるが垂れ下がってしまっている。新しい鉢も風が吹いてでろーんとさがってしまった。結構扱いが面倒である。

7月末に長いヘゴ棒に巻き付けた。これは活着せず、手当も中途半端で「なにがしたいんじゃ」状態になり失敗。

10月18日だらしなく鉢からあふれ出しているのでこれをかねてから懸案だったヘゴタワー(90cm)をしつらえて巻き付けることにした。長いヘゴ棒を磁器の植木鉢に立て、四隅から石を食い込ませて固定した。ヘゴ棒を持って持ち上げても鉢が落ちない。購入以来ばらしたことのない鉢を引っこ抜く。なんと土に植えてあり、よく湿っていて、それでも多量の根があった。こういう環境にすら対応できるランなのだ。よほど強健らしい。ついていたヘゴ棒から引きはがし、つるをわけてみると5本もあった。2本は2mにもなる。枝分かれはまったくない。根本付近の葉の痛みは少ないことから葉の寿命がかなり長いと考えられる。

すでに水苔で十分育つことが分かっているので、今度は椰子殻チップで植え付けた。大つる2ほん、中つる1本で結構なボリュームになった。小さなつると中くらいのつるがあまった。これを小さなヘゴ棒と水苔で植え付けた。かくしてまた株が増えた。あーあ。これもあげますコーナーにいれた。

2004年2月1日余り変化していない。2004年5月10日北海道S様に異動。

 

ケラトスチリス Ceratostylis

Ceratostylis:ケラトスチリス)60種が東南アジア、インド、フィリピン、ニューギニア、南太平洋の島々に分布する着生ラン。属名はギリシャ語のkeras角+stylis柱、からなる。育て方は、40%遮光、最低温度12度以上、水は十分に与え、乾かさず、湿度も高めに保つ。生育期に薄い液肥を月に2回。ヘゴ板が向く。

 

Ceratostylis retisquama Rchb.f 1857 ケラトスチリス・レティスクアマ

Ceratostylis rubra ケラトスチリス・ルブラの別名がある。フィリピン産。

2003年9月7日豊橋蘭友会500円

フィリピンの固有種だそうだ。高温性の様に思えるが結構強いらしい。リップがえらく小さい。花は年中出るという。

手書きのレシート「浅田」とある。さえない色の花だが、咲き方が珍しいのでつい手が出た。

節毎に頻繁に花が出るらしい。さっさとおわってしまった。

10月16日に返り咲きをした。買って3ヶ月以上経っていないので我が家で世話をして咲かせたとは言い難い。オレンジ色で顆粒状の組織が光って美しい。

2004年2月1日新しく葉がでている。5月29日つぼみらしいふくらみを見た。8月16日いつも期待を持たせるが咲かないねえ。9月6日開花11月7日まだ咲いている。

2005年1月29日大きくて丈夫な株になったと思う。4月17日植え替え時期が来たのではずして2つにわった。根が細い。それぞれ3、2.5素焼鉢に杉皮のふたをしてミズゴケで植え、一方は椰子ガラをつめこんでおいた。1株は6月10日静岡市K氏に贈った。9月24日開花。

2006年ちょくちょく開花。

2007年元気そう。

 

 

ツニア Thunia

 

略号 Thu. 8種がインド北部からビルマ、タイ、中国南部に分布する落葉性のラン。属名はボヘミアのラン収集家Thum Hohensteinにちなむ。栽培は、よく日に当て夏50%遮光。最低温度5度以上。成長期は水も肥料もたっぷり与えるが、落葉後はほとんど与えない。新芽が出始めた春に水苔で小さめの素焼鉢に硬めに植える。

Thunia marshalliana Rchb. f. 1877 ツニア・マーシャリアナ 

ちょっと見かけない夏の蘭である。冬場棒のようになったバルブを新聞紙につつんで保存するようなことを育て方の本で読んだ。その本に載っている蘭は全部育ててみよう、などと思って3年、これで全部揃ったのだった。

うげ、直射日光に当てていたら葉やつぼみを日焼けさせてしまった。それでもかなり立派に開花してくれた。11月7日先週棒だけになったので鉢からぬいて棒だけでおいている。

2005年1月29日変化なし。3月12日新芽が出てきた。葉が落ちるとまっすぐな棒のようになる。コケを取り除いて丸裸で転がしておいた。これを素焼鉢3.5号にはちかけ、杉皮、ミズゴケ+椰子ガラで植えた。枯れた根が支えになってくれる。棒が垂直に一本立っているような変な鉢になった。新芽の生育を見ながら多量の肥料を与える。5月4日新芽が大きくなっている。10月8日ものすごく大きくなったが花はなかった。

2006年5月5日新芽3つが結構育っている。多量に肥料を水を与えて育てている。3本バルブが育ったが花はなし。

2007年2月25日新芽がでて20日ほどになる。乾かし気味にそだてている。9月2日高芽を2号焼き素焼鉢に椰子ガラとミズゴケで植えた。

 

Zootrophion ズートロフィオン

Zootrophion atropurpureum [Lindley]Luer 1982 ズートロフィオン・アトロプルプレウム

Cryptophoranthus atropurpurans クリプトフォランタス アトロプルプランスとラベルにあった。しらん。なんじゃこりゃ、とつかんだ。最初レストレピアかと思う草姿だった。データベースではCryptophoranthus atropurpureus [Lindley]Rolfe 1887 はZootrophion atropurpureum [Lindley]Luer 1982を参照せよとある。これまたさっぱりわからない。調査中だ。どうも聞いたことがない後者らしい。本当に聞いたことも見たこともない珍種である。とここまで書いて、「蘭」を引くと載っていた・・・。属名は「動物園に関係?」とおもったが「野獣」に由来。花は開花せず隙間が空く。その隙間の空いた花が獣の顔に見えるのだそうだ。

2005年1月29日買ったときからほぼ変化なし。6月24日まあ新芽はあるか。10月8日咲かないねえ。

2007年2月25日変化なし。

 

Grammatophyllum scriptum var. citrinum ‘Hihimanu’ グラマトフィラム・スクリプタム 変種シトリナム ‘ヒヒマヌ’

 2005年6月8日静岡県K氏より寄贈

 有名原種で、よくでまわっている。巨大なバルブに新芽がある。シンビジウム並みにでかい。ヒヒマヌというのはハワイの通りの名前みたいなことを聞いたが。高温性。こりゃ大変かも。

6月11日素焼鉢4号鉢に杉皮ふた、椰子ガラ+ミズゴケで植えつけた。10月8日あまり元気ではない。なんだか難しい。結局お亡くなりになってしまった。

 

Spathoglottis affinis de Vriese 1854 スパソグロッティス・アフィニス 

ミャンマー、マレー半島、ジャワ島、中国、600-1000mに見られる小型、落葉性、低中温性の地生種。小さく扁平なバルブが地面の浅いところにある。バルブごとに長さ30cm、幅3cmの4枚の葉をもつ。夏から秋にかけて30-70cmの花茎を伸ばし、12個ほどの黄色い4cm程度の花をつける。花のある時期葉を落とす。異名: Spathoglottis lobbii RCHB.F.

2005年4月17日I氏より球根をもらう。

2号プラ鉢に杉皮を下に詰め、ミズゴケをいれ、その上に扁平な500円玉大の球根をいれ、上をミズゴケで覆った。10月8日よく繁っているが、この先がわからない。11月19日開花(第一回)。根元から細い花茎を出してこれが30cmも伸びて多くの花をつけた。見事である。

2006年5月5日新芽が現れてきた。11月25日つぼみつきの花茎が一本あがってきている。

2006年12月25日開花。2007年2月11日再度別の花茎から開花。

 

Spathoglottis ‘Hybrid Pink’ スパソグロッティス‘ハイブリッドピンク’

 2005年4月2日 神戸らん展 仲里園芸 500円

ほかに目に付いた「コウトウシラン」とあるスパソグロッティスも買った。しかしあとで「Hybrid」とだけあって、要するに名無しである。よもやスパソグロティスに交配種でしかも名無しがあろうとはおもっていなかった。まあ面白い属なので大事に育てよう。10月8日よく繁っているが、この先がわからない。

 

Epigeneium エピゲニウム

Epigeneium treacherianum エピゲニウム・トリーチェリアヌム

2005年8月24日 広島市植物公園にて200円

別名エピゲニウム・ライオニーlyonii。フィリピン、カリマンタン島原産。花期は初夏。ミズゴケ固めで素焼鉢に植えるとのこと。

ベアルート分株を購入。新芽でずに冬に枯れてしまった。

 

Neobennthamia gracilis ネオベンサミア・グラシリス

2006年6月4日静岡のK様よりいただいた。

よくみる原種。東アフリカ産でポリスタキアの近縁の地生蘭で、花は周年とのこと。

2007年4月ごろに植え替えた。

 

 

Pollardia pterocarpa [Lindley] Withner & Harding 2004 ポラディア・プテロカルパ

西部メキシコの標高550-2200m程度の森の斜面に着生まれに岩生する中高温性種。楕円形のバルブに2−3葉を頂生する。新らしく成熟したバルブの葉の間から15cm程度の花茎をのばし花径2cmの4-12花を同時に開花させる。花期は周年。

2006年4月9日 村上園芸(DAIKI神戸北町店) 800円

バルブ3本に花茎3本。かわいい花がついている大変姿の好ましいミニ蘭だ。

 2007年2月22日開花。花茎2本。

 

Cocrianthes discolor ‘Lil’ AM/AOS x amazonica ‘Best’

 コクリアンテス ディスカラー‘リル’x アマゾニカ‘ベスト’

2006年7月30日明幸園 1000円

珍しいものがあるな、と手が出た。昨今1000円はちと思い切った買い物である。本を見ると「乾かすな」とある。

2006年12月9日開花。花の持ちがよい。

2007年8月開花

 

ベニシュスラン ベニシュスラン 

2006年7月30日村上園芸 ダイキ明石EX

ベニシュスランというものを手に入れた。株の高さが2cmだが、花が2cmほどある。株に比べ花がやたら大きい。60%以上の遮光で、年中水を切らさず、年一回必ず植え替えること、という指導をいただいた。いつの間にか枯れてしまっていた。

 

 

 

   ミヤマウズラ

 2007年7月28日 明幸園 480円

 シュスランぽい雰囲気の葉っぱにシュスランぽい花茎が伸びていた。花はこれから咲く。

 

 Oberonia オベロニア 

 2007年7月28日 明幸園 380円

 棒状の葉5cmがいくつかでていて、付け根から毛虫状の花房が4cmほど出ていた。

 

 

Cyc. barthiorum ‘Pink Dove’ キクノケス・バルシオラム‘ピンクドーブ’

2006年12月10日 明幸園 400円
 小型のキクノケスで、葉1枚のこったバルブ1本なので少々たよりない。まあ裸バルブを大事に扱う。

2007年9月2日花芽らしいものがぽっこりでてきた。

 

Stenocoryne secunda ステノコリネ・セクンダ

 2008年7月26日 村上園芸(明石ダイキ) 

 円錐形のバルブに、革質で長さ15cm幅4cmほどの船型の1葉を頂生する。バルブの基部から20cmの花茎をのばし、7輪程度の黄色ないし橙色の2cm径の半開きの花をつける。

 バルブの形といい、妙なところから花茎が生えてくることといい大変好ましい。

 

 

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