蘭馬鹿日誌2005年10月-9月および更新記録
ランのよしなしごとをつづる。下に行くほど昔
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2005年
10月31日(月)
変なもので、出し入れをして蘭を手にうろうろしながら生活していると、なにかと愛着がわいてくるもののようである。力強く茂ったパフィオの葉を眺めながらなんときれいな葉なのだろうと感心してしまうこともある。
Ceratostylis retisquamaの花を光をすかすと砂金石のように輝いてきれい、という話をこの株を気に入っているかみさんから聞いてやってみると確かに大変美しい。レンガ色のまあまあの花という認識だったがなかなか鮮烈な輝きを持っている。しばし見ほれていた。
昨日Masd. Rose Marryが開花した。これも姿がよい鮮やかな色の花が咲いてよろしい。
V. ? ‘Ikeda’ が開花するかと思ったが明日以降に持ち越しらしい。これまでのバンダでは花茎2本つぼみも多数で最強の開花になりそうだ。
春にいただいたC. maxima 'Yamadori'が間もなく開花である。鳥の頭ようなつぼみがユーモラスでかわいい。
Lyc. Jim
Riopelleも間もなく開花で、大変立派な姿をしている。
10月は景気がよかったようではあるが、じつは9株の開花とあまり振るわなかった。来月はさらに咲いてくれそうである。
10月30日(日)Masd.
Rose Marry開花
よい天気なので蘭をすべて出し硫酸カリウム一握り、過燐酸石灰一握りを50Lの水にぶち込んだものを与えた(えらそうに分量を計算して書いておきながら自分がやるときは大雑把である)。これをやるようになってから蘭が元気になったような気がするのである。まあたぶん気のせいだろうが。
おお、花芽を待って待っていたDgmra. Winter
Wonderland ‘White Fairy’ デガーモアラ・ウインターワンダーランド ‘ホワイトフェアリー’ に待望の花芽が2本も出てきた。図体がやたらでかいオンシジウム類の交配種で、500円で買ったのはいいがでかいしやたら増えるしで邪魔者扱いされていたのである。分け株が北海道に行ってこっちよりはやく開花していたという「わし嫌われとるんやろうか」という鉢だった。リンカリ攻撃でというとう花芽を出したようである。ひひひひ。これは大きい。
村上園芸がDAIKI神戸北町店に2日から出店を出すそうである。もう欲しい蘭はない、といいつつも蘭があれば見たくなるのが人情である。
カトキチさんのHP 「カトキチ」日記でつかんだ情報として神戸蘭友会の「離宮蘭展」が11月23日(水)〜11月27日(日)にあるそうだ。あそこはいつもすばらしいものが出てくるので見逃せないところである。
Masd. Rose Marryが明日開花予定である。我が家ではマスデ枯れず神話があり、このバリバリクール系の植物はよく花を見せてくれる。Masd. ? ‘Wine Red’およびMasd.’Meikouen’ がつづく。ただ、Masd.’Toyohashi’ だけは毎年よく弱るので北海道の方にもらっていただいた。
子供の小遣い稼ぎで蘭の棚を解体してもらった。そういえば春には組み立てもやってもらった。楽であった。我が家の子供らは小遣い労働制なので(仕事を請け負って仕事量に応じて小遣いをもらう)風呂洗い、皿洗い、タオルたたみなどいろいろとよく働いてくれる。子供がいてくれてよかったとつくづく思う。蘭の棚の跡地はサツマイモ畑同様チューリップ畑になる。初夏にほりあげた球根が莫大あり、昨日この皮をむいて掃除をした。もう買わなくてもやって行けるだけの球根があるのだが、最新のものなどは買っている。
夜になってMasd. Rose Marryが開花した(No.113,新規47)。
10月29日(土)
雨なので蘭は家に引っ込んでいる。
花工場をのぞいたがジゴニシアはなくなっていた。ビオラセアは500円だった。
宝塚園芸サービスでは雨曇りというのに大変香りのよいカトレアをみかけたが1900円だった。売れ残りに期待しよう。
蘭・自・慢の大幅改定が完了。手をつけてから1年くらいかかったような。ファイルが400近くあるがアップロードできるのだろうか。
アップロードはなんとか完了した。すごい量だった。ページの作り手としては「どこまで非常識なページがつくれるか」というところに主眼をおいて趣味に走っていたのであるが、この蘭・自・慢はほかに何かに使えるのだろうか。初心者がうっかり手に入れた正体不明の植物が蘭であったとして、それがどんなもので、どんな育て方をするのか、写真で探せる、というふうに使うのではないだろうか。
出来てみるとモデムでもなんとかみられる。
10月28日(金)
ほぼ一週間出し入れ生活をしていたなあ。
蘭自慢の大幅改定に着手。
10月27日(木)胡蝶蘭全部に花芽
開花した3株のほか、花芽が伸びているものまで4株は原種胡蝶蘭で交配種とちがい妙な時期に咲いてくれる。交配種は気温が23度を切るこの時期に花芽が出るちゅうことになっている。探してみると手持ちの4株Phal. Musashino x Hakuhoh-Shiranami 、Phal. 'YellowGreen、Phal.‘Ikebukuro
5’、 Phal.'Arima'、すべてに花芽が出ていた。かように胡蝶蘭というのは大変に律儀な蘭である。開花は2月以降だろう。
10月26日(水)L.
purprata var. voxo violetaにつぼみ!?
Lc. Aloha Case ‘#32’× C. intermedia var.
delicateにつぼみがでてきた。カウントしてみるとバンダ2株、リカステ、デンファレ2株、カトレア2株、オンシジウム3株、マスデバリア2株など、つぼみだらけになってきたようである。花茎も続々とあがってきている。Phal. Musashino x Hakuhoh-Shiranami 、Onc. Twincle、に花芽が出た。ちゃんと見ればまだまだ見つかりそうである。
そこへもってきてでかいシースのあるレリア パープラタにつぼみの陰がみえた。結構大きくなっている。この時期花がでるわきゃないだろうと観察していなかったのだが結構大きいところを見ると咲く可能性がある。
Blc.
George King ‘Serendipity’ AM/AOSはほぼ開いたというところである。これからどれほど大きくなるのだろうか。
開花中のデンドロキラムSPはなかなかうっとりものである。2号鉢から大きな花穂が3つも垂れている。色はほぼ白といってよい。花穂にあまりひねりが入らないようだ。
Ceratostylis
rubra が再開花した。
年中花だらけで花なれしてしまい10株ほどの開花があたりまえになった昨今だが、ふと仕事の合間に見る花や、くつろいでいるときに見る花は格別である。
10月25日(火)Blc.
George King ‘Serendipity’ AM/AOS開花
Blc. George
King ‘Serendipity’ AM/AOSが開花した(No.112,新規47)。律儀なBlcである。
デンドロキラムSPの花穂3本がそろって咲いている。1本満開の時点で部屋いっぱいに「セロリの香りが」充満したそうである。姿は大変美しい。よく見かけるデンドロキラムかと思って似た雰囲気のデンドロキラムをゴンベッサ図鑑から探すのだがそれらしいものが見当たらない。
10月24日(月)
なにやら風邪を引いたのか調子が悪い。朝えらく寒くて7時で6度だったらしいが何も考えずにランを出して出かけた。通勤中は寒くて往生した。グラマトフィラムの新芽がどれもあかんようになってしまった。もう出てこなかったらアウトである。だがあきらめないぞ。まだ手はある。
10月23日(日)
最低気温がえらくさがったのか寒い上、雨が長時間降った。これを見越して夜のうちにデンドロなどの耐寒性のある蘭も軒下に避難していた。雨は12時間以上降り続いた。これに当てられては蘭も弱るだろう。
本日は庭の芋ほりに知人が助っ人にやってきてすべてほりかえしてくれた。よく耕したのでこのあとの球根畑がつくりやすくなった。バーベキューをして食べ過ぎた。大人8人子供3人がやってくるという珍しいガーデンパーティーであった。
蘭のほうはさっぱり何もしていない。
週明け早々Blc. George
King ‘Serendipity’ AM/AOSが開花しそうだ。
10月22日(土)寒ぅ
最低気温は5℃という日が続くのであった。今夜は冷え込んでいる。昨日職場でエアコンを入れた覚えがあるが、今日は冬の気分である。
Cym. sinense var alba 白花報歳蘭はじわじわよわってきたので、根腐れとみてはずしてみた。根は全滅である。整理してみると2株になった。リサイクル素焼鉢にミズゴケで植え替える。
10月21日(金)Den.
'Kurashiki'開花
Den. 'Kurashiki'が開花した(No.111,新規46)。例年になく株が立派に出来て花が大きい。
Euchile mariae
(Epi. Enc.) エピデンドラム マリエ:プラポット植えなので少々ぐらぐらしています。
Bl. Richard Mueller ‘Orchid Height’ ブラソレリア・リチャードミュラー ‘オーキッドハイト’:ミニカトレア
Liparis griffithii リパリス・グリフィシイ:丈夫な緑色の花がたくさんつきます
Bulb. lobbii バルボフィラム ロビイ:バルボフィラムの代表種です。
Den.
Hamana Lake デンドロビウム ハマナレイク:香りの良い薄桃色の花がよくつきます。バックバルブから出た苗です。
Brassia Longen
Gigentia ブラッシア ロンゲン ギガンティア:やたらたくさん鉢ができたのでもらって欲しい株です。
Maxillaria tenuifolia? マキシラリア・テヌイフォリア:香りの良い花が長く咲きます
Onc. ‘Genki’ オンシジウム 「元気」:もらいものをわけたもの。丈夫な黄色い花のオンシジウム。
Blc. George King ‘Serendipity’ AM/AOSがまもなく開花のようで、つぼみが大きくなった。
10月20日(木)Den.?
'Royal'開花
Den.? 'Royal'が開花した(No.110,新規46)。例年になく株が立派に出来て花が大きい。
朝晩出し入れ生活のはじまりである。今朝の最低気温は8度だった。
リカステにつぼみが増えたようである。咲いたころにはさぞかし見ごたえのある株になりそうだ。
新しい花芽の発見がこのところないので話題に乏しい。種類数を考えれば2日に1度以上花芽を見つけているほどの頻度になっても不思議はない。
10月19日(水)
本日リカステ、オンシジウム、バンダなどを移動した。子供が不注意をしてオンシジウムの花芽の枝を3本もいでしまった。大変気分が悪いのであるが、よく考えると蘭を始めて以来子供が蘭を傷める事件は始めてであった。蘭だらけの我が家にあって子供らがこれまで蘭を傷めなかったことは大変上出来といわざるを得ない。
広い場所にリカステを移すとその雄渾とした姿が実によろしい。なんともいえない結構な葉のすがたである。買ったときからすると大変立派な株になったものである。
夜に庭に展開していたトレイ13個を家に取り込んだのであるが、すばやく簡単に収容できた。なれたものである。
10月18日(火)
寝坊して庭に展開するのをサボった。1日損をした。しかし夜に強風が吹き荒れ少々危険だったのでよかったのかもしれない。
リン・カリ肥料をかまして株の調子が上がってきたような気がする。これまでリン・カリ肥料とは花を出すためのものという理解だったのだが、株を強くするという意味合いもあるらしい。「カリの効いたサツマイモは腐りにくい」という記述を読んでリン・カリを大々的に液肥で与えた。直接の関連はないのだろうが、この記述の影響大である。まあ何にしてもバランスというのが大事だろう。
Den. Jacqueline Thomas x bigibbumが再開花した。今月デンファレはDen.? 'Royal'とDen. 'Kurashiki'の2株が開花の予定だ。
成長点が枯れてよわっているDar. Charm ‘Blue Star’は根腐れと判断してコンポストをはずして転がしておいた。これをどうしたものであろうか。枯れた根が多い。このままコンポストなしで2号鉢にねじこんでみた。わるくない。バンダっぽいあつかいでゆく。
10月17日(月)
昨日来暦らしく寒くなってきた。蘭もどことなく秋太りをしてつやめいてきているように思える。これまでずっと不調を感じていたがこのあたりから盛り返してつぼみラッシュ、開花ラッシュになりそうな予感がする。
デンドロキラムSPがきれいに咲きそろい始めた。なんともいえずよろしい。かすかに香りも感じる。
一方、今年の冬にとても美しい花が咲き、春に9つの新芽が出て去就が注目されていたDendrochilum
glumaceumには花芽も出ず落胆していたのであるが、記録を見ると11月から新芽が出てそこからあのすばらしい開花にいたったのだということがわかった。それゆえ夏に出た葉で十分に稼ぎ、これから猛烈に新芽を出してくるものと期待できる。
Chelonistele sulphureaは葉がよく育ち、新芽が出てきている。昨年の写真を見ると新芽からほどなく開花するようだ。新芽は4つもある。値段も高かったが、丈夫で花も美しく、香りもあり、なかなか値打ちものだったかもしれない。ケロニステレとはさっぱりなじみのない属である。しらべてみよう。
分類はよくわからないのだが、サブファミリーEpidendroideae、トライブDendrobieae、サブトライブCoelogyninae、と降りてきて、Chelonistele
Pfitzer ex Kraenzl. 1907
ヒマラヤからビルマ、ボルネオ、ジャワに5種が着生、岩生して分布し、セロジネの近縁で、生育域や高度がセロジネに似ているという。
属名はキューポラ状(?)に曲がった蕊柱にちなむ名前だそうな。
Chelonistele sulphurea (Blume) Pfitzer 1907
マレーシア、ボルネオ、スマトラ、ジャワ、フィリピンの高度600-2700mに分布する高温から低温にまで分布する着生種。 細身に膨れたバルブをもち、楕円の1ないし2葉を頂生し、新芽から春に20cmの花茎をのばし、香りのある花径 3.1 cmの花を7から15個つける。
異名 Chelonanthera sulphurea (Rchb. f.) Blume 1825; Coelogyne
croockewitii Teijsm. & Binn. 1853; Coelogyne sulphurea Rchb. f. 1857
10月16日(日)
朝からランを庭に展開し、リン・カリ液肥をかまし、タケダのマイシンSを噴霧した。一日よい天気であった。
庭のさつまいもを芋ずる3本掘ってみた。1本のつるについていた芋の重量を計ったところ670gだった。
庭をシマヘビ1mがのたくっていた。うちでは珍しいことではない。
開花の記録がないPaph. 「Meikouen」をプラポット杉皮敷き小石植えに植え替えた。杉皮混合ミズゴケであった。
Masd. ? ‘Wine Red’につぼみを3つみつけた。
また花工場にいってみたらビオラセアが1鉢減っていた。I氏だろうか。ジゴニシアというジゴペタラムとなにかの交配種花なし見切り品が500円だった。以前なら手を出していただろう。かみさんも薦めてくれるのであるが「さいきんめっきり下手になって」と尻尾を巻いて逃げ帰ってきた。
I氏にいただいたスパソグロッティス アフィニスから花芽がにょっきり出ていた。
報歳蘭「金鳳錦」、Cym. Luna Song ‘Aphrodite’、 Cym. Sara Jean ‘Ice Cascade’ に花芽があるようにおもう。
夜になり食後転がっていると冷えてきた。私が寒いのだから蘭も寒かろう。シンビとノビル系デンドロ、キンギアナム系デンドロ、フウランなどをのぞき家に収容した。
リビングでアマガエルが大きな声で鳴くので驚く。Phragmipedium
lindleyanumの葉の上で鳴いていた。近づいても鳴いている。引っつかんで庭に放してやった。そういえばこのPhragmipedium
lindleyanumは6月30日に開花して以来そろそろ4ヶ月になる。まだつぼみがある。
10月15日(土)Eria
javanica?開花
Eria
javanica?が開花した(No.109,新規46)。えらく控えめな花である。
9月4日に豊橋蘭友会で購入したDendrochilum SPも開花した。白いような花で、たらーんとたれている姿はなるほど愛好家の心をつかんで離さない魅力がある。「そうどすぇ」と舞妓さん花簪たらりと小首をかしげ、という雰囲気なので、個体名に採用しようかしら。
宝塚園芸サービスでシクラメン95円に煩悩していた。安い割に味のある葉っぱとかわいいつぼみに心惹かれていたのであるが、これ以上鉢物が増えてはかなわないのであきらめる。問答無用につぎつぎ咲く花をじっくり眺める暇もないほどなのに他に浮気するというのもいかがなものであろうか。かわりにチューリップの球根を買った。チューリップの栽培をサボると「蘭がどんな目にあってもしらんぞ」とかみさんに脅かされているのである。いろいろ蘭に恩恵をこうむっている割には要求が厳しい。1球60円見当で5球300円であった。
花工場を巡回していると、トップページにも掲載しているPhal.
violaceaを見かけた。780円で5株ある。よい香りである。すげーなこの店は。Iさんはもう買っただろうか。これを見逃す手はねーよなぁ。ラン展で花なし最低2000円のビオラセアがなぜかよく出回るようになった。寒がりであっちゅうまに枯れるかとおもっていたが、冬はあっさり乗り越えてうちで一番丈夫な胡蝶蘭であるようだ。
雨が降っているが温いのであてている。庭をめぐっているとPaph. venustumの株がぐらぐらでどうもピンチだ。この種はわかれて2株になっている。さっそくぐらぐらのほうをかっさばいてみる。植え込みはミズゴケと杉皮の混合物で、雨にもかかわらず水分が少なかった。この植え付けは昨年咲きまくって絶頂期だった私の自信過剰な「これだぁ!」的な植え付け方法であった。その後、どうも合わないものもあるようだなあ、というものがいくつかあり、数々の植え替え、枯れ株を経験していまではすっかり「無難にミズゴケ」「プラポットは安い」「小石植えも大事」「やし殻はよーわからん」「バークはさっぱりわからん」などとチャレンジ精神をなくしているのであった。このパフィオは結局プラポット小石植にして、もう一株は2.5号素焼鉢に「無難にミズゴケ」で植えた。
昨年の思い上がり一杯のいけいけどんどん的植え付けで調子の悪そうな株は今のうちに植え替えておこう。
息子がサボテンの鉢を眺めていた。昨年の夏だったかに
札落ちマスデのコケが腐っていた。ヤスデや妙な虫もいてびびる。分けたくはなかったが分かれてしまった。ひょっとして素焼もいいかも、とわかれたほうを素焼にミズゴケで植え、一方はもとのプラ鉢にミズゴケで植えた。
ここでチリ産ミズゴケがつきたのでニュージーランド産ミズゴケの袋をあける。パッケージにカトレアっぽい花の描いてあるおなじみの品だ。むむ、とうなるほど白くて長くてふんわりしている。モノがいいというのを如実に感じてしまった。まあどっちがいいのか決めるのはランである。あとで蘭に聞くことにして植え替えを続ける。
Masd. Night Shade のミズゴケもくさっていたのでよくひん剥いて、もとのプラポットにニュージーランド産ミズゴケで植えつけた。
譲渡株で声をかけていた四国のN氏からメールがはいっていたので発送準備にかかる。散っていた株を集めて回る。都合の悪い日や希望の時間帯があれば知らせてほしいものである。
夜になり気温が下がってきたうえ、雨脚が強くなってきたためほとんどを家に収容し、耐寒性のあるものは軒下に移動した。
10月14日(金)
本日もくそ暑かった。仕事場の温度は32℃に達した。まだ夏だ。台風20号はそれたようだ。雨が降ってきたがカエルが出勤しているので蘭も水やりがわりに出している。
難行苦行趣味の仕事の後に、縄跳びを1000回飛び、ちょこまか走って、いろいろ読んで、囲碁を3局打って、はて何を書くのだったか。日付が変わっている。
Eria
javanica?がほころんでいる。Masd. Rose Marryにつぼみが出ている。
10月13日(木)
本日もくそ暑かった。台風20号は去就不明で、なんとなく関東にそれて行きそうな気がする。昨夜の最低気温は12℃だったらしい。もっと下がったかも。今夜も出しておく。水遣りは明日朝だ。
Lyc.Sunrise
x Macamaがかっこいい。花茎がにゅーっと伸びてカトレア並みの大きさの花がついている。丸いバルブの上にやさしい曲線を描いた幅広の葉がまたよろしい。こういう妙な植物にはめったに出会えない。また手に入れようにもそうそう機会はない。もっともネットで取り寄せれば案外簡単に手に入るご時世なのかもしれない。私の設定している2000円という上限ではなかなか出会えない。リカステといえばLyc. Jim
Riopelleは育てるほどに驚きがある。昨年はいつまでも花を出して120日間は花を眺めていたもので、株分けして、バックバルブからいい芽を出しただけでなく、本体も猛烈な成長を見せて大変立派な株になって花芽がわらわらでてきている。
原種コチョウラン3種そろい咲きというのがまたいい感じである。4種目に花芽がある。ネットでもそうそう原種コチョウランを集めるというのはお金と時間がかかるかもしれない。時々出会えるのが原種コチョウランである。うちのやつはこれまでの5種類がPhal. schilleriana 840円、Phal. pulchra 500円、Phal. violacea 840円、Phal.
pallens 500円、Phal. tetraspis 1000円だった。年に1種は出会える。
コチョウランも身近な花になったのか本日はダイエーで値下げなしで1株698円。しろ、桃色、ピンクなどよりどりみどりだった。それゆえコチョウランは誰にでもすぐ始められる状況になっている。葉が元気で、あれならば冬場温かい団地やマンション住まいの方にはお勧めである。直射日光に当てず、寒い夜は窓際から離し、暖房の風を当てず、コンポストが乾いたら水をやりという管理で長く咲いてくれるだろう。
10月12日(水)
6時50分、5分早起きして飯を食い、バンダ類を外に出して下げ、滑るように13個のトレイを庭に出し、7時7分に家を出た。天気が良かったのでかなり稼いだことだろう。
「難行苦行趣味」(最も重要と思われるしんどい作業に勢力を投入し、しつこく攻めて難行苦行の末やっつけるのを楽しむという趣味的行為。これにより半年間滞っていた作業を2日で陥落させた)というものを開発したため家に帰り蘭を眺める頃には疲労困憊している。週末にはまたホームページに大攻勢をかける。連休中はこれでもかというくらい手を入れたのであるが見た目はさっぱり変わらないのであった。週末は大増発だ。しかし表面化するにはさらに数週間を要する。
Blc. George King ‘Serendipity’ AM/AOSのつぼみがでた。だが植え替え作落である。今年は植え替え作落ちが多いような気がする。
野生のカエルが窓に張り付いている。秋になるとなぜか大きくなっている。我が家では日常的な風景だが、これが出るということはまだ暖かいということで今夜は蘭を取り込む必要はない、と思えた。
10月11日(火)
雨で曇りだったので蘭の大半は家の中にいた。明日は気温が上がる。少々早起きする必要がある。
昨日C.
maxima 'Yamadori'につぼみが出た。大変小さい。これがあのC. maximaになるのだろうか。大事に行きたい。
10月10日(月)
Phal.
tetraspisが開花した。同じ花茎から何度も開花する性質がある。
鉢が割れていたブラソレリオカトレア マジックミドウを植え替えた。3.5号鉢に杉皮蓋鉢かけチリ産ミズゴケで植えつけた。
エピゲニウム・トリーチェリアヌムに新芽が出た。スタンホペア・ワーディイにも新芽が出た。いや、出てよかった。
天候不順で晴れたり曇ったり雨が降ったりである。そろそろ出し入れ生活が始まる。トレイを置く場所をグラジオラスが枯れたプランターの上などに拡充する。庭に展開してトレイの配置を練りに練った。まず遮光の用不要でトレイをわける。さらに温度の違いでトレイを分ける。株の高さをあわせないと日陰になるものが出てくる。鉢の大きさをそろえて安定を図る。トレイの中の位置を最適化して日当たりに気を配る。複雑な目算をして、トレイの出しやすさ、入れやすさ、日当たりの稼ぎなど最適化する。結構時間がかかる。
ガンセキ蘭が枯れてしまった。枯れるまで一貫して弱り続け2年かかった。さしものガンセキバルブもふがふがになっていた。
10月9日(日)
朝8時から蘭を出していたが、祭りだったため展開の途中で不承不承氏子勤めに出かけることになった。酒、タバコ、ケータイ、競馬の話というお父さんの群れに混じって13kmを歩いた。強烈なピーカン照りで帰ってきてトレイやら蘭をあっちにこっちにと配置転換する。これまで出し入れに幾分便利な位置である庭の中央にあった出しっぱなしの耐寒性のある蘭(デンドロ、シンビ)を遠い棚に移した。かわりに出し入れするトレイをそこに移した。
さぼっていた個別記録を記述した。膨大な作業である。
ソフロレリア オルペッティの鉢がこわれて株が抜けてしまったため植え替えた。根は元気そうだが株の大きさの割りに根があまり大きくない。これまで3号素焼だったが2.5号に落とした。コケを丁寧にとり、新しいミズゴケでまいて杉皮で蓋をして2.5号素焼にいれた。しっくり来る。新芽は3つもあった。
Lyc.Sunrise
x Macamaは花弁がめくれ上がってしまっている。このあとまともになるのかもしれない。
10月8日(土)Lyc.Sunrise
x Macama開花
Lyc.Sunrise
x Macamaが開花した(No.108,新規45)。今年は気候のせいかバルブが太る前に花芽が出てくる。買ったのは2月で、今ごろ咲くということは不定期咲きという結構な性質をもつらしい。おかわりのつぼみが出てきている。これで株をもっと大きく育てればものすごく咲いてくれそうだ。
Sedirea japonica(ナゴラン)が枯れてしまった。今年は大きくなるだろうと思っていたところに葉をバッタにかじられたのが痛かった。あれから弱ってきた。蘭の数が増えすぎて手入れが行き届いていなかったと思う。 最近下手になったなあ、と思う。
10月7日(金)Dendrochilum
wenzellii開花
Dendrochilum wenzellii が開花した(No.107,新規44)。長い道のりであった。2002年7月13日に明幸園にて180円で購入した日から1183日目の開花であった。開花まで1200日待たされた例があるから最長というわけではない。鉢と株の図体の割に花穂はちいさい。今後に期待しよう。
寒くなるかといえばまだまだぬくい。本日もよく汗をかいた.
本日でC. labiataは終了である。2週間ちょっと見事な花を見せてくれた。さすがは原種カトレアである。
C.maximaはつぼみが2つあることがわかった。あまり大きくないバルブだが咲いてくれるだろうか。C. maximaはかなりええ花が咲くらしい。C.maximaはもう1株あり、大き目のシースがでている。Blc. George King ‘Serendipity’ AM/AOSもつぼみ2つらしい。
10月6日(木)
秋雨の中休み的な1日であった。昨日は散々雨に当ててしまった。この時期の雨にあてるのはあまりよろしくなかったのであるが、気温がまだ高かったので許してもらおう。明日からは少々気をつけないといけない。そろそろ取り込みの用意をしよう。
Epi.mariae プラポット植えなので少々ぐらぐらしています。
Bl. Richard Mueller ‘Orchid Height’ ミニカトレア
Liparis griffithii 丈夫な緑色の花がたくさんつきます
Bulb.lobbii バルボフィラムの代表種です。
Den.HamanaLake 香りの良い薄桃色の花がよくつきます。バックバルブから出た苗です。
Brassia Longen Gigentia やたらたくさん鉢ができたのでもらって欲しい株です。
Maxillaria tenuifolia? 香りの良い花が長く咲きます
Onc. ‘Genki’ もらいものをわけたもの。丈夫な黄色い花のオンシジウム。
というラインナップである。返事待つ。
咲いたデンファレDen.?‘PurpleStripe’が自家受粉をしてしまったのか1輪しおれ始めていた。蕊柱の奥のねばねばしたところに花粉塊がついているのがみえた。昆虫によるしわざであろう。花粉がついてからの行動が早いので驚く。ちょっと様子を観察する。
春にいただいたC.
maxima 'Yamadori' のシースにつぼみの影が見える。はたしてこれが咲くのであろうか。
今年は昨年実績からすると開花件数が少ない。多分20くらい少なくなりそうだ。台風が10個もやってきた昨年は日照が30日分今年より少ないはずなのだが、育て方が雑になったのか、手入れが行き届かなかったのか、肥料でしくじったのか、昨年よりもよほど種類が増えてパワーアップしているにもかかわらず開花件数が落ち込んでいるのであった。蘭と言うのは気合がモノをいう植物だと思う。
最近思う蘭の魅力について述べてみたい。平らなところに鉢を置くと、ときに立たないことがある。開花した鉢を貸し出そうとして往生する。別途支えるための入れ物を用意しなければならない。これは鉢がちいさく、植物が高さも広がりも大きいためである。花の房が圧倒的に鉢よりも大きいと生育は大成功だ。こんな妙な鉢物があるだろうか。80円のジュースの紙コップよりも小さいところにはまり込むように根を詰め込んで、バルブがどーんと鉢の高さの5倍も10倍も伸び上がっている場合が多々ある。丸いバルブが鉢からはちきれそうにあふれ、根がにょろにょろ出てきているようなものもある。鉢から遠く離れた空間に長い花茎をのばして3ヶ月も次々と花をだしてくるようなものもある。これらの蘭の驚くべき活動を通してその生命力に感動するわけである。咲いているものを買ってくるのではわからない蘭のすごさは育ててみなければわからない。小さな鉢を見せると知らない人はまずおどろく。これでは窮屈ではないかとつい植え替えてしまうという。だが窮屈でなければバルブが伸びないことがおおいのだ。このため蘭栽培においては鉢を支えてくれる黒いプラスチックのトレイが必須になるのである。これなくしては数十、数百鉢の蘭を、葉の角度を調節しながら育てることはできない。またトレイなくしては多くの蘭は立たないのである。
植え替えたときには不安定ながらも鉢は立っていた。そのように植え付けていたのである。だが、窮屈な鉢からは頼もしいほどおおきなバルブが伸びて鉢は立たなくなる。これがなぜか嬉しいのではある。
10月5日(水)
Lyc.Sunrise
x Macama が開花間近である。1輪だけの豪華立派という有体に言って作落ちではあるが、まあありがたいことだ。
Phal. pulchraはなんともいえないどピンクで咲いている。「あのちょーきもいオヤジマジむかつく」とかストラップぶらぶらラメぴかぴかのケータイで大声でわめきつつ闊歩するヤンキーねーちゃんのど派手つるぴかブーツの色みたいである。
これに比べるとビオラセアはまだ地味だ。
10月4日(火)Phal.
violacea開花
Phal. violaceaが開花した(No.106,新規43)。これでPhal. tetraspisが開花すれば秋に原種胡蝶蘭がそろって咲くことになるなあ。
譲渡株を発送した。気候も時期もよいころだろう。
Masd.’Toyohashi’ マスデバリア 「豊橋」 暑がって毎年弱るので
Rhyncholaelia digbyana:わけ株
C. Hawaiian Wedding Song ‘Virgin’ :わけ株
Den. thyrsiflorum デンドロビウム シルシフロラム:開花ほぼ確実株
Sc. Beaufort ‘Elizabeth’AM/AOS ソフロレリオカトレア ビューフォート’エリザベス’ :新芽多数
V. Kasam’s Delight × Ascda. Peggy Foo?
アスコケンダ (?バンダ カサムスディライト×アスコケンダ ペギーフー):たぶん来年開花
Onc. ? ‘Genki’ オンシジウム 「元気」 株の割に花茎が長い面白いオンシ
Epi. difforme エピデンドラム ディフォルメ:ライトグリーンの面白い花色
Den. kingianum? デンドロビウム キンギアナム?:高芽株
Gongora galeata ゴンゴラ・ガレアータ :来年咲きまくる株
Den. Spring Poesy ‘Mon Ami’ デンドロビウム・スプリングポエジー‘モナミ’ ぶりぶりに太っています。
Den. moniliforme セッコク:高芽株
Coel. lacteal :わけ株
Lc. Persepolis レリオカトレア ペルセポリス:わけ株。シースつき
10月3日(月)
デンファレが机の上で盛大に咲いている。バルブ1本から花茎2本をだして200円だったとは思えない立派さである。株はおそろしく小さいが花は立派だ。
譲渡株発送2件分の準備を完了した。北海道へは明日発送らしい。もう一件は返事待ちである。メールが帰ってくるので届いていないのかもしれないが。
肥料調合の話のつづきである。掲示板にヒントを書き込んでくださった方がいるので、参考にしてもっと簡単な手を考える。2Lのペットボトルの水に「過燐酸石灰 可溶性リン17.0」0.72g、「硫酸カリ カリ50.5」を0.25gという比率である。肥料を正確に計るには日ごろ使い慣れている0.0001g単位で測定する電子天秤なんちゅうものは家庭にはないので往生する。1g単位の電子天秤は電気屋などで1000円ほどで手に入るようになった。100倍して72gの過燐酸石灰と25gの硫酸カリをはかりとる。これだと200L分だ。このコナを100円ショップのすりこぎで混ぜる。よくまざったところでこれから1gを計り取り、2Lのペットボトルで薄めれば目的の液肥(0:6:4液肥を1000倍に薄めたものに近い)が作れる。1000円のはかりが手に入らないという人は天秤をつくり、1円玉を1gの分銅として上記の作業をすれば目的を達することができよう。著者は不精なので目分量でやってしまう。
本日から日誌はバックアップを取りつつ書き進めてゆく。
10月2日(日)Dendrochilum
wenzelliiに花芽
購入時2002年7月からずっと咲いてくれなかったDendrochilum
wenzelliiに花穂がでてつぼみが確認できるようになっていた。おびただしいバルブのなかで1本だけ気まぐれに出ていた。もっとも待たされている例は2001/3/21購入のカタセタム2株かと思ったら2001/3/18のCym. Seaside ‘Crown Princess Masako’であった。買ったとき花を見たからましという見方もある。4年ぐらいであきらめてはいけない。10年ぶりに咲いた、というバンダの話を聞いたことがある。
なぜかまた嬉しげにリンカリ肥料をいれて50Lほど庭に撒いてきた。あまり効かせ過ぎるとバルブが割れたりするようなことを聞いた。何事もほどほどが肝心だろう。
出荷株の選定をして先方と相談である。
マラソンとかいう薬剤を見ているとカイガラムシやスリップスに効くとあったので約2mlを800mlの水で薄めて散布した。いやというほど握力を使った。
10月1日(土)Phal. pulchra開花
Phal.
pulchraが開花した(No.105,新規43)。つぼみはたった1つだが大変つやがあって美しい。
いろいろ書くこともあったのだが、日誌の大部分に意図しないハイパーリンクがかかる怪現象が起きて往生している。復旧作業を行う必要がある。このようなことがおきてもすぐにまっとうに復旧できるよう種々の手を打っておこう。なにしろこの日誌も700日ほど連続してしまうとなかなかとめにくい。
頭が冷えたので記述を続ける。日ごろろくでもない目にふんだんにあっているため少々のことは処理してしまう。
園芸の読み物を読んでいたら「窒素過多で軟腐病が発生しやすい」とあった。サツマイモが腐らなかったり腐ったりする要因はカリが効いているかいないか、などという記述もあった。これに多大な影響をうけた。
植物細胞に詳しいわけではないが、窒素が多いとたんぱく質を多く作るのは理解できる。「つるぼけ、実なし」、「葉多くして花少なし」など株がひょろひょろとしてくる。カリは細胞の原形質中にあって浸透圧を調節して細胞の張りを保つのだろう。リンはDNA、RNA、NADP、ADPやATPの材料だ。窒素過多では細胞が水ぶくれに近く、菌につけこまれてしまうが、カリが原形質に入っていると細胞がしっかりしてくるというところだろうか。数週間前開花促進のリンカリ肥料を買うか買わないかで迷っていたのだがこれで踏ん切りがついて買いに行くことにした。
園芸店でハイポネックス開花促進714円なりを前にして、やはりけちけち根性がでた。ふと、リンとカリを別々に買う方法はないだろうか、と思い店内を探してみた。かの園芸書にも「過燐酸石灰」「硫酸カリ」「硫安」とそれぞれリン、カリ、窒素の代表選手名が記述されていた。肥料というのはそれ以外にあまり聞かない。「過燐酸石灰」「硫酸カリ」がたやすく見つかった。前者が1kg116円、後者が700g179円だった。かなり安い。
肥料表示には「硫酸カリ カリ50.5」「過燐酸石灰 可溶性リン17.0」とある。この数字は、肥料100g中に含まれるカリウムイオンが50.5gと、リン酸イオンPO42-が17g、と読めた。本当かどうか計算してみよう。
硫酸カリは化学式K2SO4とかける。それぞれ原子量を調べてK=39.098、S=32.066、O=15.9994
g/molで、K2SO4=2K+S+4O=174.26、このうちカリは2K=78.1996なので、Kは44.9重量%含まれていることになる。つまり100g中だと44.9gだ。なにやら表示の50.5とは異なるがまあ大体あっているとしよう。
「過燐酸石灰」というものがよくわからない。Ca3(PO4)2と考えて計算する。この化合物の式量は310.18gである。このうちリン酸は189.9gをしめるのでどうも比率から考えて化学式の組成ではない。「過燐酸石灰」を調べてみると、リン鉱石に硫酸を作用させてつくったものでいろいろまざった組成をしているようだ。100gから14gのPO42-が溶け出し、あとからじわじわ3gが溶け出すという肥料と理解した。
かの開花促進液肥の比率はN:P:K=0:6:4である。リン6g、カリ4gを100gの液肥に含んでいる。1mlを1000倍に薄めてやるのが無難だから、液肥の密度を仮に1.0g/ccとして、1mlには0.06gのリン、0.04gのカリが入っている。50Lつくるのでこの50倍、3gのリンと2gのカリが必要なので、比例式をたてて計算し、「過燐酸石灰 可溶性リン17.0」を18g、「硫酸カリ カリ50.5」を4gとり50Lに薄めればほしい薄め肥料水をつくることができると考えた。
一般家庭用のレシピに換算すると、2Lのペットボトルの水に「過燐酸石灰 可溶性リン17.0」0.72g、「硫酸カリ カリ50.5」を0.25gとなる。(電子天秤もないのにどうやって計るんでしょうかねえ。やりたい方は自己責任でお願いします)
こういう計算は夜になってじっくり落ち着いてからおこなったわけで、結局目分量で適当にやってしまった。安いのでサツマイモにも気兼ねなくばんばんかけた。だが間違っていたら大変なことになる。生兵法は怪我の元だ。
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