蘭馬鹿日誌2004年1月および更新記録
ランのよしなしごとをつづる。下に行くほど昔
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1月31日（土）大阪ラン展、Max. porphyrostele？、及びMasd.‘WineRed’開花
大阪松坂屋のラン展は見所が多く、売り物を見ていても楽しく、ランは私のようなケチには手が出ない値段であるため、ランが増えなくて安心である。今年もたっぷり撮影しようと用意を怠らない。
かみさんが「トルコ展」をみたいと言うことで、これに便乗することにした。会場は1km離れている。
白いカトレアの蕾がシースをやぶって出てきた。開花は2月中旬であろうか。例年の実績からすると4月中頃まで咲いていることになる。
Den.HamanaLakeも花芽ぼこぼこからつぼみぼこぼこに変りつつある。
トップページ用の画像を撮影した。パフィオ・花工場、パフィオ・ベナスタム、レプトテス、Den.ユキダルマ・キング、である。うーん、えらい効く画像である。くらくらくる。そういう撮影の様子を撮影した。
一夜明けて大阪に出かけた。途中I氏を拾ってゆく。「トルコ三大文明展」に便乗したのである。大阪歴史博物館に行き、そこから徒歩で松坂屋に行く。
会場に行ってみるといやに人が多い。歩きにくいほどである。なぜか売店を見るところから始めた。全般に手の出る値段ではない。よく見て回ったが、3年連続の手ぶらが決まったくらいである。
ラン展であるが、カメラの不調で撮影は苦労した。しかも会場が押し込めたように狭くなっている。昨年の3分の２くらいであろうか。棚の向こうを人が歩く箇所が多く、このため花に人が写り込むので弱った。
このラン展は今年で終了のようなことを聞いたが「どういうことなんだっ！」と思う。かつて大阪ドームラン展が消滅し、今度はこのラン展がなくなるとすると大阪はランの真空地帯となるのであろうか。
とはいえ、画像は大層得るところがあった。500枚以上撮ってきて（ラベルも撮影する）整理したところ118枚残った。掲載するものはこれから更に厳選する。これらの画像は「まだ掲載していない種」で構成している。既にある画像よりもよい写真が撮れた場合には差し替える。以下のように新規につかまえた画像がかなりあった。
容量が心配なので既存の画像を小さくするとともに、おそるおそるアップロードする。まず原種から。結構有名種の画像を持っていなかったなあ。
Paph. insigne var sanderae、Paph. lowii 'Esprit'あこがれていたがでかい。Paph. leeanum 'Kawa'データベースを照会したけれどないねえ。Paph. philippinense、Paph. villosum var. annamense 'R-4'、Paph. rothschildianum 'Biwa'、Rosioglossum grande超巨大オンシという雰囲気である。Lyc. macllogrossis、Epi. marmoratumこういうのは好み。Onc. splendidum var. album 'Wakayama'素晴らしくかっこいいオンシだった。C. amethystoglossa迫力がある大きなカトレアだった。C. gaskelliana var alba、Epi. coriifolium、Brassia caudata 'Adoruk'、Sarcoglottis homacogastra 'Screwdriver'、Max. densa、Lyc. cochleata、Neobenthamia gracils
交配種はえらく多量にあった。パフィオの占める割合が高いように思う。
Paph. Dusty Miller 'Frockles'、Paph. Maudiae 'Cororatum' FCC/RHS、Paph. Topsy Turvy 'Twister'、Paph. Super Jaguar PC/JOS、Paph. Golden Arm、Paph. San Francisco 'Grand Gold'、Paph. Mount Toro、Paph. Puppentanz変な名前だがこういうのは好き。Paph. Bengal Lancersこれもいいなあ。Paph. Winged Flight 'Esprit'ロウイーの交配種3連発であろうか。Paph. Via Hatsuyuki 'MiyaLady'、Paph. Black Cherry 'Super Shadow'、Bl. Morning Glory、Blc. Peggy O'neil 'Royal Lady' FCC/JOS差し替えた。Lc. Bonanza 'Vesuvius'、Slc. Kagaribi Downこの色はすごいねえ。Slc. Sunrise Doll 'Sweet Valentine'これもいい。Slc. Maris Beat 'Passion'なにやらいい光線がでている。Slc. Pumpkin Festival、Pot. Sally Taylor、Lc. Fame N Glgay 'Archety Pe'ラベルが読めず種名が怪しい。C. Crown Princess Michiko AM/NOS、C. Lady Crossleg 'Takagi'、Lc. Nice Holiday 'Sun Topia'、Lc. Butterflywings 'Orchidlivrary' AM/NOS、Lc. Izumi Candyまだまだミニカトレアはいいものがありますねえ。Ctsm. Grace Doun 'ChaddsFord'こんなに咲いてうらやましい。Angcst. Paul Gripp 'K-4'これの交配種をもっている。Lyc. Mercuryいい姿ですねえ。Lyc. Chita Sunset、V. Mamurade FCC/RHT、C. Brazilian Jewel 'Dona Nagara'、Bc. Cynthia 'Saganaka'、Slc. Best Friend 'Cathy'、C. Horace 'Maxima'、B. Little Starsほとんどノドサですな。
画像整理はものすごい手間がかかった。好きでやっているのだが、体がくたくたになっていた。
それにしても店を丹念に見て回ったが手の出るものはなかった。今年はレジが恐ろしく混んでいたことも購入意欲を削いだ。3年連続の購入無しという状況である。それでも毎年来ていたのは丹精した珍しいラン、美しいラン、売り物でもたくさんのランを見たかったからである。来年はどうなるのであろうか。
Max. porphyrostele？、及びMasd.WineRedが開花した。1月は14株の開花であった。昨年を3株上回っている。我が家の環境に慣れた株の数が増えているのだから当然といえば当然である。蕾株のパフィオ、グラウコフィラム？とPaph.花工場の開花は意味合いは大きいがカウントされていない。
1月30日（金）Leptotes tenuis × bicolor 開花
Leptotes tenuis × bicolor （昨年の画像）が開花した。ちびランなのであるが味があり、好まれている。すぐ枯れてしまいそうなのだが2年経ち、蕾も３つになった。
Max. porphyrostele？もほころんで開花寸前である。午前中だけ香る妙なランだ。何が気に入らないのかつぼみがいくつかしけた。
ユキダルマキングは新規の開花であるが、「うわ、たまらん、ごっつうええ、気合い入れて写真撮ったる」（本当はこれをおねえことばで言っている）という花であった。
昨夜Paph「明幸園」の蕾の色に違和感を感じた。しけるかも知れない。「オレ様はランは枯らすのもいやだが、なめくじやバッタもきらいだし、根腐れも、軟腐病も、ウイルスなんかも大きらいだが、何がきらいといってつぼみをしけらすことが一番でぇきらいなんだっ！」とアライグマ君を蹴飛ばしたくなるくらいきらいである。
これまでの蕾シケ落胆ランキングは以下の通り（枯れ、花茎とばし、蕾をくわれるなどは含まず）
１位：カトレア・ラビアタ：つぼみが3cmまで大きくなって色が変りしけた。１年の世話がパーに。
２位：フラグミペジウム・アンデアンファイアー：花茎が15cmまで伸びて停止した。これも１年分がパー。
３位：Lc. アロハケース×インターメディアvarデリカタ：年四回開花がかかっていたかもしれない開花に失敗。蕾がしけた。
４位：Com. macroplectron花茎に蕾が完璧に整列した状態で大半がしけた。
Lc. Elcerrito ：つぼみぼこぼこの花茎がしけた。バックアップが開花。
Lc.プリプリ「ユキ」：年2回目の蕾が夏にシースの中でしけた。
Lc. Mini Purple ：も夏に2バルブ分もしけた。年内に開花して作落ちはまぬかれた。
Masd.’Takarazuka’：蕾12個を出してきたいさせてくれたが、2花開花するも大半の蕾がしけた。
今回のは歴代３位入賞は無理にしても４位にはなりそうである。滅多に咲いてくれないパフィオでしくじるとつらい。落胆度は期待×世話で評価した。
そこのつぼみをしけらせているあなた！（誰やねん(^^;)。あなただけではないっ！（おおきなお世話やろ）
先の楽しみとして気長に育てるランがいくつかある。リンコレリア・グラウカ600円とレリア・ロバータ400円である。どちらも２ないし3年はかかる。こういう時間のかかる栽培は、「開花株がかなり高額」「私はケチ」「小苗がたまたま手に入った」「辛抱してもいいくらいすごい花が咲く」などにより気長コースを採ることになったものである。案外こういう栽培が楽しいものである。その反面「高かったのにちっとも咲かない」「咲く前に枯れた」「即戦力として導入したのに振るわなかった」など、1000円以上の買物は「値段の割にいまいちだったなあ」というリスクがつきまとうのである。
見切り品100～500円も気楽で楽しい面はあるが、名無しであったり、咲いてみると花ももうひとつというようなことがある。氏素性の知れた小苗は咲いたときは「なんだこんなもんか」と思うこともあるかも知れないが、定評のある種はそれなりに立派であるし、咲くまでが楽しい。
気長な小苗を安く売ってくれる店は少ない。そういう意味では村上園芸では得難い買物が多かったと思う。
1月29日（木）
大阪松坂屋で開かれているラン展は今日から始まっている。土日のいずれかに行こうと考えている。
マキシラリア・ポリフィロステレの開花が近い。昨年同様途中でだめになる蕾がある。まあ咲けばよかろうとあまり気にもしていない。
Pot.HawYuanGoldの蕾は2cmくらいである。元気そうなのでしっかり開花してくれそうだ。
昨夜「NHK趣味の園芸よくわかる栽培１２か月 コチョウラン」富山昌克著997円を購入した。以前の江尻光一著版ももっているのになぜいまさら胡蝶蘭ということもあったのであるが、最近2株も枯らしているため最新情報などを欲していたのである。冬の管理温度の推奨値と我が家の実際に開花している温度が2℃以上ずれて我が家のほうが低い。1月に咲かないような温度で管理しているのであるが1月に咲いてしまう。蛍光灯の効果かもしれない。なんにせよ寒いわけで、病気につけ込まれるとやられてしまう。私が「フザケンナ立枯病？」と書いていた病気は「フザリウム立枯病」であった。「予防は地際部に水をためたり蒸れないようにする」のだそうだ。よく分からない。すぐに写真を撮らなかったことが悔やまれる。貴重なデータになったであろうに。
シンビジウムCym. Line Stone ‘Cute’.、Cym. All Star ‘La vi an Lose’、が花数は少ないなりにも結構な花をつけている。しかしシンビジウムは場所を取るなあ。
1月28日（水）Den.Yukidaruma‘King’開花
開花するやいなや香りがする。蕾が大きくみえるので比較的大きな花のノビル系デンドロなのであろうか。
パフィオ・花工場がのんびりと開花している。どの時点で開花、とするべきなのであろうか。花粉塊がみえた時点とすればもう少し先になる。
また今日も時間が取れずこんな日誌になってしまった。
ユキダルマキングはかなり有名なデンドロである。黒い点があるようにみえるがよく見ると深い紫色なのである。花を嗅ぐと甘い香りが昼夜の別なく楽しめる。
デンドロ岩国は1ヶ月経たずに終わってしまった。環境が暖かかったのか、寒暖の差で乾燥してしまったようである。
1月27日（火）Pot.HawYuanGoldつぼみが出る
仕事で京都の宇治に出かけていたり、パソコンをメンテナンスしていたりでファイルの更新ができずかみさんのパソコンを使って掲示板に日誌を掲載する羽目になってしまった。こうなってみると普段は手が勝手に動いて書きあがっているようなものがさっぱりかけない。
Pot.HawYuanGoldのつぼみがシースを破って出てきた。昨年6月以来の開花になるのであろうか。早くも分岐する気配すらある。まだ3号鉢で鉢の直径より大きな花が咲くのである。なるほどいい株なので高い（苗が2000円もした）わけだ。むやみと高い株があるが、あれは値段程度のものなのであろうか。
レプトテスの開花は本日もおあずけであった。
ウイルスについてたいそう関心がある。昔読んだ「現代ウイルス事情」を探しているが見つからない。蘭はいつも見ているため異常があるとえらく心配してしまう。つい、ウイルスではとおもってしまうのである。ウイルスを判定する評価基準はなんであろうか。
「速やかに同じ症状がほかの株に感染する」ということはいえるだろう。
「株にどんどん広がる」というものなのだろうか。
「カクカクしている」とある蘭屋さんが言ったそうだ。
蘭の病虫害の専門書を2冊借り出してみてみたことがあるが、へたをするとどれもこれもウイルスにみえる。本の要点は抜き出せていない。判定基準を明確にしておきたいと思う。また週末借り出してみよう。おっと、週末はまた蘭展か。
ウイルスに罹患したかもしれないといってシロウトがおいそれと株を処分できるものであろうか。そういう決断を迫られたときに思い出すのが、黒田長政の話である。黒田如水が敵に捕らえられ、信長が「さては裏切ったなぁ、息子を殺してしまえ！」といったとき、秀吉はその命に従わざるを得なかった。そこへ竹中半兵衛重治が「それはわたくしめにお任せを」と後の黒田藩主黒田長政をかくまって救った、という話である（なんの話や）。あそこで長政を殺していたら、長政の関ケ原での働き振りからして日本史はえらくかわっていたかもしれない。うかつに疑って殺してしまってはあとで取り返しがつかないことになる恐れがあるのだ。やってしまってから枕もとに立たれてもいやである。だから決断がつかない場合は隔離して様子を見るほかはない。「どうも元気そうだ」「新芽はなんともない」「それ以上広がらない」ということであるならば、シロということになりはしないか。そうとは言い切れないところがまたつらいので情報が必要である。
1月26日（月）
狂乱の週末が過ぎて昨夜はよく眠れず、本日は仕事に追いまくられて夜はぐったりしている。あの大枚の買い物で普通は「懺悔一杯」になるはずだが、昨夜は浮かれていた。かなり満足度の高い買い物だったといえる。I氏にしても二日間で空前の18鉢を記録し、うち11鉢は村上園芸だったのである。それほどパワーの強いラン屋さんが我が町に来てくださったというのがありがたい。今度はDiK宝塚店ということで早速場所をチェックしている。あとは案内のはがきが来るのを待つだけである。もちろんはがきがきしだい速報を入れる。
並んでいたランをみて思ったのは、マニアック、レアもの、高価なランから、初心者向きの激安ランまで幅広いニーズに応えられるオドロキの品揃えだったということである。初心者用という観点で見れば、練習花付きパフィオ500円、花芽ぼこぼこ付デンドロ400円、蕾付デンファレ400円、石斛200円、フウラン、胡蝶蘭、などなど何でもござれだった。ランを集めたいと思っている人があれに遭遇したら大変だろう。そういえばシンビの原種のトラシアナムなんてものまであった。あれを欲しいと思っていた時期があるのだ。ファレノプシス・ビオラセア、エピデンドラム・フレグランス、レストレピアはなかった。今後に期待したい。
日本のランには実のところあまり興味がないのであるが、山野草関係の方が波状攻撃的に訪れておられた。こちらも実に豊富な品揃えだったらしい。
白いカトレアは蕾５つと昨年並みであるようだ。ちゃんと咲いてくれれば御の字だ。
Pot.HawYuanGoldのつぼみはシースをやぶりそうなところまできた。冬はどんな発色をするか楽しみである。
Paph「花工場」は本日開花であろう。真冬に蕾株が開くのだから我が家のリビングもなかなかの環境になったといえる。
Paphグラウコフィラム？は昨日開花した。
1月25日（日）恐るべし村上園芸/胡蝶蘭Royal開花
ゴンベッサ氏にDendrchilum conaiiariaeformeの画像をいただいた。ゴンベッサ氏もten氏も蘭友会に入っておられるので「ははーっ」と奉ってしまう。「昇殿を許される」「従四位」「松平三河守権平衛佐」「典之局」など馬鹿な連想が膨らむ。時代小説の読み過ぎであろうか。最近は「真田太平記」である。
ラン展があると整理すべき画像はどっと流れ込んでくるわ、日誌の記述量はふえるわ、新規購入はあるわ、その株の登録作業はあるわ、莫大な事務処理作業が発生していた。ランに水をやることには疲れ果てていた。自縄自縛のラン栽培と言えよう(^^;)。
ラン友のF氏は昨日の明幸園ラン展でワルケを9株仕入れられたそうである。すごいねえ。
Bc. Cliftonii ‘Magnifica’ FCC/RHSの情報を求めてネットを徘徊したのであるが、どういうFCCな株かわからなかった。ということは、「誰も持っていないレアもの！」と力強く言ってしまえばいつか素晴らしい花を咲かせたとき「ぜひそれを売ってくださいっ」というお金持ちが現れないとも限らない。
なぜFCCをつけねらうかといえばVuyl. Edna ‘Stamperland’ FCC/RHS, FCC/AOSが「おお、さすがはFCC」という見事な開花をしたためである。この株は2.5号鉢の見切り品300円だった。だが、花茎2本に素晴らしい発色の花を多数付け、花持ちよく実に豪華に咲いたのである。FCCクラス株は世界中で年間10株程度が受賞する。歴代の東京ドームラン展でも2株（GMがFCCに相当する）しか出ていない。昨年の記憶に新しいパフィオ・ロルフェイ「神戸2000」とリカステ・スキンネリ「マウントオクイオウ」である。これらFCCクラスというのはその花の前に立ったとき畏敬の念を覚えるような花に与えられる称号であった。
昨日はFCCのオンパレードで、展示品に3株以上、購入1株、明幸園で売られていたデンドロビウム・ユートピア‘メッセンジャー’900円などをみた。
Paph.グラウコフィラム？がゆっくりと開いてきた。真冬にまだ咲いてくれるか。
赤いカトレアは色が変ってきたので本日中に終わりだろう。まだ色も姿もきれいだ。62日、きっちり2ヶ月であった。
夜中にI氏があのあと更に8株を近所のホームセンターでゲットしたという速報が入った。なんでも明幸園ラン展の明石ラン会の方から「三田のホームセンターで業者がランを売っている」という情報を入手したためらしい。一日の購入株数15種15株はすごい。コレクションが一気に10％近く膨らんだことになる。一体どんなランが並んでいるのであろうか。
一夜明けてそのホームセンターに行こうと息巻いていたが、昼飯を作れといわれ、子供の用事で2時以降だといわれ、仕方なくLc.ElcerittoとDen.岩国撮影週間ごとの水やりをして過した。
ケースの最低気温は上段に取り付けた最高最低温度計によると9℃まで下がったようである。
Phal.‘Royal’がケースの中で開花していた。昨年寒そうなホームセンターで980円で買った寄せ植え2株の１つである。買ってすぐ根腐れが判明し、植え替えた。相方は昨年の冬にお亡くなりになってしまったがこの株は何とか咲いてくれた。
Den.花工場だったか、花芽がにょろーんとのびているのに気がつかなかった。今頃花芽を出してくるとは驚いた。咲けばすごい。我が家のデンファレがカバーできる花期を大幅に拡大しうる可能性があるのだ。現在では8月から5月のあいだデンファレの花が見られる。6，7月まで咲いていればデンファレだけで年中花のある生活が実現できることになってしまう。
待ちに待った「ラン業者の出店」に出かけた。DiK三田店である。
どこだどこだときょろきょろしながら店にはいってたまげた。そこはラン展と特売所がセットになったみたいな状況で、膨大なランが並んでいた。半端な規模ではない。島が３つあった。２ｍ×１０ｍが２つ、２ｍ×４ｍが１つ。その面積がぎっちりとランで埋め尽くされていたのだ。ああカメラを持ってくればよかった。FCCクラスの開花株、しかもすごい花を付けた奴が誇らしげに咲いていた。うちのPot.HawYuanGoldよりもさらにすごい色、大きな花のYK#2はGM（=FCC）受賞株で、小さな苗でも2500円であった。これでもあの花が咲くのなら安いものだろう。うちのももうすぐシースから蕾が出る。今日もFCCをたくさん見たなあ。バルボのエリザベスアンもFCCで、1000円で売っていた。今思えば買うべきだった。
店員が二人いて、胸に「村上園芸」の文字がみえる。神戸ラン展2002でフラグミペジウム アンデンファイア（2003年花茎があがってきて温度不足からか失敗した）を買ったあのすごいお店である。写真では垂直にすごいが、今回は水平にすごかった。
人が少ないのをいいことに店員氏と話し込み、その間に欲しかったランを思い出して聞いてみた。「パフィオのベナスタムあります？」と聞くとすぐに株が出てきた。花付き1500円、苗800円。苗と花付きをくらべて、苗だと花がいつになるのか分からなかったので1500円のものに手が出た。われながら意気地のない買い物でスタートした。
Paph. venustum (WALL EX SIMS) PFITZER パフィオペディラム・ベナスタム
2004年1月25日村上園芸（DiK三田店）1500円
私が陰嚢といってつけねらっていたあこがれのパフィオである。2000円を下るものを見かけなかった。800円のものをまずつかんだのだが、「こりゃいつ咲くかわからん」ようなちび株だったので、少々値が張るが花付きの株にした。
ランの見物はつづく。Angcm sesquipedale（画像は明幸園のもの）つぼみつき1800円にはくらくらきた。高温性らしい。かわりにアングレカム・レオニス800円をつかんでいたがこれはあとで手放した。聞いたこともないような属の原種が多数あった。お、これはとおもうと値段も張るのである。しかし店員氏はあたかもこちらの心を読んだかのように「うっ、手が出そう」という金額の株をだしてくるわ、同じ種類のより安い株も万ほどもある株の中からどんどん見せてくるのだ。あのお二人の呼吸とテンポは素晴らしい。
店員氏の一人は村上さんとおっしゃる。若社長であろうか。ランの雑誌をみせてくださった。そこには多数の作出株、受賞株がカラー写真で並んでいて村上園芸の実力を物語っていた。
ふと見ると指名手配中のランの写真が貼り付けてあった。「このランありますか？」と聞くと現物がそばにあった。
Coelia bella (LEMAIRE) RCHB.F. セリア ベラ
1500円
かつてはBothriochilus bellus LEMAIREという名前で出ていた。かみさんの指名手配を受けていた株である。売っているのを見たことがないので握り込んでしまった。ぶかぶかの4号鉢に植わっている。地生種で、根が腐りにくいのでこれでいいのだそうだ。
ボタニカを見ていたらこのランはサイズが恐ろしく大きいことが判明した（株高80cm）。中高温性の地生種、夏咲きだそうだ。
Aerangis hildebrandis エランギス ヒンデブランディス
800円
2号プラポットにはいった小さい植物だが、もう花芽が出ている。橙色の花がついていたようだ。
情報がないねえ。
このあたりで昨日8株を購入したI氏がまたやってこられた。今度は何株買われるのであろうか。
気になっていた種について尋ねると現物が出てくるので面白くなり、いろいろ聞いてみるようになった。開花株を見かけた「ブラサボラ・グラウカ」について聞いてみた。
Rhyncholelia glauca リンコレリア グラウカ
600円
言わずと知れたブラサボラ・グラウカである。あのあこがれのグラウカだ。すごいものがでてきた。だが、ものすごく小さい。花よし香りよし。3年で花が咲けば御の字である。
Jumellea alborecens ジュメレア・アルボレセンス
1000円
蕾がある。中高温性らしい。
Jumellea arborescens H. Perrier 1938のことらしい。通称「The Tree-Like Jumellea」といい、そういう姿をしている。マダガスカルの中央標高1400 mのあたりに着生岩生するという。
Phragmipedium lindleyanum (LINDL.)ROLFE フラグミペジウム・リンドレイアナム
これはものすごく大きくなって１花茎に20輪も付けるようになるという恐ろしい種である。Prag. lindleyanum（昨年の明幸園での画像。花はかわいいけれどぼこぼこついていてめちゃめちゃ大きかった）。展示してあったものは高さ1mに達していたようだ。
お会計終わってみると6株5400円という2000年東京ドームラン展以来の大商いだった。過去最高である。新規な属が４つもはいっている。村上園芸恐るべし！こんどはDiK宝塚店に出店されるという。行くのが恐ろしいが誘惑に抗しきれないであろう。
ちなみに今年は神戸ラン展にはお出でにならないそうである。なんということであろうか。東京ドームには出店されるそうだ。対岸の広島にはちょくちょく出店されているそうである。
家に帰ってまた結構な量の事務処理案件が発生した。一度に6株の登録である。このところの加熱状態でHPも容量限界にぶちあたってぱたっと止まってしまうかも知れない。DiKのチラシを掘り起こして見るとほんの片隅にちいさく２×４cm「ラン展開催中1/22～26日（月）」とあった。これは気がつかない。しかし規模はまさにラン展であった。村上園芸のホームページがあったらと切実に思う。
株を眺めるとどれもこれも魅力的だった。ベナスタムは背丈が足りないが陰嚢にイボイボにおけけがたまらん。ジュメレアもいい。グラウカも持っていると言うだけで幸せな気分である。ベラもバルブが素敵だし「ベラのムチは痛いよ、おほほほほほほほほ」を思い出して名前がまたいい。リンドレイアナムもすっくと立ち上がった姿がまたいい。実に小さいエランギスにも期待しましょう。ああ、いい買い物をした。
昨日撮影したBlc. Alma Kee ‘Tipmalee’の画像、壁紙に設定（画像を表示して右クリックし背景に設定を選ぶ）してますけど、えらいいい感じです。デスクトップを見るたびにハッとしますねえ。うっとりものです。育てた人に感謝します。この株を探せばよかった。
1月24日（土）圧巻明幸園ラン展（明石ラン会）
本日は楽しみにしていた明幸園ラン展（主催明石ラン会）に行ってきた。いつものうどん屋を経由して家族で会場に着いた。寒いせいか混雑が予想された駐車場に空きがあった。
売り場を一周して心を落ち着ける。売り場ですらこの日はすごい株が並んでいたのでそれをじっくり鑑賞した。Angcm sesquipedaleに違いないと思われる素晴らしい株があった。畏敬の念に打たれる神々しい株だった。
さて会場である。I氏がすでに来ておられた。
「いやあ、もう6鉢も買っちゃいました。ワルケの500円鉢最後の１つを買いました」
一足遅かったようである。
会場は満開の蘭で埋め尽くされていた。そして「ラン会分け株」が隅にずらーっと並んでいた。お買い物はひとまずガマンして趣味の画像収集の撮影にかかる。ものすごい大株のV. teres、 あこがれのPaph. venustum var alba、 かみさんが気に入ったAscocentrum miniatum、Ren. coccinea、これもかみさんの指名手配になったSchoenorchis juncifolia、FCCのパフィオは初めて見たPaph. Tommy Hanes ‘Althea’ FCC/AOS、Blc. Nai Thong Leng ‘No. 1’、Blc. Dream Paradice ‘Temptation’、Paph. Winston Churchill ‘Imdomitable’ FCC/AOS、Paph. Alma Gavaert ‘Madame Maurice Martens’ AM/RHS、Pot. Golden Dragon、Blc. Rose Whisper ‘Suisei’、Blc. Pamela Hetherington ‘Coronation’ FCC/AOS、壁紙用の画像として掲載したBlc. Alma Kee ‘Tipmalee’も実によかった、いいものを見せていただきました。（画像はまだまだあって、今後種名の確認作業を行う予定）
撮影した画像を選別した結果90枚12MBが残った。会場で収集したカタカナ名を手持ちのデータと照会できたものだけとりあえず掲載した（カタカナのファイル名はネット上で扱えないからである。今はどうなのだろう）。
買い物もすごい。百貨店のラン展では手に入りにくいBlcなどの大輪のカトレアがこれでもかと500円から1000円ほどで並んでいた。百貨店のラン展では大輪のカトレアの展示はあっても売っているものは2500円以上するものばかりである。
欲しかったワルケは1000円のものばかりになっていた。しかし実のところワルケにさほど欲求を感じていないことに気がついた（負け惜しみか(^^;)。
あまりにもたくさんある株を点検しているとFCCの文字がみえた。
Bc. Cliftonii ‘Magnifica’ FCC/RHS、800円！。
「FCC」に弱いのである。FCCを受賞する株は世界で年間10株ほどしかない。それが800円とはなんと言うことであろうか。花茎が出た跡が2本ある。新芽もある。データは手持ちにないので詳細は不明だ。だがこの株をひっつかんだ。
「その株は私がつくっていたものだ。昔の有名株だね」とおっしゃる明石ラン会の方が会場の株や育成技術についてあれこれ親切に教えてくださった。昨今は交配種から原種に人気がシフトしているとのこと。蕾が出て支柱を立てるときのコツなどをうかがった。しかしどの株も私が置け得る株のサイズを大幅に上回っていた。
気になる株の情報をネットで検索する際、明石ラン会のデータを引っかけることがよくある。会員の素晴らしい株をよく見知っており、そうそうたるメンバーの名前も記憶にある。会場の株を見ても私がとても及ぶところではないものばかりであった。ここはあこがれつつも気後れるような世界だった。
おそるおそる昨年来あこがれている株についてここで売っているかどうか聞いてみた。
「昨日まではあったみたいだが」といってありがたくも3人ほどで探してくださった。驚くほど大きな鉢が出てきた。
Blc. George King ‘Serendipity’ AM/AOS（画像は京都ラン展のもの） 1500円！
4号鉢で大きなバルブがいくつもあり、新芽もあり、花茎が出たあとさえある。こういう株を名指しで購入する際の手間と相場を思うとなんという幸運であろうか。しかし鉢を見ながら身の程をわきまえない買い物をしたようにも思えた。私にBlcを育てる資格があるのだろうか？と疑問を感じているのである。
それにしても素晴らしいラン展だった。おかげで本日の日誌は異様に力が入ってしまった。明石ラン会と明幸園の関係者に感謝申し上げたい。
I氏にはもう１株「Lc. Puppy Love ‘True Beauty’HCC/AOSが500円ですぜ、めちゃめちゃ有名な株ですよ」と勧めたため合計7株を買って帰られることになった。ほかの6株は見ていないのだけれど、奥方はどのような反応を示されるのであろうか、とかみさんが心配していた。私は購入時にはいちいちお伺いを立てている(^^;)。
1月23日（金）祝カトレア連続開花60日達成
というわけで赤いカトレアは咲き継いであっさり60日を突破した。もう数日咲いてくれそうで、きっちり2ヶ月咲くカトレア、となりそうである。
仕事がぎっしり詰まった一週間で、日誌もさっぱりふるわなかったなあ。そういえば最近開花するものがない。つぼみはたっぷりある。寒いからだろう。
今朝ケースのデジタル表示は4.6℃を差していた。本当だろうか。こりゃまずいなあ。蕾付の胡蝶蘭6鉢はどうなっているか心配である。
Paph. glaucophyllum？の蕾がゆっくりとほころびている傍らで、昨年12月20日に購入した開花株Paph.「花工場」についていた蕾がほころび始めた。当初咲かないのではないかという黄ばんだ色をしていた蕾だったがじわじわ大きくなり、どうも開花してくださるらしい。最近パフィオに心引かれているのでこれは嬉しい。
明日は明幸園で開催されているラン展に行く予定である。主催は明石ラン会である。このラン展は素晴らしい開花株の数々を自然光で心ゆくまで眺められる。昨年の写真は図鑑に25枚もあった。以下に一挙掲載する（勝手にこんなことをしていいのか(^^;)と気にはしている）。
Prag. lindleyanum, L. anceps, Prosthechea. vitellina, C. percivaliana, C. maxima, Bulb. longissimum, Paph. parishii, Ctsm. callossum,売り物まで撮影してしていた。 Schomburgkia. superbiensこの株は高さ2m近くある, L. lundii, Lpt. bicolor, Blc. Dragon Cat, Lc. Drumbeat ‘Triumph’HCC/AOS, Pot. Amangi ‘Orchidglade’ BM/SFOS, Lc. Lilac Dream ‘Symmetry’, Bc. Pastral ‘Rose’, Lc. Merody Fair ‘Calor’, Blc. Ports of Paradyse, Bc. Pastoral ‘Innocence’, Blc. Memoria Crispin Rosales, C. Hawaian Jewel ‘Keiko’, Bc. Water Color ‘OrchidLibrary’, Paph. Fair Maiden, Paph. Sweet Lemon, Paph. Royal Weddingこのパフィオがたまらん。しょっちゅうお目にかかるような。
ため息の出るような有名種の美しいランが一堂に会した素晴らしいラン展なのであるが一般にはあまり知られていない。おかげでじっくり見ることが出来るというありがたいラン展でもある。しかも安い株が奥に並んでいたりもするのである。知る人ぞ知る有力ラン展である。
本日仕事で大阪に出ていた。珍しいことである。ずーっと大阪に出ることがなかったためあまりの変貌ブリにおどろいた。帰り道、新しくでた「コチョウラン」をみつけて立ち読みをしていた。こてこての詳しい内容であるようだ。この間枯れた相次いで枯れた胡蝶蘭の原因と思われる症例についての記述が載っていた。名前を覚えて暗唱しながら帰ってきたのだが、「フザ？？立枯病」と思い出せず、もう「フザケンナ立枯病」でええわい、と頭の中でこの名前が定着してしまった。
1月22日（木）
寒波の来襲で加温ケースは7.6℃まで温度が下がってしまった。これほど下がってもまあ大丈夫だろう。
赤いカトレアの連続開花日数は59日目になった。タイ記録達成である。もうほぼ間違いなく逃げ切って明日はめでたくカトレア部門最長花期間60日の新記録達成である。温室持ちの方はどは「そんなん、あたりまえじゃん」と思っておられるだろう。わたしもそうじゃなかろうかと思う。しかしカトレアの連続開花期間やら花の保ちを記録したラン関係の文献は極めて少なく、多くの趣味家のホームページにもそのような記述はみられない。世間様はカトレアがこれほど長く美しい状態を保って人の居るすぐ側で咲くと言うことをまずご存じない。そのすばらしさを知っていただくためにもこのような記録達成を祝っておるわけである。
庭で水仙が60日ほど咲いている。それも素敵なことであるが、摘んでくれば数日で終わってしまうだろう。多くの切り花は花が大きくあでやかであるほど寿命は短い。この間買った百合が2週間ほどだったろうか。ポット植えの毎年咲くアマリリスも3週間ほどだ。しかるにこの赤いカトレアはテレビをみるついでにいつも目に入ってくる状態を60日も継続しているわけである。天晴れと言うほかはない。
Paph.glaucophyllum？の9代目の蕾がほころび始めた。花期は223日目になっており、250日達成が視野に入ってきた。このパフィオは見飽きるどころかますます目を惹きつける魅力を持っている。
ゴンベッサさんからDen. fimbriatum var oculatumの画像をいただいた。何とも言えない繊細な姿をしている。
昨年購入したPholidota chinensis?に花芽を見つけた。ガラガラヘビのしっぽみたいである。Den. anosmum (Den. superbum)に蕾が見分けられるようになってきた。
昨年かなり魅力的だったLc.Elcerittoが今年もきれいに開花している。昨年の花７つを上回る12個である。置き場所をあまり変えなければ花がドーム状に並んでさらによいのであるが、このたびは狭い棚で置き場所に苦労したためフィニッシュがうまく決まっていない。
1月21日（水）
赤いカトレアは58日目になった。なんとか逃げ切って60日に到達しそうである。
咲かずのカタセタムの根本から何かしら芽がでつつある。新芽には早いので花芽ではと期待しているが果たしてどうだろう。
育て方の本などをみていると「冬に蕾のパフィオを買うな。15度ないとパフィオの蕾は開きにくい」とある。Paphグラウコフィラム？は我が家の環境になれているからか9代目の蕾がまだなんとか開いてくれそうである。
パフィオといえばおとつい訪れたスーパーのお花のコーナーで花の大きな素晴らしく色と姿のよいパフィオの切り花３つを見かけた。「うげっ、パフィオの切り花だとぉ」と驚いてみていた。何とも言えぬ色彩とツヤのある大きくて美しい花だったのだ。ああいうパフィオを育ててみたいものである。棚が小さいので欲を言えば株が小さくて花の重みで鉢が倒れるようなのがあればありがたい(^^;)。
水曜日はリビングの棚の週二回の水やり日である。水切りカゴに6鉢ずつならべて水差しで鉢底からあふれるようにたっぷりと水やりをする。すごい寒波が来るらしいがかまうこたあねえ、やってしまえ。なにやら屈伸運動をさんざんやって1時間もかかった。
1月20日（火）
ゴンベッサ氏からComparettia speciosaの画像をいただいた。なんとも素晴らしいオレンジ色をしている。
赤いカトレアが57日目になった。少々緊張しつつ扱うのであった。あと三日だ。
マスデ2種の蕾も緊張する。これもあまり暖かすぎないところに置く。
レプトテスのつぼみもある。胡蝶蘭もありで、開花ラッシュを控えてなかなか気が抜けない時期である。
このところ枯れたものが３つも出て思うに、あの有名な「活力剤」のことを思い出す。農協の近くにたくさんその旗が立っている100ml2190円もするあの液体である。あれをやめる前はこんな枯れ方をするものはなかった、などと思ってしまうのである。我が家のランがやたらめったら頻繁に咲くのは、セコイ咲きやすい小鉢ばかりというのもあるが、あの液体のおかげということははたしてありうるのであろうか。あれがあったら1400円の株を枯らさずに済んだのであろうか。うーん。これからますます寒くなるしなあ。
1月19日（月）Cym. All Star ‘La vi an Lose’開花
Cym. All Star ‘La vi an Lose’が開花した。落っことされて蕾を飛ばしながらも開花してくれた。シンビジウムについてはいろいろ反省がある。
雑然と書く。
趣味の園芸の「ラン特集」を見ているとおなじみのランの原種分布図がでてくる。熱帯アジア6800種、熱帯アフリカ3131種、中央南アメリカ8266種というやつである。これはこのあいだ在庫がなくて買い損なったR.ドレスラーの「The Orchid」(1981）を出展としている。また注文してみよう。
おっと、同じページに「冬の最低温度」の表がある。こういう表を見ると「センター入試の点数と大学のランキング」を思い出すのである。高温性はデンファレとバンダのみで、胡蝶蘭は中温性に分類されているのにたまげた。とうとう胡蝶蘭は中温性になってしまったのか。住宅事情が変ってこの分類も変化してきたのであろう。まったくの初心者が身近でほいほい咲かせている。しかしバンダやデンファレが高温性といって特に難しいものではない。
現在難易度の高いランは「どうにも高温のラン」「条件がそろわないと咲きにくい蘭」「クール系のラン」のグループの中の個別のものであるように思われる。Onc.ケイロフォルムといったような暑がるランが結構むずかしいのかもしれない。私にはカタセタムがどうにも攻略できない。マスデバリアも東京以西の低地では困難らしい。あこがれのDen.カスバートソニイも高難度高価格高リスクのランである。ランはいくらでもあるのだから難しいものは避けるに越したことはない。何から始めるといいか？。Den.キンギアナムだろうか。簡単、暑い寒い平気、咲く、香りがよい、など。どこへ行き着くのだろうか。パフィオであろうか。夏のパフィオを集めたい。7月8月に咲く蘭を重点的に集めたいとおもっている。
ラン友F氏からの情報で、胡蝶蘭などの枯れる原因について新しく出た「よくわかる栽培12か月 コチョウラン」富山昌克著に記述があるという。早速見に行ってみよう。
1月18日（日）
また愚痴めいたことを書くが、ランを買ってうちで咲く前にお亡くなりになった株は、全く育て方を知らなかった1998年に買った300円のカトレアと（白いカトレアと同期、たぶんSlcあたりの弱そうな奴だった）今回のリンコスティリス・セレスティス1400円のみである。咲いていただけなかったのはまことに残念である。くぅぅぅぅ。
気を取り直してデンドロ・竹本を愛でる。昨年このデンドロは2月2日に花３つが開花している。当時は裸バルブ1本、ちびバルブ1本といういかにもちょっとだけ分けてもらったような株だった。今年の花は15個あり昨年の5倍になった。昨年の開花時の写真を見て、当時出てきていたバルブ2本が現在咲いているということがわった。来年は花付きのバルブが９本（今年の未開花バルブ５，新芽５）になると予測した。いまでも見応えがあるのにそんなに咲いたらえらいことになりそうである。鉢からすっとのびたバルブの姿が美しい。緑の新芽がかわいい。きれいな根がはみ出してきている。こういう健康なランを見ていると慰められる。
モニターで育てているグリーンポコスはそろそろ2ヶ月咲いている。終わった花をつんですっきりしたところで、べつのつぼみがわらわら出ていることに気がついた。さらに長く楽しめそうである。
赤いカトレアがカトレアの連続開花日数59日間を更新できるかというとちょっと微妙なところである。あと5日だ。記録を保持している白いカトレアC.intermedia var alba?はつぼみがシースの中にみえるようになってきた。どうも３つのシースにそれぞれ2個以上あるらしい。今年はこちらも60日を超えてきそうである。2ヶ月カトレアなるか？。紅白でめでたいことである。
Lc. Sakura Candy は乾燥に弱かったのか、花が６つもでてもう最後の蕾になってしまっている。場所を選べば長く楽しめるし、年に3回咲いてくれて、今後もばんばん咲いてくれそうなので期待している。
昨年6月に購入から1200日かけて咲いた大輪カトレアのPot. Haw Yuan Goldは大きなシースの中で順調につぼみが太っている。このカトレアはまだ3号鉢とはいえ年2回咲く唯一の大輪カトレアになりそうである。新芽の動きも旺盛で、株が増えつつある。3.5号鉢に昇格したあとの活躍は素晴らしいのではないだろうか。値段も高く取り引きされているのでそれなりにバリューがある種ではないだろうか。
昨年「犬顔」などといっていたDiaca. Colmaniae は暮れに新芽が伸び出して花芽がだめになっていたが、このほどその新芽から花茎が出てきたようである。香りもよい花だったので期待している。
Lc. Aloha Case ‘#32’× C. intermedia var. delicateに蕾が出そうである。この暮れにでたつぼみはしけてしまったので今度は咲いて欲しいものである。
Den. Yukidaruma ‘King’ があと数日で初開花である。Leptotes tenuis × bicolor もあと数日で開花する。花の色が強烈だったMasd. ? ‘Wine Red’は蕾が５つ、Masd.’Meikouen’は３つでており、これも数日かかりそうだけれど、マスデバリアは不発に終わることがあるので用心して扱っている。
Max. porphyrostele？は今年鉢からあふれそうになるくらいバルブだらけになり花芽は13個みえる。これも何かの拍子に機嫌を悪くして昨年は花が減ったので気を付けている。
こうやって蕾だらけの状況を認識して落胆を忘れようとした。くだくだしく書いてつかれた。
かみさんの買い物について行った。ブックオフで「趣味の園芸」のビデオを見つけた。江尻光一氏が登場するNHKのビデオ「シンビジウム」「デンドロビウム」「胡蝶蘭」「カトレア」であった。いまさら初心者じゃないんだからこういうものを見てもねえ、と思ったが4本1000円という格安だったためつい買って帰った。株をもらっていただいた初心者に貸し出すのに丁度いいかも知れない。
早速「胡蝶蘭」を見る。植え替えや取り扱いなど、現物を見ながらの説明なのでわかりやすく初心者にはお勧めのビデオであろう。ただ、冬の保温方法についてあまり言及がなかった。温度については「7度だと花芽が途中でとまって春まで動きません」という言及はあったが、7度だとやばいんじゃないか？と疑問を持った。しかし夜中我が家の加温ケースのデジタル表示は9度を差していた。あのなかで今にも咲きそうなつぼみぼこぼこの株が６つ入っているのだから案外ファレノプシスは「高温性」といいつつも大丈夫なのかも知れない。我が家では観測されない夏ばてとそれに伴う植え替えの話があった。また、せっかくビデオなんだから素敵な品種の数々を紹介して欲しかったと思う。
寝転がって全部見た。どれもいい株を使っているなあ。カトレアなどは高そうな大きな奴ばかりである。持っているのは3.5号鉢程度が大半だが、4号鉢クラスが多く出てきた。見ているとほいほい花が咲きそうな気がしてくる。
100円ショップダイソーで遮光材を見つけた。50％の遮光率、1.8m×3mとなかなかのスペックで200円であった。「なんて安いんだ！」と驚く（そういう私はダイオネットという反射するちょっといいやつを見切り品200円で手に入れているのだが）。遮光材は高いのでレースのカーテンでお茶を濁していたりして胡蝶蘭やカトレアを葉やけさせた苦い経験がある。遮光材をけちって初心者は失敗しやすいのだが、それが200円というのは実にありがたい。
日本のランは外に出してあるのだが、凍らせるとさすがに弱るかもしれないので、夜間は取り込むことにした。
Den.kingianumはこの時期水を好むらしいようなことを読んだ。うちのキンギアナムらしいラン（スペキンのようにも見える）も花芽が20以上あり、ノビル系と一緒に乾かし気味にしていたのであるが今日はたっぷり水をやった。日本のランのトレイと一緒に出し入れすることにした。
趣味の園芸をみていたらプレゼントコーナーに「江尻光一氏の名前を付けたDen.ejiriiのプレゼント20名様」があった。江尻氏が「どうも新種らしい」と本に書いていたデンドロじゃなかっただろうか。その後新種と認定され、我が国有数の栽培研究家の名前を冠した種となったわけである。20名というとなんとなく当たりそうな気がするとおもって郵便局にはがきを買いに行ったが、自販機が故障中だった。
1月17日（土）Lc. Elcerrito開花
昨日言及したリンコスティリス・セレスティスからまた青い葉が落ちた。調べてみると中心部がすでにお亡くなりになっていた。根も葉も生きているが、成長点がもうアウトなのである。蘭を初めて以来最大の損失であった。自然から預かった植物をまたも枯らしてしまいがっくり来ていた。個人的にはかみさんの好む蘭で1400円も大枚はたいて一昨年購入した株だった。あいたたたた。
原因は「寒さによる衰弱枯」と見られる。中温性バンダと同じに管理していたが原種図鑑をみればはっきりと「高温性」と書いてあった。明らかなる重大なミスであった。あーあ。恥ずかしいのであるが、検枯解剖の写真を掲載しよう。最近似たようなお亡くなり方をした胡蝶蘭がこれ以前に2鉢あったのが気になる。葉の先端や花茎の先端、根などは生きていた。成長点が何らかのダメージを受けて枯れたのである。病菌の感染は株が離れていることや、私が株に直接さわることがないのでないとは言えないが考えにくい。それぞれの株にとりついている軟腐病の菌が株の衰弱に乗じて株を攻略したのだろうと考えている。こういう枯死が出る理由は夏場の稼ぎ時に雨に当てすぎたことや日照不足だったことが遠因とみている。このリンコスティリスは梅雨時黒カビがびっしりついていてカイガラムシが葉の間にたっぷりいてずいぶん掃除した覚えがある。すまんのう。
ダーウィナラ・チャーム‘ブルースター’の写真を撮った。ほのかなよい香りがある。
デンドロ・竹本や、最後になった赤いカトレアの撮影もした。竹本は上品かつ独特な香りがする。デンドロ岩国はもう花が終わりそうな奴がある。意外と根性がない。環境が悪いと言われつつも妙に長生きの花がある。赤いカトレアは最初の花の開花以来54日に達している。白いカトレアが花５つで59日間（花単独で57日間）であったのでこれにほぼ匹敵している。こういうカトレアで順繰りに咲くやつを6鉢集めれば年中カトレアが咲いているという状態が可能になるのであろうか。
趣味の園芸の今月号は「ラン大特集」とあってつい手が出た。ランの花に霧吹きで水をかけている写真を見てぎょっとする。カトレアの項では「花に水をかけるな」とあり、コチョウランでは「花と葉にこまめに霧吹きをしたりして保湿せよ」とある。我が家では出来る限り花に水がかからないようにするという方針である。花が早くしおれるのは環境だから仕方がないと考えている。環境さえよければ霧吹きをかけなくてもコチョウランは2ヶ月以上咲いている。この花に水をかけることの有効性について実験データはないのであろうか。うちでは水をかけずともカトレア57日、コチョウラン100日（Phal. Amanogawa x Grand City ‘Venus’が2003年6月21日に開花10月4日にしおれた）保ったというデータがある。水をかけるとほこりがこびりつきやすい、カビがつく、水の表面張力や重さなどで花が変形するなどのリスクがあるように思われる。
ラン展の情報などはネットよりも詳しい。
見開きで「原種ラン図鑑」唐澤耕司著定価62000円の広告が出ていた。世界最高563属3751種のカラー写真と解説がのっているという。すごいねえ。こりゃプロ用の本だねえ。プロが種の特定でしくじると商売にかかわる。そう見れば責任の重い納得の価格である。1種あたりのデータは15円か、などと馬鹿なことを考えた。
「よくわかる栽培12か月 コチョウラン」富山昌克著が出たそうである。
夜10時になってLc. Elcerritoが開花した。開花位置に決まる前に開花している。置き場所を変えたのでしくじった。暖房もいけないのであろうか。場所を戻して開花してもらう。
お、Paph. glaucophyllum？の花（8代吉宗）が終わっている。次の蕾（9代家重）は膨らんでいる。さらに次の蕾（10代家治）の存在を確認した。このランも高温性のはずなのだがよわって突然お亡くなりになったりするのであろうか。
水やりの時に加温ケースのバルボフィラム・デアレイの最後の葉がぽろりと取れた。バルブ３つだけでとりあえず生きている。なかなかいい状態まで持ってゆけない。
1月16日（金）
蘭の葉っぱには…切取線がある。
蘭は葉を切るな、と言われる。観察しているとどうもつかえるものはよそへ運び出してから、全体が速やかにかさかさに乾いたのちに切取線からはらりと落ちるようになっている。なにやら手際がよい仕事を見ているようだ。本当につかえるものを運び出しているかどうかトレーサーなどを使ってしらべられないだろうか。
蘭が離すまでは葉をむやみと切らないほうがいいようだ。健康な株は切取線できれいに葉が取れるのだけれど、不健康な場合、先端にまだ青い部分があるのに、茶色い部分が広がって葉が折れてしまったり取れたりする場合がある。日焼けや病気でそうなるらしい。乾いて枯れた葉が切取線ですっきりと切れる状態が続いているようなら安心である。
蘭の葉で驚くのは、ダメージを受けてもどこかつながっていれば迂回路があるのかその先が永く生きているということである。蘭は葉が多くはないのでかなり大事に使っているらしい。折れて垂れようが、蘭が使っている葉は軽々しく切れない。カトレアを見ているとながいものでは4年ほど丁寧に使っているようである。葉もチャームポイントでこれを痛めないように楽しむ。
昨日リンコスティリス・セレスティスのまだ青い葉が落ちた。茶色い斑点が葉の付け根で広がったためらしい。よくない兆候なので、保温箱に移したほうがいいかもしれない。
1月15日（木）Cym. Line Stone ‘Cute’開花
Cym. Line Stone ‘Cute’が開花した。つぼみ2個のうちの１つというセコイ開花である。まあ開花は開花とよろこぶ。
Mtdm. Pupukea Sunset ‘Hawaiikai’は思っていたよりも大きな2cmくらいの花になった。
棚を突き破るくらいの背の高い蘭が増えてきている。身の程を知らない買い物が増えてきたと言うところであろうか。身代、身の丈にあった生活があるように己に育てることを許された蘭と、そうでない蘭があると思う。これをよく見極めないとせっかく咲いてくれた蘭に申し訳ないような環境しか提供できないことになる。2003年までは拡大を続けてきたが、今年はもう少し落ち着いて蘭のある生活を構築してゆく必要を感じる。
1月14日（水）コンパレティア、Mtdm. Pupukea Sunset ‘Hawaiikai’開花（昨夜）
コンパレティアは最終段階の蕾がふくらむところまできて不調になってしまったが、からくも生き残った蕾で咲いてくれた。完璧な姿だったので残念であるがまあ咲いてくれてありがたい。花の姿からマクロクレプトロンという種のようだ。
ミルトニジウム ププケアサンセット ‘ハワイカイ’とはまあなんとトロピカルな南洋の島を連想させる名前であるが、南米のミルトニアとオンシのケイロフォルムを掛け合わせたものである。花茎はあと2本でてきている。
京都ラン展で撮影したとてつもなくでかい大株のPaph.stoneiの画像を壁紙に設定している（画像を表示して、右クリックし、「背景に設定」する）。この画像はトリミングなどの加工なしで掲載している。色、ツヤ、照明、背景などたまりませんねえ。作出者と関係者に感謝したい。
1月13日（火）Den.「竹本」開花（昨夜）
Den.「竹本」は同僚から委託栽培されていたミニデンドロの分け株である。デンドロにはバルブのぷっくりしたノビル系と細身の石斛系の交配種が多く出回っており、この「竹本」はほっそりした石斛系のように見えるが実際どうだかよくわからない。株の姿が大層よろしい。蕾は昨年伸びたバルブにもっぱらついている。来年の開花は素晴らしいものになるだろう。
Den.「岩国」は満開となり、大きさから鉢を手に持つとブーケのようにみえる。香りもかなりあり、好まれている。失敗も多いデンドロだが報われることも多い。
香りが楽しめるデンドロが多いように思われる。暖かい日中よく香るものが多い。
Disaは危機的状況を脱した感がある。ディサは花が終わり9月頃にあたかも枯れてしまったかのような状況を呈していた。しかし根本から小さな芽が出てじわじわ大きくなり、もう大丈夫という2cm程度の芽になってきた。枯れたとおもってうかつにあきらめられないのが蘭であった。
マスデは2株が9月に不調になっていたが、1株は完全に復活し、もう1株が大丈夫ではあるがあまり復興がはかどっていない。マスデの植え替えについてはよく分からないのだが、そろそろ行った方がよいのであろう。素焼鉢がよくなかったのかもしれない。今度はビニールポットをつかってみよう。
乾燥などで環境が悪いと思われているリビングで、赤いカトレアが花期通算50日に到達した。花７つを咲き継いでこんなにも長く咲いてくれた。花は形、色など申し分もない。こういう色のきれいなカトレアはなかなか見かけない。
乾燥などで環境が悪いと思われているリビングで(^^;)、オンシジウム「アサヒ」は花茎2本を咲き継いで84日間になる。オンシジウムはいい。名前のあるオンシの見切り品をみかけたら手に入れよう。2003年はオンシもよかったなあ。
一昨年職場の同僚Kさんにもらっていただいたデンファレと胡蝶蘭が調子がよいらしく、花もずいぶん気に入ってもらっていた。丁度咲きそうな蕾をつけたデンファレ「花工場」があったので「これいかがですか？」と聞くともらってくださるという。即日もらわれていったのであった。寒波の来襲でさすがに寒くなる。Kさんの家は一戸建てながら遅寝早起のおかげかデンファレが余裕で開花しているそうで、我が家より環境がよい。いま蕾の胡蝶蘭がちゃんと咲くようならますます蘭向きのお宅と言える。Kさんも最近は蘭にはまりつつあるのか、昨年見切り品で購入されたノビル系デンドロまで咲かせておられる。蘭歴1年といいつつ実は相当な達人なのかも知れない。
1月12日（月）いろいろ不調
寝坊をしたら腰の調子が悪い。風邪が悪化し、難儀しながらリビングの蘭に水やりをする。これがえらく重労働に感じられた。妙に大きなものが多いのでいろいろ考えながら作業する。手間もかかる。こういう作業をいとわしく思うと言うことは自分が弱っているということであろう。水やりをさぼって乾燥で多くの蘭が不調になっているようだ。エピデンドラム・キャンディベルの高芽分け株の最後の葉がとれてお亡くなりになってしまった。お亡くなり０を目指していただけにショックであった。この時期高芽採り株はよくお亡くなりになる。小さな鉢には乾燥が堪えるのだ。バニラも不調のようである。
開花株に何が悪いと行って温度変化に伴う乾燥である。12度であまり気温に変化がないような場合がいいのであるが、8度だったり24度だったりするような場合、温度が高くなるときに湿度がかなり下がる。これがいかんのんだろうなあと思う。
L.Icarusはその影響でしおれるのが早い。急いで撮影をした。株の姿も撮影した。
せっかく咲いてくれたBlc.MishimaDesireも花びらがちゃんと伸びなかった。湿度を保ち、あまり暖かくしすぎないようにしないとこういう失敗開花になるのだ。ドーサルセパルの先がしおれているのである。
昨日購入したマスデバリアは妙な特徴があることが分かった。しおれてくしゃっとなっているのだと思っていたのだが、よくみると複数の花が１つの花茎についていたのだ。花が２つまたは３つだった。こういうのは初めてである。有名な白いマスデの原種Masd. tovarensisの性質であるとわかる。
ゴンベッサ氏に以前もらっていたDendrchilum cornutumをリンクした。
昨日のラン展の画像を整理して昨日の日誌にリンクした。掲載する画像が莫大である。容量の限界がちかいが果たして掲載できるだろうか。
なんとかアップできた。やれやれ。
1月11日（日）京都高島屋ラン展
帰ってきてぐったりしている。早起きして三田の山奥から京都河原町を目指す。I氏と子供を連れて電車でたちまち河原町に着いた。阪急電車の特級がかなり寒くて往生した。暖房を入れ忘れたのではないだろうか。早くつきすぎたので付近を散歩する。打田の漬け物を買っていると時間になった。
汗を垂らしてひたすら写真撮影をしていた。L.lobataの素晴らしい株をみかけた。この時期でろーんと大きいカトレアが多いのであるが、このロバタはえらくきりりとしたよい姿をしている。
また、巨大なマスデバリア・コクシネアを見た。日本大賞を遠くに見たことはあるが、現物に間近でお目にかかるのは初めてである。マスデというとちっこい花を思い浮かべるのであるが、かなり大きい。蘭にはよくぎょっとさせられるような種がある。
パフィオも小さい鉢が多いと思いがちだが、とてつもなくでかい大株をみた。花も大きいが株も大きい。
Robiquetia pantherianaという妙な原種を見た。別の種類を明幸園で売っている。
Ren. philippinense、Trichoglottis brachiata、C. jenmanii、C. warnerii ‘Integra’、 Max. fletcheriana、B. perrinii、Paph. urbanianum ‘Cape Rock’ HCC/AOS、Paph. adductumの画像を得た。
有名交配種の画像集めをした。Blc. Alma Kee ‘Tipmalee’、 Slc. Sunrise Doll ‘Aeka Venus’、 Slc. Lanche、Lc. Tropical Pointer ‘Galaxy’、 Blc. California Girl ‘Sweet Angel’、 Blc. Pamela Hetherington、Lc. Pixic Gold ‘Mid Florida’ AM/AOS、Lc. Memoria Kyoto ‘Tomi’ SM/JOGA、Aeridovanda Mundyii ‘Grandpa’、 Paph. Tsuya Ikeda ‘Koiso’、 Paph. White Fantasy ‘Goliath’ AM/JOS、Paph. Robin Hoodなどなど。
買い物は振るわなかった。ほとんどが1000円以上であるが、1000円以上の買い物に踏み切れないのであった。欲しいものがあまりないのである。己の趣味は小さな棚にぱっこりおさまってしまったような風情がある。唯一探していた白いマスデバリアのよわったようなやつが600円で売られていた。名無しである。花はすぐ終わりそうだったがまた咲くだろうと身の程を知らぬことを考えつつ店の名もよく分からずに購入した。
種々の画像を店先で得ることが出来た。バルボフィラム・スマトラナムというのは手持ちの文献にはないが、美しい花を付けていた。Bulb. deareiは何とも心引かれる。我が家の株はずっと弱った状態が続いている。こんな素敵な花が咲くとわかれば扱いも違ってくるなあ。バルボはあこがれているがどうも好かれていないようだ。
Max. picta1600円だそうだ。ポリフィロステレに似ていると言われるが明らかに違う。
福井の蘭園の出店を見ていたら、店主とおぼしき人からいろいろ勧められた。この店はレストレピア、ゴンゴラ、トリコピア、デンドロビウム・アンテナタムなど実に珍しい種があまり高くもない1000円前後の値段でたくさん並んでいたが、どうしたものか踏み切れなかった。この店であこがれのDen.カスバートソニー5800円を見た。「花は6ヶ月咲いている、マスデが育てられるのなら可能」とのことだった。マスデは育つし、咲くが、暑い夏が続いたらアウトだろうなあ、今までは運がよかったのだろう、と思う。
昼になり、石を売っている店によって買い物をして、ラーメンを食べて、帰途についた。途中大和農園洋蘭部に寄り道をする。なかなかの花盛りであったが購買意欲は低い。ふとみるとPhalビオラセアがあった。本日のラン展では2000円だったのでリスクが大きいと見送ったのだった。ここでは3000円だった。出回る時期なのかも知れない。別の棚にそっくり同じ花が1000円とあった。ついひっつかんで喜んでいたが、よくみるとプルクラとの交配種だった。香りがよければよい買い物だったろうが鼻が詰まって分からない。やっぱりあこがれの蘭はなかなか手に入らないものだなあと思う。
三田に帰ってからかみさんにひろってもらいI氏を送ってさらに花工場に寄ったが、出物はなかった。「ブルースター」というフウランを4倍くらいにしたような青や桃色の蘭が780円でうられていた。やたら寒い一日で体調が悪くなり、日誌の更新もそこそこに転がるのであった。
画像の選抜をした。87枚もあった。
ダーウィナラ・チャーム‘ブルースター’に香りが出てきた。かみさんにえらく喜ばれていた。
1月10日（土）
昨年召し抱えた蘭は53株あり、そのうち8株が我が家で花芽を出して咲いた。買い物の追跡評価をした。
昨日述べていた「芳香評価」をリストに書き込んだ。大幅改訂を始めてしまったため、アップロードは後日になるだろう。
うげ、コンパレティアのつぼみの色が変だ。ちと蒸れたのであろうか。蕾の時というのは結構コワイもので、これまでにもいろいろ失敗がある。環境をあまり変えない、一日の変化を少なくする、ということに気を付けねばならない。
デンドロ「岩国」が売り物並みに派手に咲いている。買ったら高いだろうという感じに咲いている。ミニデンドロなのでいろいろなところに置ける。香りもよろしい。こういう咲かせ方が出来るようになったのだなあ、ここまでが長かった、と思った。
この「岩国」とモニターにもらったDen. Snow Baby ‘Green Pocos’の写真撮影を行っていた。それぞれ20枚くらい撮影して、あとで選ぶ。それほど手間はかからない。最近では外に持ち出して背景に緑やら山やら空やら地面やらを使う。いつも思うが白い花は撮影が難しい。
本日は鼻がまともに働いていたのでBlc. Mishima Desireを嗅いでみるとなかなか素晴らしい香りだった。かみさんが朝一番にリビングに入るとかぐわしい蘭の香りがするそうである。
越冬ケースの水やりは週1度になっている。本日はトレイに積み込んで移動し、風呂場で湯をかけた。葉の裏にもかける。結構しつこくかけた。トレイは４つ分で、これまでになく楽ちんな水やりになった。今後はこれでゆこう。
注文していた「A History of the Orchid」がもうきた。これでもかと言うほど蘭について書いてあるキンキンに詰まった本であるようだ。蘭そのものと人間の関わりの歴史が第一部。第二部は蘭に関わった人々の話がまとめられている。カラー写真は表紙だけで、あとは白黒ながら魅力的な写真や図、絵が多く載っているとはいえたっぷりテキストがつまっている本である。
「蘭自慢」に撮影した写真111種を掲載した。画像をみて選んでその蘭の情報にたどり着ける。我が家で開花したものは92種が登録されている。昨夜この作業をしていて疲労のためか歯痛を起こした。
明日は早起きをしてI氏と京都高島屋に蘭を見に行く。子守まで引き受けているためつかれそうである。
1月9日（金）
扉の写真はオンシジウム・ケイロホルムである。知っている人はわかるのだろうが、実にしょぼい咲き方をしているのである。それをいつものようにどアップの写真でごまかしているのだ。
ケイロホルムはかなり密に咲くものが売られている。購入後1年で何とか咲いてくれたのではあるが、花茎についた蕾の数が、花茎の形状からみてかなり少なく、ほとんどついていない状態であった。これほどぽつりぽつりだと花それぞれを味わえるほどじっくり見ることが出来る(^^;)。ケイロホルムは結構難しいのかも知れない。この鉢は水はけが悪く、こんど幾分盛り上げ気味に植え込んでみようと考えている。
2003年はオンシジウムが長雨によわりつつも全部咲いた年だった。今年はどういう一年になるのであろうか。
L.Icarusがなにやらいい。花茎が細く長くのびて高い場所にはらり、はらり、とかわいい花が咲いている。華やかさはないが「わび、さび」的ないい仕事をしている。根がよく廻ってきたので来年はさらにたかーい１ｍ花茎を出してもらいたい。ただ、新芽のでなかった兄弟株は相変わらず不調でこのまま枯れてしまいそうである。
こういう空中蘭が最近増えつつある。コンパレティアもセコイ株に似合わぬ長い花茎を延ばしている。3年目のLc.Ercerittoも比較的花茎の長い蘭で今年の蕾は12個である。
最近の蘭の購入には香りを重視する傾向がある。香り有りだとぐっと購入意欲が高まる。我が家の香り蘭を集めてみると、リカステ、アングロカステ、ジゴペタラム、マキシラリア、オンシジウム、カトレアなど南米勢が有力である。これらの蘭には共通する香りのベースになるような「甘い香り」成分があるように思われる。カトレアの中にはまったく素晴らしい香りの交配種があるように思う。そういうものを育てみたいと思う。
このほか、デンドロビウム・アノスマムやDen.フォーミディブルを筆頭に多くのデンドロにはかすかながらも香りがある。石斛の香りも忘れてはいけない。キンギアナムも結構強い香りがある。
フウランの香りは素晴らしい。安い、育てやすい、場所を取らない、姿が美しい、香りがよいといいことづくめである。
石斛、フウランとくれば春蘭であるが、うちの春蘭は香る時間にいないせいかあまり覚えがない。
アングレカムも大層よい香りである。
持ち株のリストに香り評価を付けてみようか等と思う。好みもあるからなあ。
季節により香りの変る種もあった。Den.HamanaLakeは過去1年間に3回、春、夏、秋に咲いているが、冬の香りはいまいちで夏の香りは素晴らしかった。これも時刻に関係しているのかも知れないので確かなことは言えない。
マキシラリア・ポルフィロステレ？には香りがないと思っていたのが、実は10時から12時頃までの間に香っていることが分かった。その間の香りは素晴らしいものだった。また、マキシラリア・テヌイフォリアはおいしそうなココナッツの香りである（岩国の春園生花でいろいろな名無しのマキシラリアが150円で並んでいたがあれを買っておけばよかったなどと思い出す）
香りにこだわるようになったきっかけは広島植物園で出会ったエピデンドラム・ラディアタに似た花であった。その香りがあまりにも素晴らしかったので（当時そう感じた）ずっと探していたのである。昨年の京都高島屋ラン展のスズキ蘭園の売店でラディアタを見かけ、手をのばしかけたところを店員に話しかけられ雑談をするうちに買いそびれていたのであった。3株2000円のコーナーだったと思うが今年はあるだろうか。そういえば昨日からそのラン展は始まっている。
そろそろラン展の季節であるが欲しい蘭はなんであろうか。ションバーキアのような超高層蘭とか、香りの優れたものとか、パフィオの妙な奴などを探しに行く。結局は現場で値段を見てあれこれ悩んで選ぶのである。なんといっても棚に余裕がない。だれかがクルマで乗り付けて蛍光ペンでマークしたリストを突きつけ50鉢ほど持っていってしまう、という想像をしていた。「おしい」と思うか「やった！」とおもうか、びみょーなところである。
昨日仕事に必要な本を購入するついでに「A History of the Orchid」(Merle A. Reinikka and Gustavo A. Romero, Timber Pr, 1995.)という本をamazonからネット購入した。内容はよく分からない。なにかしらぴぴっとくるものがあったのだ。注文したあとで表紙の画像を見ると「The exciting saga of tropical adventure and scientific discovery that brought orchids from deepest jungles」てなことが書いてある。「深いジャングルから蘭をひっつかんで持って帰る冒険と科学的発見をつづったコーフンの武勇伝」とよめる。こういう話しに飢えているのであった。340pもあって2900円だったので読むところがたくさんあるのではなかろうかと期待している。
デンファレ「宮島」の2本の花茎のうち、先行していた花茎でごっそり９つの花が終わってしまった。寿命だろうと心配はしていないが、９つは珍しい。あと３輪残っている。後発の花茎ではまだ1輪も散っていない。第3花茎は４つのつぼみのうち3つまでが咲いた。花数は合計16になった。
1月8日（木）
冬型の気圧配置になると雪が降る。今朝は山が真っ白だった。かなり寒い。
昨夜Blc.MishimaDesireの第二バルブの蕾が開花した。こちらの蕾は単独なので、先の蕾が押し合いながら咲いたのに較べてのびのびと咲いてくれそうである。ただ、これも正常開花とはいいがたく、横倒しに近い。135mmを超える新記録を期待している。
Paphグラウコフィラムの花期は明日で210日になる。9代目の蕾が大きくなってきたので240日到達が確実視されている。10代目の蕾の有無は不明。
昨年57日間という長いはなもちだったC.intermedia？のシースに蕾がみえるようになってきた。日照不足で少々遅れている。
Den.SnowFlake？「岩国」が間もなく満開である。3年連続できっちり花を付けているデンドロである。これに「竹本」、Yukidaruma ‘King’が続く。おおむねどのノビル系デンドロも少ないなりにも花芽を付けてはいる。今年咲かないバルブも高芽さえ出さなければいつかは咲くのだ、と考えるようになった。
L.Icarusは株高80cm、花茎の長さ65cmであることが物差しでの測定で分かった。オレンジ色の姿のよい花がついている。
マスデバリア「ワインレッド」のつぼみは３つになった。「明幸園」もつぼみ２つを出している。
1月7日（水）
そろそろ重たいページ「蘭自慢」の改訂作業を行おうと思う。モデムでもちゃんと見られるのだからいくら重いといってもたかが知れている。うわー、どこまであるのだぁ、というページにしたいものである。開花した種類数は差し上げたものやお亡くなりになったものを除いて94種になった。これをずらーっと並べてみたいものである。一見多い数字であるが、46％はまだ咲いてもらっていない。お亡くなりになった株や、購入したての株でも見事な写真がいくつかあるので、これらも整理する必要がある。
アルバオーキッドの早い者勝ち通販が更新されていた。アングレカム・サスキペダレ2000円、Paphマリポンセ2000円それぞれつぼみつきにくらっとなる。こんな立派な珍しい蘭がこういうお値段とは。このページにあった蘭は現場で見たもののリアルタイム画像に近い。お店では「ネットで紹介中」のような札が下がっていた。当初何のことだかわからず、「ネットで紹介しているから買うのは遠慮すべし、という意味なのかなあ？」などと思ってみていた。現場で買ってもべつにかまわなかったのである。ネット上ではかなり高額な蘭やら時々とんでもなく安い株が混ぜてある。100円のDen.SnowFlakeは現物を見たが立派なものだった。また、むむ、これはという魅力的な株に手の届きそうな値段が混ぜてあり、いいところをついてきている。売り物の株全体の姿が紹介されているところがまたそそられるのであった。
素焼平鉢を帰って数えてみると15個もあった。3号４つ5号１つ4号10個である。さあ、どう使おうか。
駄温の平鉢はリカステに使って成功している。シルホペタラムで使ったものは花が少なくなってしまった。あまり高くしたくない場合に平鉢は有効である。見た目がよくなるように思われる。
昨夜蘭に風を送るファンが止まっているので不審に思って調べてみると、ファンの線とアダプターの線の接続部分に巻いていたテープがずれ、銅線がむき出しになった上にリード線を通していた真鍮のフックでもって短絡し、アダプターがやられていた。冷や汗ものの事故だった。シロウト電気いじりの恐ろしさである。こういうことがあるから温度調節器を自作するのがためらわれたのである。一つ間違うと恐ろしい事故につながりかねないので注意喚起のためにここに赤恥をさらす次第である。同様なことを行っている方がもしおられたらお気を付け願いたい。
蘭に風は必要という強迫観念があるため、別途アダプターを用意し、リード線を繋ぎ、テープで巻いてその上からエポキシ系の強力接着剤で固めた。こういう妙なことをしている以上いくら注意してもしすぎることはない。もう１つの越冬ケースは週末に総点検と安全対策を施す。
市販のワーディアンケースはそういう安全対策と蘭への配慮を十分に行っているため、これから始める人にはそのようなケースの購入をお勧めする。内心P社のワーディアンケース（一式5万円ほどだろうか：ケース、温度調節器、換気扇、内気扇、ヒーター、蛍光灯のセットだ）にはあこがれているのであるが、趣味が「ケチ」であるためこういうしょーもないリスクを負うはめになってしまった。「ケチ」はともすると高くつくのだ。P社のケースはしかしもう少し背が高くて薄いリビング対応のものはないのであろうか（倒れやすくて危ないか）。
1月6日（火）L.Icarus開花（4:昨夜）、燃料電池温室
昨夜L.Icarusが開花した。レリアの交配種である。山吹色のかわいい花が長い花茎の先に咲く。昨年は１ｍを超える超高層蘭だったのであるが、売られていたものが3株の寄せ植えであったことや、化粧鉢で内部はじくじくに湿っていたことに気づくのが遅れ、「こりゃまずいだろう」と植え替えた後に根回りが悪く、生育が遅れて60cm程度になってしまった。来年こそは花茎だけで1mを目指したいものである。お歴々の開花ではなく新規の開花なのがうれしい。寄せ植えをほぐして分かれた株は1鉢もらわれてゆき、もう1株は芽が出ずバックバルブ伏せ状態だがどうも思わしくない。
最近気に入っているのはオンシジウム類である。スタンダードな黄色のオンシジウムの名無し鉢がずいぶんがんばっている。3.5号鉢でさえ花のボリュームは大株の雰囲気がある。しだれた枝に小判のようにくっきりと黄色い花を付ける姿が実に好ましい。10月中頃に咲いていろいろと咲き繋ぎ1月一杯花がありそうである。
ゴンベッサ氏がこれぞ大株という写真をくださった。デンドロキラムSP10とのことで、40cm角の鉢にどーんと載っている。これほどの大株は対比物がないとその巨大さが分かりにくい。
温室について思うことがある。あれはあれで灯油代が結構かかるようなことを聞いている。将来は発電所にしてしまってはどうか、と思った。つまり、いまはやりの燃料電池を使えば家のガス代がちょっと増えるだけで温室の燃料代と電気代がただになるという結構な話である。そういう家庭用燃料電池が開発されている。
燃料電池は、燃料の持っている化学エネルギーを電池のしくみで電気に変える技術である。わかりやすく言うと、電池に入っている電気の元を電池に供給してどんどん電気をつくるというしくみである。その電気の元はこの場合水素と空気なのであるが、それは通常の燃料（都市ガスなど）を「改質」といって水素に換える技術で水素を作り出して使う。
燃料電池で電気を作る場合、電気への変換効率は小規模な発電では40％を下回る。残りの60％は熱になる。効率50％の火力発電所ではその熱を捨ててしまうのであるが、家庭用燃料電池ではこれで湯をつくることができ、うまみが大きい。ガス代がちょっとふえて電気代がただになるくらいの効果があるのだ。
出力1kWの燃料電池を考えた場合、1.5kWの熱が出来るわけで、以前計算してみた結果では給湯用には少々熱量が過剰になる。そこで温室にあまった熱を供給すると温室持ちには燃料費を節約できて大層有利ではないかと考えたのであった。
ちなみに燃料電池は来年東京電力から家庭用に販売されるそうであるが、温室も含めた話は聞かない。そこで思うのは、温室と家庭を含めた検討を温室業者が行って新エネルギー産業技術総合開発機構（NEDO）などが行っている燃料電池導入促進についての補助金をゲットして開発・販売を行ってはいかがだろうか。温室効果ガスの抑制、省エネ、普及のしやすさなど燃料電池温室には利点が多いように思われた。
うたい文句は「温室の姿をした家庭の発電所で年中花を咲かせましょう」である。
「今お買いあげいただくとバンダと胡蝶蘭、デンファレをおつけします。この株だけで年間8ヶ月は咲いていますよ」
「うわー、きれいですね。そんなに長く咲くんですか。でも世話が大変じゃないですか」
「心配要りませんよ。この名著「サルでも育てられる蘭」もおつけします。またこの温室さえあれば温度調節は全自動ですし、付属の水やり器は自動設定やケータイからの水やりにも対応しています。備え付けの温水シャワーで水やりもらくらく」
「おしゃれな外装で、床下に発電所とお湯のタンクがあるなんて分かりませんね。それに中がお花で一杯ですね」
「ガス代はどうなるんですか？」
「はい、こちらの6人家族のお宅では月々3千円の負担増になりますが、なんとなんと電気代13000円がただになってしまうんですね」
「まあ、すごい節約になりますね！」
「電気も作っているわけですから、このクールケースもおつけしましょう！暑がる蘭もこれでばっちりです。また、屋根に遮光材代わりに半透明太陽電池を付ければ電気代がますますおやすくなりますね。これもつけちゃう！」
「もういいことづくめの温室ですね」
「裏技として、こちらにあるような使い方も出来るんですね」
「うわ、洗濯物が一杯ですね。」
「乾燥機としても使えるんですね。洗濯機5杯分を天候を選ばず、すっきり素早く乾かせます。衣類の傷みも少ないですよ」(^^;)
「さて、気になるお値段ですが…」
「はい…」
「補助金でおやすくなって150万円、どうです。」
「えー、これだけついて150万円ですか」
「一家に1棟燃料電池太陽電池発電温室冷室給湯乾燥機（わけわからん）。送料・金利手数料はJavaNet＊＊＊が負担します。お電話、インターネットからの注文もお受けします。どしどしご注文ください」
そういう温室があるのならわしも欲しい。でも値段は当初太陽電池が300万円なりだったことを思うと400万円くらいになってしまうのではないだろうか。しかし補助金で安くなるようなことがあるとはいえ、新しいものに飛びつくのは自重し、技術が枯れた頃に手を出すべきであろう。
1月5日（月）Den.SecondLove開花(3)
Den.SecondLoveというと「キラメキ」だの「トキメキ」だのが有名である。初恋実らず、を暗示させる妙な名前だがおっさんには少々気恥ずかしい。どうしたものか同じ交配名のデンファレが存在する。それが本日裸バルブの花茎から開花してくれた。1月に開花するのだからかなり遅い。2003年のバルブにも花茎があり、こちらの開花はこれからである。まだ開花していない蕾付デンファレもあと1株あるので、これから5月くらいまで咲いているだろう。デンファレは9月から5月まで9ヶ月間の花という印象が定着しそうだ。年中売られているので、温室で調整すれば年中咲いている恐るべき蘭である。開花期間の稼ぎ頭であるデンファレはこの時期加温設備が必要である。さもなければOA機器がふんだんにあって暖かいオフィスがあればいい。そういうオフィスにお勤めのサラリーマンなら誰でも簡単に育てることができ花を楽しめるし、夏場は日当たりのよいところに直射で育てて水も肥料もがんがんやってよい種類なのである。花の咲いている間日に当てなくても弱らないというおまけ付である。
Den.HamanaLakeはちょっと見ない間に花芽ぼこぼこになっていた。24個の花芽である。各つぼみ2個ずつ出ても花48個になる。ちょっと期待してしまう。このデンドロは花付きがよい。香りも結構強い部類だ。年中節操なく咲くというところもいい。しかしあまり高くもならず意外と増えない。いいことずくめではある。このデンドロはノビル系ではトップクラスのお勧めだ。
ノビル系デンドロは北海道での開花が困難、という記述を見た。理由はバルブが完成する以前に寒くなりすぎて花芽がつかないからだそうだ。また花芽が出来る温度に長く当てていられないから、という記述もあった。ほんとうだろうか。バルブが完成するというのは止葉という先端の葉がでてそれ以上成長しない状態になり、バルブが太って飴色の透明感をだしてくる状態を言う。そういう状態にするためには早めの芽出しと、日光が必要である。北海道は室内に取り込んでから暖かい分、芽だしがはやくなり、9月の充実期に間に合いそうに思うのだけれどどうなのであろうか。
最近では低温にあわすということを特に行わなくても咲くノビル系デンドロが増えているようなのでそういう種類を選ぶ必要はあるかも知れない。
北海道は逆に本州では栽培が困難なクール系の種の栽培が容易なのではないであろうか。デンファレなどもつぼみが付きにくくなったりはしないのであろうか。
C.intermedia？にやっと蕾が見分けられるようになってきた。例年より1ヶ月半遅れている。日照不足が影響したのであろうか。
シンビジウム3鉢が順調に蕾を大きくしている。日中は屋外で日光浴させ夜間は取り込んでいる。蕾が不調にならないように夜間15℃以上にならないように気を付けている。
昨日報告したアルバオーキッドのホームページへのリンクがへんなところにつながっていたので繋ぎなおした。このホームページは入り組んでいるのであの素晴らしい画像データも少々探すことになる（ラン蘭ライフという枝に注目）。高いものばかりではなく、100円200円の開花株まで通販で扱っているコーフンのページが必見である。
今朝は「3万円のブーツ」というテレビの声で目が覚めた。バーゲンの話らしい。20万円のバッグなど世の中にはよく分からない理由で高いものがある。それぞれ人々が価値を認めて付けた値段であるから、へー、という他はない。昨日は3万円のワルケの値段に驚いたが、本日30万円のパフィオをネット上に見つけた。やはりこういう世界があるのか、と驚く。よく手にする蘭の値段300円の1000倍である。
1月4日（日）アルバオーキッド訪問・Lc.SakuraCandy開花(2)
古巣へ帰る移動日である。途中気になっていたアルバオーキッドを覗いてみることにした。この蘭店はネット上では豊富な美しい蘭画像を提供してくれるので気になっていた。よく分からない地図を原住民のかみさんにみてもらい、地図中のガソリンスタンドにあった立て看板に勇気づけられ、細道をたどり着いた。温室がそのまま店舗になっている。目的は蘭友のF氏が探している素焼の平鉢であった。素焼の平鉢はラン展でもなければ売っているのを見たことがない。結構高級品だったように思うが、ネットで見たアルバオーキッドの平鉢は比較的安かったようなのでこれを目的に行ってみた。
温室にはいるとネットの写真そのままのご店主がおられた。大阪にいて写真を見るとなんとなく関西弁をしゃべりそうな気がしてくるのであるが、ご当地の広島弁を話されるのでなぜか驚く。広島弁を聞くとほっとする。
目的の平鉢は50円60円という安さだった。使用目的も考えずにごっそり12個も買い込んでしまった。あれはワルケなど背の低いカトレア向きじゃなかっただろうか。
内部はきりりと美しい温室空間だった。清浄な温室で、蘭がどれも手入れが行き届いて美しいほど元気である。スゴイ数の蘭だった。かみさんも喜んで見学している。おっ、ワルケがある、と手に取ってみると32000円と名札がみえた。見間違いだろうか。おおむね千円以上のものが多い。温室は奥にさらに一棟有り（さらにあるかもしれない）どれも手入れのよい蘭がぎっしり詰まっていた。かみさんが面白いといっていた蘭を買ってくれた（かみさんの誕生プレゼントに買ったパソゲーのお返しらしい）。全くの蘭の専門店であり、今後ちょくちょく寄りたいお店であった。
Lockhartia ロックハーティア
略号 Lhta. 30種がメキシコから南アメリカ北部、トリニダートに分布する着生ラン。属名は採取したトリニダート植物園のD.Lockhartを記念したもの。栽培は容易で、ほぼ薄葉系のオンシジウム属に準じる。 代表種 Lhta. oerstedii
Lhta. oerstediiロックハーティア・エルステディイ
2004年1月4日アルバオーキッドにて1000円で購入
大層変な姿の蘭である。花はオンシに雰囲気が似ている。水を好むと言われた。
車中買った平鉢を眺めてみるに、３，４，5号とある。3が2個、5号１つ、4号10個である。口径と底の直径は通常の号数に対応しているようだが、高さがおよそ半分になっているようである。何がいいのであろうか現時点ではさっぱり分からない。背の低いカトレアを植えかえるのに使おうと思う。
家に帰ってみると不調になった蘭はもともと体力が弱かった高芽採りのエピデンドラム・キャンディベルだけだった。胡蝶蘭はつぼみぼこぼこのものが多くあったが、いつ突然お亡くなりになるか分からないのでひやひやものである。Blc. Mishima Desireは131mmになって華麗に咲いていた。Lc. Sakura Candyが開花していた。蕾株はどれも順調に大きくなっている。気にしていたPaph.グラウコフィラム？の美しい花もつぼみもそのままであった。
どこから手を付けようかというような、戦争のような水やりをして（1時間半もかかった）ひとごこちつくと、どの蘭も順調だったことを思い出して安堵した。明日から平常通りである。
それにしても帰省で5鉢も増えてしまうとは。原種３鉢、交配種2鉢、どれも名札つきであった。順調？な蘭生活2004のはじまりであった。あーあ。
年賀状の取りこぼし分をさっと書き上げた。全部すった墨の毛筆手書きでサルの絵まで描いている妙な年賀状は私のところだけらしい。へび、うま、ひつじ、さる、とその調子である。今年は手慣れてきて筆が面白いほど走る。下手の横好きである。
1月3日（土）3株購入・ラン展情報
かみさん達の用事で周防大島に行った帰りに恒例の春園生花（岩国）によった。昨年も珍しい株を２つ手に入れていたので期待していたところ今回も珍しいものを強烈に安く手に入れた。見切り株300円を二つ買ったつもりが、全品半額と知り、花付き株のオンシジウム・オルニソリンカムにまで手が出た。
Aspasia lunata アスパシア・ルナタ
2003年1月3日春園生花にて150円（←980円）で購入
名無し株がずらーっと並ぶ中、あのスズキラン園の札がついていた。新芽二つが出ている。この新芽から花が出るのではないかと思う。オンシジウムの近縁だが、新芽の出方が面白い。バルブが高い位置に出来る。
Burr. Stephen Isler ブルラゲアラ・ステファンアイスラー
2003年1月3日春園生花にて150円（←980円）で購入
名無し株がずらーっと並ぶ中、あのスズキラン園の札がついていた。なんと花芽が出ている。これほど安い花芽付株というのは見たことがない。
Onc. ornithoryncam オンシジウム・オルニソリンカム
2003年1月3日春園生花にて290円（←580円）で購入
かなり大きなバルブに大きな花茎2本がでて花が盛大に咲いている。かなり香りがある。ビニールポットに入って売られているので趣味家向きだろうか。
これほどお得な買い物も珍しい。気がつくとどれもオンシジウム類だった。
ブルラゲアラはBurrをみてビーララと勝手に思いこんでいた。自分で作った事典によるとブルラゲアラ（Burrageara略号 Burr. コクリオダ×ミルトニア×オドントグロッサム×オンシジウムの4属交配人口属）とある。
そろそろラン展の日程などが気になる。広島市植物公園のチラシを宮島水族館で手に入れた。1月31日から2月11日に行われる「ランらんまつり」がある。先着300名にラン200鉢のランプレゼントが抽選であるそうである。
展示協力をみると「岩国蘭友会、宇部ラン愛好会、呉洋蘭クラブ、徳山蘭友会、山口洋ラン同好会、日本蘭協会西中国支部、広島洋蘭クラブ、広島県花卉園芸農業協同組合洋ラン部会、向島洋らんセンター、高橋洋ラン園、谷口農園、橋本園芸場、福山園芸、兼綱洋蘭園、アルバオーキッド、廿日市蘭園」という名前が並んでいてこの地方の蘭活動がみえる。至近距離に蘭屋さんがあるらしいことも分かったが、年始なのでたぶん閉まっているだろう。
近くある蘭展などの情報を調べてみた。
京都高島屋蘭展 京都蘭友会 1月8日(木)～13日(火) 京都高島屋
今年ははやいねえ。昨年はパフィオが安かったという印象がある。いろいろ珍しいものがある。
消滅か？春洋蘭展 大阪愛蘭会 昨年１月８日から１４日 大阪なんば高島屋7階催物会場であったが、今年は高島屋のホームページに情報がみられない。大阪ドームに続き消滅か。あーあ。
春の洋ラン展 姫路ラン会、播磨ラン会 １月１０日（土）～１月１５日（木）姫路市立手柄山温室植物園 遠いのでパス。
第18回明石ラン展 明石ラン会 １月22日（木）－25日（日） 明幸園平野店
格安有名原種を手に入れるチャーンスだった。展示も群を抜いて素晴らしい。
新春洋蘭展 主催：ＪＯＳ，ＪＯＧＡ 1月29日(木)～2月3日(火) 大阪松坂屋：
これは毎年行っている。売り物はよいものが多いが、値段が予算外。
デンドロビウムとシンビジウム展 １月３１日（土）～２月２６日（木） 姫路市立手柄山温室植物園 遠いのでパス。
兵庫ラン展 明石ラン会、姫路ラン会など ３月４日～７日 加西フラワーセンター
毎年行っている。展示は素晴らしい。常設の温室も必見。
世界らん展日本大賞２００４ 2月21日(土) ～ 29日(日) 東京ドーム
言わずと知れた世界最大のラン展。この期間中は仕事に没頭し気分の悪い日々を過すのであった。行けば行ったで足腰が立たなくなるほど忙しいので帰ってこられなくなりそうでコワイ。それぐらい私を狂わせる恐ろしいラン展である。
フラワードーム２００４あいち花フェスタ・名古屋国際蘭展 ３月１２日（金）～１７日（水） ナゴヤドーム
遠いのでパス。
神戸蘭展２００４ ３月３１日（水）～４月４日（日） 神戸ポートアイランド
状況によってはパス。照明の関係で撮影が困難であったり、購入株の開花率がたまたま低かったため。
蘭おかやま２００４ ５／１～５／５ コンベックス岡山
遠いのでパス。
1月2日（金）Den.「岩国」開花
帰省先にまで連れてきていたDen.「岩国」が開花した。今年の第一号である。昨年よりも蕾の数が42個あり、3倍ぐらいに増えている（2回も落っことして蕾をいくつか飛ばしている）。昨年はかなり魅力的な花が咲いて気に入っている。手放せないお気に入りにデンドロになった。
いろいろつくっていた事典を統合し、記述も増やして蘭事典を作成した。1150語を収録している。こういう事を始めるときりがないのである。これはまだ暫定版で、あまたある蘭関連用語を収集し、意味を吟味しつつ記述し、手持ちの画像データとのリンクなんぞをやっていると年月がかかることだろう。とりあえずいい加減に進める。前版が出来た頃は当サイトには250kB以上に制限があった。現在は1.8MBのファイルも扱えることからこの方面はいくらでも凝ることが出来る。もちろん誤りをふんだんに含んでいることだろうから「ふーん、そう」ぐらいに読み飛ばして「この蘭には水苔だな！よし」などとかたくなに思いこまないようにしていただきたい。
うろつけば蘭は毎日見かける。昨日は夏から気になっている蘭温室の遺跡を撮影した。ビニールの覆いはやぶれおち、遮光材は風に飛ばされ、デンドロ類は無惨に枯れ果て、ヘゴ板に付いてぶら下がっているものも蘭の骸となりはてていた。わずかに天水をもらってシンビジウムがほそぼそと生き延びていた。一体どうしてこんなことになってしまったのか、育てていた人はどうなったのか気になる。周辺はどこもきれいにしてあるのにこの遺跡一帯だけが乱雑に放置されているのであった。蘭をやるものとしてこの光景だけは心にとめて置かねばと思い年明け早々記述した次第である。いろいろ思うところはあるが言葉に出来ない。
あけましておめでとうございます。
あっちゅうまに2004年になってしまった。昨年の日誌（別にある）を見ていると正確にその上をトレースしているのに驚く。同じ日に同じ店で蘭を見ている。蘭の趣味も枯れてきたものである。
昨年の日誌はA4で307pもあった。1.8MBにもなっている（おニューのこのページは14kBに過ぎない）。それでも昨年は当初まだ日刊ではなかったのである。別に日刊にしようと思っているわけではないがたまたまそうなっている。
今年は楽しいお仕事がいよいよモーレツになると予想されるためほそぼそ路線で行こうと思っているのである。開花件数は123件をとりあえずの目標にして（実はこれでは多すぎて忙しい）、あとは「枯らさない」「ふやさない」「鉢をもらってもらい減らす」というさえない目標である。ホームページの更新もペースを減らし、日誌ももう少し記述を押さえる。しかし喫煙者が「本数を減らす、出来ればやめる」というような目標を立ててもなかなかそうはならないのと同様、達成は困難であり、どうせまたどろどろの蘭生活がまっているのであろう。そろそろ容量も限界だからリニューアルオープンなんていうめにあうかも知れない。
昨日購入したDen. Santa Isabel ‘TrueLove’を気に入ってながめている。
植え付け時の極小バルブ2cmが２つみえる。5cmくらいの2年目バルブ、花付き35cmの極太バルブという1株構成である。バークに寄せ植えだと植え替えが困難で、値も張り、株が多いのでぶつかり合うように新芽が出てあとがこまるが、こういう趣味家むけの小売りは実にありがたい。バルブの育つ様がおもしろいだろう。
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