蘭馬鹿日誌2004年9月および更新記録

ランのよしなしごとをつづる。下に行くほど昔 

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9月30日(木)

出張・夜勤の17時間労働の疲れを引きずって本日はへろへろだった。昨夜の台風は手のつけようもなく、でかいつぼみをさげたスタンホペアを救出しただけだった。幸い雨はひどくても風はさほどではなく、被害はなかった。

ところが台風一過のはずの本日朝から猛烈な風が吹いてバンダが二つサツマイモ畑に落下した。芋蔓のおかげでどちらも無事だった。夜になってもすごい風が吹いている。まったくこのところの台風はたいそう凶暴である。

久しぶりに蘭を見回ってみるが新芽や開花はみられない。週末に期待である。

まだカトレア2鉢ががんばっている。Ceratostylis retisquamaが花盛りだ。

9月29日(水)

くそ、また台風か。こっちとら出張で手も足もでねえぜ。先の台風でご当地の屋根が飛んだというからここも縁起が悪い。今度ばかりは全部取り込む。前回同様家に帰った頃に一番強くなりそうだなあ。この調子だと暮れまでにあと3つは来そう。それにしても一日中蘭を見かけないと調子狂うねえ。

植え替えでふと思ったことがある。植え替え「上司と部下」編

「きみぃ!困るじゃないか。また鉢からバルブはみだして根っこべろべろにしてぇ。大体君はいつもバルブは寝るわ、根は隣の鉢にからみつくわ。ぼくがいつも鉢の真ん中に植え替える手間も考えてくれよ。それに君成績が今ひとつじゃないか。この間咲いたのいつだったっけ。このままじゃリストラの対象だよ」

「ちぇ、そう神経質に時期も考えずしょっちゅう植え替えるから咲けねえんじゃん。それにオレのことがきらいだから日当たりの悪いところに置くんだろうが。やってらんねえよ」

「あなたまあ、皮とってないの?バルブのお手入れは大切よ。でないとカイガラムシがご入居ってことになるかも。わたしがひっぱってあ・げ・る。あらやだ、もげちゃった。ごめんなさーい」

「おい、ヤマダ、おまえまだ支柱立ててないんだって。花が垂れるぞ。それにしてもでけえ花だなあ。でもまあ無理にやるとイワナガみたいにぼっきりいっちまうから気を付けろ」

「うーん、出てるねえ、根っこが。根っこが出るのは元気のいい証拠。君はバルブが鉢の縁にかかると必ず咲くねえ。よし、責任は僕が取るから今度も思い切りやりたまえ。」

うちのラビアタは鉢を出るかでないか位のところで咲いているなあ。前回もそうだった。そういう性質なのであろうか。一つには鉢から出て「しまったぁ、はみだしちゃったよぉ。次がつらいなあ。花出して一回休み」とか思って咲くのかも知れない。カトレアはシースが出た後から新芽が出ると「いまある立派なシースに花はおあづけ(ときにそのままミイラ)」になることが多い。何にせよ花をは日光、肥料、風が三位一体となって成長した後に温度やらなにかの刺激で咲く。よく咲いてくれるので不満はないが、中にはどうやったら花が出るのかよく分からない鉢もいくつかある。

9月28日(火)

出張の続きである。蘭は見られないがまあ元気でやっているだろう。

オンシ・?アキーニなるオンシジウムを5月にいただいた。当初からしっかりしたよい株ですくすく育ち、早々と花芽があがってきてなかなかの花数で盛大に咲いてくれた。オンシはお下げ髪の少女が真っ黄色のドレスを着て踊っているような風情があるが、そのおさげ、すなわちペタル(花弁)がリップなみに大きいというあまり見たことがない珍しいものだった。これはいいものをいただいたと感謝する次第である。もう結構増えている。ぶった切ればそれぞれがしっかり咲く3株にはなる。オンシを見るとぶった切りたくなるのはなぜであろうか。オンシが2号鉢のような小さい鉢に窮屈そうにしているようで、根っこがにょろにょろーんと出ているような株がいかにも咲きそうで好ましいと感じてしまうからであろう。これゆえオンシは隔年で増えて咲いたものを誰かにもらっていただいている。デンファレの季節でもあるがオンシの季節でもある。Onc.SweetSugar?が盛大に咲いていたのは記憶に新しい。まるで黄色い桜が咲いたような華やかさだった。3株寄せ植えに匹敵する花量を花茎一本で咲かせていた。

やたらと日光を稼いだので今年もオンシ類は好調だ。Onc. ?'Asahi'は花茎2本で間もなく開花だ。Onc. Twincleに花芽がわらわら出てきているのを日曜日に見出した。チョコレートの香りのOnc. SharryBaby ‘Red’、やOnc. ornithoryncam x flexosumにも花芽がかなりのびている。素晴らしい香りのOnc. Sharry Baby ‘Sweet Fragrance’5月にいただいたのだが、これもよく育っている。いいねえ、オンシは。

今月の開花はあと1つぐらいで、今月は12株だろう。

来月はC.おまけ、C.98円、Onc. ?'Asahi'等の開花が予定されている。凶悪なバッタのおかげで先が読めない。

仕入れた株の中から、ボレア・ビオラセア、ゴンゴラ・ガレアータなどが蕾を出してきている。

9月27日(月)

今日も雨だ。やたら濡れた。出張でさらに山奥にやってきたが、なんとか更新も出来そうである。便利な世の中になったものだ。しかし珍しく書く内容にこまっている。

Lc.SpecialLadyはどうしたのかというくらい香りが強い。これまで何度咲いても香りはしなかった。えらく化けたものである。夏の暑さの影響だろうか。カトレアは奥が深くて面白い。

Den.Pramortの3号鉢はすっとのびた形のよいバルブの先から花茎を伸ばし7つの花をつけ、よい姿で咲いている。この花をリビングで鑑賞している。

昨年はいつごろ遮光ネットをはずしていたかが気になった。記録されていない。10月に入るや寒くなりせっせと取り込んでいた。今年はまだまだ15℃を切らない暖かい日が続きそうである。ついつい出し入れをさぼっている。

 

9月26日(日)

やっと秋が来たという気温になってきた。

植え替えをして水を切って窓辺においておいたカシノキランが日焼けしてしまった。あらー。

下垂シンビが不調のようだ。直射日光がよくなかったのだろうか。来年の開花はまず無理だろう。あらー。

胡蝶蘭の成長期になっている。薄い液肥をやるならいまだろうか。

カトレアの新芽があるものが多い。これらも液肥をやる。

Ceratostylis retisquamaも日照量がものを言ったのか盛大に咲いている。今年は日照が多くてくたびれ気味に見えつつも咲くときはばっとジャンプ傘が開くように咲く。職場の樹木の南側が明瞭に赤茶けている。付近の山も南側が赤茶けて見える。今年の猛暑はやばいところまで行っていたのではないかと思う。猛暑や台風など、ハリケーンもそうだけれどこういうものをやばいと感じて電気の節約をするとか身近に出来ることをしてゆくのである。

日中裏に回るともはや清涼棚に日が当たらなくなっていた。すべての蘭を南にある棚にわけて収容する。結構な大移動だ。植え替えでどばーっと増えた株も外に出す。

昨年は9月に10℃を切る気温になることがあったが、今年はまだぬくい日が続いている。今夜も予期せぬ秋雨が降った。まだ気温が高いからええか、と思いつつも10月からは雨のたびに取り込まずばなるまい。

ボレアのつぼみが大きくなってきた。

バッタを一匹つかまえてトコロ払いにしたのであるが、少々刑罰が甘いと感じていた。とっつかまえて牢屋に入れよう、などと考えた。そういう見せしめがいれば「仲間に危険を知らせる」音だの物質だのをだしてバッタが寄りつかないのでは、と考えられた。死なない程度にしばらく虫かごに入れておくことを検討し、100円ショップでたまたまそういうかごを見つけたので買ってきた。しかしまあだからといってその日のうちにおいそれと捕まってはくれない。

ホームセンターで「パミス」「赤玉土」「鹿沼土」一袋298円というのがあった。以前からパフィオの用土として気になっていたのであるが、庭の土改良のついでにいろいろまぜて買ってきた。これらの小石コンポストを洗って使うようなことを聞いている。だが10Lというのは多すぎた。大半を庭の球根花壇にぶちまけた。

多量の蘭を出荷したところではある。中級の蘭栽培愛好家のみなさんは蘭に対する要求も大きいのであるが、100株を越えてくるとなかなかそうそう何でももらってくださるという訳にはゆかないだろう。どかーっと増えた分け株を見るに、うちで増えた蘭をもらってくれる新たな新天地を開拓するために「初心者スターターキット」なる企画を温めてきた。「デンドロ、カトレア、胡蝶蘭、バックバルブオンシ、等5株程度。初めての植え替え体験セット(素焼鉢、水苔少々、ベラポン少々)。遮光ネット(使用済みおさがり)一枚、トレイ(半切り)、肥料見本、釣り具見本、ガイドブック付き(なんのことはない読み尽くした古本である)。マンション向き(最低気温12℃)。送料のみ負担。報告義務なし」というものである。まあこれを公募するのは少々勇気がいるので現時点であくまで企画である。環境は良さそうで蘭をすごく育ててみたいけれど、手に入れたくても店もなければ、高いものばかりで手も出ない、暇もない、機会もない、やりかたもよくわからない、という熱意のある人がいるのではないだろうか。

9月25日(土)

風が強い。雨がよく降ったりなんやかんやで天候不順である。バルボフィラム・ロビイのつぼみの具合が悪そうだ。あれがしけるとちょっとこたえる。また半年くらい待たされそうだ。

オンシジウム?アクイニはペタルがリップ並に大きいおもしろいオンシジウムである。

どこかの掲示板を見ていたら、水やりの水のpHや導電率(S/cm)の話が出ていた。なるほど、これは重要な着眼点である。バンダなどは水を選ぶ。何気なくやっている水があんがい蘭の生育に大きく関係しているのかもしれない。

酸性度は植物の生育を大きく左右するらしい。酸性度によって生化学反応は大きな影響を受ける。生体内ではこれを一定に保とうとする仕組みが働くのであるが、根から吸収されるイオンの濃度が酸性度の影響を受けるため長い目で見ると大きな影響があり、酸性雨により国土丸裸的な森林の破壊が起きている。水には雨であれば大気中の窒素酸化物、硫黄酸化物、二酸化炭素を溶かし込んで水素イオン濃度、または酸性度、しいてはpHが変化する。

pHとは、次式により求められる酸性度の指標である。

pH = -log[H+]

ちゅうことになっている。[H+]とは水素イオン濃度(mol/kg)である。水素イオンとは、水素原子から電子がとれて原子核、すなわち陽子(プロトン)だけになったものだが、実際はそんな丸裸の原子核がふらふらしているわけはなく、水分子にとりついてヒドロニウムイオンH3O+という形で存在する。まあそんなことはどうでもいいのだが、その水素イオン濃度の対数にマイナスをつけるとpHになるという式だ。具体的に言えば、水素イオン濃度が0.0000001=10-7 mol/kg(mol/lでもかわったことはない)である場合、pH = -log(10-7)=7、となる。もっと具体的に言えば水分子10億個に2個水素イオンが存在するような濃度がpH =7ということになる。このpH =7が中性といわれる状態で、通常の混じりっけなしの水はpH =7だ。この水に酸が加えられ、水素イオン濃度が10倍になったらpH =6100倍でpH =51000倍でpH =4(酢を一滴垂らすとこのくらいか)、10000倍でpH =3(このあたりから酸性雨とかいうのじゃないか)。100000倍でpH =2100万倍、一千万倍でよく酸といわれる塩酸、硝酸、硫酸水溶液でpH =1とかpH =0とかいう濃度になる。

このような酸性は色が七色に変わるpH試験紙で簡単にはかれるが、もっと微妙なことを知りたければpH測定器を用いる。水素イオン選択性膜の両端に生じる電位を測定することで水素イオン濃度を測定する装置が蘭のカレンダーをくれた堀場製作所から市販されている(中古車くらいの値段がするが)。今度雨水、水道水、鉢からでる水などをまとめて測定してみたいものだ。

次にイオンの話である。「電荷を帯びた原子、原子団」ちゅうのがイオンの定義じゃなかったか。一般にイオンはうさんくさい商品の名前に使われているが、ちゃんと実体があり、れっきとした学問になっている。水道水はわかした薬缶に沈着物がつくこともあり、結構な量のイオンを溶かし込んでいる。水道水にはNa+, Cl-, Ca2+, Mg2+, K+, SO42-, PO43-, F-などがとけ込んでおり、その量が多いほど電気が流れやすくなっている。電気の流れやすさすなわち単位体積あたりの抵抗(Ωcm)その逆数である導電率(Ω-1cm-1= S/cmで評価する。導電率はテスターの端子を液体につけて計ることは出来ない。オームの法則が成り立たないからである。交流インピーダンス法により測定する。有り体に言えば体重計で体脂肪率を測るのと原理は同じだ。交流の電気を加えて電圧の変化、位相の変化を調べ、電気の流れやすさを調べる。脇を締めて計ると回路が短くなり、抵抗(インピーダンス)は下がり、見かけ上体脂肪率は減少する。そういう小ずるいやり方で数字をごまかしても脂肪の量は減らないぞ!。まあ液体の導電率を測るのも「蘭のカレンダー」をくれた堀場製作所が市販している。バンダなど、あまりイオン、すなわち種々の塩分が多くない方がよいようである。着生蘭の多くは雨水、すなわちある種の蒸留水をもらっているので、蒸留水に本来含まれていないイオンをもらうことはなく、イオン分の多い水は生育環境からは遠ざかる。さらに水道水には酸化力の強い塩素が殺菌のために仕込んである。塩素を水に入れると、塩素イオンと塩素酸イオンを生じ、後者の塩素酸イオンが殺菌、漂白など強い酸化力を示す。「水道水は一日おいて使う」という人もいるそうで、こういうイオンが蘭の生育にどのような影響を与えるかはかなり上流に住んでいて塩素の少ない水を飲んでいる著者には見当もつかない。まあ何にしても測定して比較してみたいものである。

 

9月24日(金)

19株の譲渡株をかみさんが発送してくれた。10%は減った、という感じである。バンダが予想外に大きく難航したそうである。V. ? ‘Ikeda’ バンダ「池田」はすごいバンダだった。予想通りサンサイブルーのように花上がりがよく、5月に咲いていたものがまた元気に花茎を伸ばしてきているのであった。こういう花がしょっちゅう部屋で咲くのは蘭をやっている幸せというものではないだろうか。

バンダ「池田」にはもう一つ別の品種が2株混ざっていた。花は幾分大きくこれも美しい。2株のうち1株は色が薄い。この薄青色が目を引いたのでこれを育てることにした。ひょっとしたら結構難しい高温性バンダかもしれない。発送した2株は初心者OKだが、こちらは玄人仕様と思えたのである。このバンダには気合いが入る。花芽は来年だろうか。9月中に出れば大もうけである。

秋雨が続いている。もうちょっと寒い目にあってもらおう。風が強い。風に吹かれるとストレスが減るようなことを聞いたことがある。ちょっと寒いくらいのさわやかな風だ。蘭にはちょうど良いのか盛んに根が伸びているものを見る。

 

9月23日(木)Onc.? aquini開花

Onc.? aquiniが開花した。オンシは開くまで結構待たされる。

バンダ「池田」に花芽2本という株が出現した。えらく景気がいい。

ジゴペタラムの花茎がよく伸びてきた。開花は来月だろう。

植え替えラッシュだった。新芽がでてよく育つ秋は冬の根くされ防止と春からの素早い立ち上げのために戦略的に必要な植え替えを行うのである、などとかっこいいことを言っているが要するにこれが蘭の楽しみの一つなのである。この植え替えをやたら楽しんでいるからよく咲くのではないか、などと思ってみたりもする。庭でかっぽりと鉢をはずす。最近よくやるのは鉢底の穴を転がっている石でたたき壊し、下からつきあげてはずすという手である。実にスピーディーだ。鉢を庭の隅に転がし、立ったままこけをつまんでは庭に投げる。一般的にはやれ新聞紙をひろげ、こけを丁寧にはがし、鉢を片づけ、廃棄物をすて、などとてまがかかることだろう。楽だから楽しめるというのはある。こけをはずしながらどう植えたら「化ける」ほどによく育つかを考えている。こけの前処理も実におおざっぱである。玄関に転がしていたコケのパックからやおら洗面器にコケをいれるや水をかけ、杉皮とざっと水中で混ぜ、絞ってたまにしてビニール袋にいれて終わりである。これを順次取り出して使う。株のよけいな部分は出来るだけはさみを使わずにぶっちぎる。株ごとに手を洗う、というようなことをしている。最近は鉢底にベラポンを使うようになった。鉢かけを探すのが面倒だからだ。ひとつかみ入れて終わりである。このような操作は経験と実績に基づいているわけではない。気分で「ええんじゃない」とやっているだけである。来年さんざんな目に遭うかもしれない。いまのところ水苔+杉皮の結果は良好であるように見える。

L.lobata3.5号素焼鉢では大きすぎたらしく伸び悩んでいた。新芽も出てくるし、バルブもしっかりしている。少々戦略的な植え替えを検討する。はずしてみると根まわしが悪い。ゆとりがありすぎるとこうなる。3号素焼鉢にベラポン、水苔+杉皮で植え付けた。これでぐっと大きなバルブが出てくるだろう。来年は開花をねらえそうだ。

Sc. Beaufort ‘Elizabeth’AM/AOSは新芽が6本ばかりでているが、植え替えたのはかなり以前だったように思うのでやってしまう。これも根回し不足で、根が少ない。2.5号素焼鉢にこれも通気性よくベラポンを鉢底にいれ、水苔+杉皮で植え付けた。これで頻繁に咲く鉢になってくれそうである。

Leptotes tenuis × bicolor は購入時からまったく手をつけていない。本当はもっと実力があるのかもしれない。はずしてみるとあまりにも株が小さい。2号鉢でも広いほどだ。2号素焼鉢にこれも通気性よくベラポンを鉢底にいれ、量を少な目に水苔+杉皮で植え付けた。しょっちゅう咲く鉢になってほしい。

Bulbophyllum barbigerumは豊橋蘭友会で購入したもので、蚊のようなリップが風で尻をぴくぴく動かすように揺れる珍種である。そろそろ花が終わりそうで、株がビニール鉢からはみ出し、新芽が苦しそうに出ていた。はずしてこけを取り除くとなんと2株だった。ラベルも2枚入っていた。いきなり増えてしまった。どちらもプラ鉢を用意してベラポンを鉢底にいれ水苔+杉皮で植え付けた。

うっ。セッコクの花2つをきれいにバッタに食べられてしまった。1つだけ残っている。なぜこいつは蘭の花を好んで食うのであろうか。昨夜の意趣返しらしい。はらたつなあ。足をつまんで門から投げてやった。

譲渡株の発送準備にかかった。といっても庭から点在する株をかき集めて箱詰めをかみさんにお願いしただけである。発送先は3件。バンダ3つを含む19株の大移動プロジェクトである。

C.labiataの花径をノギスで図ったところ151mmを記録した。もちろん我が家最大である。大きいなあ。

9月22日(水)Cym. All Star ‘La vi an Lose’に花芽が4本

涼しい気候になり雨がよく降った。ここまで「基本的には水やりは毎日!」というべちょべちょの日々だったが、そろそろ控えた方がいいかもしれない。

Cym. All Star ‘La vi an Lose’に花芽が4本も出た。もう少し出るかもしれない。昨年は2本のところを新芽と勘違いしてぶち折ってしまった。1本でも見事なシンビジウムであるが、今年は潤沢である。

ナメクジがたくさんいたなあ。つまんでは投げていた。あの「畜生働」のバッタもいた。いままで殺害したことはなかったが、今回ぶち蹴ったらお亡くなりになってしまったようだ。すまん。「むしゃくしゃしてやった」「遊ぶ金ほしさにやった」「かっとなって」「バールのようなもので」「別れ話のもつれから」など頭に浮かぶが、実際は「日頃から険悪だった」「足で出てゆけをしたらつぶれた」「悪気はなかった」「被害者の遺族に謝罪したい」というところである。「執行猶予付き懲役」「草むしり20分が至当」なんか話が書けそうだなあ。

「被告人kojimaは日頃から険悪だった被害者庭のバッタが、愛人関係にあった蘭宅にいるところをみて逆上し、被害者を拉致、監禁のうえ、路上に放り投げたばかりか、これを足蹴にし、死に至らしめた。これに相違ないか」

「被告人kojima」

「ははぁ、おおせのとおりでございます」(シラスに平伏)

「検察による被告人尋問をどうぞ」

kojimaさん。あなたは愛人関係にあり、日頃からかこっていた蘭と被害者であるバッタが仲良くしていることに気がつき、殺意と計画性を持って被害者を殺害したのではありませんか?」

「お奉行様、滅相もございません。あっしは蘭とは長いつきあいでしたから気心が知れております。あいつはあっしを裏切るようなやつじゃござんせん。バッタのやつは蘭を食い物にしてやがったんです!」(「まあそうだなあ」と傍聴席がどよめく)

「それでかっとなって蹴り殺したんですね。」

「殺そうと思ったわけじゃねえんです。そりゃ卑劣でいやらしいやつでした。あっしの見てる前で蘭のつぼみを食って『ほれ、けえしてやるぜ』とばかりにくそをしやがったこともありました。それでも殺したいわけじゃなかった。ただ「出ていけ、この野郎」とけりを入れたらつぶれちまいやがったんです」

「しかしあなたは被害者を地面に投げつけたとき足をもいでいますね」(「うげ」「まあ、ひどい」と陪審員席からどよめきが起きる)

「裁判長、異議あり。被告人の残忍性を印象づけようとする過剰な表現です。削除を求めます」

「異議を認めます」

「足を捕まえてひょいと門の外に投げたときにもげたんです。あのバッタはやたら足がとれやすいもんで」

「被害者はそのときまだ敷地内にいてそれをあなたは足蹴にしたんですね。3回も」(どよどよどよ「そりゃひどい」「死ぬわねえ」)「被告人尋問を終わります」

「判決を述べる前になにか申しておくことはないか」

「へえ。大変すまねえことをいたしました。バッタの家族のことを思うと申し訳ねえ気持ちでいっぱいです。これからの半生つぐなって生きてゆきます」

「ほぉ。神妙じゃな。だが世間の目はごまかせても、このオンシ吹雪はごまかせねえぜ」(スーツを背中の真ん中からやぶってオンシジウムのモンモンを見せる変な裁判官)

「げぇ、てめえはあんときの」

「おうよ、なんかわけわかんなくなってきたけれど、要するに市中引き回しの上磔獄門じゃあ」

 

ヤスデが多い。これは放っておく。

9月21日(火)セッコク開花

 セッコクが開花した。おとついつぼみに気がついて、降ってわいたような開花であった。毎年夏に咲くのは恒例で、今年で3回目になる。8月18日、9月4日、9月21日と年々後ろ倒しの開花である。なにやら今月はこれで11件の開花で、どこまでゆくのか、というところである。

 本日は夜から雨が降っている。例年なら気温の低下で雨なら取り込みを検討する時期だがまだ異様に暑い日々が続く。真夏日の日数が東京、大阪共に過去最高を記録したそうだ。蚊にやたらとくわれることで地球温暖化を肌で実感している。昔は冷涼なこの土地では蚊はいなかった。今年はよくくわれた。

 

9月20日(月)Lc.Special Ladyに香り

 Lyc. Jim Riopelleの第二花が開花した。第一花はバッタに食われながらもきりりと一ヶ月咲いている。この株も何ともいえずよろしい。

 カトレア・おまけの花茎につぼみが2つでているようだ。98円カトレアはつぼみがぼこぼこでてきた。

Lc.SpecialLadyは第二花が開花である。このカトレアは今回化けた。これまで香りがなかったものが今年大変好ましい香りをさせているのである。見た目もこれまでなかった黄色が入っている。カトレアは作り込むと同じ鉢が見違えるようになるし、香りにも変化が出ておもしろい。

 バラ公園の帰り大和農園洋ラン部によった。ラビアタを一昨年買ったときには1000円だったが、景気回復を反映したような値段であった。大きな赤紫色のバンダが店先に3株下がっていた。スタンホペアも下がっていた。大変大きくてゴージャスなカトレアが2000円だった。

 ラビアタやLc.SpecialLadyを連れて、I氏のコレクションを見学した。「ミユキ・アベ」なるカトレアが花7つつぼみ1つの見事な開花をしていた。購入後それ以前のバルブよりもぐっと大きく育った背の高いバルブの先端に花茎がすっとのびて多くの花が房状の展開しており、実に見事だった。精鋭部隊は埼玉に出向しているとはいえ、デンドロを中心としたなかなかすごいコレクションだった。きれいに整備された棚でよく育っている。人様の蘭をみるのはお店の蘭を見るのとはひと味違って楽しいものである。本日は明幸園においでになったそうで、2株の原種を購入されていた。2号と2.5号の鉢各10個を買ってきていただいた。

 買い物に立ち寄ったコーナンで軽石をくりぬいた鉢が1つ100円だったため3つもつかんでしまった。後先考えずに買ってしまったが何に使うのであろうか。「石の上にも」シリーズであろうか。結構大きいのである。

 家に戻り本日も球根皮ムキを子供らに委託し、花壇を掘り返していた。9月も中旬を過ぎたのに連日大汗をかく陽気である。

 出荷を間近に控えたPhrag. Andean Fireは大株だった。これではトレイに入らない。これも分けるべきと考え分けた。台風でふっとんで鉢からはずれていたときに分けるべきだったが元気そうなのでやってしまう。はずして小石をばらばら落とし、手でぶちっと2つにわけた。それぞれよく育った芽が2つずつある。最近思うに、株分けするとなにやら好ましい感じになる。貧乏性の室内栽培の感覚であろうか。プラポットに軽石、パーライト、小石で植え付けた。

 

9月19日(日)いろいろ花芽

 やっとこさ蘭台帳への記録がととのった。一気に22株も増えたため処理能力を超えてしまったのである。鉢数は258鉢以上になった。危機的状況である。中毒というほかはない。株の植え替え整理、譲渡に精を出す。

 セッコクにつぼみが出ていた。まあまあ見られる数がついている。結構な開花が楽しめそうだ。例年8月頃狂い咲きをしていたが今年はこの時期までずれ込んだか。つぼみの茎元に根が出ているので高芽かつぼみかで悩んだらしいなあ。つぼみを出せ。

 ジゴペタラムに花芽が出た。1年おいて今年は葉の具合もよく、新芽もよく育っている。譲渡株リストに入っていたと思っていたらはずれていた。それじゃあ見事な開花を見せてもらおう。

 なんともらったバンダ2株に花芽が出た。うちのV.SansaiBlueと期を同じくしており、姿形、根や葉の出方、色合いなどほぼ同じ種とみてよい。この種も年2回咲きのようだ。かくて花芽つきバンダは3株になった。あと2株あるバンダは姿形が異なっており、中級者向きという雰囲気がある。このバンダの開花や取り扱いについてはまだ見当がつかない。

 Den. gouldiiの植え替えをした。3号プラポットから2.5号素焼、ベラポン、水苔+杉皮植である。

 プラポットだったカシノキランも2号プラポットから2号素焼、ベラポン、水苔+杉皮植とした。

 プラポットだったリンコレリア・グラウカの小苗も2号プラポットから2号素焼、ベラポン、水苔+杉皮植とした。

 プラポットだったムギランも2号プラポットから2号化粧鉢に、ベラポン、水苔+杉皮植とした。

 なんのかんので猛烈な数の植え替えをした。

 球根園芸で重労働があったため汗だくでへろへろである。

 連日カトレアの話が続く。カトレアはCattreyaのつづりから「カトレ」と表記される場合がある。しかしまあ辞書ソフトで発音を聞けば表記は前者に近く聞こえ、辞書にも「カトレア」と表記されている。それに「カトレヤ」というと、「関西生まれのおっさんが蚊に食われた種痘の跡のある腕をぼりぼりかきながら、窓に張り付く雨蛙にむかって『蚊取れやぁ』とすごんでいる」ところを想像したらイメージぶちこわしでもうだめよねぇ。だからカトレアということでよろしく。 

9月18日(土)Hwra. Chian-Tzy Lovely ‘CT. Golden Bug’開花

 Hwra. Chian-Tzy Lovely ‘CT. Golden Bug’が開花した。たった一輪の開花である。どうみてもオンシ風のバルブに頂生する2枚の葉の間から花茎がでているという言ってみれば狂い咲きで、「もうけもうけ」とばかりに喜んでいた。今後さらに本開花がある。

 V. Sansai Blueにまたしても花芽がでた。もう2cmにもなっている。2004年の花芽発見は918日で、2003年は922日、2002年は926日と、だんだん早くなっている。とはいえ毎年律儀に同じ時期に出る。3年連続年二回開花というこれまたすばらしい律儀さである。たまには休んで欲しいとさえ思っている。

 ラビアタの撮影を屋外でしていた。ええなあ。姿もいい、香りもいい。家から離れて田園風景でロケ撮影までした。

 今年花芽が出なかったフウランの植え替えをした。ちょっと通気性が足りなかったか。ベラポンだけですかすか植にした。

 エンシクリア・ラディアタムの新芽が鉢の外にはみ出していたため2.5号鉢にベラポンと水苔で植え替えた。バックバルブを取ってバルブ伏せにした。

 Den. Spring Poesy ‘Mon ami’の高芽をとって2号鉢に植え付けた。本体は順調な生育をしている。

 Cirr. thouarsiiを鉢に植え付けた。駄温鉢がわれてむきだしのままほったらかしで、風にとばされて行方不明になって、雑草の中から発見された。匍匐茎がやたら長くあばれまくるシルホペタラムでもてあましており、全然咲かないため粗略にされていた。植え付けたけれど今後の展開がみえない。

 もらわれ先が決まっていたDen. Spring Color 'Hohoemi'は、あまりの大きさに箱に入らず、春の出荷で残留していた。その後秋に先方の気が変わって(ノビル系デンドロの生育が思わしくなかったと拝察する)残留が決定してしまった。もう森のようになってしまっている。もらわれてゆくものと手つかずだったがこのままではますますもらい手がつかない。そこで株の整理に着手した。もうなにも出ない古バルブを一掃する。株をぶった切る。高芽をとる。ベラポンだけでぐいぐい鉢に押し込んだ。根が多いのでしっかりはまり込む。これらの処理で3号鉢1つ、2.5号鉢2つ。高芽取り2号鉢6つというえらいことになってしまった。不良債権処理機構の気分である。野放図にやってきたつけが回ってきたのである。まあこれで3鉢はしっかり咲いてくれそうだ。見るからにやる気のある鉢になった。高芽は体力不足で弱るか、2005年の春にびしっと咲く鉢になるのだろう。とほほほほほほほほ(注:著者の蘭を離れた憂世の「とほほ」が90%含まれている)。

 譲渡株として準備をしていたOrnithophora radicanseCirr. wendlandianum ‘Abe’が目に付いた。もらい手は最近蘭に著しくはまりつつある方である。本当なら即戦力となる「ぽんぽん咲くミディカトレア」あたりを贈るべきなのだが、あいにく払底している。先方はまた、場所に限りのある団地だった。この二鉢は前述のデンドロ同様長い期間手つかずで後者は18号バースデーケーキみたいな大株になっていたし、前者は大半が鉢の外にはみ出していた。こんなものを初心者に送りつけて良いのか。大変な無責任というほかはない。これまで密かに「送ってしまえばあとはほっかむり」気分だったのである。だが、蘭に対して夢一杯の初心者を大年増のような巨大株を送りつけて道義的責任を追及されないわけがない。僭越ながら「即戦力となる小株化」を目指して株分けに着手した。

 「Ornithophora radicanseはバルブの美しい、花のかわいい原種で、オンシジウムに近い。しかしそれがこれでもかと集まったような3号鉢はもうくさぼーぼー状態である。バルブが斜上する性質があるため、新しいバルブはみーんな3号鉢の外に出て空中戦状態。(不協和音いっぱいのピアノの音を思い浮かべながら読むべし)。初心者には今後いったいどうやって育てたらいいのかという荒屋敷のような鉢。まず鉢のそこから指を入れるとぽっこり抜けて出てくる株。水苔をほぐしてゆくとどうしたことか株もいくつもいくつも分かれてくるではありませんか。なんと8株にもなってしまいました。もとは1株だったものが枝分かれして枝の付け根が腐って離れたのかもしれません。何にせよ2号鉢に1つずつ植え付ける。

(このあたりからはゆったりと流れるピアノ曲がBGM)底にベラポンを敷き通気性を図る。水苔にくるんだ株を丁寧に植え付けてゆく。「OLなどに『いやーん、かわいい』などと言ってもらえるような鉢」を念頭に置いて匠(?)は技を注ぎ込む。新芽がのびのびとくつろげるようにとった広いスペース。優しいカーブを描くスレンダーな葉、つややかなバルブを強調した植え付けはオフィスや家庭でほっとするひとときを演出してくれることでしょう。」

まさに「劇的前と後」ですな。

 そうはいっても8株もどないすんでしょうねえ。えらいことになった。まあ、たしかにどれもすてきな鉢にはなった。送り先には花芽付きの実にかわいいやつが届くことでしょう。

 Cirr. wendlandianum ‘Abe’とは、実のところ正直言って手放しがたかった。「いかないでくれぇ」という気分が心の片隅にあったが「こんなでかい株がいると現有勢力に注力できない」という激しい葛藤があった。しかしなんと言っても花だけではない強烈な魅力がこの株にはある。バルブと葉の美しさである。これだけきりりと美しいバルブと葉を持つ蘭はそうはない。

バルブの数は買ったときの記録はないが、数えてみると37個になっていた。バルブ30個は増えたのではないだろうか。今年できたバルブは素晴らしい出来でまったく魅力的な色つやをしている。しかし前述のように恐ろしいほどに大きいのだ。花は花茎1つでれば十分満足するところが、8本も出た。まあもらう人にとってもでかすぎる。手軽な大きさに分けることにした。

巨大株は簡単に駄温鉢からはずれた。中心の元祖バルブは朽ちていたがそこから5つの系統に発展していた。それぞれ手でわけてプラ鉢に植え付けてゆく。安い駄温平鉢がベストだろうが重くなるし在庫がない。プラ鉢を使うが底が深いので軽石で増量剤をかまし、水苔で植える。ええなあ、このバルブといい葉といい、たまらん、と思いつつきれいなところだけを残した。といっても切り取ったバルブはわずか4つだった。5株もできた。3株は誰かにもらってもらおう。

贈る3鉢は即戦力になりうるのであろうか。ミディカトレアをおすすめしたかったが需要が多く、たまたま払底している。またの機会に期待して欲しい。

そういえば購入したばかりのDyakia hendersonianaの花芽があかんようになっていた。まあそういうことはある。ベストを尽くしてもあかんときはあかん。

2号鉢がほとんどなくなってしまった。なにやら疲れる一日だった。

9月17日(金)

 連続開花も一段落である。開きそうなオンシはあったが、ひらきそうでいて結構待たされるのもオンシである。オンシといえばOnc. Sharry Baby ‘Red’に花芽が見つかった。カトレア・おまけ(東京ドームで買ったジゴペタラム、オンシジウム、カトレア3点セット1000円故におまけと呼ばれ続けている)につぼみが出てきた。

 買ったばかりのブラサボラ・フレグランスに花芽らしいものが見える。

秋の成長シーズンである。新芽のあるものに油かす・骨粉肥料を与えて回った。

 蘭は毎年咲くというものではない、などと思った。毎年咲くと思わない方がいい。毎年咲くのであれば200件以上咲くことになってしまう。10年目にして咲いたという蘭の話を聞いた。「そんなのはいやだ」と思った。以前1年以内に開花したかどうか追跡調査をして70%という数字を出したことがあった。これは比較的高い数字かもしれない。

最初の一鉢が咲くまで2年かかった。その鉢が咲く頃一気にはまってしまった。咲いた年2000年の開花は2件だった。翌年2001年に7件、2002年に54件、2003年に119件、2004年は150件を予想している。2002年ぐらいの水準が適当ではないだろうか。当時9月に120鉢ほどになっていた。今の半分である。あのころはよかった、などと思う。

扉にC.labiataをもってきた。期せずしてどこかの蘭友会の扉もC.labiataでしかも同じ構図となった。それで気がついたのはさすが蘭友会は花がいいようだ。妙に元気だけはいい(しぶといだけか)当サイトの花は蘭友会の花には足元にも及ばない。どうやったらあんなにも花が出るのか?と感心する。

 

9月16日(木)Lc. SpecialLady開花

 Lc.SpecialLadyが開花した。連夜の開花である。まだまだつぼみはある。連日こんな話題ばっかりだなあ。

 C.labiataがまたすごい。筆舌に尽くしがたい。「えー、なに?このすごい花は」というところである。明日から香りが楽しめそうだ。

 「うげー」という内容の映画をぼーっとみていたため話題に乏しい。「ほにゃらら国へ出張に行かない?」と先月上司に持ちかけられ「かんべんしてください」と言ってしまった某国の映画だった。日本の25倍も面積があって蘭の種類は我が国より少ないという。負けているのはテキストの量くらいなもので、デジカメ大国日本の方がネット上での写真の質が高い、と私は思う。乱射、じゃない蘭写真の生産高は世界一だと思う。銃よりデジカメだ。「デジカメにメモリーカードと電池を込めておくと安心するねえ」さあラビアタを撮影だ。

9月15日(水)C. labiata開花

 C. labiataが開花した。連夜の開花である。まだまだつぼみはある。

 早速記念撮影である。なんだか花弁が薄くてへろへろした花である。まあでかいことはでかい。実のところあまり感慨はない。まだ開花途中なのでこれがびしっと決まった決まり具合が重要だ。

 今年開花したカトレアは22件になる。シェア20%だ。最長開花期間は赤いカトレアの62日+25日=87日で、実に3ヶ月にわたる。次点が白いカトレアの60日。どちらも名なしで、「すごいカトレアだ」といつも感心する。カトレアのよい点は花がくっきりして比較的大きく、よい香りのものがあることなどだろう。通常2週間という開花期間だが、白いカトレアは開花から一貫して60日間きりりと咲いている。大半はミディタイプの開花が多く、大輪は2鉢のみ。中小カトレアは育てやすく、開花頻度が高い。このような中小カトレアはほれ込むような花もありつつ、場所を取らず、開花頻度が高い、といういいことづくめである。ただ、香りの点で大輪に譲るところがあるなあ。中小カトレアは安い。98円からある。300円から500円の物が多い。花のない物を買うのはこれまで楽しみだったがもう場所の余裕がないので今後はほとんど手を出さないだろう。お金もかからず多くの種類をたくさん狭い場所で育てられる。大輪は8000円とか、1000円を切るものはまれだ。小苗からして500円はするし、3年は待たされる。初心者は中小カトレアで実績を作りつつ、3年計画くらいで大輪に挑戦したくなる。ただ、大輪は温度湿度管理で有利な温室向きかもしれないからむやみと好みに任せて買っていいものではなかったと今にして思う。大輪カトレアは高級な趣味で私の及ぶところではない。初夏、秋咲きの大輪系はまだ育てやすい。今回咲いたラビアタは購入時花つきで1000円だった。購入時いったいどうしたのかと驚いたほどである。なにしろ名札を見ずに飛びつき、かえって名札を見て「えぇ!?あのラビアタ様かぁ!」と驚いたのである。いまでもあの株は安すぎたと思う。目の前の花を見てもそう思う(掲示板に掲載)。多分大和農園ではこの季節1500円までの値段でこのような花付き株が手に入るのだろう。

 明日は今年二度目のLc.SpecialLadyの開花である。カトレアはよく咲くなあ。今年は30件はいくだろう。

 バーケリア・スキンネリを植え替えた。花がいやに速く終わり、新芽が出てきているのでこれに期待して植え替えである。ミズゴケ内部にぜんぜん根が回っていない。根が埋もれるのを極端に嫌う種とは聞いていたがこれほどとは。ベラポンすかすかでうえつけた。

9月14日(火)Den. Queen Southeast開花

 Den. Queen Southeastが開花した。連夜の開花である。まだまだつぼみはある。デンファレの有名種で、2000年3月東京ドーム蘭店においてハナジマオーキッドより苗を500円で購入し、団地のベランダで育てて同年9月にはすでに開花していた。ゴーマンにも申し上げれば「デンファレに空振りなし」である。コツは冬場渇き気味に暖かくすることである。自作の保温ケースがモノを言っているのだ。

 開花中のデンファレビギバム?に別の花芽が上がってきた。ええなあ、デンファレは何ぼでも咲く。5株が咲き競っており、花茎はさらに2本出ている。花芽ではニュースにならなくなってきた。

いよいよカトレアラビアタのつぼみがほころび始めた。開花は明日である。なにやらここまで長く感じた。数日心配から「カトレア悲観論」をぶちあげてしまったが、明日からは「カトレア礼賛」特集、「咲きまくるカトレア。カトレアはいい。カトレアやるべし。初心者はミニカトレアから。」をやろう、などと企画している。ここへきてつぼみ2、花芽3、合計5株(なめくじに食われても咲く1)が連続して咲こうとしている。

ゴンゴラのつぼみは花茎がへろへろであかんかったのか、キリギリスに食われたのかなくなっていた。花茎は別にある。その最大の棚に蟷螂が居た。よしよし。頼むぞ。

スタンホペアの花茎が大きくなってきた。あと10日ほどで開花だろうか。

カメラが代替わりしておもうのだが、それぞれ得意技があるのだなあ。NikonCoolpix2100(17000円だったか)はフラッシュ撮影でいい写真が取れるタイプらしい。あるものを使って淡々と撮る。こだわる元気はない。

9月13日(月)Masd.?‘Wine Red’開花

 いよいよカトレアラビアタの開花が近い。ちょくちょく庭を見張っている。朝はいよいよ開花位置についたので夜にはと思っていた。しかし夜はつぼみがさらに大きくなった以外に変化はない。明日ではないだろうか。

 そうこうするうち、Masd. ? ‘Wine Red’が開花した。今年3回目くらいではないだろうか。2月、4月、9月と開花している。夏の暑さにまったく弱った様子がない。こういうのを拾い物開花というのだろう。

 本日は膨大な更新作業に忙殺されていた。

 

9月12日(日)村上園芸

 夜中庭は厳戒態勢である。普段は花芽探しの見回りなのだが、害虫捕縛のため見回りに余念がない。なにしろC. labiataBulb. lobbiiCtsm. fimbriatum、3原種や、Paph.‘柳井’、Onc.aquinii、Hwra. Chian-Tzy Lovely ‘CT. Golden Bug’など初花のつぼみだらけだからだ。この他にも3株花芽の出たオンシだのLc.SpecialLadyのつぼみだのがある。

 C. labiata1昨年開花株を1000円で購入し、昨年6月気候が合わず大きく育ったつぼみの開花に失敗。今年も2つあるシースのうち1つは隙間があったためかつぼみが入らなかった。現在つぼみはカエル2匹に警護されながら?水平に向きを変え開花態勢に入りつつある。えらく緊張するなあ。

 我が家の原種カトレアはラビアタ、ワルケリアナ、ビカラーの3つである。ワルケリアナは購入直後新芽が4つもだめになってはらはらした(あとからさらに新芽5つが出てきた)。ビカラーのつぼみが落ちたのは記憶に新しい。

 いろいろ思うにカトレアはよく咲いてくれるのだが、がっかり率が最も高い、のではないだろうか。あえて言えば「シースが出たら5割と思え」である。シースが出たからといって咲くのは5割くらいで、私にとっては「シースは何にも出ずに茶色になることのほうが多いと思っておこう」くらいのものである。その中につぼみの影が見えて7割。つぼみが空中に見えて8割。なおバッタやナメクジ、人間様のうっかりミス、蒸れ、気候変動によるアボートなどが起こりうる。

 こういうことは園芸書には書いていない。そんなことを書けばカトレアに手を出そうと思わなくなるのを恐れてのことだろう。こっそりQ&Aには「つぼみが出ません」「つぼみが落ちてしまいました」などの記述がある。読者は「あれは他人事」と読み流すが、実はかなり高い確率で遭遇するとおもっていていい。

 そのような事故に遭遇すると「うぎゃーぁあ、暴れてやるぅ!」というくらい気分が悪い思いをするのであるが、カトレアは悪いことばかりではない。年一回の原種ではなくてLc.やらPot.などミニカトレアは節操なくぽんぽん咲くものがある。こういうもので何度かつぼみの失敗をしておけば、原種や大輪の失敗のショックが薄らぐのである。

 本格原種カトレアをやるまでにLc.のミディあたりで慣らしをしておくのがいいのだろうなあ。蘭をはじめて中毒になったときに本格原種カトレア、ワルケトリアネルデマニアナモッシエラビアタマキシマインターメディアパーシバリアナなどそうそうたる種類をバンバン集めておられた人もおられた。「えらい急坂を登ってゆかれたがいまはどこへ?谷底へ落ちておられなければよいが」と心配している。

 ホームページのよいところは、蘭の話題で品種名を出したときに、その品種名の画像蓄積があると簡単に写真を出せることである。どこに画像がしまってあるかわかるのでリンクを張るのは1分とかからない。どんな花だったけ?と本を繰る必要もなくクリックひとつでその画像を見られる。便利な世の中になったものである。

 村上園芸は午後からである。電話をくれたあとでI氏がやってこられた。一渡り棚を見てもらい、バケツ蘭のビデオを見てから出かけた。

 15:45。DAIKI宝塚店にやってきた。いつものお二人が接客をしておられた。ほしいものを探しつつ、事前に許可を得た撮影を行う。

 展示株は広島の5分の一ほどである。私は短時間の滞在なので持ってこなかったが申し訳ないことをした。一昨日もあったC. bicolorが見事だった。当地はまだ目をつけていたヘツカラン(素心)を撮影する。学名を聞いて忘れている。なんでも鹿児島に「へつか」という地名があるとかで、そこに生えている日本唯一の着生シンビジウムだそうである。これを見に当時学生だった村上氏はバイクで当地を訪れ、大木の又に生えていたヘツカランに感動したのだそうだ。

 瓢箪バルブのカランセがあった。名前は不明だという。瓢箪の植えの部分が取れて転がり増えるという話を聞いたが本当だろうか。

Calanthe  ?  カランセ 赤花

 2004912日 村上園芸(DAIKI宝塚店)980

 カランセとはいええびねとは雰囲気が異なる。大きなかっこいいバルブと大きな葉がいい。籠に入れてから大きいのでしまったと思った。

Cym. dayanum  var. alba ヘツカラン(素心)

 2004年9月12日 村上園芸(DAIKI宝塚店)800円

 透き通るような美しい花だった。普通種は赤い筋が花弁に入る。できるだけ小さい株を手に入れた。香りはないといわれたがかみさんはあるという。

B. fragrance ブラサボラ・フレグランス

 2004912日 村上園芸(DAIKI宝塚店)1000

 ブラサボラノドサそっくりだが少し大きい。名前からして香りが期待できる。

Den. aggregatum デンドロビウム・アグレガツム

 2004912日 村上園芸(DAIKI宝塚店)700

 株は恐ろしく小さいが開花するという。

Dyakia hendersoniana ダイアキア・ヘンダーソニアナ

 2004912日 村上園芸(DAIKI宝塚店)1200

 きれいな桃色の花が咲く。コルク植え。花芽つきなので水を絶やさないことだそうだ。

 写真は整理すると35枚ほどをえた。

 Spathoglottis kimballiana:背が高い。シランみたいだが花がまっき色で派手。

 Polystachya galeata ‘BlumcnInsel’:ヘルメット蘭とか。

Paph. hermmanii :知らないパフィオだ。

Onc. lanceanum AM/AOS :かっこいいオンシである。

Mormolyca ringens :変な原種だ。

Enc. pygmia :なんというちんまい花か。

Brassia longissima :かっこいいブラッシアだ。

Cycnoches herrenhusanum ‘Golden Ring’ :見事。こんな色のものもあったのか。

C. bicolor :お客様展示コーナーのもの。

Epi. prismatocarpum:グラサンかけたゾクのあんちゃんというイメージがある。

Onc. flexuosum:有名原種だが安い

Cym. madidum:香りがいいとか。

 なお未整理のものがある。

家に帰ってI氏にはお土産によく作りこんだシース2つつきLc. Elcerrito Pleurothallis tribuloides2株のうちの大きいほう、Prosthechea cochleataわけ株をもらっていただいた。

昼頃庭で日光浴させていたオンシジウムスイートシュガー?が風で倒れ鉢がわれたため株分けと植え替えを行った。かなり花を飛ばしていたが、なお堂々としている。バックバルブはバックバルブ伏せをしている。すでに3株がもらわれてゆき、なお増えつづけている。そこから3分の一ほどベラポンをいれ、ミズゴケで植えた。

9月11日(土)なぜか明幸園、復旧作業、ボレアに花芽

 庭でボレアを移動していたら花芽をみつけた。儲けた。1年待たずにもう花を見られる。

I氏と相談の上村上園芸は明日の午後、我が家で作戦会議を開いた後(といってもうちの未公開譲渡株(^^;)を見てもらってから)出かけることにした。最終日の値下がりを期待するのは前回と同様である。こりゃ明日は長期戦になりそうだ。

 家族が「うどんを食わせろ」、「明幸園ちかくの手芸店にゆけ」などというので期せずして明幸園にゆくことになった。久しぶりの明幸園である。この日はありがたいことに出物もすくなく手ぶらで勘弁してもらえた。素焼鉢をなぜか30鉢も買い、台風でぶちまけられてしまったフラグミのコンポストにとパーライトやら軽石だのを購入した。しめて1300円の買い物であった。ここでは前回ファレノプシス・ビオラセアを893円で購入している。なんとつぼみつきの株が同じ値段で並んでいた。我が家の株は本日からあの香水系のにおいを漂わせている。

 家に帰り棚の復旧作業、株の復旧作業を行った。昨夜北風の強風が吹きアングロカステの新芽がぐらぐらになる事故がおきた。ボレアやフォーミディブルなど大きな株がのきなみ傾いていた。安普請の棚は度重なる台風でも一貫して倒れたりすることが無いのが不思議ではあった。裏の避暑棚は日差しが屋根にさえぎられつつあり、そろそろ役目が終わろうとしている。

 アングロカステは根元でバルブとの連絡が切れているかもしれないのが心配である。ぱんつのゴムを買ってあるのでこれでバックバルブにくくりつけるようにして支えた。

 台風でぐらぐらになったエピデンドラムには支柱をした。

 落ちてきた鉢でぶち折れてしまったエンシクリア・コクレアタムは添え木代わりにガムテープを巻いた。立派なシースがあり、花芽が見えるような気がする。鉢を手に取ると新芽が3つも出ていたうえ、鉢が傾くほど外に出ている。即刻植え替えを行う。株の姿を考え、今後の「小さい鉢志向」を思えばこのような人気の蘭は株分けしてしまえと二つにぶっちぎった。これを明日来られるI氏は要らないとは言わないだろう。何しろ売っているのをめったに見ない有名原種だ。ベラポンを鉢の下3分の一にいれ、ミズゴケで3号素焼鉢に植えた。

 懸案のDen.「岩国」の高芽を取って2号素焼鉢に植えつけた。本体は来年すばらしい開花をする予定であるが誰かにあげてしまおうかと考えている。それくらい鉢の増加が激しい。

 鉢の乾く速度を調べる実験のためDen. Spring Color 'Hohoemi'の高芽を取って2号素焼鉢に植えた。この鉢は人に差し上げるよやくをしているのだが、あまりにも繁茂している。高芽は、その重みで垂れ下がった古バルブから採ってきた。買った時は300円で3本のバルブだったのがもはや数え切れない。

蘭の技術・設備」に「蘭を連れて帰る旅」を以下のように記述した。

 2004年9月5日の豊橋蘭友会で大変なことになってしまった。ゴンベッサさんや、渡邊さんから魅力的な株をいただき、原種の配布苗をつかみ、つぎつぎでてくる魅力的かつ強烈安価な株をあれよあれよと買ってしまい、結局16種17株をもってかえることになってしまった。こんなにもって帰れるのであろうか。

 トレイに12個を固定した。軽くて株が痛みにくそうなものはビニール袋へ入れた。梱包してあるものや大きな株をリュックに入れた。トレイは重心を支えれば片手で持つことが出来き、さらにビニール袋をさげることすら出来た。どういうスタイルかといえば、左手にトレイとビニール袋、リュックに大きな株2つという構成になっている。ゆえに右手は空いている。これでなんとか移動は出来るようになった。

 当日青春18切符での移動であった。トレイとビニール袋、リュックなどを網棚に置いて電車に乗ったが、途中熊野灘を震源とするM6.4の地震が発生し電車が停車したにもかかわらず蘭はびくともしなかった。

 結論としてトレイとビニール袋さえあればうんざりするほどたくさんの蘭17株でも移動可能である、ということがわかった。あと2株ほど買えたのではないだろうか(^^;)。

 

9月10日(金)Phal. violacea開花。村上園芸偵察

早めに仕事を終え、雨をおして村上園芸を覗きに出かけた。まあ散歩である。気分で阪急売布神社駅下車。方向を見定めて勘で歩き出す。ひたすら歩いた。ガス欠状態になり通りがかりのスーパーでパンを買って食べつつ雨の中を進んだ。6時半から歩いて7時過ぎごろ目的のDAIKI宝塚店にたどりついた。うわぁ、けっこうあったなあ距離が。帰りはバスにしよう。

店に入ると村上社長は株の補充のため本拠地松山に戻っておられるそうで、あす入荷株とともに戻ってくるのだそうだ。いつもお話をしているえーっとこの相方のお名前はわすれてしまった。この一年でもう5回もあって蘭の話ばかりをしているのであった。豊橋蘭友会の話をするとえらく驚いていた。一度ご覧になってはどうですか、と薦めたりもした。

本日は偵察が目的である。雨の夜客のまばらな店内を7時から8時までひたすらランを眺めて回った。

お客さんの展示コーナーに立派なC.ビカラーがあった。こんなに大きくなるのかと驚く。まあ楽しみにしていよう。また、美しいパフィオもあった。前回見た五日市ほど株の集まりはよくないようである。私が今度来ている間もって来ましょうかなどと軽口をたたいたが、よく考えてみると名なしのアスコセンダくらいしか見せられるようなものはない。リカステは昨夜キリギリスにかじられてしまっていた。あれが自慢だったのだが残念である。ほかはちっこくてかわいい株ばかりだ。

今回白くて美しいシンビジウムが目に入った。名前は忘れたが心に残る透明感のある美しい花だった。これは購入検討しよう。

パフィオにもすばらしく花のきれいなものがあった。鉢を手に取ってみようともちあげると葉の広がりがかなり大きかった。花の割りにでかい株だった。500円の大きなパフィオがいくつかあったが、でかかったなあ。パフィオは1鉢ほしい、などと思っている。

お店に撮影許可を求めた話をすると、お店からも村上園芸に問い合わせがあり、「いいですよ」と店側に答えておられたそうである。あらためて村上社長にお願いすることにして、これではれてランの撮影ができるようになったわけだが、見回してみると膨大な数の原種が咲いている。これを撮影するのは大変な作業になるかもしれない。商売の邪魔にならなければいいが、と思う。

本日は車ではないので買わないでおこうとおもっていたが、少し透けている美しいバルブの蘭が目に入った。形のいいバルブをしている。葉もかわいい。「セロジネ・ユニフローラ」とある。だれもかれもこれを買うなあ、とおもっていたが、自分も手を出してしまった。村上園芸は「従量制」の値段付けなので、1280円、1000円、800円、と同じ種類でも株の大きさによって値段がことなっている。気に入ったものに値段シールが張っていなかったので「これおいくら?」と聞くと500円!とのことでつかんでしまった。

Coelogyne uniflora セロジネ・ユニフローラ

 2004910日村上園芸(DAIKI宝塚店)500

 インド北部原産の矮性種。強健。開花は夏から秋。

株もつかんだし、8時になったのでいとまごいをして歩き出した。バス代でランを買ったと思って歩きでJR宝塚駅を目指す。雨も上がり、気分のよい散歩だったが、相当距離があった。45分間もあるきつづけ、結局4kmくらいあったのではないだろうか。

家に戻ると月下美人が咲いていた。今年三回目の開花で蕾5つのうち、1つが咲いて残りは明日以後の開花になるのだろう。相変わらず豪華である。我が家でこれにかなうランはいない。花の豪華さ、香り、味、開花頻度、どれをとっても評価が高い。花好きで月下美人をやらないのは損だ。

この月下美人でかすんでしまったPhal. violaceaであるが、ファレノプシスは一般にさきだちは花がしょぼい。数日して花が大きくなると見ごたえが出てくるし、香りもしてくるだろう。これからである。

夜のパトロールに出かけた。ゴンゴラの花が減っており、みるとまたぞろキリギリスが居た。もう生かしては置けん、と手を伸ばすがまんまと逃げられてしまった。みると地べたにバンダがころがっていた。うげ、誰のだ。支柱からはずれたらしい。支柱をとりつけて下げておいた。

Onc. ?'Asahi'に花芽が出ていた。名なしだがいい花が咲く。今月も10件開花はカタイペースで咲いている。

C.ラビアタのつぼみはシースを出て結構おおきくなってきた。キリギリスに食われなければよいがと思う。

本日もランを雨にぬらしていたが、そろそろ生育に響く冷たい雨が降るようになるかもしれない。

9月9日(木)Leptotes tenuis × bicolor開花

Leptotes tenuis × bicolor が開花した。2号鉢の超ミニ蘭であるが上部で育てやすく、台風で地面に転がっていても蕾が傷むことすらないというタフな蘭である。こんなのでもカトレアの遠縁にあたる。かみさんが「これがいい、買え!」といっていたもので、増えもせず減りもせず年二回以上咲いてくれる。

ちょっとスペシャルな開花としてはPhal. violaceaがまもなく開花である。よくこういう原種を売っていたと思う。しかも890円で。買ってすぐ花芽が出たところがまたすごい。明幸園の実力は底が知れない。このファレノは胡蝶蘭の中ではもっとも香りが強い。アジアで最も香る蘭のうちの1種である。

原種の超有名どころを挙げるとしたら、このPhal. violaceaに指を折る。バンダ・セルレアカトレア・ラビアタリカステ・スキンネリパフィオ・アルメニアクム、ディサ・ユニフロラ、マスデバリア・コクシネア、というあたりがラン界を代表するすごい花という印象をもっている。まあ、いろいろ異論はあることだろう。このうち4つはクール系で、1つは幾分クール、カトレア・ラビアタだけが中温性、ビオラセアは高温性だ。

またまた豊橋蘭友会での一こまを思い出した。バンダ・セルレアが競りにかけられたのである。内心「う、このしょぼい株がセルレア様か?わしなら枯らしてしまうなあ。恐れ多くて手が挙がらない」というものだった。落札された値段すら覚えていない。4000円くらいだったろうか。豊橋蘭友会では競り合いになることはまれで2000円を超えることがあまりなかったように記憶している。私は人と競ったことはない。

夜中にまたぞろキリギリスがリカステの花をかじっていた。とっつかまえて川向こうにぶん投げに行ってきた。この手の凶悪犯罪が後を絶たないなあ。

98日(水)復旧作業、Hab. rhodocheila開花

蘭をやっていて今回最大の被害をこうむったのではないだろうか。脇が甘いといってしまえばそれまでだが、18号は16号に比べ今回は中心気圧も高く、さほどではあるまいと多寡をくくっていたことや、来襲が火曜日だったということもあり、対応が甘かった。開花株が並ぶ棚が風の直撃を受けコクレアタムのシース付バルブが折れ、エピデンドラム・花工場がぐらぐらになり、ドリチス・プルチェリマの花茎が折れてまだまだ咲くものが強制終了をくらい、バルボフィラム・ロビーの蕾を1つ折った。復旧作業中足元の暗がりにLeptotes tenuis × bicolor が落ちていた。蕾は無事だった。他にもいろいろな鉢が吹っ飛んで転がっていた。

復旧作業がまた手間で、棚をおこし、散乱した球根を手探りで拾い、外れたネットを張りなおした。終わったのが23時半。作業量は膨大だった。

Hab. rhodocheilaがどさくさにまぎれて開花していた。風でのされたように傾いている。

C.ラビアタの蕾がシースからでてきた。この蕾については最大級の警戒態勢で見守る。

本日村上園芸ラン展が開催されているホームセンターDAIKIに撮影のお願いをしたところ、電話で「ランだけの撮影ならOKです」という許可をいただいた。ありがたいことである。この場を借りて感謝申し上げる。

 

9月7日(火)また台風

 しんど。帰りに電車に閉じ込められた。帰ると大きな棚がたおれて球根をぶちまけていた。手がつけられない。

本日の画像掲載:Masdevallia gutierrezii500円で買ったミニマスデ。本当にかわいいマスデである。調べてみると本来クール系のはずだがどうも中高温性らしいのだ。カトレア扱いでいけるらしい。しかも原種のマスデははじめてである。

カトレア・ラビアタのつぼみがシースを破りそうなくらい大きくなってきた。2年かかった。ふと思うとはっきり原種とわかっているカトレアが開花するのは初めてではないだろうか。昨日C.ビカラーのつぼみを落として個人的に思うのだけれど、原種カトレアは私の手に余る。とても及ぶところではない。C.インターメディアらしいものを最初に手に入れて咲くまで2年かかった。種々さまざまな原種カトレアはそれなりの設備と技術と経験の蓄積がものを言うのではないかと思う。これだけ蘭ラン蘭と毎日騒いで最初の花が咲いて4年もわいわいやってきたのに原種カトレア様がただの一度も咲いていないというのはなんとしたことであろうか。282件の開花中ただの一度も咲いていないのだ。

豊橋蘭友会での一こまを思い出す。10いくつの知らない名前の鉢がずらーっと競りにかけられた。「よりどり2鉢1000円だよ!」「すごい!どれも立派な株ばっかり」と見に行ったのだが、目移りして胸が苦しくなって決められないのである。そのなかによく育ったC.ワルケリアナ(アルバとセルレア掛け合わせ)があった。あの「ワルケ様が500円だ!」とは思ったが引いてしまった。あのとき何でもいいから2鉢買っておけば(19鉢7000円の運搬!うへー)よかったと今にして思う(ええかげんにせえ(^^;)とも思う)。まあとにかく最近は500円のトリアネを掘り出しても人に譲ってしまうくらい原種カトレアからは引いて、避けて、逃げている。

豊橋蘭友会で思い出すのは大変立派な白いカトレア「ハワイアンウエディングソングバージン」がどかどかでてきてどれも1000円を切っていたことである。昨年「あれほしいなあ、でも大きいから」とあきらめたやつだ。今でもいいな、とは思うが手が出ない。会場のみなさんもカトレアからは引いているという雰囲気だった。

カトレアは確かにすばらしい。しかしながら一年育てて2週間というパターンは大輪に多い。また場所をとる。ある程度蘭をやるといろいろおもうところがあるのである。

カトレア・ラビアタは大輪の部類であり、そこそこ場所もとるがこいつは別格である。あの部屋いっぱいに香る美香はすばらしかった。これが咲くと原種カトレアにはまるかもしれない。

 

9月6日(月)台風接近、Ceratostylis rubra開花

Ceratostylis rubra が開花した。思えば昨年豊橋蘭友会で購入して開花まで1年かかった。買ってすぐぽこぽこ咲いたのではあるが、そのごぱったりだった。不定期とはいえ9月咲きなのだろう。

昨日の記述に調査した内容を書き込んだ。

つぼみ株で手に入れたC.bicolorのつぼみがしけてしまった。これはいたい。かみさんの実家の日陰で10日間を過ごしたことがよくなかったようだ。無理にでも電車でつれて帰るべきだったか。

それで思い出したが、失敗開花のLc.ミニパープルはおどろおどろしく咲いている。色はきれいだなあ。

台風が明日の晩くるというのでまたぞろ避難である。大汗をかいた。カタセタムのつぼみが結構たくさんついている。バンダを取り込んでいたら例のバッタが根をくっていた。こいつか!。大事な根をぼそぼそにしやがって、はらたつー。とっつかまえて家を離れること90m川の向こうにぶんなげてきた。「命ばかりはとらぬ。お上にも情けはある」(でもなめくじは即刻死刑だったなあ。いい加減な)。そのあともう一匹出てきてこれも追放したが面倒なことこの上もない。

そういえば本日NHKで蘭の特集をやっていたのでビデオにとってもらった。見事な映像と解説だった。蘭はすごいなあ、と思う反面、主役のコクレアンテス(バケツ蘭)はアリだのシタバチだの地上30mの木の上だのゾウムシの攻撃だの豊かな大自然と関係しながら育って咲いているわけで、そういうものをひっぺがして育てているのも申し訳ないなあ、という感想を持った。コクレアンテスはひょっとして開花にアリが必要なんちゅう蘭じゃなかろうなあ、と心配になったが国内で咲かせている人はいるようだ。いずれはやってみたい。

本日の画像掲載:Den. smilliaeスミリエ:今回の蘭友会の一等。

そういえば村上園芸から小林宛にはがきが来ていた。水曜日からDAIKI宝塚店で蘭展を開くという内容だった。お客様展示コーナーというのがあるらしい。多量に仕入れたため購買意欲は低いのか、それともますます原種の魅力にはまってますます買ってしまうのか。予定はとりあえず12日(11日でもかまわんけど)である。

9月5日(日)豪雨・地震・豊橋蘭友会!、ついでにEpi.porpax開花

出勤する時間に移動を始め青春18切符(家族サービスなどでとうとう使い倒した)で豊橋を目指す。忘れもしない一年前、衝撃の蘭友会が行われ、多くのプリティーな蘭を得たのであった。それを忘れずに今年は単身出かけたのであった。以下これでもかというほどすごい蘭を手に入れようとは車中思いもよらなかったのであった。

ひたすら読んで読んで豊橋に着いた。早めの電車だったのできしめん290円をすする。三河はもうつゆのいろが濃い。このつゆの色が関西風に薄くなるのはどのあたりなのだろうか。岐阜は濃いような気がする。一説によると植生の境界が関が原の近くにあるらしく、なぜか発電機の周波数、畳のサイズ、「馬鹿」と「あほ」の境目、モグラや蛍の点滅周期にも一致しているそうである。まあいい。

ゴンベッサ氏が予定の場所にきっちりこられた。さっそく分け株をくださるという。

Stanhopea tigrina Bateman ex Lindl. 1838 スタンホペア・チグリナ

 2004年9月5日ゴンベッサ氏にいただく

中高温性。遮光60%以上。芳香(くさいらしい)。

Cirr. Louis Sander シルホペタラム・ルイスサンダー

2004年9月5日ゴンベッサ氏にいただく

Cirr. Louis SanderCirr. longissimum x Cirr. ornatissimum

有名なシルホペタラムの交配種である。大型でかっちょいい、たらりとたれた花が咲く。「H11.11.7川口蘭園配布苗」とラベルの裏にある。そうか、こういうことを書く場所なのか。

Bulbophyllum orthoglossum Krzl. 1896 Section Lepidorhiza Schlechter 1911 バルボフィラム・オルソグロッサム

2004年9月5日ゴンベッサ氏にいただく

 高温性、香りがある。遮光60%。Bulbophyllum carunculatum Garay, Hamer, & Siegrist 1994 SECTION Lepidorhiza Schelchter 1911とは花に筋のあるなしで明瞭に違う。

ラベルに「H15.4.10(113)38株分(H10.9.阿部)」とある。

Pleurothallis restrepioides Lindl. 1836 subgen. Elongatia Luer 1986 プレウロタリス・レストレピオイデス

2004年9月5日ゴンベッサ氏がよりいただく

レストレピアみたいなプレウロタリス、ということらしい。中温性。芳香あり。遮光60%以上。

H16.1.4(269)78高芽」通し番号みたいなのは何でしょうねえ。新芽にシースがみえる。めったに手に入らないのがプロウレタリスという属である。

 今回の会場は前回とは異なり、木造で開放的な公民館だった。公民館といえば関西ではもっとせせこましく作ってあるものだが、駐車場といい、建物といい広々とした雰囲気に驚く。

 ネットでリンクを張らせていただいている渡邊氏にお会いできた。ここでもお宝をいただいてしまった。これはすごいものが出てきた。

Arpophyllum giganteum Hartw. ex Lindley 1840  アルポフィラム・ギガンテウム

 2004年9月5日渡邊氏よりいただく

 コスタリカ、コロンビア、ジャマイカに産する。春咲き。よく日に当てろとか。ロウソク蘭などといわれている。中温性。遮光60%。花期は晩冬から春。

 2004年の神戸蘭展で大賞を取った種である。某蘭友会で売られているのを見たが、高いものだった。背の高い株を丁寧にダンボールに梱包してくださっていて大変ありがたかった。なんと感謝申し上げてよいやら。

 会場に入り、参加費500円を納め、配布苗を頂戴した。

Oncidium croesus Rchb. f. 1857 オンシジウム・クロエサス

 200495日豊橋蘭友会配布苗500円(参加費)

 中高温性。遮光60%以上。花付がよいらしく花茎が出た後が多い。リップ以外が茶色でリップが黄色という面白い色合いの花がつく。

 人気投票を先にやっていた。Den. smilliaeスミリエのまるでお城のようなすばらしい株が展示されていた。すばらしいオレンジ色のアスコセンダや、得もいえぬ赤色のレナンタンダ(レナンテラとバンダの交配種)、色の深い香りもすばらしいボーリンギアナなどがすばらしい。ゴンベッサ氏ももっておられるバルボフィラム(名前を忘れた)などが出展されていた。1位はDen.スミリエだったと思うが以下を聞きそびれてしまった。心はすでに競りに占められていた。

 お楽しみの競りタイムである。「ほしいと思ったらこっちの言い値を言ってつばをつける」お約束とわかっていても最初は声が出ない。目をつけていたDen.wasselliiの花つきをもっていかれてしまい情けない思いをした。もうひとつ目をつけていたのはゴンゴラ・ガレアータであった。「1000円!、1000円ないか?、ないか?」横でゴンベッサ氏が800円ならおちるぞ、とささやく、間髪要れず「800円!」と手を上げてゲットした。

Gongora galeata (LINDL.) RCHB. F.  ゴンゴラ・ガレアータ

 2004年9月5日豊橋蘭友会800円

 メキシコ特産。ひだのある富士山型のバルブがキュート。花茎は根元からでると30cm垂れ下がり変な形の花をいっぱいつける。花茎は複数出る。夏咲き。

 花茎は2本。1つは咲いている。他にも伸びつつある花茎がある。これはよく咲くものらしい。

 つぎはどぱーっと多量のマスデバリアが出てきた。せりを仕切る蘭友会の重鎮はまとめて売りたがっていたのであるが、「1株500円」とむりやり手を上げせしめてきた。

Masdevallia gutierrezii Luer 1979 subgen. Masdevallia sect. Minutae Rchb.f Ex Woolw. 1896 マスデバリア・グッチェルジー

 2004年9月5日豊橋蘭友会500円

 なんと中高温性のマスデが存在した。白く、小さく、姿がきりりとして大変かわいらしいマスデである。香りもある。

 多量の株がはける中盤ともなると、満足感からか会場もだれ気味になってくる。しかしまだまだすごい株が出てくるのだった。それゆえこのあたりから申し訳ないような安いものが出てくる。

Prosthechea radiata (LINDL.) W. E. HIGGINS プロステケア ラディアタ

 2004年9月5日豊橋蘭友会250円

 メキシコ、コスタリカ、ベネズエラに分布。言うまでもなくEpi.radiatumである。ひっくり返って咲くたこ蘭の仲間。香りがよい。

 探して3年かかった。「2鉢で500円」なんてふうに手に入るとは。

Bl. Richard Mueller ‘Orchid Height’ ブラソレリア・リチャードミュラー ‘オーキッドハイト’

 2004年9月5日豊橋蘭友会250円

 Bl. Richard Mueller = B. nodosa x L. milleri (1965)

ラディアタのおまけとはいえ、姿が清楚で美しい黄色いカトレアである。4本のバルブすべてに花茎の跡がある。

 今回手に入れた株では交配種はシルホペタラム・ルイスサンダーとこのカトレア以外原種ばかりだった。

Pleurothallis tribuloides (Sw.) Lindl. 1830subgen. Specklinia sect. Tribulodes Luer 1986 プレウロタリス・トリビュロイデス

 200495日豊橋蘭友会500

 中高温性。遮光60%以上。

2鉢500円だった。遠めで見てもいい色の赤い小さな花がみえる。誰も手を上げないのでさっと手を上げてつかんできた。赤いやっとこみたいな形をしている。1つはI氏がもらってくれるだろうか。

Dockrillia wassellii [S.T.Blake] Breiger 1981 ドックリリア・ワッセリー

200495日豊橋蘭友会1000

 中高温性。遮光40%以上。北オーストラリアのケープヨーク半島。開花は不定期だが晩春や初夏など。Den.wasselliiで流通。

 買い損なったものが再度出てきたのでつかんだ。バスケット植えで花はない。初めて村上園芸で見たとき「変わったブラサボラですね」「デンドロですぜ」「ええ、これがぁ」と驚いたことがある。いろいろブラサボラそっくりだ。ただ、1000円で手に入れた後、500円に下がったのが残念。読みを誤った。

Bulbophyllum barbigerum Lindley 1837 SECTION Ptiloglossum Lindley 1862 バルボフィラム・バービゲラム

2004年9月5日豊橋蘭友会700円

 高温性。遮光60%以上。芳香あり。熱帯アフリカのギニア湾沿岸、シエラレオネ、ガボンに産する。高温高湿度。花が蚊のようで花茎にたくさんつぼみがついて順次咲く有名種。風が吹くとどういう仕組みかわからないが虫が尻尾を振るような奇怪な動きをする。風で動いているのか虫が本当に居るのかわからないほど真に迫った動きである。

 ゴンベッサ氏が「この蘭はおもろいよ、700円って言ってごらん」というアドバイスをもらって落札した。相場観で値段を読み、仕切り人の呼吸をみはからって、タイミングよく値段を提示するというコーフンの買い物である。このあと「今日は3鉢くらいかなあ」と当初の上限をはるかに超えてずるずるいってしまったのであった。こういうやつを世の中は誰も止めてくれない。

Bollea violacea (Lindl.) Rchb. f. 1952  ボレア・ビオラセア

2004年9月5日豊橋蘭友会1000円

 中高温性。遮光60%以上。芳香あり。ガイアナ、スリナム、ブラジル産。25から40cm葉6から7枚が扇のように広がる。花は5から7センチ、肉厚で香りがある。中温。夏咲き。

 ボレアがでたといのでつい買ってしまった。4号鉢いっぱいに茂っている。でかいなあ。こんなのどうやってもって帰るのかと買った直後途方にくれた。しかしほしいと思っても売っていないものは貴重である。

Dendrobium gouldii Rchb. f. 1867 SECTION Spatulata   デンドロビウム・ゴウルディイ

200495日豊橋蘭友会500

 高温性。遮光40%以上。

すごい数が出品された。見た目はただのデンファレだった。「アンテナタムのような原種。花もちよし」と聞いて手が出た。

バンダ・テレスが出品された。おびただしい数だったが、まとめて阿部蘭円に買われてしまった。あとで帰りがけに小分けしてもらった。

Papilionanthe teres (Roxb.) Schltr. 1915 (V. teles) ‘Oyamazaki’  パピリオナンテ(バンダ)・テレス ‘オオヤマザキ’

200495日豊橋蘭友会阿部蘭園500

 

中高温性。直射日光。芳香あり。

ちっこい苗を安く買ってよろこんでいたところ「1mくらいにしないと咲かない」といわれた。道は遠い。この株はメリクロンだそうだ。明石蘭友会でみかけたなあ。

 もらった買った16種17株。しめて6000円のお買い物であった。これで本当に帰れるのであろうか。トレイ12個入りをもらってつめこみ、ほかはダンボール筒1つ、ボレアの4号鉢をビニール袋にいれ、リュックに背負う。プラポットの軽いもの、バスケットを別のビニール袋に入れさげる。トレイとビニール袋をもち、口が閉まらず葉っぱを茂らせた状態でへこへこ歩くというなりである。このあと用事があるというゴンベッサさんにさっと液まで送っていただく。なんとか動きは取れるようだ。電車で16株を運んだ男という伝説をつくるのであろうか。

 電車はすぐに来た。「電車が止まっている」ようなことが目の端にみえる。なんだろうと思いつつホームに下りると米原行きの電車が入線していて乗るとすぐに出た。16時半ごろだった。すいていて、網棚に蘭をならべ一安心であった。

 電車が名古屋に入ると客が騒ぐ。「自転車のタイヤが半分水に浸かっている」という。どうも集中豪雨があって止まっている電車もあるらしい。途中から雷雨の中を電車は逃げるように疾走した。

 米原で新快速に乗り換えである。ここでもつつがなく席を得ることが出来た。しばらく進み、ある駅で出発の際客が忘れ物らしいものを車掌のところに届けに来た。その直後耳慣れない警報音がして、電車が揺れ、「変なブレーキの踏み方するなあ」と思っていると停止した。すぐあとその荷物をおいてトイレにこもっていた女性が取りに来た。「まさかこの女が電車を止めたのでは」とおもっているとそうではなく、地震でとまったとのことだった。へえ、地震ねえ。まあたいしたことはないのだろう。ぼーっとまっていると社内で気になった客がケータイをかけ始める。不断は「うるさいなー、切れオヤジ」とか思っているのだが今回はちょっとありがたい。「大阪震度5?」なんてことをいっている。おいおいそれじゃ帰れないじゃないか。オレ一人なら歩いたっていいが、蘭がいっしょじゃあなあ、なんておもっていると20分停車して電車は何事もなかったかのように走り出した。

 さて、尼崎が近づいてきた。私の席は右側扉のすぐ側である。もし左側が開いたらどうしようとしばらくどきどきしていた。案の定大阪でたくさん乗ってきたためトレイをもって車内を横切るのはしんどい状況になってきた。尼崎では幸い右側が開いたため楽に降りることが出来た。気が小さいわたしには、豪雨、地震、混雑とはらはらすることが続いて疲れた。乗り換え後はJRの罵詈雑言を大声でわめきちらすへんなおばさんが居たくらいで、とくに問題はなかった。また、車内で立って蘭を眺めてにやついていたときによそのおばさんの頭にミズゴケの切れ端をおっことして引っ付けてしまったというミスタービーンみたいなことをしていた。ついにかえってきた。かみさんに回収してもらって家に帰り日誌を記述中なにやら長い地震が来た。P波はたてゆれで秒速8km、S波は横揺れで秒速5km、P波を感じてその大きさで大体の規模を類推し、こりゃあまりたいしたことはないな、と思った。しかしS波がくるまで結構かかったように思った。S波は最初の一撃以後はどんどん減衰するので揺れている間はたいしたことがないと思いつつも、これはひょっとしてどこかの大地震なのではと心配になる。パソコンにはテレビチューナーボードをいれているのでテレビをつける。和歌山震度5弱。和歌山といえば中央構造線である。あまりにも巨大な活断層であり、遠く阿蘇、四国、和歌山、三重、東海、と連なり飛行機の窓からもその姿をくっきりと見ることが出来る。(今回の地震に中央構造線は関係なかった)備えるべきことを思い出す。

Epi. porpaxが開花していた。

9月4日(土)

バッタ掃討「草の嵐」作戦を発動し庭に展開した。といっても草抜きである。草があるからあのような不逞の輩が徘徊するのだ。しかしほぼ全域を制圧したにもかかわらずバッタの姿は見かけなかった。遠くから花めがけてひょーいと飛んでくるのであろうか。警備員(カエル)も口に入らないからといってあんなのを見逃してもらっても困る。せめて相撲ぐらいとれ。

ミルトニア・スペクタビリス変種モレリアナ(資料画像)は色も形もさえないなあ、などと思っていたらじわじわひろがってきて朝方かみさんにたいそう面白がられていた。けっこうかっちょいい花である。

バルボフィラム・ロビー(資料画像)のわけ株にもつぼみが見つかった。大きな株にはつぼみが3つある。

なんだかよくわからないStereochilus dalatensisは終了していた。有名原種の花を最初見るとこれのどこがいいのか、ということはよくある。ちょくちょく見るようになるとその独自性が理解できて気になってきたりするもののようだ。

雨がなかなか降らないので「ハイポネックス開花促進50ml/50L」+「HB101、50滴」という張り込んだ水を用意してかけてまわった。だが、夜になって「雷ゴロゴロぴかぴか情け容赦ないみたいだぁ」的な集中豪雨になった。

明日は普通電車の旅なので読書大会になりそうだ。

9月3日(金)うう、また花をかじられた

朝ミルトニア・スペクタビリス変種モレリアナが咲いているのを垣間見た。花茎付を購入してからかなり時間を食った。枯れそうな色をしているから心配したが色だけで中身は元気だったらしい。

夜見物に行ってみるとこのあいだバンダをかじっていたバッタが咲いたばかりの花の上に乗っていて胃が縮んだ。思えば草葉の陰のウツツでは惨憺たる毎日を過ごしてきた著者の数少ない楽しみを連夜よくも!殺生は好まぬがもう容赦せぬ、ああ、まてぇ逃げるな!卑怯者めっ!

花はちょこっとだけかじられていた。まあ、ちょこっとならええけど。この季節よく見るバッタである。かれこれ3件目の被害ということになろうか。蟷螂を集めてこようかなどと思っている。子供らにいって一匹50円くらいで集めさせようか。

ゴキブリの害なんてのも聞いたことがある。寒冷地の我が家には居なかったのだが最近見るようになり暗澹とした気分である。これはやはり地球温暖化というやつであろうか。高校野球に適した温度というのが地球温暖化によって北海道まで押し上げられ真紅の大優勝旗が津軽海峡を越えたのだ!という説がある(うそ)。じゃあゴキブリも札幌で見られるようになるのだろう。

さて豊橋である。豊橋といえば思い出す。「神の子家康(神君家康公)は戦争のない国を作るためこの日本に遣わされたのです」という説がある(うそ)。一字ちがいか。主だった武将の数も12人くらい居なかったっけ?。「だから『神の国』かぁ。戦争ばっかしてる中東・ヨーロッパに見切りをつけて日本に来たと。なるほどねえ」と納得したのである(怒られそうだ(^^;)。確かに島原の乱から戊辰戦争までの260年間武器も開発せず、化石燃料も消費せず、日本は平和だったようだがヨーロッパは戦争だらけの世界史が展開している。それはさておき家康ファンとしては三河に行くというだけでうれしいのであった。なお、著者の野望は「人類を蘭中毒にし→蘭の世話で呆けさせ→欲望低下→省エネ・世界平和を実現」することであった。道のりは遠い。

9月2日(木)う、つぼみをくわれた

なめくじにつぼみを食われたのははじめてである。台風の間「地べたなら落ちないだろう」と置いた低い場所でたかられていたのであろう。本日は雨上がりの霧がでて涼しい絶好のナメクジ日和だった。大きいのを2匹ばかり成敗して3匹目がLc.ミニパープルのつぼみをかじっていた。つぼみの断面図みたいになっている。その敵を成敗してからおもったのは「しまった、これは重要な資料画像になったかもしれない」ということだった。くねる大きめのナメクジが美しく発色しているつぼみを食い荒らしている衝撃画像をスクープできたかもしれないのだ。そのような画像はちょっと気の利いたラン栽培の本なら1枚は載せている。ネット上にはほとんど見られない。蘭栽培を志す人にはぜひとも見ていただきたい画像だった。二重にもったいないことをした。転んでもただでは起きないよう、以後気をつけよう。

いよいよ豊橋蘭友会を日曜にひかえている。早くも心配は「どうやってもってかえろう」だった。何を?。「変なものは極力つかむ!」という方針である。昨年は3人で押しかけたのだが今年はどうなるのだろうか。一人で行くとひたすら読みふける道中になってしまう。

その次の週は村上園芸が宝塚DAIKIに来る。息つくひまもない9月である。

さすがにスタンホペアはさっさと終わってしまった。だが、画像の在庫はまだまだある。

9月1日(水)

スタンホペアは今日で三日間咲いてそろそろくたびれ気味だ。日中撮影できなくて残念ではあったが別途花芽があるのでまだチャンスはある。この株はすでに3つに分かれた本家である。ほかの2株はもらわれていった。結構増えるものらしい。トップページを見てグロイと思った人が居るそうだ。まあそうかもしれないが、そだてているとあまりのかっちょよさになみだちょちょぎれモノのすごさである。このインパクトはすばらしい。

今夜は特段話題もなかったが、レストレピア8輪も花をつけていて驚いた。6月12日に購入してもうすぐ3ヶ月になるが花がまったくなかったのは1日だけではなかっただろうか。次から次へと出る。驚くべきことに葉っぱ1枚のバルブから次々出る。新芽もでてきた。たまーにしか咲かない巨大蘭もあれば、ずーっと咲きまくるちっこい鉢もあるのだった。

今月は何が咲くのだろうか。Hab. rhodocheila Phal. violaceaLc. Mini PurpleLc. Special LadyEpi. porpaxDen.「倉敷」などがカタイところである。昨年怒涛の連続咲きを記録した9月だけに忙しくなりそうである。

 

 

 

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