蘭を手に入れる

 

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2011年1月13日

蘭を手に入れることは大きな楽しみの一つだ。その入手方法について、安物買い路線についてのべる。

なお、ここでのべる蘭の入手は「趣味栽培用」を主眼として「鑑賞用」と区別する。さらに、「鑑賞用」とは、栽培には重点が置かれず、咲いている花を見て楽しむというもので、「育て方はしらないけど好きだから買っちゃった」という鉢で、特に花後には育成に不向きな仕立てをしたものを指す。 

「観賞用」が発展した「趣味栽培」は、蘭の育成に重点を置いて鉢を仕立て、根、芽、葉、までも鑑賞しつつ、植え替え、越冬、遮光、肥料やり、株分けの全課程により花を咲かせて楽しむ行為である。後者のばあい花のない安い株や苗にも関心が向き、バルブがかわいいから購入というような買い方すらある。小さなそれでいて将来性のありそうな株をできるかぎり安く手に入れ、葉、バルブ、根、つややかでがっしりとして花一杯の株を育成することに醍醐味がある。そういう蘭の購入について述べる。

 

すぐに手に入れるには

ずばりいくらなのか?

300円というのが最も多い。植え替えれば鉢代が60円。ミズゴケが30円分くらいだろうか。一生付き合えるかもしれない鉢がたったの400円だ。

 

近くの園芸店

園芸専門店で、比較的広い売り場をもち、加温の必要のある植物のための設備があり、駐車場があり、鉢物、苗もの、肥料、土、園芸資材などを扱う常設のお店である。

ここで扱う蘭は安い、珍しい、活きがよいと三拍子そろった店もあれば、蘭を扱うのはもうけのためと割り切っているような店もあり、様々である。丹念に探せば、花が終わって値段が下がったにもかかわらず十分に次が期待できる芽がでていて、根が元気で、葉の色つやも良い、というあっぱれな鉢を扱う園芸店がある。こういうよい鉢を手に入れると喜びが大きい。明石と神戸の明幸園を筆頭として挙げる。ここはふつうの園芸店のように見えるが、ただ者ではない。50kmも離れていなければと思う。

妙に珍しい蘭を扱っているからといって蘭のことを知っている店だとは言い切れない。温室があり、保温がなされ、珍しい蘭にあえる機会がある店でも名札がなく、植え替えてみると根腐をさせているところもある。それやこれやで300円のカトレア、オンシジウム、500円のデンファレ、1000円のシンビジウムや胡蝶蘭、珍しいところではディサ、バンダ、アングレカム、イワナガラ、レリオカトニアなど購入実績が最多である。

とんでもない掘り出し物があったこともある。自慢のV. Sansai Blueはランに詳しくない園芸店のセールでたまたま大量に仕入れたらしいランの半額処分品を買ったものだ。巨大な開花株の包装がビニール袋1枚だった。品種そのものが優れていたためその後素晴らしい開花を見た。近場というのは足しげくゆくだけに、思わぬものに遭遇する可能性も高くなるのである。

 

近くのホームセンター

デンドロビウム780円から4000円、デンファレ380円から5000円、シンビジウム1500円から7000円、オンシジウム580円から4000円という相場感である。この相場は、観賞用開花株についての共通したものだ。寄せ植えものが多く、あまり名札はついておらず、魅力の割には値段が高いと感じる。もちろんこれらは「鑑賞用」として、「趣味栽培」向けの植え方になっていないので、今後も花を咲かせるためにはあとで植え替えをする必要が多々ある。

ホームセンターはおしなべて蘭に詳しい人間がすくなく、水をやりすぎたりしがちだ。また、売り場の環境が低温はたまた高温低湿度、日光なし、とわるく花が痛みやすいところに並べている場合があり、見切り株は弱っていることが多い。営業妨害をするわけではないが、本当にそうなので、改善して欲しいものである。また、稀少で保護すべき育てにくい日本の蘭を商っているところもあった。

ホームセンターでは花の終わった見切り品ばかりを買っている。500円、300円、200円、100円という商いが多い。

 

花屋

切り花などを多く扱う花屋でも観賞用鉢ものを扱っている。「趣味栽培」には花を気に入ったのでなければ割高に感じられるので取引実績はない。ホームセンターよりも価格は高めであるが魅力的な株が誘ってくることもある。

 

ランがわかってきて、ちょっといい株を探す場合

有名蘭店

1000円台の買い物は、これはという株を蘭展などの老舗で購入することが多い。買って良かったという良い経験をするものはよく見れば有名蘭店の作出だったりする。これまで購入したものでは、アングロカステ(須和田農園)、リカステ(大場蘭園)、デンドロビウム(山本デンドロビューム)、胡蝶蘭とカトレア(ハナジマオーキッド)。これらの老舗では、見た瞬間「これはいい株だ、買い得」、と感じる株がある。蘭に最適な植え付けをしていることと、交配して作出した性質の良い蘭を扱っていたりするからだろう。これらの有名店は蘭の本などでは巻末に植物園とともに名前のリストを見ることが出来る。このリストをもって蘭展にゆき、老舗でこれぞという株を購入するのがもっとも正当な蘭へのアクセスではないかと思う。

お勧めの村上園芸

 

百貨店の蘭展の蘭屋さん

地元の蘭専門店が軒を連ねているので、ラン屋さんを知る機会である。経験から言ってこのようなラン専門店のランは育てて咲いたときの満足度が大きい。もちろん蘭のプロが集っているので株に間違いはないだろう。ただ、百貨店の格にあわせた値段設定がされているように思う。夏の三越の蘭展では、横浜と新宿で値段が後者の方が高めに設定されているようだ。ずいぶん見て回るのだが、1000円以上の値段設定が多く、手ぶらで帰ることも多い。購入の上限を2000円まで、と見れば実に豊富な選択肢がある。著者はこの1000円以上の買い物にはなかなか踏み切れない。蘭も1000円を超えると4号鉢を超える大物が増えて(事実そうだ)場所を取るからかもしれない。いや、実は蘭屋さんの技術がつぎ込まれた(その分値段の高い)立派な株ばかりなので、貧相な安い苗からよいものを選び出してうまく咲かせる、という醍醐味に乏しいのかもしれない。

 

大規模蘭展の蘭屋さん

有名で老舗の蘭専門店が軒を連ねている。経験からこのようなラン専門店のランは育てて咲いたときの満足度が大きい。須和田農園、花島オーキッド、大場ラン園、などなど本で名前をしるほどのラン展に多く出展し受賞経験豊富なラン園の名作が売られている。ランの育て方の本には巻末にこれら有名ラン店のリストがあるから、その名前を頼りに株を買えばなかなかよいものに当たる(たまたまかもしれないが)

また、大規模ラン展には、台湾など暖かい国の蘭屋さんがおおく入っており、購入した4度が4度ともなにがしかのトラブルを起こしている。まあ私が素人で見る目がないと言えばそれまでだが、根腐が進行中だった株や(2件)、開花させるのに技術のいる株(1件:購入した3株とも1年目開花せず)、かなり高温を要する株(枯らした)をつかんでしまった。南の国のお店も来ていただいてありがたいのではあるが、上級者向きであることを念頭に置きたい。

また、百貨店の蘭展よりも数段混むので少々体力を要する。蘭展はお年を召した方が多いため、午前中に込み、3時以降すいてくるという特徴はある。なかでも最終日の最後の時間は人も少なくなり、処分価格となりねらい目である。見本用の立派な鉢を安く買うことが出来る場合もある。東京、名古屋、神戸と明瞭に価格設定が低くなる。

 

インターネットで

インターネットのお店はまだ取引経験が1度しかない。おおむね割高で、機会を待って足を使えばもっと安くて望みのものを購入することが出来たと思う。ある蘭の購入で、「代金引換利用可」とあるのに注文してみると「銀行振り込みだけ」といわれ、キャンセルしようとすると、もう送っちゃいました、というようなことがあった。しかしおおむね蘭屋さんは良心的なことが多いので、このようなトラブルのおかげでかえって得をするような過分なおまけをいただくことができ、感謝した挙句、蘭展ではその店で重点的に買い物をした。

インターネットは、蘭を取り扱っている店を探し出すのと、取り扱い内容を調べるために利用している。蘭は情報商品だと思う。取り扱い情報、来歴情報など育成に情報が多く必要となる。趣味栽培者はこれらの情報に飢えている。蘭のような特殊な多品種商品を扱う場合、ITを利用しない手はない。この方面で蘭業界はよほど努力していただきたいと思う。

 

蘭友会はどうか

近所にある蘭友会におじゃましてみるというのを検討している。

知り合った人のお手引きで参加した蘭友会は圧巻だった。素晴らしい、珍しい蘭がものすごく安かったのである。あれほど蘭の買い物が楽しかったことはない。

 

拾うもらう

譲ってもらう

どんどん増える蘭をもらって欲しいというところである。昨年2人に胡蝶蘭を差し上げたところすばらしく開花したそうである。

仲間を増やしてランのやり取りをすれば有名品種などをもらうことができたり、逆に増えすぎたランをもらってもらうこともできる。

 

行きつけの喫茶店、ラーメン屋など

日の当たらないところで花もなく朽ちてゆくランをおいている店を見かける。そのうち捨てられてしまうのであろう。店ももてあましているからお願いすればもらえるかもしれない。

 

拾う

日の当たらない大都会ではこのままでは枯れるしかない蘭をゴミに出してしまうのである。別に欲しくはないのだけれど、つい助けてしまい、ちゃんとした鉢に植え替えて人に差し上げるというようなことをしていた。そういう蘭に限って人の家でよく咲いており、自慢のメールなどをいただくのだった。いまでも10株は大事に育てている。ほとんどが咲いた。

 

自然のものを採らないでほしい

見つけてしまえば手を出してしまうかもしれないのでえらそうなことはいえないが、近年の山野草ブームやらランのブームで山からランが消えつつある、らしい。春ランはたくさん見かけたが、えびね、セッコク、フウランなどはみたことがない。そういう野生の美しいらんが多く生育してゆけるわが国になればと思う。

山採りをありがたがるひとがいるが、「優れた形質をもったランを長年採取してきたのこりのごくふつうの種」ぐらいに思って手を付けないで欲しいと思うのである。優れた形質を持つランは1000株に1株あったとしても、山採りでそれを引き当てる確率は低い。昔の人がみつけて世の中に流布している個体を買う方が自然のためにも鑑賞の上でものぞましいのではないだろうか。

 

所感

蘭にはまるとのべつまくなしに、場所の許す限りさまざまな蘭を欲しいと思う。しかしながら、人情としていいものを出来るだけ安く買いたい。最近蘭の鉢が100鉢を超えてしまった。一鉢には鉢代込みでおよそ500円かかっているとしてざっと5万円。いい大人のメインの趣味が3年間で5万円程度というのは安上がりなほうかもしれない。パソコンを組んでもそのくらいはかかる。

 

何度も書くようだが、持ちの株を振り返ってみると、よい花が咲くのはちゃんとしたラン屋さんで買った、名札のついたものであることが多いように思われる。あとでいいと思えるものは名の通ったラン屋さんからラン展などで購入することをお勧めする。

 

反省

蘭にはまるとのべつまくなしに、場所の許す限り様々な蘭を欲しいと思う。しかし気がついたときには山手線の発着のように頻繁に蘭が咲き、なかなか花も終わらないため部屋中花だらけになり、その世話に追われ、「蘭・仕事・生活」の人生になってしまうのである。中毒者としてひとこと申し上げれば、「1000円以上は出さない(安いものが莫大な数増えてかえって危険かも知れない(^^;)」「30鉢を堅持」など、まだ鉢がすくないうちに己に制限をくわえておくことをおすすめする。功なり名をなしてリタイヤなさった方は財の許す限りどこまでもやっていただいてよいとおもうが、自分のような勤め人は定年までまだたっぷり時間もあり、ひょっとすると転勤なんてこともあることを思えば、あまりにも緑のお宝をため込まない方がよいなあ、と思うわけですよ。

 

お勧めの蘭

うまみのあるおすすめのランとはなんであろうか。美しい花がどんどん咲く、喜びの多いラン栽培と考えれば、案外カトレアというのが堅いところではないだろうか。理由は、極めて美しい大きな花もあれば、年中様々な花を選んで咲かせることができ、年に2ないし3回も咲くことや、場所をあまりとらない株もあり、多くの種類が流通して供給量も多く、手に入れやすい、などなど優れた特性が多いためである。

胡蝶蘭やデンファレもおすすめなのだけれど、まず加温で少々がんばらなければならない点勧めにくい。この二つは見切り品でこそ安いが、通常かなり高い値段で出ている。それゆえ敷居が高い。シンビジウムやノビル系デンドロは春に限られてしまう。パフィオは流通量がすくなく、カトレアのような興奮を得るまでにはかなりの数を揃えなければならないように思われた。300円から始められる小さな丈夫な鉢があるので、カトレアは始めやすくお勧めなのである。

 

 

「これだけにしましょう厳選50種(^^;)手前みそリスト」をまとめてみた。

 

 

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