チューリップのうんちく

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チューリップの語源

16世紀中頃、ドイツの外交官ド・ビュスベックはトルコに赴任していた。咲いている美しい花を指さし、トルコ人に尋ねた。

「あの花は何という名前ですか?」

「花?。あのターバンみたいなやつか?」

 たぶん二人ともドイツ語トルコ語を交えたたどたどしいやりとりをしていたのではないだろうか。

「なんといいましたか?」

「ターバン」

それで「ターバン」のような(Tulipam)と指さしていた花(現地ではlaleと呼ばれていた。まあ現代でも花の名前を知らない人は多い。学名の由来が実は誤解ということはままある)を、Tulipamとして、ウイーンの植物学者カルロス・クルシウスに紹介したのが1554年のことだった。ビュスベックは大枚はたいて球根をクルシウスに送り、クルシウスによってチューリップがヨーロッパに紹介された。T. crusianaに彼の名が残っている。その後この先生はオランダに移り、大学でチューリップを栽培していたが、たびたび庭に泥棒が入るほどチューリップは当時の人々にとって魅力的な花だったようだ。

 

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