咲けよ蘭!

2003年8月28日

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なかなか咲いてくれないランがある。

「咲かぬなら捨ててしまえ!オーキッド」(そんな無体な)

「咲かぬなら咲くまでまとうオーキッド」(気の長いこって)

「咲かぬなら咲かせてやろうオーキッド」(これええですやん)

もうひとつ「咲かぬなら観葉植物オーキッド」(なげとるやんけ(^^;)

 

人によって咲かないランの扱いもいろいろのようですな。普通はだんだん飽きてきて棚の環境の悪いところに追いやられてますます咲かなくなってしまうということがある。いやいやそう言う蘭こそおもしろいんですがな。

私も結構手を焼いている花を見ぬ古株が多数ある。ながいこと世話をしてまだ花を見ていないとおもうとつい意地になってしまいますな。あの手この手で咲いてもらいまひょ、というのが私のスタンスで。このページでは花芽のなかなか出ない株について取り扱う(花芽が途中でだめになるのは湿度不足などの環境が原因)。

 

もともと困難な例

提供できる環境に元々合っていないということはあり得る。日があまり差さないとか、どうにも寒いとか。うちの場合冬の最低温度は15度以上がなお困難である。最高気温27度というクール系はかなり困難かもしれない。これはもうがんばってどうにかするほかはない。

愛情が足りない場合。蘭の立場に立って考えられない人とか。実はサディストだったりとか。

 

基本の確認

基本の確認をしよう。

1.生育期に日光を6時間以上、種により適切な遮光をして十分に当てる。

2.水はやるときにはたっぷりとやる。回数は種により情報を集め、生育期と休眠期で加減する。

3.肥料は種により扱いの情報を集めて適切な時期に施し、やめるべき時にはきっちりやめる。

 

戦略が必要

 テキをよく研究して、最適な環境を作り出すために休眠期からプランを練るのだ。普通よりも注力するほうがいい。今年こそ花を見たいという執念を持つことである。デカイ株強力な株にしてしまえばあとはほいほい咲いてくれる場合がある。

 

時期を合わせる

生育サイクルがずれている場合があるように思われる。芽出しで遅れ、花期までにバルブの完成が間に合わない場合がよく見られる。冬の間暖かく、光もよく受け、風を当てるように気を付けると素早い芽だしが可能だ。

 

日光不足が多い

なんのかんのいって日光がかなり効く。5月から10月まで屋外での稼ぎがものを言うのだ。出稼ぎでもなんでもしてえげつなく日光を稼ごう。

 

植え付け

ノビル系デンドロで鉢の直径8cmくらいのところに60cmものバルブが立ち上がった。アンバランスきわまりないのであるが、そういうビキニな鉢のほうが好まれてバルブが素晴らしいできになることがある。

また、コンポストの耐用年数を過ぎて植え替えていない場合は生育が悪くなる。平べったい鉢を好む種もある。植え付けは以外と効くものらしい。

 

いぢめる

蘭は「やばい、子孫を残さなければ」と思わないと花を出さない。寒かったり、乾いたり、リン肥料が多かったりという刺激を受けることで花芽をつくるという。5度で水をやらずに1ヶ月、という強烈なイジメ方もある。

また、シンビやカトレアなどで、「こいつを伸ばしていては栄養をとられて花が出来ない」というじゃまな芽も非情にぶっちぎらなければならないばあいがある。

 

今年の戦略

 今年は芽だしが早かった。加温がうまくいったためである。これを奇貨として咲かないものを重点的に扱っている。咲かずのカトレアがあった。今年こそ花を見るつもりで優先的に日光にあてている。開花成績の悪いものほど出来るだけ日に当てる。バルブが完成したようならリンの多い液肥を与える。乾燥を必要とするものは分けて管理をし、よく乾かす。落葉性の咲かずのカタセタムなどはよくバルブを太らせて出来るだけ葉が落ちる条件を見出すよう努める。

 

まとめ

知識と実行、経験の積み重ねで多くの咲かずの蘭は次第に攻略されてゆくものである。蘭をよく見て、生育のよかった蘭の条件をよく研究して経験にすれば面白いように咲くようになるだろう。

 

「おもしろき こともなき世に オーキッド 咲かせるものは 心うきうき」(^^;)

 

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