蘭馬鹿日誌2003年7月および更新記録

ランのよしなしごとをつづる。下に行くほど昔 

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7月31日(木)

9時から広島市内へ行く。広島県には世界遺産が2つあり、昨日は宮島、今日はもう一方の原爆ドームのそばをかすめた。どちらもなじみの場所だが、梅雨明けの空にココロ洗われるような風景だった。

本日はますます家族サービスにのめりこんで園芸店をかすめもしなかった。

繁華街を見ていて思うのは、観葉植物は多い一方で蘭はあまり多くない。ホテルのフロントやらしゃれた店には蘭がある。オフィスの机の上というのはいい場所なのだが、まだ誰も気づいていないニッチではないだろうか。夏場は土日が暑いので置きにくいのだが、年に9ヶ月は蘭をおける。冬に咲く蘭を集めてしまう傾向にあるため冬場はあふれかえるほどオフィス向きの開花株がある。トレンディドラマでそう言うことをやるシーンでもあれば一気にブレークするかも知れない。刑事もので「蘭は見ていた」(オイオイ、タイトルぱくっちゃねえ(^^;)とかいうのを考えたことがある。蘭と会話出来る(と思いこんでいる)刑事が数々の難事件を解決するという話である。「死体のそばにある胡蝶蘭が語りかけてくるのだ」とかいってあっさり事件に片が付く。なにしろ目星がついてから証拠を探すので効率がいい。その刑事の机の上はもちろん蘭だらけである。「彼はなんだか気味が悪いねえ」とその机の前でしゃべっているともう筒抜けである。

花を前にして刑事は言った、「課長、すみません」

「なんのことだね」

「こいつらがみんな教えてくれるんです。私も気味が悪いと思うことがあります。」

「…・」

そういう番組でもあれば流行るかも知れない(逆か(^^;)

ともかくそういう市場が開拓されれば繁華街に立ち寄ってみたくなる蘭の店が出来てくるのではないだろうか。

7月30日(水)デンファレ「倉敷」開花

9時から子供を連れて宮島に行く。水族館を見物してちゃっちゃと昼過ぎに帰ってきた。平日はなにやら人が少ない。

帰ってきてハシモト園芸に行った。やはりここでも欲しいものはないのでさっとみまわっておわりである。まことに低調な日々だ。古本屋で江尻光一著「デンドロビウム」を100円で買った。

モジュラーケーブルを忘れてネットに入れなかったのであるが、250円も出して買ってきて繋いだ。けちって50cmのものにしたため「しまったあ」というほど短い。寝そべって出腹をしたたか圧迫しながら繋ぐと仕事の問い合わせが入っている。仕事のメールを2本書いた。白いデンファレ「倉敷」が29日に開花したそうである。蘭関係のなんやかんやを記述する。ネタがないねえ。

活字一杯のチューリップの本を借りてきた。球根園芸の逆襲がありそうである。

 

7月29日(火)柳井園芸

9時から釣りをしていた。さっぱり釣れない。間違えました、とばかりに大きな鱚(キス)が4匹つれてあとは針を切ってのたくって逃げるふぐばかり3匹釣ってしまった。子供らに食わせるものが釣れてとりあえず格好が付いた。どうもこの休暇は気合いが足らないため釣りにも今ひとつ身が入らない。

梅雨が明けた?ずぶぬれになりながらの釣りをやめた。この日は海水浴もキャンセルである。

1年半年ぶりに柳井園芸に寄った。大変面白くて大きなお店であり、蘭も安い。しかし特段欲しいものはないので手ぶらで帰る。

7月28日(月)岩国の園芸店

9時からさらに移動を始め山口県の周防大島にゆく。途中待望の岩国の園芸店に寄った。これまでフウランやオサラン、Lc.ミニパープル、デンドロ「岩国」、ビフレナリア、ロドリゲチア、バーケリアなど8株を購入している。その店の名を初めて認識した。「春園生花」という。今回は夏と言うこともあり開花株があまりなく、かなりの数の半額株があった。それぞれ点検してゆくが、昨今の購買意欲の低下と、どれも持っているようなものばかりになってしまったためかろうじて購入をふみとどまった。ただ、見て回るだけでも楽しい店である。大輪のカトレアの花の終わりかけを半額で売っている店は珍しい。名前は忘れたがバルブの太り方に特徴のある原種のデンドロや、花無し「カトレア・スタンフォーディアナム980円」というようなものを見かけた。あとであのカトレアは名前を聞いたことがある有名な原種では?と気になった。あとで原種データベースをさらってみたがそれらしいものは見つからなかった。2枚葉のインターメディアを大きくしたような力強いカトレアだった。あの葉は好ましい、などと思い出している。

道中野菜を買いに行った店でコクワガタのつがいを100円で売っていたのにおどろく。

島へ行きかなり長い時間浅瀬を泳いでいた。大きな紫色の美しいワタリガニをつかまえたり、釣りをしたり、炭火で焼き肉を食べ、温泉に行ったりした。傍目には楽しそうかも知れないが、いろいろちまちました疾患(足の爪、膝、腰、歯痛)を抱えており、いろいろ考えていることもあって(アルカリイオンのイオン半径と導電率の関係など)そうそう楽しんでもいられない。世間の人間はこういうことをして楽しいふりをしているのではないか?などと考えてみたりもした。ただ感謝だけは感じる。

温泉のフロントで実に見事なフウランをみかけた。株の大きさは我が家の倍ほどもある。花茎の出た跡が7つもあり10年以上の年月を育ってきた株らしい。大きな軽石のうえに大柄な株がしっかりと立ち上がり、花茎に11個も花がついている。こういう姿を見るとほとんどバンダというほど堂々とした姿をしている。軽石は駄温鉢の中に木炭で詰め込まれて支えられている。株から長い根が軽石や木炭に伸びている。

昨日購入した庭灯を使ってみる。なかなかしっかりと灯っている。梅雨の名残の雨がぱらついたようだ。

 

7月27日(日)

夏休みを取ってかみさんの実家にゆく。蘭はしばらくほったらかしである。ここ1ヶ月のことを思えばあまり変わったことはない。くもり気味の天気であったがこれでもかというほど水をやって出かけた。その日は移動日で特段蘭を見るということもなかった。道中自衛隊の車両がSAから出発するところに出くわし、子供らと手を振って見送ったら手を振り替えしてくれたのが印象的だった。

広島の量販店で園芸用品?のコーナーで太陽電池式の庭灯500円を買った。太陽電池でニッカド電池に電気をため込み、センサで夜になるとLEDが灯るというなにやら込み入った庭灯である。太陽電池、ニッカド単三2本、LED、センサーなどのセットでこの値段というのが怪しいほど安い。広島へ来るといつも物価の違いに愕然とするのである。普段のケチぶりが吹っ飛ぶほどいろいろな珍しいものがあってしかも安い。

寝床の半径10mに蘭が存在しないという珍しい夜である。

最近の蘭欲の低下について思うに、持ち株が恐ろしく力を付けてきて頻繁にいい花を咲かせるので、ついもう十分と思ってしまうのかも知れない。購入は5月まで毎週1株ペースだったが、6月は2株、7月はまだ1株である。

7月26日(土)

ワルケリアナがあったという「花工場」に行って来た。確かに個体名は「ワルケリアナなんとか」であった。個体名であって原種のワルケリアナというわけではない。ワルケファンは多く、ワルケを使った交配種にワルケの名前が残ることがあるのであろう。「ワルケあり」の第一報を聞いて遠くから「花工場」を目指していた人から場所の問い合わせを受けたが間に合っただろうか。聞いていたバルボフィラム・ロビーは580円とは思えないほど見事なものだった。他は蘭が少ない時期なので低調である。

 

梅雨明けである。日焼けが実に気になる強烈な日光が降り注いでいた。いやにランの育ちがよい梅雨であったがこれから1ヶ月が試練である。直射日光が当たる可能性をよく検討してランの位置を変える。これまでは適当に置いていたのであるが、日当たり、日焼けを警戒し、ランの位置を最適化した。その際シルホペタラム・ソーアルシーの新芽が鉢から下向きに伸びていたのを忘れて園芸トレイに入れたばっかりに折ってしまった。

梅雨明けといいながら夜に一雨来た。

 

バニラは2株以上あるようだ。野放図に伸びて1mを超えている。つるがランの棚をにょろにょろと伸びてゆく。

 

7月25日(金)

Bc. Humming Angelが堂々と咲いている。開花が危ぶまれ、咲いてもすぐ終わるのではと思われたがなかなかどうして立派なものである。

デンファレ「倉敷」のつぼみ2つが間もなく開花である。

どうもネタがない。仕事をしすぎた一週間だった。たまっていた更新作業を一括処理した。

昨日最後の肥料を与えた。ちょっと遅いかも知れない。梅雨明け後の日差しに注意が必要である。長雨でランの多くは徒長気味なのだろうか。えらく生育がよかったようにおもうが、葉の色が弱々しい。

 

7月24日(木)

期待のカトレアLc「トリプルアクセル」のつぼみがよく見えるようになってきた。2個と3個見える。もう1つのバルブにも蕾がありそうで、いよいよ我が家初のトリプルバルブ開花になりそうである。いままでバルブ2本までは同時に開花していたが、トリプルは初めてである。世の中には1株で手のひら大のカトレアを87輪だったか付けた人がいるのであるから、わがカトレアのなんとかわいいことよ。

 

マスデバリア豊橋は室内に入れておくと弱るので屋外に出して置いたところ芋虫に食われつつも長々と咲いている。さらに蕾が2つのびてきており、このまま8月まで咲いているつもりらしい。開花してかれこれ40日ほどになる。まことに天晴れなマスデというほかはない。そう思って覗きにゆくと花が散っていた。蕾2つはまだしっかりしている。

 

7月23日(水)デンファレに花芽

雨に当たっているとランが元気に見える。この1ヶ月で水やりは2回程度だったように思う。雨がよく降るので世話が楽である。

この週末にフウランの最後の花がおわった。同時に咲いたフウランが2株あったので屋内(花7つ)と屋外(花3つ)に置いてみた。開花期間は屋内16日間、屋外21日間であった。屋外のものの方があきらかに花の持ちがよかった。実際外から中にはいるとむっとするのである。蒸れているのであろう。ファンは回し続けているのであるが、室内は幾分乾くし明らかに蒸し暑い。この時期ランは屋外勝負のようである。ほとんど手間がかからない。

 

デンファレ2株から早くも花芽が出てきた。冬越しの際ケースの温度が高く、新芽の出る時期が前倒しに出来たことが効いている。20度以上あれば年中生育しているというから、タイでは多量の切り花がつくれてスーパーなどで安く売っている。あの1本は知らない人にはただの切り花でも、バルブを育てて自分で咲かせるとたまらない魅力を持っている。その魅力のため10数鉢を集めてしまった。カトレア、胡蝶蘭、デンファレ、デンドロという4大勢力を形成しているのであった。

 

昨年の日誌を見ると7月は3日分の記述しかない。このところランへの情熱が低調だと思っていたが昨年よりはぼーぼー燃えている状態であると言える(^^;)

 

7月22日(火)

本日も仕事まみれの合間に見かけるランにはあまり変化がない。デンファレ「倉敷」の蕾は間もなく開花のようではある。冬季摂氏20度以上にキープした温室のある人はこのデンファレなら年中咲かせられるのではないだろうか。好きなランなのだけれど、ずーっとみているとありがたみも薄れるだろうなあ。

またまたI氏が指名手配中のランを近所で見かけたという情報をくださった。このところよく裏をかかれる。ランへの欲望は極端に低くなり、もっぱら仕事における「おっさんの探求心」が心を占めてしまっているのだった。

 

7月21日(月)

まあ日刊状態がとぎれてしまった。そういえば3日間ネット落ちしている。今時モデムなのである種バリアはある。ADSLは山奥まで来ていない。最近の世間からの遅れぶりはすごいものがあり、まず携帯はさっぱりわからない。よくあれを目の前に杓のように立てて歩けるものだと思う。あれほどのべつまくなしにやっているところをみると、なにかよほどいいことがあるらしい。あれを使うと英単語ががんがん身に付くとか、数学が得意になるとか、その場所の重力加速度と高度と気温と気圧がわかるのではないかとか、あれで「歩くナビ」をしてもらって目的地にたどり着いているとか、実は「チャーリー、転送をたのむ」とかいってエンタープライズ号にご招待してもらっているのであろうか。いやいや、芥川賞を目指した文学作品を執筆中とか、分子動力学計算でもしていて4K付近での液体Arの様子を調べているとか、会社で取ったペロブスカイト型化合物の粉末X線パターンのリートベルト解析をやっているのではないか、などとどんどん変なことを考えているのだった。ありそうなところでは家の電気釜のご飯のスイッチを入れたり、風呂の水を出して湯を沸かす命令を出したりしているのであろうか。でも誰が米を研いだり、風呂を洗ったりするのであろう。

ケータイが飯を作ってくれたり、代わりに仕事をしてくれるわけではなさそうなので、どうもあれは電話器とメール打ち器らしい。なぜそんなものにあれほど入れ込むのか不思議だ。カメラ付きというのもあるらしいが、「お花マクロモード」はあるのだろうか。

DVDだの種々のゲーム機だのも買ったのは私だがさわったことがない。世の中用のない商品が実に多い。

昨日217個のたこ焼きを焼いていたところくたくたになってしまいランどころではなかった。中学時代に開発したたこ焼きのレシピである。30年近く変化がない。前述のハイテク機器の向こうを張って汗をかく、レトロないろいろつかれる活動がランの葉陰で展開しているのであった。

ランに動きがない。成長期なので葉や根の活動ばかりである。

出かけても園芸店に足がむかない。そういう季節なのであろう。

 

後半の開花期は8月末のデンファレから始まる。冬越しがうまくいって昨年より仕上がりが速く、バルブも大きい。これは花の数に効いてくる。「倉敷」と名付けた白いデンファレが葉のない古バルブから蕾を出してきたため「もうけ」的な開花が7月中にありそうだ。こういう開花があると難所の8月が助かる。

 

7月20日(日)

Bc.ハミングエンジェルは120mmに達した。大層味のある面白い花である。かすかに香りが出てきた。

レリオカトニア ペギーサン ’トモミ’から花芽が出てきた。開花には1ヶ月ほどかかる。咲くとつぎつぎ花が出て積算してゆくと一年の3分の一はこの花を見ていると言うほど長期に花が咲いている恐るべきカトレアであった。今年も春まで花があってまた8月当たりから花が出る。こういうとんでもない鉢物はそうそうないのではないだろうか。

よく見るとフウランは今日まで咲いていた。

 

7月19日(土)デジカメ不調

ランの楽しみの一つは写真である。記録の中核でもある。しかしそのカメラの画面が砂嵐状態になるとかなりびびる。昨日ゴンとなにかにぶつけてしまったような記憶がある。それからしばらく使っていて何ともなかったのになぜか突然おかしくなった。どうした、しっかりしろ、といじくっていると突然まともになった。怖いなあ。まあもう元は取ったほどさんざん撮影した。次のカメラ、とほいほいとっかえひっかえしていると罰が当たりそうである。今年撮影した様々な画像をスライドショー(1/秒)でみていると1時間ぐらいがぼーっと過ぎてしまった。いかんいかん。

 

うぅ。コクランがあかんようだ。

 

 

7月18日(金)Bc.ハミングエンジェル撮影

昨夜から今朝にかけてBc.ハミングエンジェルを撮影していた。角度や照明を変えてさまざまに撮った。この花はかなりインパクトがあった。すっきりしていて実に魅力的な姿をしている。花径は111mmもあった。まだ香りはわからない。

 

Lc.「トリプルアクセル」は3つのバルブすべてに蕾が出る可能性が高くなった。すべて咲けば実に盛大だろう。複数のバルブから花が上がる状況は「大株」への道を進みだしたということであろうか。よく考えてみると我が家のランの多くは「どシロート」路線の花付きバルブせいぜい2つなのである。私は珍しい花に集中するあまり、株全体の姿は出来るだけすっきりしていた方が好ましく、これまであまり大株のことは考えてこなかったのであった。大株がいいかわるいかではないが、我が家では場所を取りすぎるのであまり望ましいとは思っていない。

 

Lc.ミニパープルは2つのバルブとも蕾はしけてしまった。新規なつぼみはなかなかでないなあ。

 

7月17日(木)Bc.ハミングエンジェル開花

昨夜Bc.ハミングエンジェルが開花した。昨年より大きく感じる。良い香りだったと思うがどんな香りだったか忘れている。

香りはある程度訓練しないと記憶できないものらしい。よく考えてみるとつい最近まで咲いていたフウランの香りさえ忘れているように思う。思い出せる香りは、カレー、おでん、ヨーグルト、酢豚、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、チューリップ、バラ、ココナッツなどなどなじみのものばかりである。よほどかいで覚えないと覚えられそうもない。嗅覚はまあまああるのだろう。職場の芳香剤の濃いおねえさんが数分前ここを通ったはず、と思っていると同じ道を折り返してきたその人を50m先に見つけたりしている。職場では数人をそうやってかぎわけている。意識してやれば香りも覚えられる。

 

7月16日(水)年3回半咲きのカトレアに蕾

今朝もBc.ハミングエンジェルは咲いていなかった。変なもので、やたら大きいとおもって花の大きさを想像しているとどんどん頭の中で数値がすり替わって45mmほどのものが75mmくらいになってしまい、かえってきて実物をみて驚いたほどである。

それほど期待が大きいのではある。

 

夜中に棚を見ていたらLc. Aloha Case #32’× C. intermedia var. delicateの新バルブの葉がかすかに開いて内部に蕾が見えた。

交配種で長い名前のカトレアなのでいちいち表記するのが面倒なためこれからは「トリプルアクセル」とでも呼ぼうか。13ヶ月のうちに4回咲いたので「三回転半」と考えてこういうあだ名をつける。4回はクワドラプルとでもいうのだろうか。そのやたら頻繁なカトレアには3本のやる気のありそうなバルブが上がっており、その最大のものに蕾が見つかった。前回はバルブ2つに花2つずつだったので、今回3つとも咲けばすごかろうと思う。ミディカトレアの中では花も大きくて香りがよい。こういうお宝カトレアを安いものの中で探しているのであった。

カトレアという奴はちょっと花がいいと結構な値段がする。この間見切りで買った500円の奴も同じ札をつけて花の良い固体が出ていたが1800円もした。I氏ではないが千円以上の買い物はなかなか踏み切れない。

Paph. glaucophyllumの花が3つ目に引き継がれた。購入以来1ヶ月で花2つが終了し、なお蕾が出てきていることから今後さらに1ヶ月以上咲き続ける可能性が高い。今回の花はペタルが斜めにそり上がっていて面白い。気になるのは新芽がでていないことである。

 

7月15日(火)

Lc.ミニパープルのつぼみはしけてしまっていた。このところしけつづきである。時期はずれの開花は難しいようだ。

 

Bc.ハミングエンジェルはぎょっとするほど蕾が大きくなっている。長さだけなら大輪のBlcにも負けないほど大きい。これでしけたらショックだろうなあ、と思う。買ったときについていた花はこの蕾からすると半分ぐらいの大きさだったと思う。花の大きさは倍ほども違うことはないと思っていたので驚きである。

 

蕾の在庫が少ない。デンファレ・倉敷の季節はずれ蕾2個くらいだろうか。ランの花の少ない季節がやってきた。

 

著者はトルコキキョウ、ペチュニア、朝顔、など「タネモノ」は苦手である。あまり好みでないということはある。安く大量に出来るのだから好まれてしかるべきであろうが、どうしたものかあまり好きではない。かみさんの好みで仕方なく育ててみたりもする。しかしそれが花にもわかるのかあまり咲いてくれない。「どうしたらいいのかわからない」気持ちというのはわかる。ランでそういう悩みを持っている人もいるだろう。逆に「タネモノ」は得意で、ランはあかんという人もいるのだろう。この辺を分析してみると、「好み(=熱意)」「環境」「知識(技能)」というのが植物育成の三要素ではないだろうか。それぞれそこそこ満たせば咲くものと、すべてに高いレベルを要求するものなどがある。我が家のタネモノについては3つとも低いレベルにあると評価できる。ランについてはどれも高いレベルにありそうだ。ランで「どうしたらいいかわからん」はまず「環境」に問題があり、次に「知識」であろうか。いい「環境」を知らなければ、よい環境をつくれない、というジレンマもある。

 

7月14日(月)

ふと思うと開花件数は11日に70に達していた。咲きまくるシステムが確立したように思う。増えまくるシステムでもあるため、なんとかもらい手を確保しなければならない。相変わらず品種も増えているので常に減らす(良いもらい手を見つける)ことを心がけなければならない。

 

7月13日(日)

かなり雨が降っている。よく水があるなあ、というくらい降っている。棚の周りが冠水していて近づくことも出来ない。

日生中央のオージョイフルなるホームセンターに行ってきた。ここはランの見切り品コーナーがあるのでよく見て回っているのである。胡蝶蘭は300円からある。若い夫婦が花の終わった寄せ植え3株を買って帰っていた。胡蝶蘭を咲かせるのを楽しみにしている人が増えているのではないだろうか。フォーミディブル系のデンドロで知らない名前のものがあったが手が出なかった。

100円ショップにゆくと肥料を探してしまう。「キャンドゥ」なる店で発酵して固めた油かすを見つけた。ランに向く形式の油かす肥料である。「ダイソー」にはない。手頃な大きさで、3号鉢に向く。よくみると骨粉という印刷の上に白い丸いシールが貼ってあった。いい花が咲くのならビーフ100%肉骨粉でもべつにかまわない。これを食べるわけじゃないんだからこういうことをしなくても売れ行きに関係はなかろうとおもうのは私だけであろうか。買うほうとしては「骨粉」が入っていないと損した気になるのである。骨粉入りを探し、リンの量を気にしつつ買っているのである。

商売は大変だ。あまり気にしすぎるとコストは上がるし、無駄は増える。いわゆる「安全なもの」は体の抵抗力の低下やバランスの点で問題があるからかえって体に悪いことにならないかと危惧するのである。小賢しく口に入れるものを気にしても複雑玄妙な生化学の理解にはほど遠い。出来るだけ人間本来が生活してきた食生活を守るべきではないかと思う。そういう気にしすぎる方々のおかげで肥料まで影響を被るというのは困ったものだ。

 

7月12日(土)Lc.ミニパープルに蕾

本日、Lc. Mini Purpleの新バルブ2つそれぞれに蕾がみつかった。1つは色が悪いし、でっかいコナカイガラムシが1匹ついていたので咲くかどうかよくわからない。通常5月頃咲くと考えていたため、今年は作落ちと残念がっていた。ランの棚の奥地にあってなかなか夜中見回の対象にならなかったため発見が遅れた。咲いてくれればありがたい。

 

Bc.ハミングエンジェルのつぼみは予想外に大きくなってきた。葉の長さに匹敵している。バルブと葉に対比して4cmのつぼみは不釣り合いに大きく見える。

 

ブラサボラ・ノドサの花芽につぼみが見分けられるようになっている。このブラサボラ・ノドサのバルブは「ねぎのようだ」と言われる垂直な棒状なので、どう日に当てるのがもっとも効率がよいのかわからないのである。カトレア類の類推から花芽の出る部分を南に向けるべきなのであろう。

これと似たような話だが、匍匐径の進行方向は北にすべきなのだろうか。匍匐径をどの方角(太陽に対して)に向ければ出た葉に有利なのであろうか。このあたりの観察がまだ足りないと思う。現在は株の様子を見て、葉の表(光合成をする機能が高いと思われる面)が最もそろって見える方向を南に向けている。かつてちゃらんぽらんにおいていて葉の向きがちゃらんぽらんになり姿もよろしくなくなってしまったことがあった。気温も低い時間に低い角度から直射で差し込む朝日を一杯に当てるためわざと南東に向ける場合もある。

思い出したように囲碁をやっている。かなり弱い。パソコンのソフトにも勝てない。妙にいろいろ考えるようになってランを置く場所やら向きやら、植え替えのバルブの位置など、「布石は、生かすには」、なんてことを考えながらやっているのだった。定年までまだ20年以上あるのだがこういう趣味でいいのだろうか。

本日オプティカルマウスを500円で買った。高嶺の花だったのだがほとんど見切りのランみたいな値段になっていて嬉しい。安くても使い勝手はよい。思えばランの値段が物価を図る尺度になってしまい、1万円を超える買い物は想像も出来ない。

 

7月11日(金)ドリチス・プルチェリマ開花

夜中見回りをしていたところ(怪しい)ブラサボラ・ノドサの新バルブ3本それぞれに花茎が見られた。ひさびさの花芽である。夏を控えて気候にあうかどうか心配ではあるがなんとか育って欲しいものである。

 

また、デンドロは「マジック点灯」ではないが、もう止め葉が出たものがあり、昨年よりも展開が恐ろしく早い。冬越し技術か向上したからであろうか。生育が遅れ気味だったり、不調になっているものもあるにはあるが数は少ない。デンファレなどももう昨年のバルブをしのいでいるものがいくつもでてきた。

このようにランは買ったときよりもどーんと大きなバルブが出てくるようになるのであとの変化が大きい。売る方も高くて数が出ず、売れ残るリスクの高い大株よりも利益の出やすい初花の小株をよく売るから、育てているうちにえらく立派になったように思えるのだろう。

ドリチス・プルチェリマがなかなか開花しなかったが夜中見に行ってみると開花していた。梅の花のような雰囲気がある。

 

7月10日(木)

カトレア「おまけ」はかみさんのおぼえがめでたいようである。かみさんもさんざんランをみてランになじんできたのかも知れない。

 

ユリの画像を掲示板に載せて欲しいという依頼があった。結構手続きが面倒そうでしぶしぶやっていると、あれもある、これもあった、と送っているうちやり方もなれてネットストーカーの掲示板荒らしのように画像(花だけ。大好きなカエル画像を貼り付けるのは思いとどまった)を貼り付けてしまった。ゆりに限らずサギソウのアップも送った。その数15。2pにもわたってしまった。

 

かみさんがどこかの画像掲示板「この花はなんだ?」に夜な夜なチャレンジしている。今晩もへんな花が出ていたので意見を求められた。「カラスウリとヒガンバナ科のスパイダーリリーのようだ(初見)、後者は本によるとクリヌム属のようだ、ハマユウだな」というのを夜中にやっているのだった。知っている花の名前が増えるのは面白い。

 

7月9日(水)カトレア「おまけ」開花

2000年の東京ドームで「オンシジウム、ジゴペタラム、カトレア」3点セット1000円を買ったもののうち、名無しのカトレア、通称「カトレア? ’おまけ’」が本日開花した。この「おまけ」あたりから花茎を切った跡に注目するようになった。「バルブが出れば花あり」というある種のカトレアは育ちさえすればバルブが出るたびに花が咲くという結構な植物である。この「おまけ」は4回目の開花で、今回は日照が少なかったのか少々作落ち気味である。調子が出てきて夏冬年二回開花ペースになっているが、そろそろコンポストの劣化で植え替えの必要がある。

年三回咲きのカトレアからバルブが3つも出てきているが花の有無はよくわからない。昨年の7月、11月、今年の3月に開花している。Bc.ハミングエンジェルももうすぐで、これらが終わると夏の間カトレアは日光のかきいれどきで花はお休みである。C.intermediaもどきの新芽がこれまでになく巨大で、本来2枚葉のはずが3枚になっている。C.labiataも本来1枚のはずが巨大な2枚葉バルブになった。カトレアは変化が多くて面白い。ついつい買ってしまい37鉢にもなってしまった。

 

7月8日(火)

今日は開花するだろうか。カトレアおまけの蕾がかなりおおきくなっているのでこちらに追い越されたりして。

昨夜夜の見回りの際にマスデバリア豊橋の蕾、新芽など5カ所ほどを芋虫に食べられてしまっていた。蝶の幼虫らしいやつをつまんで追放処分にした。少々油断したようだ。蕾付きの株を玄関に取り込んだ。

 

ゆりとグラジオラスやらカラーがばかばか咲き始めた。花の派手さで蘭も少々押され気味である。

 

7月7日(月)

今日当たりはさすがにファレノプシス・プルチェリマが咲いているだろう。うまい環境を作れれば夏中花を見ることが出来るはずだ。

カトレア2鉢の開花がつづく予定ではある。花芽が10cmほどにもなっているコンパレティアはまだ先だろうか。コンパレティアは買ってきたときのぐらぐら状態を植え替えて以来「当然」のように新芽が出て葉を開き、これまた「平然」と花芽を伸ばしてくれた。世話のかからない蘭である。「泰然」と花を咲かせてくれればいいのであるが。

梅雨で日照が不足しているようだ。本来なら稼ぎ時だろうに。それでも胡蝶蘭「黄緑」に葉やけが出たようだ。それとも根腐れだろうか。まいにちしとしとべっちょりの日々が続くのであるが大丈夫だろうかと思う。

 

7月6日(日)

ドライブで亀岡というところで通りがかりのホームセンターに期待しつつ入ってみたがなにもなかった。ショッピングセンターにも行ってみたがなにもなし。ほぼなにもない一日であった。棚をなめるように見て回ったがこれもなにもなし。最近花芽が出たとか蕾が出たというニュースが乏しい。

 

フウランの香りは何に反応して分泌されるのであろうか。屋外に出しておいたばあい、明らかに香りが強くなる。光、風、温度が刺激になっているらしい。

 

7月5日(土)オサラン開花

先日撮影していたフウランアングロカステの写真が良かったので壁紙用画像を掲載した。一度に2枚とは珍しいことである。ちょっと審査が甘いのではないか?といぶかしいが、気に入らなければあとで削除しよう。撮影で思うのは、人間の目では近すぎてピントが合わないようなものも精細な画像として記録し、画面で大きく見せてくれると言うことである。まるで別のランを見ているような気さえする。

フウランの画像は2鉢あるうちのさえない鉢のほうで良い画像が撮れたのが意外だった。次はサギソウがやってくれそうな予感がする。

 

L. purpurata var. carneaが千円以下で出たという情報を先週聞いていたので期待して宝塚園芸サービスに行ったがやっぱり見つからなかった。見切り品500円にありふれた色の花がついたありふれた草姿のカトレアがあった。Lc. Candy Taft Taffy ´ C. walkeriana var. albaとラベルにある。花はへりが痛んでいるがしっかりしている。本来ならまず手をださないのであるが、手にとって香りをかいでしまったのが運の尽きだった。さわやかな香りだった。いつもの癖でバルブの数を数え、花茎のあとを数えると、バルブ開花率4/6でまずまずだ。こういう香りのランを持っていないため買ってしまった。香りは相当経験を積まないと表現できない。似た匂いをならべて成分を表現するものらしい。化粧鉢なので花後植え替えをして年末の開花を目指す。パープラタはまたでいいや。

 

オサランEria reptans(筬蘭)が開花していた。2001年7月28日花無し株を300円で購入して以来ほぼ2年かかった。それにしても小さい。うーん。

 

100円ショップのダイソーで肥料を買った。NPK10:10:10という直径9mmほどの白い玉状である。前に株を買ったら入っていたのでプロは使っているのだろうかと試してみることにした。成長中のものだけ、7月分の肥料として施した。多くの株が昨年より前倒しで生育している。冬場の保温がうまくいっていたためであろう。完璧な保温が出来ればもっとばかすか咲くのではないだろうか。あと2株で開花件数は70に達する。

 

7月4日(金)L.purprata

風呂に浸かりながら「Botanica Orchid」を読んでいた。レリア・パープラタの記述読んだ。通常15cm、ときに25cmにもなる花があるという。なんという巨大な花であろうか。昨年からこの種をさがしているのであるが、知名度が高いくせに売っているものを見かけることも少なく、あっても「花無し3500円!」だったりする。先週宝塚園芸サービスに出物が出現していたと聞いて今頃からそわそわしているのであった。たぶん二匹目のドジョウはいないのであろう。

 

7月3日(木)しけた?…

昨日ラビアタは咲く、と確信したつもりだったが夜に蕾見物にいってみると色が悪くなっていた。35mmに達しているがどうもこりゃあかん、という感じである。この時期ランの棚のほかに環境の良いところがないため手の打ちようがない。急に涼しい気候になったのが良くなかったのかも知れないし、日中の日差しがきつすぎたのかも知れない。まあ秋にはかならず次が出ると考えて気にしないようにしている。

つぼみがしけて空振りというのはこれまで3例(フラグミ、カトレア2)ほどある。通常は乾いたり、蒸れたり、温度が低かったりということから起きる。

 

311日から咲いている胡蝶蘭池袋2(池袋サンシャイン通りのゴミ捨て場から救出した2番目の名無し胡蝶蘭)の花が昨日で終了した。4ヶ月近く咲いていてくれた。そう言えば昨年買った胡蝶蘭ロイヤルから引き継いで現在まで半年間胡蝶蘭の花が絶えたことがない。

 

また馬鹿なことを書く。

昔のSF漫画を読むと、レーザー光線を出す植物の話が出てくる。レーザーとは、広がらない、位相のそろった、強い光である。遊んだことのある人ならこれはちょっと変な光だと思ったのではないだろうか。レーザーはどうやってできるのか、話せば長くなるが、説明する。規則正しく並んだ原子(結晶)に光を当てて原子の周りを回る電子を励起(元気にすること)させる。励起した電子はいわゆる量子力学という物理学によれば、それまで原子の周りを回っていた軌道の上の軌道に飛び上がった状態にあり、どれも下の軌道にいたときよりも等しいエネルギーを持っている。励起状態の上の軌道から下の軌道に落ちるときエネルギーを光として放出する。その光の刺激を受けて隣の電子がまた光を放出する。この連鎖が続くと同じエネルギーの強い光が得られる。結晶に原子が規則正しく並んでいるため、光の波は形がそろう、同じエネルギーの光は波長が同じになる。それゆえ、波がそろった、波長の同じ、強い光が得られるのである。これがレーザー光線の出てくる仕組みのイメージである。

かのSF漫画は真に迫っていたが、植物がレーザーを出すわけがない、とはなぜか思えなかった。そういう仰天生物が宇宙のどこかにはいるかも知れない。

レーザーは量子力学を利用した技術である。植物も量子力学的にすごいことをやっている。いわゆる光合成である。

光合成では光のエネルギーをマグネシウムをつかんだポルフィリン環を中心とする壮大複雑なシステムでもって量子力学的につかまえ、水を分解し、酸素をたたき出し、二酸化炭素を還元して炭水化物をつくるというまことにすごいことをしている(とかんじんなところはさらりとお茶を濁している)。いかに科学が発展した我々でも植物がなければ生きてゆけないことはいうまでもない。たんぼの浮き草ですらできる光合成だが、この光合成の詳しいメカニズムも相当解明されてきたとはいえ、薄く広く降り注ぐ光を安く効率よく利用できるシステムを人間は当分手にすることは出来ないだろう。

ランをやっているといかに光を多く食わせるか、ということが最重要課題になる。紫外線と赤外線をのぞいて可視光線だけを強く与えれば葉やけもなく相当育ちが良くなるのではないだろうか、などと考えたことがある。光合成で利用される光が可視光の領域にあるからである。現にそういう蛍光灯が売られている。そういう考えから冬場の電球栽培は実に有効だった。暗いと怖くてしょうがない人は、夜つけっぱなしの電灯に近いところにランをぶら下げるとよく育つのではないだろうか。しかしデンキは大事だ、節電をしましょう。

 

7月2日(水)サギソウ開花

今月の最初はサギソウであった。「銀河」という個体名がついていてよく出回っている。葉のへりが白いという特徴がある。このサギソウは乾かしすぎてはいけないというところがあり、皿水で湿地帯状態を作り続け、かつ水が汚れないようにしなければならない。球根はよく増えるようだ。花はさすがラン科というほど見事な造形である。枯れそうになった花から花粉を指に付けてみることをお勧めする。距の入り口を指で触れるだけでアンテナのような花粉塊を頂戴できる。こんなものが虫のどこにつくのだろうか。

 

この時期の日本のランではネジバナも盛りではないだろうか。東京駅前ですらみられるランだという。職場の手入れの悪い芝生にネジバナが多数ぽつりぽつりと咲いていた。中には際だって大きな個体があって大きな花茎4本が固まって咲いていた。見頃といってもあまりに小さいのでなかなか気がつかないランである。そのあとネジバナの大群落を見つけてしまい、これでもかというほど咲いていた。これまで見てきたネジバナをすべて足しても本日見たネジバナには到底及ばないほどのおびただしい数だった。みごとみごと。

 

トップページの写真の交換が週2回のペースになってきた。だましたりいじめたりといろいろ小ずるい手を使って無理矢理にでも咲いてもらい、へろへろの花でもあの手この手で撮影してしまうものだからあやしい画像がたまる。これをさもきれいに咲きましたとばかりに掲載しているのだった。咲いたものはみてもらわにゃあ、という気分でやっている。いやに開花件数が多いらしいが、これは腕と言うよりはご当地の気候によるもので、風が強く、変に夜寒かったりするため「ヤバイ」と早とちりをしたランがほいほい花芽を出してくるのである。

昨夜も咲いたフウランやアングロカステをこれでもかと撮影していた。何をしているかというと、テーブルの上に新聞紙を敷き、いすを置き、いすの背もたれに黒い布をかぶせる、するとランの周辺は真っ黒になる。これにクリップ付き電球ソケット(コード5m、ラン栽培に使った200Wの電球付きで980円)に蛍光灯電球を付けたものを照明にし、様々な角度から光を当てる。カメラは8万円のデジカメをヤマダデンキのネット抽選販売において3万円で買ったカシオのものだ。三脚を立て、ランを絶好の位置に納め、シャッターを半押ししてピントをあわせておき、お花接写モードにセルフタイマーを仕掛け手ぶれをなくして撮影している。取り込んだ画像はよけいなものが写っていればトリミングしてサイズを変えるなどの加工をしている。

こういう撮り方ではあるがもっとうまい人はたくさんいる。いい!、と思う写真は背景が自然の緑であることがおおい。蘭の学者や栽培者でなければ自生地での撮影はできないだろう。せいぜい可能なのは植物園で撮ることで、なかなかこれはという写真を得ることが出来た。我が家では時々背景に庭の雑草を使ってごまかしている。ものぐさなのであまり凝ろうとは思わない。ラン以外はまやかし路線である。

 

Phal.prucherima、オサラン、カトレアおまけ、ラビアタ、Bc.ハミングエンジェルと開花続くが、その先はよくわからない。そろそろ花の少ない季節が見えてきたような。

 

7月1日(火)ランの激安地区兵庫

I氏と私が暮らしている兵庫県の自慢をするわけではないが、世界中のランが安くてにはいる世界有数の地域ではないだろうか。アメリカはカリフォルニアの話を聞いても日本のランは安いらしい。100300500円というのがよくある買い物である。しかも原種だったり有名交配種だったりするのだ。東京や広島はある種ランの先進地域ではあるが、兵庫県ほど激安ということはないようだ。ここに匹敵するところは豊橋しかあるまい。いいやそんなことはないぞ!という方がおられたら掲示板にご一報くだされば幸甚です。

 

本日もまた雨でこのところずーっと水やりをさぼっている。ランを育てているという自覚が薄れるほど水やりをしていない。本来ならこの時期は毎日水やりをして、「ちょっとだけよ、うひひひ」といいつつ3日に1度は液肥をたらしこむという放埒さであった。肥料といえば根の色つや伸びをみつつ「景気いいやん」とまるでバブル期の銀行のように肥料をつぎ込んでいた。この時期よほど悪いことをしないと根腐れしないのではないかと言うほど元気に見える。我が家の庭は風の通りがよいためであろうか。カトレアのつぼみ3株、ほかいろいろでて景気がよい。

 

昨夜外に出していたフウランを取り込もうとしたとき周辺に強い香りを感じた。部屋の中にあるもう一株はこれほど強く香らないので、周辺の環境によって香り成分の分泌量を加減しているようである。

 

 

 

 

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