蘭馬鹿日誌2002年12月および更新記録

ランのよしなしごとをつづる。下に行くほど昔 

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2002年

12月31日(火)

蘭を実家と職場に残し、かみさんの田舎でごろごろしている。師走のどさくさにまみれていたが、本日は広島市内の園芸店を覗く余裕が出てきた。やたらに株別れしたパフィオ700円、これは近々花芽が出そうでお買い得だ。また、セロジネインターメディア800円。有名品種だ。とりあえず振り切って帰ってきた。後で欲しくなってもどってきてもまだあると思えたからである。蘭まみれの一年だったが、大晦日は周りに一鉢もおかずに過しているのだった。ちとものたりないためついごろごろしてしまう。

12月26日(木)

仕事に入れあげてへろへろの状態でも蘭の世話はしている。マスデバリアの花芽が不調になったが、40株はあるという花芽株はそれぞれ順調だ。

期待のパフィオ、ディレナティイから花芽が出てきた。今度は長く咲いてもらう工夫をする。Lc.サクラキャンディの大きくなった新芽の葉の間につぼみがふくらんでいるのを見つけた。これは盛大に咲くぞ。また、オンシジウムの花芽も出た。調子が上がってきているようだ。来年の目標は開花件数100件と定めている。4日に一鉢咲く勘定だ。これを株の数を減らしながら達成する。

今年の東京ドーム蘭展は222日開幕である。東京出張が21日にあるので泊まればゆける。

11月に買った980円の胡蝶蘭は6つの花が終わった後から花茎の先端が活動を始め、つづきとばかりにつぼみ10個を出してきて、最初の一つが本日開花した。「花茎を切っておくと新しい花茎が出て二番花が咲く」というのはあったが、先が伸びて続きが咲く、というのは初めてだ。咲きそろった胡蝶蘭の花茎を見ると先端におわりを示す突起が出ているばあいがある。これが出ない限り花が出続けるものらしい。そういえば体力の弱そうなもう一方の鉢はどうもよくないようだ。

12月21日(土)

軟腐病が立て続けに3鉢も出て、Slc.Pot.Z.の新芽がそれぞれ茶色になった。蘭の棚にビニールをかぶせたため起きたように思われた。蒸れたのだろうか。

同じ悩みを持つ蘭友が遊びに来たので徹底討論「なぜ蘭は腐ったのか?」をねちねちやっていた。もう一人の蘭友の症状なども参考にして、水、温度、肥料、湿度など容疑者を点検していった。我々に欠けていたものは何か。それは風だった。

風は蘭の血流ではないだろうか。全くの無風だと葉から拡散する水の分子は葉の周辺に滞留し、葉から水がでてゆけなくなる。葉から水が出てゆかなければ水を吸い上げることは出来ないので根からの水の吸い上げも出来なくなり、根の周辺はしめりすぎになるのではないか。それだけでなく養分の流れ、生成物の輸送などが滞れば細胞組織の活動が弱まり、細菌や害虫につけ込まれやすくなるように思える。

何度も風については大事、と書いておきながら実感としてどこまで効くのかということはわかっていなかった。ビニールをかけてから曇りの日が続き、太陽電池ファンが動作しない日が続いたためなのかテキメンに病気が出てしまったのである。因果関係はなおはっきりしないとはいえ、株を健康にしてもらうためにはもはや風に頼るしかない、それしか打つ手がない、という結論に達したのであった。

早速4Vの直流アダプタとパソコンの電源ファンから微風ファンを製作して棚のちかくの空気をかき混ぜるようにした。

12月20日(金)

どこぞの蘭友会のホームページを見ていたら、しきりと驚きを覚えた。どうしたものかこれまでと違って見えるのである。いろいろ咲かせられるようになってこれまで漫然と「ほー、きれいだなあ」と見ていた鉢を、「むむむむ、どうやったらあんなにたくさんの花をつけられるのか?」と驚きを持って見るようになったのである。世の中にはすごい人がいるというのがわかる。これまで咲かせてきた蘭は、せいぜい売っている鉢をしのいだ程度の水準でしかなく、カトレアで言えば2輪花がついたぐらいのものだった。しかし蘭友会の月例人気投票1位から5位までというのは大輪のカトレア8輪、レリアパープラタ15輪、花で鉢が見えないようなデンドロ、群衆のようなパフィオなど、もうスペクタクルである。

課題を残しつつも初級を修了し、上級の鉢に驚くようになったと言うところだろうか。

12月11日(水)

温度が下がり職場のデンファレはほころんだつぼみを手で開いてやらないとうまく開かなくなっている。もう少しで満開なのでまた暖かい日が来れば助かる。これが冬に咲く花かというほど豪華絢爛なデンファレである。やはり職場向きというほかはない。

この時期デンファレの見切り品は多い。200円で1株手に入る店もある。昨年は2月に水でぐっしょりしめってよわった株を100円で購入し、それをうまくそだてて咲かせ、1月ほどになる。また、6月に見切り株を買って、職場のエアコン室外機の近くという環境の悪いところで育て、花芽がでたところで同僚に差し上げたものは11月から咲き出してつぼみ1つを残してほぼ満開だという。一戸建てで最低気温10度とのことだ。その調子ならあと1ヶ月は咲くだろうからよい贈り物をしたとおもう。こっちにある兄弟株は涼しいところで育てたため生育が間に合わなかったのは誤算だった。デンファレは暑いところがいいようだ。

デンファレに似ていなくもないキンギアナムは低温に強い。この蘭は春に20cmくらいの花茎を出して香りのよい白い花をたくさんつける。久しぶりにリビングに入れて手に取ってみると花芽だらけで22まで数えてやめた。4号鉢になり結構ボリュームが出てきている。香りもよく花もちもよい。

ノビル系デンドロは今年は基本に忠実に育てたのでぼこぼこに花芽がついている。もっと大きなバルブを作るにはどうすればいいか、ということが来年の課題だ。上手に加温温度を上げれば早いスタートが切れて8月までに高いバルブを作ることが出来るのだろうと考えている。

石斛はもともと花付きがよいので花芽も見えている。ちょくちょく氷点下になるが軒下で生きている。

フォーミディブルは初夏咲きだが、生育がよいと冬にも咲くという。生育は早くも旧バルブをしのいでいる。デンドロでは最大級のカトレア並みの大きな香りのよい花が咲き、花命も長い。

デンドロだけでこれほどバリエーションがあり、育て方も花の出方もまるで違う。これが同じ属かと思うほど違っていて奥が深い。今度はシルシフローラムが欲しい等と思う。

 

12月8日(日)

和室の最高最低温度計をみるとまたも37度から10度に振れていた。温度調節を行ううまい手を10ヶ月ずっと考えてきたが、製作が間に合わず、安全性、信頼性や感度などの検討もできなかったので結局老舗Picaの保温・換気温度調節器7800円及び安い水温調節器2680円をロイヤルホームセンターで購入した。いままで堅持してきた自作ドケチ路線から転落してしまい、心中穏やかではない。かなりがっくりきている。ランが趣味だか、ドケチが趣味だかわかりにくいところだ。美しい開花株を1000円で買うのより、名無し花無しの見切り品300円を買うのがうれしいようなところがある。知らずしらずケチが染みついてしまったのだ。ケチはやってみるといろいろつらいこともある、などと思う。ケチでどれだけ損をしているか知れたものではない。

1号ケースに水温調節器を使った。この調節器には200Wの投げ込み温水ヒーターがついてきた。温度調節器には当初電球をつなぐつもりだったがいっそ水を温めるのに使ってはどうかと考え、バケツに水を入れてヒーターをセットし試してみた。電球と温水ヒーターの併用(300W)である。しかし40度の水温になったときに気温に寄与するものの水蒸気が出過ぎて内部で結露を生じ、あまり望ましくない。

並んで置いている23号自作ケースに換気扇2つを製作して取り付け、加温用200W 電球とともにPicaにつないで制御するようにした。

12月6日(金)

あまりにも素晴らしいBlc.MountSylvanの開花であったが、あっという間にしおれてしまった。受粉か?とさえ思ったほどである。これまで使っていた石油ファンヒーターが故障して温度の加減が効かない石油ストーブを使っていたことや、好天で気温が上がったことなどがあるが、前回3週間も咲いていたカトレアが6日でしおれる理由としては納得が行かない。今もよくわからない。前から課題だった花を長く鑑賞する方法はよくよく考えてみると結構難しい問題だ。花をよく見るためには人間のそばに置くのがよいのだが、人間のそばは温度が高すぎて鑑賞しにくい。以前はわざと寒い環境にして花にあわせていたのだが、寒がりが多いリビングではそうも行かないのだった。比較的涼しいはずの窓際の金魚の水槽の上に置いていたのだが。逆に冷えすぎたという説もある。ちゃんと測定しなければだめだ、と悔やまれる。今からでも原因の究明をするべきだろう。

 

 

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