Den toltile                    by Kojima  2007-07-07 

 

特集 デンファレ礼賛

またまたデンファレを買った。

 某郊外ショッピングセンター1F食料品売り場脇の花屋にて1株だけ見慣れた葉の植物がうられていた。デンファレだった。最近のデンファレは面白い色のものがおおい。100円というきりのいい値段につられて、10円玉10枚で購入した。うまいものを食べても収まらなかった仕事でのむしゃくしゃした気分がすーっと引いてゆくのが不思議だったねえ。

 

 よく見ると下に200円の値札が透けて見える。100円とはまた下がったものだ。しかし、デンファレというのは、かなりの確率で咲くうえ、扱いやすくしかも丈夫な植物である。こういういいものが日常生活の側に転がっていることを知って欲しい。そこで今回はしつこくこのデンファレが11月に咲くところまでをじっくり追いかけてみたい。

 この株には2本のバルブがある。それぞれ花くきが出たあとがある。1本のバルブから繰り返し花茎が出てくることが多い。3年間毎年1本ずつ出た、というバルブもまれではない。

 購入時見て欲しいポイントは根元である。写真のような根元から新芽は出る。この時期この新芽があると、夏の間大きく育って9月には花芽がでて11月には咲いてくれそうだという予想が比較的容易にわかるのがデンファレのすごいところではないだろうか。それゆえ11月に咲く、などと大口をたたくのであった。このポットはビニールのふにゃふにゃしたやつで、これで育たないことはないが、冬場よわるので植え替えることにした。

コンポストはミズゴケと杉皮だった。ちょっとゆったりぎみにうえつけていった。水で湿らせてからコンポストを取り除き、根だけにする。古いバルブ(バックバルブという)が3つばかりついていたが、もはや役割を終えているので取ってしまう。素焼鉢2.5号を用意した。どうしても素焼鉢でなきゃいかんというものではない。

今回は椰子殻をコンポストに用いることにした。椰子の実の外側である。最近は100円ショップでもよく見かける様になった。一晩袋ごと水につけこんでおくと茶色い汁がでる。タンニンとかいうものらしく、これを抜いて使うのが基本だ。過湿を嫌うデンファレとの相性はよさそうである。素焼鉢の下の穴を塞ぐようにざらざらっと入れておく。

株を入れて、椰子ガラをつつきこむ。新芽を折らないようにしよう。指でぐっ、ぐっ、と押し込んで株を固定する。

新芽のある方向を心持ち広く取る。

植え付けが終わった。鉢がこころもち小さくなり、風が吹いたら倒れそうだ。デンファレは、倒れそうなビキニな鉢でないとうまく育たないのである。よく言われるのは、根が鉢内部にしっかり回らないとバルブと呼ばれる棒状の部分にまわる栄養が根にとられて成長が不良になるというのだ。私は、根が乾きやすい環境ではバルブにしっかりと溜め込むために成長が促される性質があるのだ、と考えている。根が濡れている時間が長い比較的大きな鉢だとバルブの成長が促進されないのではと考えている。たとえば、鉢のヘリにのし上がったようなバルブははみ出した根がよく乾くので成長がよい。まあ本当のところはよくわからないが、経験からデンファレは小さな素焼鉢に植えるようにしている。

植え付けが完了したら、日陰で1週間以上乾燥させる。植え替えで弱った根は乾かしたほうが傷口に菌がわいて腐るのを防ぐことが出来るからそうするのだろうと考えている。

ラベルをつけておくとよい。名前を記入し、裏に植え付けた日付を書き込んでおく。この日付は植え替え時期の目安になる。ミズゴケ植えだと2年後の新芽の出る5月ごろに植え替え時期になる。おおむね2年で植え替えている。この株は血統証に相当する名札がないので適当に「Den. ’Saty Otsutome’」などとつけた。

一週間以上日陰で乾かして置いたら、この写真のようにお庭デビューとなる。肥料はしばらく待ってから与えたほうがよい。

デンファレは胡蝶蘭なみに寒がりという話ではあるが、デンファレを枯らした経験はない。温かい室内において、水を減らせば結構冬越しできる。夏場はよほど暑い日でなければ遮光なしで直射日光OKというお手軽さである。日当たりのよい場所に吊ってやればよく育つ。肥料も好きで少々多めに与えても大丈夫だ。花芽もよく出る。倒れやすく、花茎を折りやすいという注意すべき点はあるが、デンファレは株の劇的な変化や、花のきれいさ、面白さなどぜひ手がけて欲しい蘭である。

 

デンファレ画像特集

デンファレには写真に写らないくらい濃い色の花もある。

オードドックスなデンファレ。中華料理のつけあわせだったり、利用範囲が広く、入手も容易。花の寿命がながい。

いろいろな色合いのものがある。

この株は11月に咲いて、年をまたぎ、5月まで咲き続けた。

白い花も清楚でよろしい。

この株はその1輪が130日咲き続けたという超ロングライフな花である。

130日咲きの花のアップ。

しましまやツートンカラーのものもいろいろある。

このしましまといい色といい好み。

花数がおおくて盛大なものもある。

もうむちゃくちゃ盛大になるものもある。高さは100mm。根元にあるのは電話。

素焼鉢でなくても、団地で1時からしか日があたらなくても3月に500円で買って10月に咲いてくれるのであった。当時私はデンファレははじめてだった。

右の通常デンドロ40mmをはるかにしのぐ90mmデンファレもある。

こういう変な花もある

デンファレっていいっすねえ

 

こうしてみると、蘭画像はええなあ。いっぱいあるでぇ。 

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